北区にある大徳寺は「千利休」、「一休さん」で良く知られていますが、境内には24の塔頭があり、戦国武将ゆかりの塔頭も数多くあります。
今回訪れたのはその中の一つ「総見院」。
現在「京の冬の旅」で特別公開中です。(3月18日まで)
織田信長が本能寺の変で自害した一周忌の1538年、豊臣秀吉が建立した信長の菩提寺で信長の葬儀が盛大に執り行われた所。
本堂には香木で作られた織田信長座像(重文)を安置。これは撮影禁止です。
当時、信長像は2体彫られたそうですが、もう一体は本能寺の変で見つからなかった遺体の代わりに棺に入れられたそうです。
境内の墓地には信長のほか一族の墓があります。
ちなみに、信長の墓地は寺町今出川を上がった阿弥陀寺のほか、全国に20数か所あるそうです。
総見院の境内には、正門のほか、本堂の前には創建当時のままの鐘楼、茶筅の供養塔がある茶筅塚があります。
他にも「大徳寺の茶面」と言われるだけあって、ここにも趣の異なる三席の茶室、「香雲軒」、「ほう庵」、「寿安席」があります。
また、加藤清正が朝鮮出兵で持ち帰った朝鮮石を井筒にした「掘り抜き井戸」もご覧になれます。
総見院の西南には細川忠興と、父、幽斎の菩提寺、高桐院(通常公開)も是非どうぞ。
大徳寺で通常公開されている塔頭は他にもあります。
龍源院
大仙院
瑞峯院
芳春院
だれに所縁があるお寺か戦国ファンの方には塔頭巡りもおすすめします。
京都好き男 細木