渉成園は東本願寺の東側にある飛地境内地周囲に枳殻(からたち)を生垣として植えたことから枳殻邸とも称される。
この土地は東本願寺十三代宣如上人が徳川三代将軍家光から与えられ隠居所とした。
十五代将軍慶喜は東本願寺に滞在した際に渉成園を訪れ、扁額「渉成園」の書を揮毫しています。
また、十四代将軍家茂も度々訪れていたそうです。
庭園は「池泉回遊式庭園」。洛北詩仙堂を開いた石川丈山の作庭とされ、四季それぞれに趣を醸し出します。
渉成園は約16000坪の敷地を有し、大小二つの池と数棟の茶室に加え園林堂(持仏堂)と書院群で構成されています。
今回「大政奉還150年記念」として、通常非公開の二階建て茶室「蘆庵」(ろあん)が京の夏の旅で特別公開されています。(9月30日まで)
京都駅から徒歩5分ほどの近さにもかかわらず以外と知られていない名勝地。東本願寺参拝の際には是非どうぞ。
京都好き男 細木