京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

クリスタルの囁き|ω・)vol.90

2017-09-12 | 宿日記


以前にもメニューの大切さを書きましたが、少し気になることがあったので、フレンチのメニューについて、私なりに説明したいと思います。


最近では簡潔に記されているお店もありますが、フレンチのメニューは やたら長くて、少し恥ずかしい文言が混じるイメージをもたれているのではないかと思います。
少なくとも私はそう思っていました。小悪魔風って恥ずかしい… (〃ω〃)とか。

実際、フレンチのメニューは素晴らしくて、その料理の全てが説明されています。親切です。
料理名の始めに、その料理に使われる主な材料や調理方法が、次に付け合わせやソースなどの情報が記されています。
例えば、7月のお誕生日会メニューで云えば、


岩手牛カブリ肉のロティ 京野菜添え
〜グレイビーソースで

岩手牛カブリ肉を焼いたのを、京野菜を添えて、グレイビーソースで召し上がって頂きます。
と云う感じです。


私がメニューを記載する時は、わからない言葉があると自分で調べて、それであっているか間違いがないか確認をしてもらいます。
検索すれば大概のことは説明されています。
今は本当に便利です。
昔ならフレンチ辞典を買って調べていたと思います。私は意外に真面目です。
と云うか、調べればわかることを丸投げするのは如何なものかと思います。


メニューはシェフのもので、他人が手を加えられるものではありません。
言葉全てに意味があります。




※前述の小悪魔風とは、ディアボラ風=直訳では悪魔風と云い、元々 鶏料理の調理方法。
鶏を開いた形がマントを広げた悪魔の姿に似ており、業火で焼かれた罪人のように悪魔を焼くと云う解釈と、赤く燃え上がるように調理すると云う意味で、赤唐辛子などのスパイスを使い、食べた人が業火で焼かれたように舌がピリピリすると云う二つの解釈があるそうです。
勿論、検索しました (〃ω〃)




ネガチョフとポジコフ




京都幕末維新を歩こう!№1~岩倉具視幽棲旧宅~

2017-09-12 | 京都案内

岩倉具視は明治維新における王政復古に力を注いだ幕末・明治期に活躍した公家政治家。
公武合体を進めるため孝明天皇の妹、和宮の徳川将軍家茂への降嫁を推進し成功させます。
しかし、この事が原因で尊王攘夷派から佐幕派とみなされ一時失脚し、岩倉村、現在の左京区岩倉上蔵町に隠棲しました。
岩倉具視幽棲旧宅は、岩倉具視が1864年から3年間居住したところで、密かに坂本龍馬、中岡慎太郎らと会合を重ねてまいりました。

岩倉具視幽棲旧宅は周囲を塀で囲まれ、通用門から入ります。



眼前には、作庭家七代目小川治兵衛が携わった庭園が広がり、奥には住居の主屋である茅葺の鄰雲軒(りんうんけん)と瓦葺の附属屋(旧宅)が建ち当時を偲ぶ事ができます。

 

他にも岩倉具視の遺髪を埋葬した遺髪碑(墓は東京にあります)、鉄筋コンクリート平屋建ての「対岳文庫」(たいがくぶんこ)が建っています。

 

「対岳」とは具視の雅号で、岩倉具視関係の資料が展示されています。(内部は撮影禁止)

紅葉期に行かれると庭のイロハモミジの紅葉が更に趣を醸し出します。
料金300円、土日祝日にはスタッフの案内があり、休憩所ではお茶、コーヒーが無料。



徒歩5分のところには「床もみじ」で知られる「実相院門跡」がありますので、秋にはこちらの紅葉も併せてお楽しみください。

京都好き男 細木