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古式舞踊や紙芝居 標津で300人楽しむ アイヌ民族文化祭

2018-10-21 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/21 05:00
古式舞踊を披露する阿寒アイヌ民族文化保存会のメンバー
 【標津】第31回アイヌ民族文化祭(北海道アイヌ協会主催)が20日、根室管内標津町の生涯学習センター「あすぱる」で開かれ、約300人が古式舞踊を鑑賞したり、講演に聞き入ったりした。
 開会式では、道アイヌ協会の加藤忠理事長が「悠久の歴史とその意味を共有してほしい」とあいさつ。阿寒アイヌ民族文化保存会(釧路市)、白糠アイヌ文化保存会(釧路管内白糠町)は古式舞踊を披露した。幕末の探検家松浦武四郎と、アイヌ民族との関わりを描いた紙芝居も行われた。
 標津町教委の小野哲也学芸員は講演で1789年(寛政元年)、和人の搾取に対して地元のアイヌ民族が起こした「クナシリ・メナシの戦い」について説明。「幕府が蝦夷地(えぞち)を統治する契機となった」と述べた。江戸時代末期に標津で通辞(通訳)を務めた加賀屋伝蔵がアイヌ語を習得し、アイヌ民族と親交を深めたことも紹介した。(椎葉圭一朗)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/240042

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サケ遡上、神に感謝 十勝川でアイヌ民族伝統儀式復活 見学者見守る中厳かに

2018-10-21 | アイヌ民族関連
北海道新聞 10/21 05:00

祭壇を前に厳かに行われたアシリチェプノミ(村本典之撮影)
 【音更】サケの遡上(そじょう)を迎え入れるアイヌ民族の伝統儀式「アシリチェプノミ」が20日、十勝管内音更町の十勝エコロジーパークで厳かに行われ、多くの見学者が見守った。
 秋の初めに遡上するサケを捕獲し、カムイ(神)に感謝をささげる儀式。十勝川流域では数十年前まで、儀式が行われていた。今回は管内のアイヌ協会や十勝川中流部市民協働会議などでつくる実行委が、アイヌ文化を発信し、理解を深めてもらおうと復活させた。
 北海道アイヌ協会理事で新ひだかアイヌ協会の大川勝会長はあいさつで「十勝の若い世代のアイヌの皆さんが、立派にこのような儀式を行うようになり大変うれしい。毎年盛大に続けてほしい」と述べた。続いて、伝統衣装に身を包んだ参列者が祭壇前の炉を囲み、木製の祭具に酒をつけて神にささげた。
 会場ではこのほか、伝統的な漁具マレクを使ったサケ漁体験やサケの鍋料理、アイヌ民族の伝統舞踊の披露が行われた。(小坂真希)
☆「アシリチェプノミ」の「リ」「プ」と「マレク」の「ク」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/239995


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