JR東日本 仙台駅発行 仙台臨海鉄道 東北博覧会前ゆき 片道連絡乗車券

前回および前々回に仙台臨海鉄道が発行した「'87未来の東北博覧会」の旅客輸送用の乗車券を御紹介いたしました。これらの乗車券は博覧会会場に隣接する臨時駅からの復路用の乗車券になりますので、当然ながら往路用の乗車券も存在することになります。今回は往路用の乗車券を御紹介いたしましょう。


   

1987(昭和62)年9月にJR東日本東北本線の仙台駅で発行された、仙台臨海鉄道線の東北博覧会前ゆきの片道連絡乗車券です。桃色国鉄過渡期地紋のA型矢印式大人専用券で、東京印刷場で調製されたものです。

同駅では近距離乗車券類については機械化が進んでおり、硬券での発売は行われておりませんでしたが、同区間についてはわずか2ヶ月という期間限定の着駅であったためにマルス端末や券売機に駅名が設定されておらず、硬券での発売となっていました。
同駅の窓口には「東北博覧会までの乗車券は窓口でお求めください」という案内が貼られており、硬券のみでの発売としていたようです。


   

同時に購入した小児専用券です。博覧会という性格上、家族連れの旅客が多く存在したことから、2ヶ月間という期間限定ではありましたが、大人・小児用の設定はなく、大人専用券と小児専用券がそれぞれ設備され、出札事務の手間が掛からないようにしていたようです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )