京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

栗粉餅 とらや京都一条店

2017-10-26 | グルメ
一度は食べておくべきと薦められていたものの、お高いので躊躇していた、とらやの栗粉餅(くりこもち)、漸く買いに行って来ました。



▽とらや京都一条店



生菓子の中に栗粉餅はなく、夕方には売切れると聞いていたので、やっぱりないか…と思いつつ、お店の方に訊ねたところ、本店は売切れになりましたが、虎屋菓寮の方にあるかもしれないので、問い合わせて、もしあればご用意いたします、と大変丁寧に接客していただき、もう買えなくても満足だわ、また来よう、と思っていたら、喫茶の方に一個だけ残っていたので、宜しければご用意させていただきます、との嬉しい知らせ。



店内の写真も快く承諾いただき、撮りながら待っている間も、別の店員の方に、やはり親切に対応していただきました。




△左 栗粉餅 (求肥包御前餡入)
とろけるように滑らかな餡と求肥のねっとりした食感、絶妙な甘さが心地良く残り、これ以上ないくらいに栗の美味しさが上品に表現されていて、今まで食べたことのある栗を使った菓子の中で、群を抜く美味しさでした。
元禄13年より続く貫禄。
全然高くなかったです。むしろ安いくらい。

△右 大徳寺・黒 (きんとん製 御前餡入)
黒糖餡の風味がじんわりと残り、それによってなかの餡もより深く感じられます。親しみ深い美味しさでした。



▽10月31日まで販売されている季節の生菓子



△少し下がった所にある虎屋菓寮 京都一条店



お店の方の接客が本当に素晴らしくて、それだけで行く価値があると思います。
堀川今出川にある鶴屋吉信京都本店でも同じ思いになります。
便利が良い為、百貨店で済ませてしまいがちになりますが、お店に足を運んでみることもお勧めします。

今まであまり関心がなかった生菓子ですが、断然興味がわきました。
栗粉餅、是非。




ネガチョフとポジコフ