先回のブログにおいて、昔の鴨川辺りの写真について少しコメントしましたが、一昨年に市内出身の写真家が昭和の京都を振り返る写真集「回想昭和20~40年代昭和の京都」が出版されています。
これには「町並み」「暮らしの風景」「市電・トロリーバス」「祇園祭」の5章から構成され、数少ないビルや低い瓦屋根の家で埋まる市街地、又、壬生狂言に詰めかける大勢の子どもの写真があり、古き京都をかいま見る事が出来ます。
私も違う本で昔の京都市内の写真を見たことがありますが、現在の場所と比較すると大きく変わっている事がよくわかりました。
さて、それから更に昔には市内を流れる保津川や高瀬川を開削した角倉了以(すみくらりょうい)という人物がおり、彼の400年忌を前に、了以が創建した嵐山にある千光寺で「平成の了以像」を作りました。以前の了以像は痛みが目立ち寺外に出せなくなった為に、新しい像を作って先日には各場所で公開されました。
今回は古い話題になりましたが、現在では多くの近代建築が立ち並ぶ市内でも、昭和の写真や了以の様な人の手によって今の京都がある事を思いながら巡るのもいいでしょう。
松井です(*^_^*)