京の北、鷹ヶ峯にある源光庵。
正式には鷹峰山寶樹林源光庵といい、復古堂(復古禅林)とも呼ばれました。
本堂には本尊・釈迦如来、脇侍には十大弟子、阿難、迦葉が祀られています。
そして、源光庵を有名にしている丸い窓と四角い窓。
丸い窓は「悟りの窓」と、四角い窓は「迷いの窓」とそれぞれ呼ばれております。
それぞれ仏教的な意味を持ちますが、それはさておき、この窓を通して見る緑の紅葉が美しく
清々しくて、心が洗われる思いがしました。
今一つ、本堂の天井は「血天井」と言います。
関ヶ原の前哨戦、伏見城の戦いで、鳥居元忠率いる徳川方1800名が奮戦虚しく4万の西軍に敗れ、
残った380名が城屋敷御殿で自刃した後ということです。後に、徳川幕府が血糊の残る床板を京の都の各寺院に
分散し弔わせたものの一つです。ここには唯一、足形が残っております。
因みに、警視庁と歴史学者との合同調査で、血液型はO型ということが判明したそうです。
いささか、気持ちの悪いものではありますが、これを差し引いても
二つの窓から見る風景の素晴らしさはあまりあるものがあります。
これから、秋が深まり紅葉の盛りの頃には、さらに見事になることでしょう。
マンマミーア