京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

夏の京都はコンコンチキチン、コンチキチン・・・

2011-06-18 | インポート

夏の京都はコンコンチキチン、コンチキチン・・・
そんな音色で始まるような気がする。
7月に入ると日本三大祭のひとつ 「祇園祭」が始まる。
一ヶ月間かけての京都上げてのお祭りである。
そこで一つ、気になる催しがあるのでご紹介しておきたいのだが、場所は上賀茂神社、時は7月1日、18時30分からの開催であるが、御戸代会神事(みとしろえじんじ)1日午前10時からあり夕刻からは、「賀茂御戸代会神事薪能」が行われる。
古く奈良時代に起源を持つ賀茂御戸代能が本年も斎行されます。本年は、第42回式年遷宮にあたり、重要文化財・細殿(ほそどの)のお屋根が無事に葺き替えられました事を記念致しまして、上賀茂神社としては、初めて細殿にて薪能を行う事になりました。(HPより引用)
能楽師観世流 吉田篤史様のブログにもあるように能の世界に生きること、守り抜かなければならないことがたくさんあること、歴史の中には携わる人々の気持ちがこもっていることを痛感します。 
http://hananoh.kyo2.jp/
ぜひ一度ご覧ください、日本人であることが誇りに思える世界だと私は感じています。

                                                                              客室係 入江

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平成23年7月1日(金)午後6時30分~
重要文化財 細殿
拝観料 前売3,000円、当日4,000円
事前にチケットご希望の方は、fax075-702-6618にて
ご希望枚数、郵便番号、住所、電話番号、お名前をご記入の上、お送り下さい。
同封します振込用紙にてお振り込み確認の上、チケットをお送りします。


毎朝の日課   和食調理部 上野

2011-06-17 | インポート

Kouen

毎朝出勤前に愛犬の散歩をしてまいります。

4時に近所を一廻りしていますが、もう早くから鳥のさえずりが聞こえます。

自宅から50メートルさきには公園が見えます、そこには幾種もの鳥が集まって、泣き比べをしています。

少し歩くと民家の軒先ではつはめがピタピタ泣いています。

夜も明けぬ内から鳥たちも忙しそうです。


「放生会」

2011-06-16 | インポート

「放生会」

日本全国にある儀式です。

京都でも各所で行われていますが、お盆や春と秋の彼岸にとらえていた生き物を話してやって、日ごろの殺生を弔い供養する行事です。

先日は「祇園放生」として祇園の白川橋・巽橋で舞妓さんも参加しての鯉の稚魚が約2000匹放流されました。

18日にはゲンジボタル千匹放生会があります。

明治時代まで代々皇統の方々が住職を勤められた歴史を持つ大覚寺で、開催されるのが「源氏蛍千匹放生会」です。

源氏物語でも登場するゲンジボタルが零弦の世界で舞う姿はだれもが感動の世界に導きます。

感謝の心は忘れないようにしたいものです。

                             修

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【源氏蛍千匹放生会】
期間:2011618

時間:1900-2100
料金:800円(寺内拝観料を含む)

所在地:京都市右京区嵯峨大沢町4
アクセス:京都駅より市バス28系統または京都バス717481系統「大覚寺」から徒歩すぐ

電話番号:075-871-0071
URL
http://www.daikakuji.or.jp/
拝観日:月曜日~日曜日 900-17001630分受付終了)
休日:年中無休
料金:500


国民公園・・・???

2011-06-15 | インポート

◎周囲約4キロメートル

◎多種多様の植物があり癒される

◎野鳥も多数集まっている

◎京都市上京区に位置している

と書いて判る方は素晴らしいですよ、みなさん植物園・・?という答えが返ってきます。
実は京都御苑なのです。
北は今出川通り、南は丸太町通り、東は寺町通り、西は烏丸通り、に囲まれて京都市民の憩いの場として、京都の中心にありなじみが深い場所です。
今梅雨の時期ですが、少しですが園内にはアジサイもみられてきれいです。
京都御所には駐車場もありますし、各所にベンチもあって疲れた時にはいっぷくもOK
年中散策に持ってこいの場所なのですが、年に二回の一般公開があるのでその時にあわせてお越しいただいても良いかもしれませんね。

そしてお勧めは京都御所東側にある、京都三名水の1つ『染井の名水』の梨木神社(なしのきじんじゃ)です。
流行りなのかパワースポットとして女性の姿が増えています。

ここには、ペットボトルやポリ容器持参で、水汲みにくる人が絶えることがありません。
ありがたいお水を一口飲むと気分も軽やかに、何かいいことありそうな気分にさせてくれます。

そんな京都御所も機会あればぜひコースに入れてくださいませ。

                                    はーこ(-。-)y-゜゜゜

Meisui


ホタル

2011-06-14 | まち歩き

そろそろホタルの時期かな~と薄い期待でみそそぎ川をのぞいてみると、真っ暗闇です。諦めずにしばらく草村を凝視してると ホワッと淡い光が一つ 、草露が街灯に反射しているのかな?と近寄ってみると ホタルでした。こんな都会のど真ん中でホタルが生息してるなんて、やっぱり京都はええなぁ。

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みそそぎ川です。


この時期にしか見ることのできない場所で・・・

2011-06-13 | インポート

Kke

京都の西の京に通称「苔寺」と呼ばれる臨済宗の寺院で西芳寺として世界文化遺産登録されているお寺があります。

毎年のことながら、6月の梅雨の時期が苔の一番きれいな月になり、多くの参観希望者が訪れている場所なのですが、拝観には往復はがきで申し込みが必要で、そして拝観料(冥加料)

3000円以上が一人当たり必要になる。

最初はどんなお寺なのかと疑心暗鬼で訪れたのを覚えている。
そして初めて見た庭には恐れ多くもまだ見たこともない様な勢いのよい、美しい苔の一群であったのを覚えている。

この時だけは予約でお庭を見ることができるのが本当にありがたいと感じる。

何がいいのだといわれてすぐに答えることができるのもいいものである。

「苔」これしかないがこれが最高なのである。         小坊主


旅路のはて

2011-06-12 | インポート

 この季節の薫り高い花といえば、クチナシ。

 街路樹や公園樹としては一般的な樹木である。

 好みは分かれるのだろうが、この時期になると、あちらこちらでその匂いを嗅ぐ。

 クチナシは庭園樹として使われることもあり、渉成園にも、多く植えられている。

 

 渉成園は東本願寺の飛地境内である。

 飛地、というのだから、当然、本堂と離れた土地にあるということになる。

 実際に離れているが、そんなには離れていない。

 東本願寺の門から東へ200m弱もいけば、渉成園にたどり着く。

 3万平方メートルを超す大きな敷地に、池泉回遊式庭園が広がる。

 

 渉成園を作庭したのは、石川丈山といわれている。

 石川丈山は、元は戦国武将だが、江戸時代になって文人となった人物だ。

 京都で石川丈山といえば、洛北の詩仙堂が有名だ。

 詩仙堂は、ツツジやサザンカなど、四季折々の花が咲き誇る、回遊式の庭園を持つ。

 そんな丈山の面目躍如というべきか、渉成園にも四季折々、花が咲き誇る。

 この時期なら、クチナシの他に、スイレンなども見事だ。

 

 園内には、いくつかの建築物もある。

 池の中島に渡る屋根付橋の回棹廊、中島に建つ茶室の縮遠亭、持仏堂の山門、傍花閣、などなど。

 歩を進めるたび、季節ごとに、風景が変わる、大変お得な庭園である。

 庭園の東側まできて、西のほうへ目をやると、視界に京都タワーが飛び込んでくる。

 賛否両論かもしれないが、これはこれで面白い風景だろう。

 

 ちなみにこの土地は、平安時代の頃は、源融の邸宅跡であった。

 源融といえば、『源氏物語』の主人公、光源氏のモデルともいわれる人物。

 嵯峨野の邸宅跡は、今は清涼寺といわれる。

 この渉成園にあった邸宅は、六条河原院といわ、その名物は塩竈であった。

 奥州塩竈の風景を模したという庭である。

 塩竈は和歌に多く詠まれる、いわゆる歌枕の地で、それを京都に再現するのは、風流だったわけである。

 ちなみに、その名残として、今は地名に塩竈町というのが残っている。

 塩釜の再現に、大阪から大量の塩を運ばせたらしい。

 なかなか贅沢なものだ。

 そんなところも、光源氏のモデルだといわれたゆえんかもしれない。

”あいらんど”

 

 


会社の駐車場でツバメのひな誕生  

2011-06-11 | インポート

一ヶ月程前に夫婦のツバメがくちばしに藁などをくわえてかわるがわる巣作りをして一週間足らずで見事な造形で制作しました。
それからしばらくして卵を抱いているような様子が伺えずどうかしたのかと案じておりました。
親が巣に飛んで帰っても一向にひなの鳴き声もせずの状態でしたが、5月9日朝に巣を見上げて見ますと、四羽が育っていました。
手を出すと黄色いくちばしを大きく開けて餌をほしがっている様子、ひなを見ていると親が返ってきたので、「ごめんなさい」と謝りました。
早く元気に大きく育ってほしいものです。

                               和食調理部  上野

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お散歩・・・! (^'^)

2011-06-10 | インポート

昨日いつものように家の近所の散歩に出かけた時のお話です。
梅雨入りしてすっきりしない空を見上げてみると、雨は降ってはいないものの、グレー色の雲が厚く広がり、いかにも梅雨空の様相でした。

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写真の通りに周りの田んぼでは田植えを終え、カエルの鳴き声が響いていました。
カエルの声が夕方近くになると合唱団がうるさいくらいに鳴き声を響かせるのでしょうね。
歩いていて畑では見何の花が愛らしく咲き、かぼちゃの花もがんばって咲いていて、そばには小さな、健気な実が育っていました。
これからしばらく続く梅雨の雨にも負けないように、がんばってほしいものです。
Hashimoto


初夏の京の風物詩のちょっとした?!

2011-06-09 | インポート

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夏の京都を訪れたら、ぜひ訪ねてみたいのが「川床」(かわどこ)「納涼床」(のうりょうゆか)のあるお店です。

京都で「床」(ゆか)といえば鴨川の上に張り出してかけられる川涼み用のスペースのことは皆さんもよくご存知の通りです。

一般的によく知られているのは鴨川の源流が流れる京都北部の貴船にかけられる床ですネ。

床は床でも貴船と鴨川下流では「床の呼び名が異なるのを皆さんご存じでしたか、貴船では「川床」(かわどこ)といい、鴨川下流では「納涼床」(のうりょうゆか)と呼ぶんですヨ。

この呼び名の違い、どうしてなんでしょうかネ。

「床」の歴史の中に隠されているとか、京都の「床」は桃山時代鴨川下流の浅瀬に床几(しょうぎ)・・・夕涼みに使う細長い腰掛け・・・を置いて涼んだのが始まりなのです。

江戸時代に入ると現代のような高床形式の納涼床があらわれ鴨川の河原は交遊の場として発展していきます。

一方貴船の床の始まりは大正時代中頃、鴨川が高床だけになってからも床几と敷き並べた昔ながらのスタイルをつづけたとか、手を伸ばせば川の水が手に届く高さにあり、これを「かわどこ」と呼ぶのは下流の「納涼ゆか」との違いをハッキリしたかったからとか。

にぎやかな市街地の「納涼床」と自然に囲まれた貴船の「川床」では形式も風情も異なりますがどっちに行っても夕闇せまる床の上で涼しい川風に吹かれれば京情緒にたっぷりとひたれること請け合いですよネ。

機会があれば足をはこんでみてはどうでしょうか。

当館お宿いしちょうでは、床とは違った楽しみ方をご宿泊の方に提案をしています。

最上階の東山連峰を一望に出来る見晴らしのいい場所で、夕食を召し上がってもらえる企画があります。

夏の旅、京都旅行の新しい体験ができると思いますヨ!!

                              修