HTB 10/29(月) 21:25配信
アイヌ民族が古くから儀式や生活に役立ててきたサケ。
そのサケを以前と同じように自由に捕獲させて欲しいと、十勝の浦幌町のアイヌ協会が訴えています。
28日、アイヌ民族の「サケを獲る権利」について話し合われた討論会。浦幌アイヌ協会の差間正樹会長は「明治以来私たちが川で鮭をとる権利はとられてしまった。なんとか失われた権利をまた私たちが取り返すことができればという思いでいます」と語りました。
川でサケを獲ることは水産資源保護法で禁止されています。アイヌのサケ漁について、道は申請を受けた場合に限り伝統儀式のための捕獲を認めています。
一方、浦幌アイヌ協会は「サケを獲る権利は先住民族アイヌがもともと持っているもので、その権利が奪われた状態にあるのだから、漁に許可が必要なのはおかしい」と主張しています。
紋別市では先月、アイヌの男性が申請を出さずにサケを獲ろうとして警察に止められ、漁を断念しました。こうした中、国連の人種差別撤廃委員会は8月、日本政府に対して勧告文を出しました。アイヌの人たちの土地や狩猟などを含む天然資源に関する権利が十分に保障されていないとして、改善するよう求めたのです。
討論会では、アメリカ・ワシントン州の先住民族が、自由にサケを獲る権利を取り戻した例も紹介されました。差間会長は「海や山、川にアイヌが当然のように持っていた権利を取り戻す団体になれるのではないかという思いです」と語りました。浦幌アイヌ協会は今後、各地のアイヌの団体にも働きかけて、アイヌ民族の漁業権を訴える活動を広げていきたいとしています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181029-00000007-htbv-hok
アイヌ民族が古くから儀式や生活に役立ててきたサケ。
そのサケを以前と同じように自由に捕獲させて欲しいと、十勝の浦幌町のアイヌ協会が訴えています。
28日、アイヌ民族の「サケを獲る権利」について話し合われた討論会。浦幌アイヌ協会の差間正樹会長は「明治以来私たちが川で鮭をとる権利はとられてしまった。なんとか失われた権利をまた私たちが取り返すことができればという思いでいます」と語りました。
川でサケを獲ることは水産資源保護法で禁止されています。アイヌのサケ漁について、道は申請を受けた場合に限り伝統儀式のための捕獲を認めています。
一方、浦幌アイヌ協会は「サケを獲る権利は先住民族アイヌがもともと持っているもので、その権利が奪われた状態にあるのだから、漁に許可が必要なのはおかしい」と主張しています。
紋別市では先月、アイヌの男性が申請を出さずにサケを獲ろうとして警察に止められ、漁を断念しました。こうした中、国連の人種差別撤廃委員会は8月、日本政府に対して勧告文を出しました。アイヌの人たちの土地や狩猟などを含む天然資源に関する権利が十分に保障されていないとして、改善するよう求めたのです。
討論会では、アメリカ・ワシントン州の先住民族が、自由にサケを獲る権利を取り戻した例も紹介されました。差間会長は「海や山、川にアイヌが当然のように持っていた権利を取り戻す団体になれるのではないかという思いです」と語りました。浦幌アイヌ協会は今後、各地のアイヌの団体にも働きかけて、アイヌ民族の漁業権を訴える活動を広げていきたいとしています。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181029-00000007-htbv-hok