京のおさんぽ

京の宿、石長松菊園・お宿いしちょうに働く個性豊かなスタッフが、四季おりおりに京の街を歩いて綴る徒然草。

国立京都国際会館と桜満開の庭園

2015-04-12 | 宿日記

4月4日・5日に国際会館で開催された「さくらスペシャルデイズ2015」に行ってきました。
京都洛北宝ヶ池にたたずむ自然美に囲まれた国立京都国際会館は
1766年に正解に誇る日本初の国際会議場としてオープン以来数々の国際会議や国内会議を開催。
日本古来の合掌造り様式と現代的建築様式の建物は建築家大谷幸夫氏の代表作。

 

 

当日は国立京都国際会館と付属する桜満開の庭園(無料)
本館のメインホールは4階まで吹き抜けの高い天井が特徴の
約200人収容の国内唯一の国連方式国際会議場
今回は館内で桜の庭を背景にアンサンブルコンサート開催。
四季の折々の美しさを楽しめる庭園も桜満開。多くの人で賑わった。

 

 

国立京都国際会館と庭園の見学会は
4月27日、5月22日、6月17日にも開催(事前予約無料)
夏には庭園で市内唯一の花火大会(有料)開催予定


<京都好き男>


徒歩で琵琶湖へ

2015-04-11 | まち歩き

これやこの 行くも帰るも 別れては 知るも知らぬも 逢坂(あふさか)の関

坊主めくりで有名な蝉丸の句ですが、ここで歌われる逢坂とは『大阪』ではなく、

京都と滋賀県大津市の境にある地名です。

昔の関所を再現しているこの建物、実は公衆便所なんです

近くには、その名も蝉丸神社があります。

近隣のグルメでは、うなぎ料理で有名なかねよさんがオススメです

                         烏龍茶


花の命は短くて!

2015-04-09 | 写真

春は、毎日のようにいろいろな美しい花が咲きます。

でもその花の美しい時期は、非常に短いものでチャンスを逃すとその年は、

見る事が出来ないものです。私が楽しみにしていた花の一つがこれです。

源平桃です、一本の木に白と紅の二色の花を咲かせる花木桃の品種です。

白が源氏、赤が平家で入り乱れて戦った「源平合戦」に例えられて

この名がついたと言われています。        <サイダー>

 


おのれ光秀

2015-04-08 | まち歩き

当館から徒歩5分、京都市役所のすぐ向かい側に本能寺というお寺があります。

http://www.kyoto-honnouji.jp/

 

織田信長が焼き討ちに遭った、かの有名なお寺ですが、『本能寺の変』の当時は現在の場所にはありませんでした。

四条西洞院の近くに本能寺跡の史跡があります。現在のこの場所は老人ホームになっていました。

のどかな住宅街ですが、昔ここで血なまぐさい事件があったと思うと何か不思議ですね。

                                                   烏龍茶


三条散歩

2015-04-08 | 京都案内

桜、桜、世の中桜の話題でいっぱいなので
私は違う目線で京都の話題をしょうかいしましょう。

京都市内の三条通といえば趣のある中京郵便局や
多くのカフェが近くにある大変にぎやわいのある道路です。

この三条通の車両速度を平均20Km制限にする取り組みが行われております。

市内のほぼ中心に位置し散歩をするのに絶好の場所であり
新京極、寺町の賑わいを楽しんだ後の一息入れる場所が多くあるところです。

皆さんが三条通を歩く頃にはより安全に散策できる場所になってほしいものです。

<松井です>


一面に広がる菜の花畑!

2015-04-07 | 写真

四月に入り京都市内は、沢山の花が、至る所で見頃を迎えています。

黄色を代表する菜の花もその一つです、私の家の近くに咲く菜の花畑です。

春の風物詩とされていますね。

舞妓さんの簪にもされている、優しい感じの花です。

<サイダー>


天龍寺

2015-04-06 | 京都案内

天龍寺の時間外拝観に参加。
薄暮の参観となりましたが、多宝殿の垂れ桜は散り初めではありますが、充分にその華麗さを表現しておりました。暗さが増すにつれ、その美しさは嫌が追うにも増します。
廻廊横は散った花びらで埋まり、桜の絨毯となっていました。
禅寺とは思えない華麗さの圧倒された1時間でした、。





尊攘堂

2015-04-06 | 宿日記

吉田松陰の妹「文」を題材にしたNHKの大河ドラマ「花燃ゆ」が現在放映されてますが

その松陰が尊王攘夷運動で倒れた志士を祀る施設を計画、

後の門弟の1人が「尊攘堂」を建立しました。

現在京都大学付属図書館の北側にその建物があります。

収納資料は非公開ですが堂内は見学できます。(要予約)

お問い合わせは京大文化総合研究センターまで

 

<京太郎>


四女・ハルル

2015-04-05 | 宿日記

当館のクリスタルで3月末から販売しております、ハルルです。
中村チーフの四姉妹の四女です。長女・夏実、次女・秋乃、三女・・・・は、ま、それはともかく、四女のハルルです。
オリーブオイルとバターで炒めた春キャベツとベーコンのパスタに、上にのってるバジルソースを絡めると、バジルの香りが華やかに広がります。
春のアスパラ、サーモンがトッピングされております。
是非、一度お試しあれ!



クリスタル


散りぬべき時知りてこそ

2015-04-05 | 京都案内

 TPPで著作権の保護期間が延びる可能性があるという。

 現在、日本では、著作者の没後50年間が保護期間だが、これが70年になる可能性が高いようだ。

 でも、今はまだ50年。

 そして、今年その節目を迎える大物に、江戸川乱歩と、谷崎潤一郎がいる。

 この二人の版権フリーは大きい。

 

 さて、江戸川乱歩は、京都とそう縁も深くないが、谷崎は縁が深い。

 何しろ、谷崎の墓は京都にある。

 東山、鹿ヶ谷の地にある、法然院が、その場所だ。

 参道を覆い尽くさんばかりに落ちた散り椿や、盛り砂の絵で有名なこの寺の墓地に、それはある。

 墓地と言うからには、たくさんの墓がある。

 その中から谷崎の墓を見つけるのは、この時期であればそう難しいことではない。

 寺自体が山腹にあるせいもあって、墓地は背の高い木々に囲まれ、鬱蒼としている。

 そこは濃緑色の世界だが、今の時期だけ、そこへ足を踏み入れれば、一点だけ、明るさを見いだせるだろう。

 薄紅色の花を湛えた枝を垂れ下げた桜が、一本だけ植えてあるのだ。

 その枝垂れた枝の下に、谷崎の墓はある。

 谷崎の墓には、今の時期に行くべきだ。 

 

 

     願はくは花の下にて春死なんそのきさらぎの望月のころ

 

 平安末期・鎌倉初期の歌人、西行はそう詠んだ。

 そして、西行はその通りに死んだという。 

 旧暦でいえば、昨日は2月16日で、満月だった。

 桜も満開で、 なるほど、西行が死んだのもこんな夜だったのだろう。

 今日からはしばらく雨で、今年は昨日が最後の花見日和だっただろう。

 

 桜の木の下には屍体が埋まっていると書いたのは梶井基次郎だったか。

 西行は桜の下で死んだ。

 谷崎は、桜の下に眠っている。

 

”あいらんど”