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北海道)アイヌ民族の食文化、駅弁で再現 第2弾発売

2018-10-02 | アイヌ民族関連
朝日新聞 2018年10月2日03時00分
ハスカップごはんと鹿肉の駅弁=2018年9月20日午前10時17分、JR札幌駅構内の「弁菜亭」
アイヌ民族の食文化を駅弁で再現した「イランカラプテ」弁当の第2弾が、JR札幌駅構内で販売されている。地震で北海道の観光客が減少するなか、弁当を製造する札幌駅立売商会は「元気な北海道」の発信につなげたいという。
 駅弁の食材はすべて道内産。アイヌ民族に好まれてきたハスカップで味付けをしたご飯と、特製のしょうゆだれで漬け焼きしたエゾシカ肉(ユク)がメイン。カボチャの素揚げや昆布の佃(つくだ)煮も添えた。甘酸っぱいピンク色のご飯と、しっかり味が付いたシカ肉がマッチし、食べ応えも十分だ。
 今年、北海道命名150年を機に、札幌駅構内で駅弁売店「弁菜亭」を営む同商会(札幌市東区)が駅弁を作った。4月に売り出した第1弾は、外国人観光客にも道民にも好評で、予定の5千食を9月に完売。第2弾も引き続き、アイヌ民族らでつくる団体「アイヌ女性会議 メノコモシモシ」が監修し、現代風に食べやすくアレンジした。
 同社によると、地震による観光客の減少で、駅弁の売り上げも3~4割ほど落ち込んでいるという。洲崎昭光社長は「奥深いアイヌ民族の食文化とともに、元気で魅力ある北海道の発信になれば」と話す。税込み1080円。(斎藤徹)
https://www.asahi.com/articles/ASL9N3RDCL9NIIPE00K.html

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クマへの敬意、物語る200点 新ひだか アイヌ民族との関わり展示

2018-10-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/01 05:00

 【新ひだか】アイヌ民族とクマの関わりを紹介する企画展「キムンカムイ(山にいる神)とアイヌ―春夏秋冬」が日高管内新ひだか町静内山手町の新ひだか町博物館で開かれている。弓や小刀といった狩猟道具、クマの生態写真など豊富な資料が展示されている。
 新ひだか町教委と公益財団法人アイヌ民族文化財団(札幌)の主催。アイヌ民族はクマに敬意を払い、クマの霊を神の国に送り返す儀式イヨマンテ(クマの霊送り)を続けた。企画展では、儀礼用の矢やイナウ(木幣)をはじめ獣道に設置した仕掛け弓、アイヌ文様の施された小刀など約200点を展示している。
 小2の娘と見学に訪れた町内の主婦酒井茜(あかね)さん(36)は「道具一つ一つにさまざまな工夫が施され、デザインも精緻で見応えがあった」と話した。
 観覧無料。開館時間は午前10時~午後6時。月曜、祝日の翌日が休館。11月4日まで。(升田一憲)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/233394

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阿寒湖温泉で展示 伝統再現、イラクサ糸の着物

2018-10-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/01 16:00

「ぬれても切れないほど丈夫」とエゾイラクサの糸を引っ張る西田香代子さん。手前は糸にする前のムカゴイラクサの茎
 【阿寒湖温泉】イラクサ類の茎でよった糸でアイヌ文様を施した着物が、阿寒湖アイヌコタン(釧路市阿寒町)のアイヌ文化伝承創造館(オンネチセホール)で開催中の「アイヌアート展2018」に展示されている。コタンを拠点とする刺しゅう家・西田香代子さん(70)がアイヌ民族の伝統技術を再現し、北海道博物館(札幌市)が収蔵する古い着物を3年がかりで複製。先人が自然と共生した時代の知恵もよみがえらせた作品だ。(佐竹直子)
刺しゅう家・西田さん「知恵を未来に」
 白、黄緑、赤、金―。色とりどりの布地を切り抜いてつなげたアイヌ文様で飾された華やかな着物が、アート展会場の中央に掲げられている。文様のへりを着物に留める乳白色の糸はムカゴイラクサ、文様の上に線状の飾りとして縫い付けられた茶色く厚みのある糸はエゾイラクサの糸。複製のもととなった着物の制作年は不明だ。
初の現物公開
 西田さんが十数年前、旧北海道開拓記念館(現北海道博物館)が倉庫に保管する古いアイヌ民族の着物を見せてもらった時、斬新な文様が目に留まり、許可を得て複製した。「文様の多い着物ほど、雄弁で人望がある人がまとったと言われているので、これほどの着物を着た人は、どんな人だったのか考えながら作業をするのが楽しかった」。西田さんが振り返る。
 2007年に発表した作品写真集「テケカラペ(手仕事)」に写真を収めたが、現物を地元で公開するのは初めてだ。
製法も忠実に
 文様だけでなく作り方も忠実に複製するために、糸づくりから作業を始めた。イラクサを原料とする糸づくりはアイヌ民族の伝統技術だが、継承者は少なく、アイヌ文化研究家の藤村久和・北海学園大名誉教授(78)=札幌市=に習った。藤村名誉教授によると、イラクサの糸は戦後間もなくまでよく見られたが、木綿糸の普及などで姿を消していったという。
 「先人は大切な人のために手間暇かけて、水にぬれても切れない丈夫な糸を作り、着物を縫ったのです」。西田さんがそう言ってエゾイラクサの糸を両手で引っ張った。「ブン」と糸が弦のように低くうなった。
 まず、コタン周辺で晩秋に採取したエゾイラクサとムカゴイラクサの茎をひと冬、野外で風にさらし汚れを落とした。「雪をかぶると、色がきれいになる」と西田さん。越冬した茎は細く割き、指で糸状によった。4~5時間続けても長さ10センチ足らず。指先には滑り止めにまきストーブから出た灰を塗ったが、何度も皮がはがれた。
 エゾイラクサの糸は張りがあり、ムカゴイラクサの糸はしなやかさが特徴だ。着物の腰の部分など動きが激しいところに使う糸は柔らかく、文様を着物に留める糸は固く―と、用途によってより方を変えた。先人の着物から学んだ技だ。
再び複製挑戦
 西田さんはオホーツク管内の旧端野町(現北見市)出身。阿寒湖温泉で夫の正男さん(72)と結婚後、23歳で義母の勧めで刺しゅうを始めた。1998年に道アイヌ工芸展道知事賞を受賞し、現在は道アイヌ協会の優秀工芸師。正男さんと営むチニタ工芸店で店番をしながら針を持つ。イラクサの糸を使った古い着物の複製は大仕事だが、再度挑むつもりだ。
 「保存上の制約で倉庫で眠る着物を複製で多くの人に見てもらい、先人の知恵とそこに込めた思いを未来に伝えたい」

 「アイヌアート展」は11月20日まで。午前10時~午後9時。入場無料。
【神謡集】初版本 発行所や印刷所たどる
釧路の研究家 故北道さん
 6月に亡くなった釧路市のアイヌ語叙事詩研究家北道邦彦さんがのこした調査ノートに、アイヌ神謡集初版本の発行所と印刷所のかいわいを訪ね歩いた記録がある。日付は、初版本発行(1923年8月10日)から75年が経過した98年10月9日。時代が変わり、痕跡が乏しい中を、北道さんが手探りで調べた記録だ。
 神謡集を発行した「郷土研究社」は、民俗学者柳田国男が主宰する出版社。
 北道さんはこの日、大正期の地図を片手に、その旧所在地(今の東京都文京区小日向1)をまず訪ねた。最初に声を掛けた男性は「自分は78歳。ずっと住んでいるが知らない」。その隣近所の女性は「私は金田一京助(言語学者)先生と東大で同窓の後藤朝太郎の娘です」と話したらしい。
 北道さんは後藤を調べ、「金田一先生の『私の歩いて来た道』の大学時代の思い出の中で言語学科の仲間の一人として出てきた名前」と書き添えている。
 次に訪ねたのは印刷所「杏林社」(今の文京区千駄木5)の周辺。ここでは女性から「杏林社のあとは○○という印刷会社」と教えてもらっている。
 ただ、教えられた印刷会社は電話帳になく、北道さんは似た名前の会社に当たりを付け、訪ねた。あいにく古いことを知る同社の会長は不在だったが、翌日会長から電話があった。「杏林社は焼けて紙類は一切燃え、鉛がとけて土中に落ちたのを拾って利用した」と言われたらしい。
 焼けた理由を北道さんは記していない。戦災か、あるいは初版本発行直後の関東大震災による火災であろうか。(椎名宏智)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/233661

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「ゴールデンカムイ」キャラ集めよう 10月6日から平取でスタンプラリー

2018-10-02 | アイヌ民族関連
北海道新聞10/01 19:56

 【平取】アイヌ民族の少女らが活躍する人気漫画「ゴールデンカムイ」の登場人物を使ったスタンプラリーが日高管内平取町の町立二風谷アイヌ文化博物館周辺で10月6日から始まる。散策を楽しみながら、アイヌ文化にも触れてもらう。
 町民有志でつくる、ゴールデンカムイ原画展実行委が主催。ゴールデンカムイのデジタル原画やアイヌ民具を2月に同館で展示した特別展に続き、第2弾として独自に企画した。
 参加希望者は、スタート地点の同博物館で地図が載った台紙を受け取る。周辺を歩いて登場人物の等身大のパネルを見つけ、そばにあるスタンプを押印する。
 参加者には、数量限定の記念缶バッジを先着順で配る。実行委員長の新井貞則さん(43)=町観光協会=は「大勢の若者らが訪れ、アイヌ文化が色濃く残る二風谷の文化や歴史にも触れてほしい」と話す。
 参加無料。21日まで。午前10時~午後5時(一部施設は午後4時閉館)。問い合わせは町観光協会(電)01457・3・7703へ。(川崎博之)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/233754

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そこが聞きたい 幕末蝦夷探検家に学ぶ 松浦武四郎記念館主任学芸員・山本命氏

2018-10-02 | アイヌ民族関連
会員限定有料記事 毎日新聞2018年10月2日 東京朝刊
多様性認め同じ目線で
 幕末の探検家で北海道の名付け親としても知られる松浦武四郎(1818~88年)が注目を集めている。今年は武四郎の生誕200年、北海道命名からは150年。蝦夷地(えぞち)(北海道)を6度踏破し、アイヌの苦難を記録するなど、旅に生きた生涯から何を学ぶべきか。故郷・三重県松阪市にある松浦武四郎記念館の山本命主任学芸員(42)に聞いた。【岸俊光】
--松浦武四郎は、北海道では知られた存在ですが、生まれ故郷の松阪市などでは近年、先駆的な業績が注目さ…
この記事は有料記事です。
残り2695文字(全文2925文字)
http://mainichi.jp/articles/20181002/ddm/005/070/007000c

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アラスカと日本、関係紹介 網走で特別展 先住民族の衣装など140点

2018-10-02 | 先住民族関連
北海道新聞 10/01 05:00
アラスカの先住民族の衣装などを飾る会場
 【網走】米アラスカの先住民族の歴史や文化、日本との関わりを紹介する特別展「North to the Future(ノース・トゥー・ザ・フューチャー)」が、市潮見の北方民族博物館で開かれている。
 同博物館の収蔵品や国立民族学博物館(大阪府)などから借り受けた約140点を展示。イヌイットやアリュート、アサバスカンなどアラスカの先住民族がかつて使っていた日本最古級の狩猟の道具のほか、鮮やかな民族衣装を並べる。
 アラスカには江戸時代以降、日本人が渡り、ゴールドラッシュに沸いた明治時代には、一獲千金を夢見て多くが海を越えた。
 会場には、日本人が持ち帰った先住民族の足袋などを展示。戦後、日本の研究者がアラスカで調査し、まとめた先住民族に関するさまざまな資料もある。
 野口泰弥学芸員は「江戸時代から現代に至るまで、アラスカと日本にたくさんのつながりがあることを知ってほしい」と来場を呼び掛けている。
 8日まで。観覧料は一般450円。高大生200円。小中学生無料。1日は休館。問い合わせは同博物館(電)0152・45・3888へ。(国乗敦子)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/233382

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きょう「赤い羽根共同募金」運動スタート “赤い羽根”の理由は? 緑や青と関係は?

2018-10-02 | 先住民族関連
オトナンサー 2018.10.01
きょう10月1日から「赤い羽根共同募金」運動が始まります。この恒例行事に関するさまざまな疑問を担当者にぶつけてみました。

赤い羽根共同募金のロゴ(中央共同募金会提供)
 きょう10月1日から「赤い羽根共同募金」運動が始まります。毎年秋からの恒例行事ですが、そもそも、あの赤い羽根は何の羽根なのでしょうか。また、早朝のニュースで赤い羽根を着けているアナウンサーは、あんなに朝早く寄付をしているのでしょうか。疑問に感じていたことについて、募金運動の取りまとめ役の社会福祉法人中央共同募金会(東京都千代田区)の担当者に聞きました。
啓発用に着けてもらう場合も
 赤い羽根共同募金は戦後間もない1947年11月、民間の助け合い運動として始まりました。当初は、戦争で被害を受けた福祉施設などを中心に支援が行われ、現在は、各都道府県にある共同募金会が活動を担い、寄付金は地域福祉の推進などに役立てられています。
 中央共同募金会運動推進部の担当者に聞きました。
Q.なぜ募金のシンボルが「赤い羽根」なのですか。
担当者「赤い羽根を共同募金のシンボルとして使ったのは米国が最初です。それをヒントに、日本でも1948年から赤い羽根を使うことになりました。
米国の先住民族において、赤い羽根は勇者の証しでした。勇者のグル-プに属したいと思う若者は、必ず生きているワシから羽根を取り、勇者の名誉を得るための証拠を示さなければなりませんでした。この羽根を赤く染めて勇者の頭に着けていました。欧州で、赤い羽根が勇気の象徴、善行、勲功の印として使われていたこともあり、米国で赤い羽根がシンボルとして使われたと考えられています」
Q.羽根は本物の鳥の羽根ですか。
担当者「本物の鳥の羽根です。食用のニワトリから廃棄された羽根を洗浄し、赤く染めて使用しています」
Q.どこで作っているのですか。
担当者「国内の複数の製作業者が受注していますが、羽根の製作自体は中国で行われています」
Q.製作には1本当たりいくらかかっているのでしょうか。そのお金はどこから出ているのですか。
担当者「各都道府県にある共同募金会が製作業者に発注しており、それぞれの本数によって単価は異なりますが、おおむね1本につき1円弱から2円の間と考えられます。この経費は、お寄せいただいた共同募金の中から運動経費として支出されています」
Q.なぜ募金期間が10月1日からなのですか。
担当者「1947年の第1回は11月25日スタートで、翌年の第2回から10月1日スタートになりました。年の瀬に向けてみんなで助け合いを、という趣旨からだと思いますが、10月からとなった理由の記録は残っていません。2016年から、10月1日から翌年3月31日までの6カ月間が運動期間となっています」
Q.アナウンサーの人たちが、10月1日の早朝のニュースから赤い羽根を着けているのをよく見ますが、朝早くに寄付をしているのでしょうか。
担当者「赤い羽根は、基本的には募金を頂いた印としてお渡ししていますが、それ以外にも、運動を広めていただくためにNHKや民放局などに10月1日からの着用をお願いし、ご協力いただいています。もちろん、個人的に募金にご協力いただいている人もおられると思います」
Q.大臣や国会議員も赤い羽根を着けた人をよく見かけます。
担当者「各閣僚の皆さんに赤い羽根の着用をお願いしており、毎年ご協力いただいています。他の国会議員の皆さんには、特にお願いしてはいませんが、ご着用いただけるとの連絡を頂いた時には、お渡しすることもあります。なお、公職選挙法で、議員は選挙区内での寄付が禁止されていますので、募金いただいた印としてではなく、運動を啓発する意味でご着用いただいています」
Q.緑の羽根や青い羽根もありますが、赤い羽根と関係はあるのですか。
担当者「緑の羽根は緑化推進、青い羽根は水難救済など、その目的によって異なった色の羽根を使用した募金活動が行われていますが、国土緑化推進機構や水難救済会など実施主体は異なっており、それぞれ直接的な関係はありません」
 赤い羽根共同募金の、2017年度の募金額は179億1015万8342円でした。2018年度の運動期間は、来年3月31日までです。(報道チーム)
https://otonanswer.jp/post/24697/

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