右京区花園にある臨済宗妙心寺には46の塔頭があります。
今回5年ぶりの特別公開された東海庵は塔頭の中でも由緒あるべき妙心寺四派の一つ「東海派」の本庵。
東海庵の庭園は、それぞれ趣の異なる三つの庭で知られています。
方丈南には一本一草もない一面白砂の枯山水庭園「白露地の庭」が広がる。
方丈の廊下に座って背後の妙心寺の仏堂や法堂の景色とともに眺める庭は一時時間を忘れさせます。
書院西庭は史跡名勝に指定され、「東海一連の庭」と呼ばれる枯山水庭園。
松を植えた三つの築山は不老不死の神谷仙人が住むという三島を表し、山尊石や鶴石、亀石が巧みに据えられている。
書院南庭には、七坪の空間に一直線に並ぶ大小7個の石と波紋を描くような白砂が印象的。
書院には狩野派の絵師が手がけたと伝わる、秋草などを描いた障壁画が残されている。
東海庵の屋根瓦の上には麒麟や獅子がいる。
「京の冬の旅」では、スタンプラリーも行われていて、特別公開15ヶ所のうち、3ヶ所を拝観してスタンプを集めると、茶菓を楽しめる「ちょっと一服」の特典もあります。
妙心寺では山門も特別公開されており、併せてお楽しみください。
京都好き男 細木