るるぶ2022.03.02


古くからアイヌ文化が根付く町、白老町に2020年オープンした「ウポポイ(民族共生象徴空間)」。話題のスポットの全体像と注目ポイントを余すところなくご紹介します!
「ウポポイ(民族共生象徴空間)」って?
アイヌ文化の復興・発展の新拠点として誕生したナショナルセンターです。道内初の国立博物館となる「国立アイヌ民族博物館」やアイヌ文化を五感で感じられる「国立民族共生公園」などで構成され、各施設で先住民族アイヌの文化や歴史に触れることができます。
アイヌ民族は独自の言語、文化、歴史を持つ先住民族です。本州北部や北海道、樺太、千島列島で狩猟、漁労、植物採取、他の地域の人たちとの交易などを生業に、各地にコタン(集落)を形成して暮らしていました。「アイヌ」とはアイヌ語で「人間」を指す言葉です。
■ウポポイ(民族共生象徴空間)
住所:白老町若草町2-3
TEL:0144-82-3914
交通:JR白老駅から徒歩約10分
営業時間:9~17時(季節により変動あり)
※最終入場は60分前
定休日:月曜(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)
料金:大人1200円、高校生600円、中学生以下無料
※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、ウポポイ入場日と博物館展示室の観覧に予約制(日時指定)を導入中。体験交流ホールなど一部の施設では、整理券等(無料)による入場制限を実施。詳細はHPを参照ください。
日本初!アイヌ民族の歴史と文化を主題とした日本最北の国立博物館
「国立アイヌ民族博物館」
アイヌ民族の誇りが尊重される社会を目指し、多くの人々にアイヌ文化を伝え、その文化を未来につなげることを目的とした博物館です。アイヌ文化やそれに関わる人々を多彩な展示で紹介しています。「ことば」「世界」など6テーマをアイヌ民族の視点で紹介していて、「クマつなぎ杭」など興味深い展示品が並んでいます。
最新の映像技術を取り入れた伝統芸能を鑑賞「体験交流ホール」
ユネスコ無形文化遺産に登録されている「アイヌ古式舞踊」や伝統楽器ムックリの演奏など、アイヌ民族の伝統芸能を上演。アイヌ民族に伝わる物語の短編映像も鑑賞できます。上演される「シノッ(アイヌ民族の歌・踊り・語り)」は、最新の映像技術を取り入れた演出で、アイヌ民族の世界観や自然観を表現しています。伝統芸能と映像美を融合させた必見のプログラムです!
アイヌ民族の伝統的な生活空間を体感「伝統的コタン」
アイヌ民族の伝統的家屋・チセ群を再現しています。建物内で口承文芸実演やアイヌ民族の暮らしと文化解説、子ども向けの紙人形劇など多彩なプログラムを実施しています。
アイヌ語の歓迎あいさつでお出迎え「チキサニ広場(屋外ステージ)」
ポロト湖の美しい景観が広がるおもてなしの広場です。アイヌ語歓迎あいさつや伝統楽器ムックリの演奏で来園者を迎え入れます(夏期限定)。
食事やショッピングはここで!「エントランス棟」
券売所やインフォメーションをはじめ、オリジナルグッズなどが並ぶショップ、メニュー豊富なフードコートとレストランがあり、アイヌ文化を取り入れた食事も味わえます。
アイヌ料理にチャレンジ「体験学習館」
ムックリなどの楽器演奏鑑賞のほか、トンコリ演奏やアイヌ料理の調理(要事前予約)など各種体験プログラムを実施しています。
アイヌ民族の技術を実際に体験!「工房」
工芸家による実演で、長く受け継がれてきた技術を間近で見学できます。そのほか、木製スマホスタンドやあずま袋にアイヌ文様を施す、木彫体験や刺繍体験も楽しめます。
一部写真は(公財)アイヌ民族文化財団 提供
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