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アイヌ語の追分披露 江差で古式舞踊特別公演【江差】

2018-10-31 | アイヌ民族関連
函館新聞2018.10.30

アイヌ語の江差追分を熱唱する押野さん(左)
 【江差】公益財団法人アイヌ民族文化団体のメンバーによる「アイヌ古式舞踊特別公演」が27日、江差追分会館で開かれた。アイヌの伝統的な歌や踊りに加え、アイヌ語による江差追分も披露され、150人を超える来場者を魅了した。
 同財団は札幌に本部事務局、白老町に民族共生象徴空間運営本部を置き、アイヌ文化の保存、継承に取り組んでいる。
 今回の公演は江差追分交流発展事業として実現。江差町とアイヌ民族が古くから関わりが深かったことから、アイヌ語に翻訳した江差追分を苫小牧市の押野里架さん(33)がアイヌ民族の衣装をつけて熱唱。初めて聞く新鮮な響きに、観客は熱心に耳を傾けていた。
 このほか床を叩きながら輪唱する「ウポポ」や、クマの霊を慰める儀式「イヨマンテリムリムセ」など、アイヌ独自の舞踊が次々と繰り広げられた。
 押野さんは「小さいころから江差追分を歌っていたが、まさかアイヌ語で歌う日が来るとは思っていなかった。日本の伝統的文化とアイヌの文化の融合を楽しんでもらえればうれしい」と話していた。
 同財団によるアイヌ古式舞踊とアイヌ語の江差追分は、来年1月19日に札幌で開かれる江差町日本遺産認定記念「江差追分札幌コンサート」(江差町など主催)でも披露される予定。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/8374

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アイヌ文化を教科書に 高校用、出版社に歴史紹介 内閣官房

2018-10-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/31 05:00
 内閣官房アイヌ総合政策室は30日、高校の教科書出版社らを対象にアイヌ民族の歴史や文化を紹介するセミナーを東京都内で開いた。アイヌ関連の研究者らが教育の必要性などを講演し、13社の33人が聞き入った。
 昨年は小中学校の教科書出版社を対象に開いており今回は2回目。2022年度の新入生から実施する高校の次期学習指導要領では新科目「歴史総合」などでアイヌ民族の文化や歴史について扱うことが記載されており、国語や音楽など幅広い教科で取り上げてもらおうと実施した。
 道アイヌ協会の加藤忠理事長は「国民理解を図る上で教育は大変重要な役割がある」とあいさつ。北大大学院の佐藤知己教授は教科書でアイヌ語を紹介することが、消滅の危機にあるアイヌ語を守ることにつながると説明した。
 アイヌ民族文化財団がムックリ(口琴)の演奏や伝統舞踊を披露したほか、アイヌ民族の歴史や現状に関する説明も行われた。(尾張めぐみ)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/243257 

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「炭鉄港」の日本遺産 協議会、来春認定へ加速 遺産や文化、60件選定

2018-10-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/31 05:00
 岩見沢、夕張など空知管内10市町と小樽、室蘭両市は、道内の発展を支えた炭鉱と鉄鋼、港湾とそれらを結ぶ鉄道の歴史「炭鉄港」の日本遺産認定を目指し、準備を進めている。炭鉱跡をはじめとする産業遺産などの構成文化財や、認定後の活用法を検討中だ。文化庁に出す申請書を年内にまとめ、最短で来春の認定を目指す。
 「学校の地域学習で『炭鉄港』の活用を」「元炭鉱マンのガイドツアーを企画しては」―。26日に空知総合振興局で開かれた炭鉄港推進協議会の作業部会。各市町や民間団体の約40人が認定後に取り組む地域活性化計画の企画を出し合った。同振興局の担当者は「活用法は文化庁の審査で重要視される」と説明する。
 「炭鉄港」の日本遺産認定に向けた動きが本格化したのは今年7月。美唄や三笠、栗山などの各市町や民間企業でつくる炭鉄港推進協議会(会長・菊島好孝赤平市長)が発足し、2019年度の認定を目指すと確認した。これまでにPR動画を制作・放映し、岩見沢の中学校で炭鉄港に関する授業をしてきた。
 今後は同振興局が各市町と協議し、日本遺産を構成する産業遺産や食文化など60件を選定する。11月にも申請書案をまとめ、12月に各首長が集まる協議会で決め、来年1月に赤平市が文化庁に申請書を送る。4~5月に結果が出る見通し。
 認定後は文化庁から3年間で計7千万円の補助金を受けられ、情報発信やガイド養成などに使える。17年度に「ニシンの繁栄が息づく町」で認定された檜山管内江差町は補助金を使い、ニシンの加工品交易で栄えた江戸時代をバーチャルリアリティーで再現し、往時を体感できるようにした。
 認定への道のりは平たんではない。文化庁によると、本年度の申請76件のうち、認定は13件。文化庁文化資源活用課は「例年、70~80件前後の申請がある」という。道内では根室管内5市町も農漁業の歴史をテーマに認定を目指す。
 道内では上川、十勝両管内12市町の「カムイと共に生きる上川アイヌ」など3件が認定されている。文化庁は既に67件を認定し、20年度までに100件程度に増やす考えだ。(山口真理絵)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/243184

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エビつながり 羽幌町と神奈川県海老名市が交流宣言 催しで相互出店など計画

2018-10-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/31 05:00
 【羽幌】甘エビが特産の羽幌町と神奈川県海老名市が「エビつながり」で交流宣言を交わした。すでに昨年から羽幌の水産加工品などを海老名市の物産販売所「えび~にゃハウス」で販売するなど連携が始まっている。両市町は今後、祭りなどの各種イベントで相互交流を進めていく。
 交流宣言は「元気な地域づくり」を目的に21日付で結んだ。海老名市都市間交流協会(井上高保会長)の会員と市職員計61人が21、22の両日、視察目的で羽幌を訪れたのに合わせ、はぼろ温泉サンセットプラザで駒井久晃町長と秦恭一副市長が宣言文を交換した。
 席上、駒井町長は「イランカラプテ(アイヌ語でこんにちは)。甘エビの水揚げ日本一を誇る当町へようこそ。エビが縁となり、遠いところからお越しいただき心より歓迎します」とあいさつ。秦副市長は「行政だけでなく市民レベルでも交流を一歩一歩前へ進めていければ」と述べた。
 交流のきっかけは2年前に駒井町長が同市を訪問したこと。北るもい漁協(本所・羽幌)のイメージキャラクター「海老名愛」と名前が同じであることもPRしたところ、水産加工品などの特産物販売の話が持ち上がったという。
 その後、毎年7月に開かれている「えびな市民まつり」に羽幌から出店。海老名市側も、来年6月の「はぼろ甘エビまつり」にブースを出す計画だ。
 町は「天売、焼尻の離島を含めた観光PRにも力を入れたい」とし、エビを縁とした観光客の呼び込みにも期待している。(長谷川賢)
※イランカラプテのプはちいさい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/243164

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ウタルニ、ウヌカリ、ウポポイ? アイヌ文化復興施設の愛称を一般投票で

2018-10-31 | アイヌ民族関連
旬刊旅行新聞 2018年10月30日(火)
2020年春にオープンを予定するアイヌ文化復興のナショナルセンター「民族共生象徴空間」のアイヌ語愛称を決定するため、国土交通省は11月11日まで一般投票を受け付けている。投票はアイヌ語愛称の3案から選ぶ。公表・披露は、12月11日に北海道札幌市で開催予定の「開業500日前イベント」内で行う。
 アイヌ語愛称の3案は①ウタルニ(意味:仲間がいつもいるところ)②ウヌカリ(意味:人が出会うところ)③ウポポイ(意味:(おおぜいで)歌うところ)――となる。
 現在、アイヌ文化の復興・創造の拠点となる象徴空間(北海道白老町(しらおいちょう))のオープンを目指して整備を進めている。オープンに先駆け、覚えやすく親しみやすい愛称を決める考え。
 投票方法は、一般投票専用ウェブサイトによるインターネット投票か、投票用紙を用いたFAXによる投票(FAX送付先:03-5253-1665)となる。
http://www.ryoko-net.co.jp/?p=44383

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【浪速風】木彫りの熊に魂を吹き込んだアイヌ彫刻家(10月30日)

2018-10-31 | アイヌ民族関連
産経新聞 2018.10.30 15:30

 以前、北海道・阿寒湖畔のホテルに宿泊して、ロビーに飾られていた木彫りの熊に目を見張った。川を遡(さかのぼ)る鮭を捕まえようと身構えた姿で、表情と筋肉の緊張はまるで生きているようだ。ほかにもアイヌの男性像やトーテムポールが展示してあった。藤戸竹喜(ふじと・たけき)さんの作品である。
 ▼木彫りの熊は北海道みやげの代表だった。大正時代に尾張徳川家19代当主の徳川義親(よしちか)がスイス旅行で民芸品を購入し、八雲町に入植した旧尾張藩士に冬の収入源として勧めたのが始まりという。一方、アイヌ民族にはマキリと呼ばれる小刀を使った伝統的な彫刻があった。藤戸さんは父親に習って、12歳からこの道に入った。
 ▼アイヌはさまざまな動物をカムイ(神の化身)として崇(あが)めるが、なかでも熊は特別な存在である。84歳で亡くなった藤戸さんは生涯「熊彫り職人」と称した。デッサンなしで刻んだその作品は、自然を畏敬するアイヌの精神と文化を木から彫り出したように見える。
https://www.sankei.com/west/news/181030/wst1810300028-n1.html#inline-wrap

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【職人のこころ】言葉のもっと奥にあるもの

2018-10-31 | アイヌ民族関連
産経新聞 2018.10.30 20:19
 アイヌの木彫家、藤戸竹喜さんが亡くなった。数年前、旭川在住のアイヌの木彫家、川上哲さんが若くして亡くなった。アイヌの言語学を研究していた魚井一由さんも亡くなった。
 わたしの前を歩いていたアイヌのことを知る方々が次々と亡くなる。喪失感が拭えない。だからなのか、藤戸さんを失うことに「覚悟」があった。近いかもしれない、という予感もあった。
 あの日、知らせを受ける数日前から藤戸さんのことを考えていた。今年の5月、藤戸さんにお会いした。その時のことを思い出していた。阿寒湖畔の地図は身体に染み付いていたはずなのに道に迷った。あの時、なぜ道に迷ったのだろう。そんなことを思い出していた。
 地元北海道に誘った友人たちを阿寒ホテルのロビーに落として、駐車場へ向かった。ホテルからホテルの駐車場。ほんのわずかな道のりで道に迷う。有りえない、ことだった。道に迷ったわたしは藤戸さんに会う。お元気だったことがとてもうれしかった。
 訃報を受ける。その瞬間、すでにわたしの魂は知っていたようだった。再び、記憶を巻き戻した。
 あの、時、あたりは薄曇りで霧がかかっていた。この世ではない感じがあった。藤戸さんは以前見た夢の話をした。「摩周湖の、中の島に日川エカシがいて、自分を呼んでいる」。「一生懸命、エカシの元へ行こうとするのだが、中々たどり着けない。陸の方ではあなたがわたしを呼んでいる」。「そっちに行ってはいけない、と呼ぶ」。
 実際にその頃は幾度も藤戸さんに電話をした。向こうの世界にまだ行かないでほしいと、不安になると電話をかけた。その時も電話が鳴っていた、と。出ると電話の主はわたし、だった、と。
 アイヌとの対話にはこうしたやりとりがよくあった。言葉ではなく、魂はより互いのことを知っていて、魂が対話をしている、という感覚。「あの時は本当に不思議だった。あの電話がなければもう死んでいた」。夢の話は幾度か話してくれていた。しかし、この時ほど実感が篭っていたことはない。互いの魂は最後の機会を知っていた、のかもしれない。
 藤戸さんの木彫の動物たちは優しい。違和感がない。デッサンを描かずに一気に彫り上げていく。迷いなく、身体が動く。魂が決まったら、彫るだけ、と言わんばかりに彫られた熊が狼がそこここにいる。
 彼らの周りには北海道の自然が横たわっている。古い過去の風景がみえる。動物も人間も同じ大地にいて、自然を楽しみ、感謝し、畏れながら生きていた。そんな懐かしい日々が水の音を立てて、蘇える。
 熊や狼の苦しみや悲しみも藤戸さんは表現した。言葉ではなく、木彫を通して、人々に訴えかける。たわいのない話をしている時でさえ、彼の後ろにいる、木彫たちは幾度も語りかけてきた。
 「わたしたちが滅びたように人もいつかは滅びるのだ」。風が耳打ちしてくるかのように、木彫の狼はその大きなふさふさとした尾を翻しながら、語りかける。わたしは藤戸さんのところを訪れるたびに「人の罪」を思い知らされた。
 あの大きな緑色の椅子に藤戸さんが腰掛けることは二度とない。主人のいない部屋にあっても彼の木彫たちは賢く威厳に満ちた態度でわれわれに語りかけてくるだろう。生きている限り、あの、アイヌらしい、アイヌの心から受けたずっしりと重い歴史は全身に響き渡り、醸されるような芳しい記憶として遺るだろう。
<プロフィール>
 井戸理恵子(いど・りえこ) 民俗情報工学研究家。1964年北海道北見市生まれ。國學院大学卒。多摩美術大学非常勤講師。ニッポン放送「魔法のラジオ」企画・監修。ゆきすきのくに代表として各種日本文化に関わるイベント開催。オーガニックカフェ「ゆきすきのくに」にて自然食を提供。二十数年来親交のある職人たちと古い技術を訪ねて歩く《職人出逢い旅》など15年以上に渡って実施中。気心しれた仲間との旅をみな楽しみにしてくれている。主な著書に「暦・しきたり・アエノコト 日本人が大切にしたいうつくしい暮らし」「こころもからだも整うしきたり十二か月」(ともに、かんき出版刊)、「日本人なら知っておきたい!カミサマを味方につける本」(PHP研究所)などがある。
https://www.sankei.com/life/news/181030/trv1810300002-n1.html

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彫刻の民芸品を芸術品に

2018-10-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞 2018年10月30日09時35分

世界的に評価されている藤戸竹喜さんの作品=釧路市阿寒町阿寒湖温泉の「あかん湖鶴雅ウイングス」
藤戸竹喜さん葬儀、阿寒湖温泉で
250人参列、包容力ある人柄しのぶ
 力強く生きるクマや威厳に満ちたアイヌのエカシ(長老)などを木に彫り続けたアイヌ民族彫刻家、藤戸竹喜(たけき)さんの葬儀が29日、地元の釧路市阿寒町阿寒湖温泉で営まれ、約250人が参列した。「民芸品を芸術品にまで高めた」といわれる技量を持ち、包容力がある人柄が多くの人に慕われた。
 阿寒湖温泉のホテル「あかん湖鶴雅ウイングス」のロビーには作品が飾られている。「川の恵み」「求愛」「リラックス」とそれぞれ名付けられた作品にはクマの瞬間のしぐさをとらえている。全身に一本ずつ毛並みが刻まれ、大地に立つ足の爪は力強く鋭い。アイヌコタンのエカシの遠くを見る目は厳しさとともに優しさをたたえている。
 鶴雅リゾートの黒滝博常務によると、藤戸さんは阿寒湖畔を妻の茂子さんと散歩するのが朝の日課だった。野生のエゾリスたちがドングリを持つ藤戸さんの体や頭の上まで駆け上がって遊んでいたという。「藤戸さんは動物の心が分かる。だからあんな生き生きとした動物が彫れるのだと思った」
 阿寒湖温泉に民芸店「熊の家」を構えていた藤戸さん。ファンが訪ねてくると喜んで自宅に泊めてしまうほど包容力があった。甲南大学(神戸市)非常勤講師でドイツ人の吹田バーバラさんは、藤戸さんと15年のつきあいがある。家族と阿寒湖温泉に訪ねるとドライブに連れ出してくれるが、途中で何人もの知人を訪ねた。「友達思いでとても温かい。笑うことが大好き。そしてシャイだった」と人柄を振り返った。
 藤戸さんは今年7月に札幌市の病院に脳腫瘍(しゅよう)で入院。今月に釧路市の病院に転院したが高熱が続き、26日に84歳で亡くなった。
 正徳寺信徒会館の葬儀会場には、ノミを振るう生前の藤戸さんの映像が流された。作品は米国のスミソニアン国立自然史博物館にも展示されるなど国外でも高く評価されている。だが藤戸さんは映像の中で「まだ発展途上、満足できていない」と語っていた。 (高田誠)
https://www.asahi.com/articles/CMTW1810300100005.html

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「ブラジルのトランプ氏」と呼ばれるブラジル新大統領がアマゾンの熱帯雨林を破壊するかもしれない

2018-10-31 | 先住民族関連
GigaZine 2018年10月30日 12時00分
2018年10月28日に行われたブラジル大統領選挙の決選投票において、過激な発言を繰り返すことで「ブラジルのトランプ氏」ともいわれる軍人出身の右派政治家ジャイル・ボウソナロ氏が当選を果たしました。そんなボウソナロ氏が、「アマゾンを破壊するのではないか」という懸念の声が挙がっています。
Brazil’s new president plans to plunder the Amazon, which is bad news for all of us | Popular Science
https://www.popsci.com/brazil-election-amazon-deforestation
ボウソナロ氏は汚職の撲滅や治安の回復といった国民の不満を解消する政策により支持を集める一方で、同性愛者や女性、黒人への差別的な発言が問題視される人物。民間企業の自由な発展を認めたり先進国との関係を強化したりといった展望を掲げていますが、選挙運動中の2018年9月には市街地で反対派の男に腹部を刺されるといった事件にも巻き込まれています。
現状への不満を背景に大衆の支持を獲得し、過激な発言を繰り返すボウソナロ氏は「ブラジルのトランプ氏」とも呼ばれており、「資源開発のためにブラジルの熱帯雨林を切り開く」という政策も掲げていました。ボウソナロ氏は世界自然保護基金のような環境NGOの活動を禁止し、ブラジルの環境省を農業省の下部組織とした上で、アマゾンの熱帯雨林保護に関する法律を緩和すると表明しているとのこと。また、気候変動抑制に関する多国間合意であるパリ協定から離脱することも選挙運動早期から表明していました。
そんなボウソナロ氏の環境を軽視する姿勢を、世界中の環境関係者が心配しています。アマゾンについての研究を行うフロリダ大学の環境学者であるエミリオ・ブルーナ氏は、「アマゾンの70%を支配しているブラジルの政治的決定は大きなものだ」と語っています。気候変動や環境の悪化に対処するためにはアマゾンを保護することが必要不可欠ですが、2012年以降の熱帯雨林減少率が上昇傾向にある中で、明確に環境保護に敵対しているボウソナロ氏の当選は熱帯雨林減少を継続・加速させるものだとのこと。
ブルーナ氏は環境省を農業省の傘下に置くというボウソナロ氏の方針について、「2つの省は明らかに違う役割を持っています。環境省が環境保護に関する法律に関わる一方、農業省は農家が環境法で保護されている地域で農業を行っていないか、違法な農法を使用していないかを監督します。そんな農業省の傘下に環境省が置かれるという状況は、優先事項が何であるかを明確に表しているものです」と語っています。
また、ボウソナロ氏はアマゾンに住む先住民族の人々に対しても強硬な姿勢を示しています。アマゾン先住民族協会(APIB)のディマナ・トゥクサ氏は、「これは最悪のシナリオです。ボウソナロ氏は明らかに先住民族から土地の権利を奪おうとしています」と述べ、選挙結果に落胆したことを示しました。
ボウソナロ氏は鉱業のために先住民族の人々が住むアマゾンの土地を開拓し、資源開発を行うことを公約にしています。また、アマゾンで原子力や水力発電を行うというビジョンについてもボウソナロ氏は言及しており、アマゾンの開発に大きな意欲を持っているとのこと。アマゾンの熱帯雨林や先住民族は巨大な開発の圧力に直面しており、多くの環境保護活動関係者や研究者もボウソナロ氏の行動を注視しています。
https://gigazine.net/news/20181030-brazil-new-president-plunder-amazon/

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2018/11/01 ブラジル報告会 ブラジルの女たちは立ち上がる―「極右の大統領候補はイヤ!」(東京・早稲田)

2018-10-31 | 先住民族関連
レイバーネット 2018年10月31日
### ブラジル報告会 ###
ブラジルの女たちは立ち上がる―「極右の大統領候補はイヤ!」
#MeToo運動から#EleNao(彼はイヤ!)運動へ
いのちが溢れていた。/美しかった。
 Ele nao!(彼はイヤ!)を合言葉に女性たちが集結した全国同時多発大規模デ
モ Mulheres Unidas Contra Bolsonaro(ボウソナロに反対する女性たちの連帯)。
リオでは都心のシネランジア広場とその周囲を埋め尽くして何万人もの人々が
集まった。そして大通りを行進して、最終地のキンゼ広場ではステージの上で様々
なアピールや劇や音楽が披露されていた。
 多種多様になされたデモの呼びかけのひとつに、こんな一文を見かけた。
「ファシズムは自由を奪い世界を暗黒へ追いやる。だから私たちはそれに抵抗し
て、音楽を奏で、唄おう、笑おう、踊ろう!」
 いのちが溢れていた。美しかった。胸がいっぱい。
          <下郷さとみさんのFaceBookより/写真も>
 10月7日、ブラジル大統領選が実施されましたが、どの候補も得票の過半数に
は至らず、首位の極右候補・ボウソナロ(社会自由党)と、次点の左派候補・アダ
ジ(労働者党)との間で同月28日に決戦投票が行われることになりました。ボウソ
ナロ候補は、女性やマイノリティに対する差別発言や人権と自由を否定する言動
を繰り返すとともに、軍政時代のような強権と武力による統治を礼賛する政治理
念を公表しています。ポピュリズムを追い風に伸びるボウソナロ人気に対して、
「ファシズムの再来では」と危機感を抱いた女性たちの間から#Ele Nao運動
(彼はイヤ!)が巻き起こりました。
 ジャーナリストの下郷さんは、8月半ばから2ヶ月間に渡りブラジルでアマゾン
先住民族コミュニティ、そしてリオのファベーラ(=スラム)などを取材してきま
した。「9月29日は歴史に刻まれるべき一日だった」と語る下郷さんの話を、現
地撮影の画像・映像を見ながら伺います。
**********************
[報告] 下郷さとみさん(ジャーナリスト)
[日時] 11月1日(木)18:30~20:30
[場所] 日本消費者連盟会議室
(http://nishoren.net/ 東京都新宿区西早稲田1-9-19-207)
(東京メトロ「早稲田」駅から都電荒川線早稲田駅方面に約10分歩くと、新目白
通り沿いに「モスバーガー」があり、そのビルの2階。日本消費者連盟ののぼり
が置いてある右手階段を上る。)
[参加費] 500円
[主催] ビビールビエン・プロジェクト
[連絡先] vivirbienproject@gmail.com(担当:秋本)
*会場が小さいので、事前に参加申し込みをしてくださると助かります。
http://www.labornetjp.org/EventItem/1540876591154staff01

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未来の代表 交流タックル NZや豪とラグビー熱戦

2018-10-31 | 先住民族関連
東京新聞 2018年10月30日
 ラグビーを通してニュージーランドとオーストラリア、日本の子どもたちが交流する「日新豪少年少女ラグビー交流フェスティバル」(日本ラグビーフットボール協会など主催)が二十九日まで四日間にわたり、横浜市内で行われた。
 二十七日に横浜国際総合競技場(港北区)であったニュージーランド代表とオーストラリア代表の定期戦「ブレディスロー杯」に合わせた企画。代表選手の輩出経験もある両国のクラブの十二歳以下の子どもとコーチ計約三十人を招いた。
 ブレディスロー杯前に会場近くの運動場で交流試合があり、市内四つのラグビースクールを交えて熱戦を繰り広げた。ニュージーランドのチームは試合前、先住民族伝来の舞「ハカ」を披露し、駆けつけた保護者らを沸かせた。
 二十八日には日本最初のラグビークラブとされる「横浜YC&AC」(中区)のグラウンドで、ワールドカップに三回出場した大野均選手(東芝)らをコーチに招いてラグビークリニックを開催。交流試合に出たチームのメンバーに市外のラグビースクールの子どもたちが加わり、約三百人が楽しみながらラグビーの動きを学んだ。
 交流試合に参加した横浜YCラグビースクールの遊作蒼(ゆうさくあおい)主将(12)は「外国の選手はタックルしても倒れなくて強いと思った」と驚いていた。県ラグビーフットボール協会の角田誠・普及育成委員長は「子どもたちがいつかそれぞれの国の代表になり、再び顔を合わせてくれればうれしい」と話した。 (加藤益丈)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201810/CK2018103002000124.html

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礼文の遺跡の魅力を発信する学芸員 藤沢隆史(ふじさわ・たかし)さん

2018-10-31 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/30 09:18
 宗谷管内礼文町の船泊遺跡で出土した女性の人骨やDNA情報を基に、国立科学博物館などが復元した縄文人女性の顔の像が、同町郷土資料館に「里帰り」し、31日まで公開されている。「骨で見ていた顔が細かく再現され、親近感が湧いた」
 1997年から同資料館の学芸員を務める。日高管内新ひだか町(旧静内町)出身。大阪の大学に通っていた20歳の時に遺跡発掘のアルバイトをして、学芸員という仕事に興味を持った。すぐに国士舘大学に入り直し、考古学を専攻。資格も取り、学芸員の募集があった同町の門をたたいた。縄文遺跡の発掘に携わる中で、次々と出土する土器や人骨に「宝探しのようで本当に楽しい」と魅了された。
 2000年、嘱託から正職員になると、資料館の模様替えに取りかかった。以前の展示は、どこで出土したかの表示もなかった。「どんなに貴重な出土品でも、情報がなければ意味がない」と全ての展示物を整理し、1人で解説文を書いた。
 島内で確認できる55カ所の遺跡のうち、浜中2遺跡には毎年国内外の研究員が調査に訪れる。「縄文時代やオホーツク文化の住居跡から江戸時代のアイヌの墓まで、同じ場所から複数の時代の遺物が出るのが礼文の遺跡の最大の魅力」と語る。
 いま、遺跡や高山植物など島をPRする動画を作っている。「礼文は花のイメージが強いが、遺跡もあると知ってもらいたい」。46歳。(伊藤駿)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/242981

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