北海道新聞 10/25 05:00
【平取】十勝管内音更町出身の元調理師、柴田幸宏さん(29)が、7月に町の地域おこし協力隊員となり、アットゥシ(樹皮の布)織りの技術を学んでいる。アイヌ民族に伝わる優れた伝統工芸だが、現在、男性の職人はおらず、新たな担い手として期待されている。
柴田さんは、函館の調理専門学校を卒業後、横浜市や滋賀県の中華料理店に計10年間勤めた。2016年夏、約2カ月間の休暇を取り、自転車で国内を旅行していた途中に平取に立ち寄った。
子供の頃から作務衣(さむえ)など手織りに興味があったといい、平取で美しい工芸品の数々に触れ「工芸家に魅力を感じた」。その後も平取に興味を持ち続けていたところ、今年2月、町が協力隊員を募集しているのを知ったという。
現在は町二風谷の町民芸品共同作業場「ウレシパ」を中心に活動し、二風谷民芸組合の講師らから毎週数時間手ほどきを受けている。オヒョウの樹皮をナタではぎ、採った繊維で糸を紡ぐ地道な作業を続ける。
★「アットゥシ」「ウレシパ」のシは小さい字
残り:213文字/全文:646文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/241289
柴田さんは「手間暇を掛けて作品が出来上がる過程は興味深い。早く一人前になり、生計を立てたい」と意気込む。
アットゥシ織りは現在、主に町二風谷地区で40~70代の女性約10人が取り組む。1970年ごろまでは男性もいたが、需要の減少でいなくなった。アットゥシを半世紀以上織り続ける講師役の藤谷るみ子さん(69)は「奥が深く一人前になるまで努力が必要。こだわりの品を織ることができるよう温かく見守りたい」と話している。(川崎博之)
【平取】十勝管内音更町出身の元調理師、柴田幸宏さん(29)が、7月に町の地域おこし協力隊員となり、アットゥシ(樹皮の布)織りの技術を学んでいる。アイヌ民族に伝わる優れた伝統工芸だが、現在、男性の職人はおらず、新たな担い手として期待されている。
柴田さんは、函館の調理専門学校を卒業後、横浜市や滋賀県の中華料理店に計10年間勤めた。2016年夏、約2カ月間の休暇を取り、自転車で国内を旅行していた途中に平取に立ち寄った。
子供の頃から作務衣(さむえ)など手織りに興味があったといい、平取で美しい工芸品の数々に触れ「工芸家に魅力を感じた」。その後も平取に興味を持ち続けていたところ、今年2月、町が協力隊員を募集しているのを知ったという。
現在は町二風谷の町民芸品共同作業場「ウレシパ」を中心に活動し、二風谷民芸組合の講師らから毎週数時間手ほどきを受けている。オヒョウの樹皮をナタではぎ、採った繊維で糸を紡ぐ地道な作業を続ける。
★「アットゥシ」「ウレシパ」のシは小さい字
残り:213文字/全文:646文字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/241289
柴田さんは「手間暇を掛けて作品が出来上がる過程は興味深い。早く一人前になり、生計を立てたい」と意気込む。
アットゥシ織りは現在、主に町二風谷地区で40~70代の女性約10人が取り組む。1970年ごろまでは男性もいたが、需要の減少でいなくなった。アットゥシを半世紀以上織り続ける講師役の藤谷るみ子さん(69)は「奥が深く一人前になるまで努力が必要。こだわりの品を織ることができるよう温かく見守りたい」と話している。(川崎博之)