北海道新聞 10/21 05:00
古式舞踊を披露する阿寒アイヌ民族文化保存会のメンバー
【標津】第31回アイヌ民族文化祭(北海道アイヌ協会主催)が20日、根室管内標津町の生涯学習センター「あすぱる」で開かれ、約300人が古式舞踊を鑑賞したり、講演に聞き入ったりした。
開会式では、道アイヌ協会の加藤忠理事長が「悠久の歴史とその意味を共有してほしい」とあいさつ。阿寒アイヌ民族文化保存会(釧路市)、白糠アイヌ文化保存会(釧路管内白糠町)は古式舞踊を披露した。幕末の探検家松浦武四郎と、アイヌ民族との関わりを描いた紙芝居も行われた。
標津町教委の小野哲也学芸員は講演で1789年(寛政元年)、和人の搾取に対して地元のアイヌ民族が起こした「クナシリ・メナシの戦い」について説明。「幕府が蝦夷地(えぞち)を統治する契機となった」と述べた。江戸時代末期に標津で通辞(通訳)を務めた加賀屋伝蔵がアイヌ語を習得し、アイヌ民族と親交を深めたことも紹介した。(椎葉圭一朗)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/240042

古式舞踊を披露する阿寒アイヌ民族文化保存会のメンバー
【標津】第31回アイヌ民族文化祭(北海道アイヌ協会主催)が20日、根室管内標津町の生涯学習センター「あすぱる」で開かれ、約300人が古式舞踊を鑑賞したり、講演に聞き入ったりした。
開会式では、道アイヌ協会の加藤忠理事長が「悠久の歴史とその意味を共有してほしい」とあいさつ。阿寒アイヌ民族文化保存会(釧路市)、白糠アイヌ文化保存会(釧路管内白糠町)は古式舞踊を披露した。幕末の探検家松浦武四郎と、アイヌ民族との関わりを描いた紙芝居も行われた。
標津町教委の小野哲也学芸員は講演で1789年(寛政元年)、和人の搾取に対して地元のアイヌ民族が起こした「クナシリ・メナシの戦い」について説明。「幕府が蝦夷地(えぞち)を統治する契機となった」と述べた。江戸時代末期に標津で通辞(通訳)を務めた加賀屋伝蔵がアイヌ語を習得し、アイヌ民族と親交を深めたことも紹介した。(椎葉圭一朗)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/240042