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北海道で働こう!お仕事フェスタ 地元企業魅力語る 社長4氏リレートーク

2018-10-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/18 09:26
若者の地元就職を後押しするイベント「北海道で働こう!お仕事フェスタ」が15日、札幌市白石区の札幌コンベンションセンターで開かれた。道内の経済団体などでつくる「北海道で働こう応援会議」(事務局・北海道新聞社経営企画局)が主催したフェスタには、道内の大学生や転職希望者ら約300人が参加。北海道の未来を担う若者と、道内企業約140社との出会いの場となった。地域に根ざした経営に力を注ぐ企業の社長4人によるリレートークの内容や、企業説明会など会場の様子を紹介する。(報道センター 木村直人、内山岳志、経済部 徳永仁、五十地隆造)
■高橋知事と道商連・岩田会頭 メッセージ
 「北海道で働こう!お仕事フェスタ」に参加した学生らに向けて、行政、経済界のトップから応援のメッセージが寄せられた。
 高橋はるみ知事は「雄大な自然や四季折々の風景、縄文文化やアイヌ文化をはじめとする独自の歴史・文化、安全・安心でおいしい食や特産品など、北海道には多彩な魅力があふれています」と強調。その魅力を高めていく上でも、「新しい発想力や情熱、チャレンジ精神を持つ皆さんが、北海道の未来を担う力となり、さらなる発展を支えてくださることを期待しています」とコメントした。
 「北海道で働こう応援会議」の座長を務める北海道商工会議所連合会(道商連)の岩田圭剛会頭は、就職活動中の学生らに対し、「北海道には、自分の知らない魅力的な企業や仕事がたくさんあることを発見して」とエールを送った。また、経済界を代表して「道内の企業は意欲ある人材を求めています。学生と企業の間に、多くの出会いが生まれることを切に願います」と、働く側、雇う側のニーズが合致し、地元就職が増えることに期待した。
■共に仕事する仲間増やして コンサドーレ 野々村芳和氏
 サッカーJリーグ1部(J1)北海道コンサドーレ札幌の運営会社で、社長をしています。私は2000年に札幌へ移籍し主将を務め、01年に現役引退しました。札幌では2年間しかプレーしていませんが、当時の縁が今につながります。
 戦力をそろえるには強化費が必要で、会社は売り上げを伸ばさなくてはいけません。J1の強豪は売上高50億~80億円。昨年のコンサドーレは売上高26億7600万円です。それでも、社長に就任した5年前に比べて約16億円上がりました。クラブがJ1に定着するため、もっと売り上げを伸ばすには変化が必要と考えました。攻撃的サッカーに挑戦しようと、実績がある(元浦和監督の)ミハイロ・ペトロビッチ氏を監督に招聘(しょうへい)し、今年はリーグ上位に食い込めています。
 アジアや世界に対し、サッカーや他のスポーツを通じてどのように北海道をPRできるかも考えています。皆さんが就職し、北海道のためにコンサドーレを生かせるアイデアがあればぜひ仕事で使ってください。
 社会では、共に仕事を成し遂げようとする仲間を増やしてください。私はクラブの価値を共有できる人や会社を見つけられました。自分が不得意な仕事を、得意としている仲間に任せてもよいのです。
 私が大学生だった1993年にJリーグが始まり、コンサドーレでは社長になれました。好きなことに一生懸命取り組んでいれば、時代が変化した時にチャンスをつかめると思います。
■常に「なんとかやれないか」 セコマ 丸谷智保氏 
 胆振東部地震の際、セコマは約1100店舗で営業を続けました。2004年の台風被害の経験から、車に接続してレジの電源とする非常用キットを全店に配布してありました。1万5千円の道具でしたが、これが役に立ちました。
 もう一つが釧路に建てた災害対応物流センター(16年建設)です。自家発電機や、物流を担うトラック用に軽油も40台が3週間走れる分を備蓄し、自前の給油施設も建設しました。それで地震発生後の夜から札幌に向け、軽油を送ることができました。
 停電した店でもガス釜で米が炊けたので、塩おにぎりを販売し、お客さまから感謝されました。これは地元に密着する店員たちの「困っている人のために店を開けなきゃ」という思いが突き動かした結果であり、私たちの開店指示が出る前から店を開けていました。
 アジアの中で私が最も注目する市場は「日本」です。北海道から見れば本州も“海外”ですし、道内もまだまだ開拓できていません。例えば中国は人口13億人ですが、道民540万人が毎日来店したら、(年間で延べ)約20億人の市場が出現するのです。
 北海道は人口減と高齢化に直面していますが、オランダの2倍の広さと、デンマーク並みの人口、そして自然の豊かさがあります。北海道には可能性がある。
 皆さんが働く際は「無理だ」と思わず「なんとかやれないか」という発想を常に持ってほしい。仕事にやりがいが見つかれば、楽しさにもつながるはずです。
■お客、社員、地域の幸せ第一 石屋製菓 石水創氏
 石屋製菓は1947年にでんぷん工場として創業。当時は駄菓子のようなものを作っていました。70年代に入り、本州の大手菓子製造が進出してきて、経営不振に陥りました。当時数十人いた従業員は最後は家族4、5人になり、そこで駄菓子から高級志向のお菓子作りへと転換。76年に「白い恋人」が誕生しました。
 名前は創業者の祖父が、スキーの帰りに降る雪を見て「白い恋人たちが降ってきたよ」とつぶやいた一言がきっかけです。新千歳空港などに置いて、口コミで全国に広がりました。
 北海道銘菓として不動の地位を築きましたが、2007年8月に賞味期限改ざんが発覚し全国から抗議の電話が8万件来ました。「自分で食べる分にはいいけど、大切な取引先に渡したのにどうしてくれるんだ」と。北海道の思い出や個人の思いまで届けているお菓子なんだと痛感しました。
 不祥事から3カ月後に販売を再開した際には、道民の方が列をなして買ってくれました。北海道に支えられている企業だとあらためて実感した瞬間です。
 北海道に根ざした企業として、道内産の原材料や、北海道のストーリー性にこだわりたい。今はバニラの栽培に取り組んでいます。観光客にバニラを収穫してもらい、小麦粉など100%道産でその場でシュークリームを作ってもらえば喜んでもらえる。お客、社員、地域の幸せを常に考えながら経営していくことが、北海道に拠点を置く企業の役割だと考えています。
■20、30年後見据え見極めて インディテール 坪井大輔氏
 これからの時代、就活生の皆さんがどの企業に就職しても、ITには必ず関わります。ITを上手に使えない企業は生き残れません。企業がITを活用したビジョンを持っているかが、20、30年後を見据え、本当に就職すべき企業かを見極めるポイントです。
 企業の人事担当者がいくら良い人でも異動しますし、労働環境も時代の流れで変わります。変わりうるもので、自分の将来を委ねる就職先を決めてはいけません。一番大事なのは自分の欲求が満たされ、モチベーションを保って仕事をできるかどうかです。
 そのため、まず自分と向き合い、この先何をしたいのか明らかにする必要があります。その欲求に合った普遍的なビジョンを持った企業を選ぶのです。ベンチャー企業は小さくても、世の中の変革という大きな役割を担っていると自負しています。就職先を選ぶにあたって、資本金の額や売上高はささいなことです。
 当社は仮想通貨などに利用されるブロックチェーン技術で成果を生んでおり、北海道のベンチャー企業のロールモデル(模範)になろうと頑張っています。158人いる社員の85%がエンジニアで、出身はフランスやベルギーなど欧州とアジアを中心とする8カ国のメンバーです。
 当社は利益を、ひたすら先端技術開発への投資に回しています。ベンチャーは未来へ投資をしていく企業で、先端技術は未来を作るために不可欠なものです。その意味で、いつまでもベンチャー企業でありたいと思っています。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/239077

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彩る「西郷どん」人形 きたみ菊まつり、19日開幕 物産展、パレードも

2018-10-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/18 05:00
 道内最大規模の菊花の祭典「第66回きたみ菊まつり」(北見市観光協会、市主催)が19~28日、JR北見駅南多目的広場と駅連絡通路「みんとロード」で開かれる。目玉の菊人形展は、NHK大河ドラマ「西郷どん」がテーマ。北海道命名150年を記念して、アイヌ民族の菊人形もお目見えし、衣装に北見産ハッカの葉を初めて使う。多彩なイベントもまつりを盛り上げる。
 菊まつりは、毎年4万人以上が来場する北見の一大イベント。市民らが丹精した約1万5千鉢が並び、「菊花コンクール展」で花の大きさや鮮やかさを競う。
 菊人形展は西郷隆盛らドラマの登場人物25体を並べ、衣装を4色の菊で彩る。アイヌ民族は女性の1体で、ハッカの葉と菊をあしらう。飾り付けを担当した北見菊人形着付会の小川常子代表は「ハッカから北見の歴史を感じてほしい」と話す。
 関連イベントでは、地元の特産品を集めた「きたみ物産まつり」が期間中開かれ、食用菊を使った名物の「菊花天丼」を販売。25、27、28日には仮装パレードや巨大カボチャの重量当てクイズなどを行う「オホーツク北見ハロウィーンフェスティバル」が行われる。
 午前10時~午後4時。入場無料。問い合わせは菊まつりが市観光振興課(電)0157・25・1244、ハロウィーンフェスは市観光協会(電)0157・32・9900へ。
 このほかの主な行事は次の通り。
 ▽茶道裏千家淡交会北見支部チャリティー茶会(21日午前10時~午後2時半)▽婚姻の儀(21日午前11時~正午)▽菊人形着付け実演(24日午前10時)▽俳句作品展(27、28日午前10時~午後4時)▽きのこ汁販売(27日午前11時)▽菊花コンクール展表彰式(28日午前10時)▽表千家同門会北見支部チャリティー茶会(28日午前10時~午後2時半)▽小菊即売会(28日午後4時15分~同5時45分、29日午前10時~午後1時)(熊谷知喜)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/239122

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チセの屋根、住民がふき替え 阿寒湖アイヌコタン

2018-10-19 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/18 05:00

阿寒湖アイヌコタンで進むポンチセのかやぶき屋根のふき替え作業=15日(加藤哲朗撮影)
 【阿寒湖温泉】釧路市阿寒町の阿寒湖アイヌコタン(集落)で、アイヌ民族の伝統家屋を複製したアイヌ生活記念館「ポンチセ」のかやぶき屋根のふき替え作業が、住民らの手で行われている。ふき替えは1991年にポンチセが建てられてから初めて。住民らが約6千本のヨシの束を屋根に積み上げる作業を通し、伝統技術を学んでいる。
 ポンチセは、アイヌ語で「小さい家」の意味。屋根と壁はかやぶきで、広さ約60平方メートル。室内には炉があり、往時の生活用具などを展示してきたが、屋根の損傷が進んでいた。
 ふき替えは、阿寒アイヌ工芸協同組合(釧路市)がアイヌ民族文化財団(札幌市)から190万円の補助を受けて実施。作業はコタン住民ら十数名が参加して12日に始まり、修復に使う長さ2メートルを超すヨシは、建設当時にコタン住民が「将来のふき替え用に」と大量に確保してくれていた。
 アイヌ民族のかやぶき屋根は、ヨシの束を何段も重ねるのが特徴。日高管内平取町の造園業尾崎剛さん(64)の指導で、4面に分かれた屋根に直径15センチのヨシの束を、7~11段重ねてひもで留める作業が連日、進んでいる。コタンで土産店を営む渡辺澄夫さん(56)は「ひもの結び方や満遍なくヨシの束を並べるのが難しいが、伝統技術を学ぶ機会に恵まれ、うれしい」と話す。作業は今月下旬まで続く。(佐竹直子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/238934

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メキシコ各地で「死者の日」パレードを実施

2018-10-19 | 先住民族関連
メキシコ観光局(Mexico Tourism Board)
Cneo japan  2018年10月18日 13時09分 From 共同通信PRワイヤー
AsiaNet 75807
10月27日に今年で3回目となるパレードをメキシコシティで実施し、それにより数百万人の観光客に、千年におよぶメキシコの伝統的なお祭り「死者の日」のカラフルな体験を提供
メキシコシティ, 2018年10月18日/PRNewswire-AsiaNet/ -- メキシコ観光局(本部:メキシコシティ)は本日、観光促進の一環として、世界中から訪れる観光客にユニークな祝日「死者の日」を体感していただくため、パレードを実施すると発表しました。このお祭りでは、ミチョアカン州ハニツィオ島から、チアパス州の街を抜けメキシコシティのソカロ広場まで、国の隅々まで色鮮やかな装飾に包まれ、何万人もの観光客がこの壮大な祝祭に参加できるようにいたします。
2008年にUNESCOより無形文化遺産に指定された「死者の日」は、現地の人々のみならず観光客の方々にも貴重な体験を提供しています。この祝日は、これはヒスパニック系の様々なスペイン人征服以前の文化から継承された祖先からの遺産とされ先祖伝来のものと、カトリックの諸聖人の祝祭が日と合わせて融合されたもので、10月下旬末から11月上初旬にかけて祝われます。この祭典一般的な説では、主に、亡くなった家族の魂を迎え、食事やお酒を飲みながら再会の時を楽しむものとされており、日本のお盆のようなものといえます。
メキシコ観光局CEOのエクトル・フローレス・サンタナは次のようにコメントしています。「『死者の日』は、伝統と人気のある文化とポップカルチャー伝統が融合した結果、誰もが祝うようになった行事です。この日これほど色彩豊かカラフルで、魔法にかかったような非現実的な空間を訪問者が体験できることはないでしょう。このような文化価値の提供が、メキシコが世界で6番目に訪問された国となった理由の一つでしょう。この祭典では、歴史と祖先を敬いながら、メキシコ唯一無二の独自の世界(A world of its Own)を発見することができます。」
昨年は、100万以上の参加者と1500人以上のボランティアが参加し、パレードは大盛況のうちに幕を閉じました。多くのボランティアがメキシコ内外から参加しており、今年は2000人近くの関係者とボランティアの参加が予想されます。
▽メキシコを越えて知られている「死者の日」
1000年の歴史を持つ「死者の日」は、今年のメキシコ観光局とメキシコ合衆国観光省によって行われた宣伝活動の一環である「ハート・オブ・メキシコ(Heart of Mexico)」という活動のもと、メキシコを越え、北アメリカやヨーロッパの様々な都市で広く知れ渡りました。個性的なキャラクターであるエルチャロ(El Charro)やフリーダとディエゴとともに、「ハード・オブ・メキシコ」の活動のもと、「死者の日」は、ニューヨークのセントラルパーク、トロントのCNタワー、ベルリンの戦勝記念塔、パリのエッフェル塔など世界の象徴的な名所やモニュメントを巡回しました。「Heart of Mexico」は、これらの都市に住む人々がメキシコに触れ、「死者の日」の伝統を体験するための招待状ともいえるでしょう。
また、ニューヨーク市でも、11月2日と3日にアメリカ自然史博物館にて祭典を予定しています。ここではオアハカ州とメキシコ観光局が協力し、訪問者が絶滅危惧種に捧げられた祭壇、手工芸品市場、舞踊、音楽、職人によるデモなどを通して、オアハカについて、また「死者の日」がどのように祝われているかについて学ぶことができます。
▽「死者の日」についての詳細
メキシコでは、死は生命のサイクルの一部とみなされ、先コロンブス期から祝われています。例えば、アステカ神話では、故人は死者の地であるミクトランに到着する前に、長い旅に出ると言われています。
「死者の日」にまつわる様々な逸話や慣例が、世界にある他の祭日とは一味違った体験を提供します。人々は自宅に祭壇を作り、愛する人の魂へ、好物だった食べ物や品々、思い出を捧げます。一般的な供え物として、カンパスキーの花や、パン・デ・ムエルトス(スペイン語で「死のパン」を意味する)などが挙げられます。
祭事にまつわる伝統は全ての地域で異なり、そのうちいくつかはメキシコの州や都市特有のものです。
・オアハカでは、住民がこの日のために職人が手作りで製作した品々があまりにも多く観光客が迷うことがある「ムエルテ広場」を開設します。また、伝統的なコンパルサ(歌手集団)が「ムエルテアーダス」を祝うために20時間以上音楽を演奏し続けます。
・サン・ルイス・ポトシで最も重要なのがシャントロ(Xantolo)です。11月1日には、一晩寝ずに祈りを捧げ、11月2日、先住民族のコミュニティでは、奉納品をパンテオンに持ち帰り、地球上に残っているとされる魂のために墓に花を飾ることが慣例となっています。
・ミチョアカンにあるヤニッツィオ島では、夜間に行列を作り「アンヘリ―トス」(幼くして亡くなった子たち)を称えます。この行事は11月1日に行われ、カヌーに数えきれないほどの蝋燭を飾り、美味しい料理と飲み物、音楽を準備し、死から帰ってきた人たちを歓迎します。
・メキシコシティでは、日没時に死者の魂を迎えるために、数百万もの来場者がサンアンドレス教会の祭壇に集まります。また、ソチミルコでは、映画「リメンバー・ミー」でも使われた歌「哀しきジョローナ(La Llorona)」のステージが多くの人々を魅了してやみません。
▽メキシコ:世界で6番目に訪問された国
「死者の日」のような祭典の影響で、メキシコは最も人気のある海外観光地の一つになりました。2017年には3930万人の観光客を記録し、世界観光機関(UNWTO)によると、メキシコは世界で6番目に訪問された国となりました。昨年、メキシコ空港には、国内線と国外線合わせて637,700便が運航し、680万人が利用しました。この数字は、フライト数では2.2%の増加、乗客者数では9.3%の増加を示しています。
「死者の日」についての詳しい情報はこちらからご覧ください。
リンク 
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Twitter: @WeVisitMexico
Instagram: /VisitMexico
本件に関するお問い合わせ先
メキシコ観光局広報デスク:mexico_pr@msljapan.com 03-5719-8901 担当:アオ、佐藤
(日本語リリース:クライアント提供)
https://japan.cnet.com/release/30275157/

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カナダの大麻合法化・住宅問題・難民などについて、販売者が首相に独占インタビュー/モントリオールのストリート誌『リティニエール』

2018-10-19 | 先住民族関連
BLOGOS 2018年10月18日 09:15

カナダのホームレス問題対策向けの連邦予算は22億ドル(約1870億円)。
ジャスティン・トルドー首相は今後10年でホームレスを「半減」させたいとの意思を示している。
この度、カナダ・モントリオール(ケベック州)のストリート誌『リティニエール』の販売者らがジャスティン・トルドー首相にインタビューするというまたとない機会を得た。販売者らはしっかり質問を用意して臨んだため、対談は国内外のさまざまな問題に及ぶ深く掘り下げたものとなった。その多くは世界各地のストリート誌販売者、ホームレス経験者にも響くものだろう。
ホームレス問題への国家戦略について
“アフォーダブル住宅(*1)の新規建設とともに、既存住宅の改修にも投資が必要”
販売者(モスタファ・ロトフィ):
この数週間で、カナダの複数の主要都市において、そこに暮らすホームレスの人数調査が行われました。現政権は「ホームレス問題の新国家戦略」(*2)にて今後10年間で約20億ドル(約1700億円)の予算を割くと公約しました。モントリオールの地域団体が提言してきた1億ドル(約85億円)が配分される見込みはありますか。
ジャスティン・トルドー首相:
国家戦略には、ホームレス問題の克服とカナダのホームレス半減を目的として、実に22億ドル(約1870億円)の予算を盛り込みました。予算はバランスを考慮し、全国に適切に配分されます。モントリオールのホームレス問題も十分に認識していますので、適切な配分を受けられるよう配慮します。
ただし、住宅への公共投資はホームレス問題のひとつの対策に過ぎません。他にもメンタルヘルス、依存症対策、労働市場に合った人材づくり、職業訓練、多様性の確保、先住民社会にむけた取り組みについて、多くの公約を立てました。これらの問題はすべて密接に関連しています。ひとまずホームレス問題対策費として22億ドル確保できたことは高く評価できると思います。
販売者(ジャンクロード・ノー):
首相の「国家住宅戦略(*3)」は、既存住宅の維持、シェルター用補助金、および低所得者向けアフォーダブル住宅の建設と複数要素から構成されています。現状、モントリオールだけでも24,000世帯がアフォーダブル住宅の待機者リストに登録しています。2019年10月の連邦総選挙までに何世帯分のアフォーダブル住宅が建設あるいは着工されるのでしょうか。
*3 「国家住宅戦略」(英語)
トルドー首相:
モントリオールのパピノー選挙区から当選した下院議員として、待機者リストに長年登録されている方々と対話を重ねてきましたので、それがどれほどストレスあるものなのか理解しています。だからこそ、真の国家住宅戦略に投資を行うのです。先のハーパー政権はこの問題に背を向けていましたから。
アフォーダブル住宅を新しく建設する必要性は理解していますが、既存住宅の改修にも資金を回さないといけません。繰り返しになりますが、予算は公平にバランスよく全国に分配してまいります。政権に就いて以来、私たちは相当額の投資を行ってきました。ビルやマンションの建設にはもちろん時間がかかりますが、今まさに取り組んでいるところです。
大麻合法化について
販売者(イザベル・レモン):
私たち販売者のなかには、ソフトドラッグ(*4)を手始めにハードドラッグ(*5)へと深入りしてしまった人もいます。私自身も精神病を経験しましたが、精神病患者が大麻を使用した場合には重篤な事態に陥る可能性があります。大麻の合法化にあたって、若者や社会的弱者にそのリスクを啓蒙するため何を行いますか?
トルドー首相:
啓蒙活動はすでに始まっています。大麻が個人や社会にもたらしかねない悪影響について啓蒙キャンペーンに取り組み、投資も行っています。
現在のやり方では結果が出ていないことは明らかです。若者はいとも簡単に大麻を入手でき、その利益はすべて組織犯罪に流れています。私たちは大麻の規制と管理を行うことで、大麻販売で得た利益を医療サービスや大麻使用反対キャンペーンの広告にあてます。
もうひとつ根底から変わることがあります。現在、多くの人にとって大麻は他のドラッグへの入口となっています。なぜでしょうか? 大麻の売人が大麻だけでなくもっと強力なドラッグをポケットに忍ばせ、機会を見ては売りつけてくるからです。しかし、大麻が適切に管理規制された環境であれば、他のドラッグは扱っておらず、より強力なドラッグを売りつけることもないため、事態が悪化しにくいのです。
適切な住居を得る権利について
販売者(モスタファ・ロトフィ):
昨年、首相は全カナダ国民に対し「居住の権利」の向上を約束しました。国際的には、カナダは適切な住居を得る権利を謳う「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約(*6)」への加盟国でもあります。この居住の権利を「カナダ憲章(Canadian Charter of Rights and Freedoms)」に含めないのはなぜですか。
*6 「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約」(英語)
トルドー首相:
私たちは住宅問題に対し「人権に基づくアプローチ」を提唱しており、これは居住を人権と捉えることとは異なります。確かに人にはこの「居住の権利」があると言えるのですが、もしあなたの住まいが(先住民族が多く暮らす)サスカチュワン州北部にあって、この権利を事細かに規定されたなら、その意図を外れ必ずしも良い結果にならない可能性があります。
一方、私たちは国連が評価しているアプローチを取っています。人権、つまり尊厳、選択の自由、健康、安全を得る権利を戦略の中心に据え、これら全てが、安全で手頃な価格の家に住む尊厳につながる、という考え方です。正真正銘「人権に基づくアプローチ」なのですが、居住の権利を人権としてしまうと、文化や尊厳に対する侮辱になりかねないと思うのです。
住宅への公共投資について
“この数年で改善したものの、カナダは依然「OECD」の男女賃金格差の平均値に遠く及びません。”
販売者(ジャンクロード・ノー):
2017年度予算について、住宅を所有しやすくするため今後10年間で110億ドル(約9,350億円)以上の投資を行うと発表されました。しかし、その90%の投資が始まるのは2019年、選挙の年です。適正な住宅を必要としている160万世帯のカナダ国民になんと説明しますか。
トルドー首相:
アフォーダブル住宅の新規建設や既存住宅の補修が対応できていない状況で、投資計画だけ発表し、お金を使い始めても誰のためにもなりません。これはもっと時間をかけて行うべきこと。逼迫した状況を理解しているからこそ、最大限の努力をし、一連の作業のスピードアップを図っています。投資対象となる新しい住宅もなくお金をばらまけば、そのお金はそっくり既存の大家の懐に入るだけ。問題の根本的かつ長期的解決にならないことは、皆さんお分かりいただけると思います。
女性の権利と男女平等について
販売者(イザベル・レモン):
国際NGO「ONE」によると、世界中の女子のうち1億3,000万人は学校に通っていません。女性の10億人は銀行口座を持っておらず、毎日39,000人の女児が結婚を強いられています。カナダ国内でも、同一労働に対し女性は同じ賃金を得られていません。首相は「女性の平等」をG7の優先課題としました。G7による対策で女性の生活は変わるのでしょうか。
トルドー首相:
ご存知の通り、これは私にとって最優先課題です。世界中のリーダーを集め男女平等に関する諮問委員会を立ち上げ、G7に対してアドバイスや対策の提案をしてもらっています。 彼らがおこなった助言のひとつに、内戦や難民キャンプなど危機的状況に生きる若い女性達への教育機会の提供がありました。
教育を受けられることで、本人の人生、その家族、彼らの社会そして世界までもが変わる力があります。 だからこそG7は、困難あるいは危機的状況にいる少女と女性を対象に数億ドル規模の投資を行っています。
これは「男女平等」と「賃金格差解消」の対策に加えて行います。 この数年で改善が見られたものの、カナダは依然「OECD(経済協力開発機構)」の男女賃金格差の平均値に遠く及びません。だからこそ、私たちは賃金格差解消に向け積極的に提案しています。
女性の地位向上や自立に向け議論することは、単に倫理的だからとか正しいことだからではありません。これは経済の議論であり、そうするのが賢明だからです。 活躍する女性が増えれば、経済も好転し、経済成長がもたらされます。 対策を提案することで、より良い解決策、より良い決断が出せるようになるでしょう。私たちはさまざまな理由からこの問題に取り組んでいるのです。
難民がホームレス支援事業にもたらす重圧
販売者(モスタファ・ロトフィ):
昨年、2万人を超える移民が難民としてカナダに入国、 その大半がケベック州ラコールにやってきました。 その数はこの夏に史上最多となることはさまざまな事由から明らかです。こうした人の流れが、ケベック州のホームレス支援事業(住宅、フードバンク、炊き出し、衣類提供など)に多大な負担となっています。流入してくる移民に最前線で対応している団体を首相はどのように支援しますか。 ケベック州政府が負担している支出を補填するのですか。
トルドー首相:
移民は社会の強さ、成長と利益の源であると私たち全員が認識しています。 国民は高齢化し、産まれる子供の数は年々減っていますから、移民に来てもらって活躍してもらわなくては。 とは言え、厳しい移民審査は設け、不正入国の恐れがある場合に適用されるルールもあります。
カナダで難民申請する人々が本当に戦争、テロ、迫害や暴力から逃れてきた「正当な難民」であるかはしっかり審査されますのでご安心ください。 難民と認められない場合は送還される、あるいはそのような人が申請できる(通常の)移民プログラムもあります。
難民向けの「難民保護システム」において、医療や住宅に追加コストが発生していることは認識しています。連邦政府は各州政府と連携し、難民支援に使われるお金がきちんと必要としている人に渡るよう取り組んでいます。
地域社会固有のニーズについて
“地域組織の関与もなく、首都オタワでまとめた総括的解決策は真の解決策ではありません。”
“『リティニエール』誌のような組織は、人々の尊厳を取り戻すうえですばらしい活動だと思います。”
販売者(ジャンクロード・ノー):
ケベック州政府とモントリオール市は、ホームレス問題対策における優先順位づけを地元組織に委ねることに合意しました。地域固有のニーズに 連邦政府がどう対応するのかはまだ知らされていません。バンクーバー市のニーズとモントリオール市のそれとは必ずしも同じではありません。連邦政府の住宅対策は、新しいプログラムを策定するだけでなく、既存組織にも資金援助するのかどうか教えていただけますか。
トルドー首相:
連邦政府の戦略とアプローチは地域社会とともに取り組むものだと明言できます。ニーズや解決策は、地域、町、ときには地区単位でも異なると認識しています。ですから、現場で課題に取り組み、その地域社会を熟知している方々こそ真の専門家です。
人々を元気づけ、成功をサポートし、尊厳を取り戻し、再び社会で活躍できるよう支援している皆さんは、私にとって非常に重要な存在です。 首都オタワでまとめた総括的な解決策を、地域組織との連携なしに全国レベルで適用しても真の解決策にはなりえません。
この地方連携プロセスに深く関わるのは、ジャンイヴ・デュクロ大臣とアダム・ヴォーン政務官です。ヴォーン政務官は、トロント市役所での経験からホームレス問題の専門家として長年活躍しています。
私たちは地域の方々の声に耳を傾け、連携するとともに、現場で並々ならぬ努力をしている社会的事業を高く評価しています。 『リティニエール』誌のように人々の尊厳を取り戻すための活動はすばらしいですし、社会にプラス効果をもたらしています。
先住民問題について
販売者(イザベル・レモン):
首相は先住民問題を再優先事項とされました。公式に謝罪し、諮問委員会を立ち上げ、住宅や飲料水などの目標も掲げました。初任期満了までに、具体的にどの課題を解決する見込みですか。
トルドー首相:
良い質問ですが、ひとつ訂正させてください。この問題を再優先事項にしたのは私だけではありません。全てのカナダ人がそうしたのです。 先住民でないカナダ人にとって、今こそ先住民社会と和解し、真のパートナーシップを確立するときなのです。 この課題に取り組むことができ、とても光栄です。
私たちは先住民コミュニティに新しい学校を建て、何千人もの若者が今学期から学び始めています(*7)。住居、コミュニティーセンター、診療所も建設中です。全国の地域社会でトレーニングと自治を行えるよう投資も行っています。
*7 これまで先住民の子どもたちは、120年以上にわたるカナダ政府の同化政策(1874年〜)によって親元から引き離して寄宿学校に強制入学、元々の文化的習慣や言葉が禁止され、教師たちから差別や虐待を受けてきたとの事実が2015年発表の報告書(「Truth and Reconciliation Commission」から)に記されている。
飲料水に関しては、2019年末までに先住民居住エリアに出ている「水道水の煮沸勧告(*8)」を解除させます。 公約では2021年3月までとしていますが、2019年末までにその大半を解除できるでしょう。
*8 水道水の煮沸勧告:水道水への病原菌の混入が危惧される場合に行政より発令される勧告で、利用前に最低1分間の煮沸が推奨される。現在カナダには81件の勧告が出されており、50以上の先住民エリアに深刻な影響を与えている。カナダ政府の取り組み
この問題に時間を要している理由の一つは、コミュニティ内のさまざまな要素と関連しているためです。 数年後に元の木阿弥とならないよう、この問題を根本から解決するには、トレーニング、インフラ、管理などあらゆるものへの投資が必要です。先住民社会の安全を確保するため、必要となる改革を実施しなくてはなりません。
明確な戦略
今回のインタビューで首相が表明した方針を裏付ける発言が、6月11日、ジャンイヴ・デュクロ家庭・子供・社会開発大臣からあった。
・各地域に分配されている現在の予算は「減少しない」。ケベック州についてはモントリオール地区に加え、大ケベック市、トロワリヴィエール、シェーブルック、サグネ地区も戦略対象となる。
・2021-2022年度の予算額は2015-2016年度より「倍増する」見込み。
・地域社会ごとに有効となる施策をよりフレキシブルに選択できるようにする。
・連邦政府は地方自治体と地域のサービス提供者に予算を直接分配する。
・予算分配についてケベック州政府と合意を取り付ける期限を2019年4月1日とした。
・先住民のホームレス減少を目的とした連邦予算を増額させる。
聞き手:『リティニエール』誌の販売者兼レポーター(販売場所)
モスタファ・ロトフィ(モントリオール大学駅)
ジャンクロード・ノー (シャン・ド・マルス駅)
イザベル・レモン(ジョリクール駅)
By Laurent Soumis
写真:Mario Alberto Reyes Zamora (L'Itinéraire)
Translated from French by Ruby Irene Pratka
Courtesy of L’Itinéraire / INSP.ngo
参考:トルドー首相による先住民への公式謝罪
https://www.youtube.com/watch?v=bELOxJiaZAs
http://blogos.com/article/332434/

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英ヘンリー王子とメーガン妃、メルボルンでカンガルー料理を堪能

2018-10-19 | 先住民族関連
JIJI.com10/18(木) 15:49配信
(更新、写真追加)オセアニア歴訪中のヘンリー英王子(Prince Harry)とメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)は18日、オーストラリア第2の都市メルボルンを訪問し、数時間の短い滞在ながら数千人から熱狂的な大歓迎を受け、カンガルー肉料理を堪能した。
 オーストラリア滞在3日目、ヘンリー王子と妊娠中のメーガン妃はシドニーから空路でメルボルン入り。市内では渋滞に巻き込まれたものの、花束を手に旗を振る大勢の人々に出迎えられた。
「今朝4時からここにいます。8歳の頃からあなたが大好きです」と手書きした横断幕を握りしめて待っていた10代の少女が、感動のあまりヘンリー王子に抱きついて号泣する一幕も。ヘンリー王子も、「これが問題にならなければいいけど」とジョークを飛ばしながら少女を抱擁した。
 15日に第一子の妊娠を公表したメーガン妃には、赤ちゃんへの贈り物や花束がたくさん贈られた。5歳の男の子からは、恐竜の形のパスタを金色に染めて糸を通したお手製のネックレスがプレゼントされた。
 夫妻はビクトリア州のリンダ・デッソー(Linda Dessau)州総督と総督官邸で面会。その後、豪テレビ局チャンネル・ナイン(Channel Nine)によれば、先住民の人々にシェフや調理師となるための指導を行っているレストランへ向かい、カンガルー肉のグリルやイノシシ料理を堪能したという。
 この後は学校を訪問し、ビーチへ赴くなど、目まぐるしいスケジュールをこなした。【翻訳編集】 AFPBB News
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181018-00000031-jij_afp-int

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