先住民族関連ニュース

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アイヌ料理の魅力伝える ウポポイで講演 札幌のシェフ塚田さん

2022-03-25 | アイヌ民族関連
苫小牧民報2022.03.24
札幌市のレストランシェフ塚田宏幸さん(43)が21日、白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)で講演し、アイヌ料理の魅力や地域の伝統的食文化を守る大切さを伝えた。

アイヌ料理の魅力を伝える塚田さん
 塚田さんは、レストラン「ブラッスリー コロン ウィズ ル・クルーゼ」で道産食材の料理を提供。地域に根付いた郷土料理の継承にも努めている。中でもアイヌ民族の食文化に強い関心を抱き、伝統料理の紹介に取り組んでいる。
 ウポポイの体験学習館を会場にした講演会で塚田さんは、「アイヌ料理から見る北海道の食の可能性」を演題に話した。狩猟や採取、農耕で食材を調達したアイヌ民族の食文化は、「コンブで味を調えた薄い塩味。油をたくさん使うことも特徴」と解説。「冬に備えて、さまざまな保存食を発展させたことも特色の一つ」と説明した。
 また、肉や魚、山菜などを具材にした汁物「オハウ」、あえ物の「ラタシケプ」など代表的料理を紹介。海外のイベントで調理したオハウが外国人から大好評を得た体験も話し、「地元にある食文化は宝物。伝統料理のレシピを残し、いつでも食べられるようにすることが大事だ」と述べた。
 この後、アイヌ民族ゆかりの食材エゾシカ肉のロースト料理の作り方を実演。各地から訪れた参加者は、塚田さんがシカ肉で作ったしょうゆを調味料に試食を楽しんだ。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/24866

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アイヌ文様を施したお椀、お盆、ハンカチタオル…アイヌ文化の担い手を育てる取り組み

2022-03-25 | アイヌ民族関連
STV3/24(木)「どさんこワイド179」  3/24(木)17:49更新

アイヌ工芸作家と札幌の企業が共同開発した商品の完成報告会が開かれました。
アイヌ文様が彫刻されたお椀とお盆。
アイヌ工芸作家と木工技術を持つ企業が手掛けました。
ハンカチタオルはアイヌ文化を学ぶ大学生と大手ドラッグストアの共同開発です。
この報告会は、札幌市が取り組むアイヌ施策の一環で開かれたもので、新しいアイヌ工芸品の創出や若い担い手の育成がコンセプトに掲げられています。
(札幌大学ウレシパクラブ 金澤真直さん)「難しかったけどすごい楽しかったです。もっとアイヌ文化を外に広めていけたらと考えています」
報告会の様子は今月末からYoutubeで配信される予定です。
https://www.stv.jp/news/stvnews/u3f86t00000d7zqj.html

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アイヌ写真展がきょうから開催 都人権プラザ再開 /東京

2022-03-25 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2022/3/25 地方版 有料記事 266文字

新型コロナウイルスの影響で閉館していた都人権プラザ(港区芝2)が25日に再開し、アイヌの人々をテーマとした写真家・池田宏さんの企画展「現代アイヌの肖像」が同日始まる=写真はチラシ、同プラザ提供。同展は元々1月から催す予定だったが、会場閉館などのため中止していた。
 今回は、池田さんが北海道に通ってアイヌ…
この記事は有料記事です。 残り114文字(全文266文字)
https://mainichi.jp/articles/20220325/ddl/k13/040/012000c

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日テレが差別表現で謝罪 女性への不適切発言も

2022-03-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/24 17:31
 日本テレビは24日までに、21日深夜から22日未明にかけて生放送したバラエティー番組「午前0時の森」で、出演者がアフリカの一部地域の人への差別表現を使ったほか、性的な発言で視聴者に不快な思いをさせたとして、番組公式ホームページで謝罪した。
 同局などによると、女性グラビアアイドルを特集したコーナーで、出演した格闘家の前田日明さんがアイドルのお尻を例えるのにアフリカのコイ人の蔑称を用いた。スタジオに登場した水着姿のアイドルの容姿に感想を述べる場面では、女性の身体的特徴に関する不適切な発言もあった。
 「午前0時―」は4月に本格的に放送を開始する予定で、問題となった番組はパイロット版という位置付けだった。今後は生放送にこだわらず、制作態勢や収録方法を再検討しながら放送に臨むという。
 同局では情報番組「スッキリ」でアイヌ民族への差別表現を含んだ放送をしたとして、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が昨年7月、「放送倫理違反があった」とする意見を発表した。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/660670

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札幌市人事【課長職】(4月1日)

2022-03-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/24 17:30
アイヌ関連のみ
◆市民文化局    
▽市民生活部アイヌ施策課長(手稲区市民部総務企画課庶務係長)大屋伸一
◆水道局      
▽総務部営業課長(市民文化局市民生活部アイヌ施策課長)大場智裕
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/660655

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<デジタル発>舞台「トワノアイ」の映画版に込めた思いとは 俳優・宇梶剛士さんに聞く

2022-03-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/24 11:00
 都会で生まれ育ち、アイヌ民族をルーツに持つ青年の葛藤と成長を描いた舞台演劇「永遠ノ矢 トワノアイ」を記録した映画が、札幌市中央区のシアターキノで31日まで公開されている。作・演出を務め出演もしている俳優の宇梶剛士さん(59)に、作品への思いを聞いた。(聞き手 報道センター・田鍋里奈)

「永遠ノ矢 トワノアイ」について語る宇梶剛士さん(中川明紀撮影)
 ――今回の映画を製作した経緯を教えてください。
 「もともとの舞台は2019年に東京で上演し、好評でした。北海道で上演したいと思い、当初は7カ所で上演予定でしたが、新型コロナウイルスの感染が拡大。コロナの中で公演しても良いのかなどいろいろと葛藤しました。採算を合わせるために俳優のギャラや経費を減らして、なんとか釧路市など3カ所で実現しました。舞台では日数などの制限が多く、よりたくさんの人に見てもらうため、映画化を決めました。釧路公演を撮影したものです」
 ――主人公は兄を追いかけて北海道を訪ね、そこで自身のルーツのアイヌ民族について知り、向き合っていきます。
 「主人公は何も知らずに北海道に来ます。彼には僕自身の経験が反映されています。例えば地域に住むアイヌと和人が三々五々に集まって食事をするシーンがありますが、これは実体験です。各地のウタリ(同胞)と集まると、自然とアイヌの伝統や文化について話をします。ちょっとのぞきに来た人たちも加わって、食事をしながら自由に人が集う。誰のおじいちゃんがこう言っていたとか、たわいない会話の中から歴史や慣習を知って、学んできました。そうした部分が物語の中にも生きています」
 ――物語では、アイヌ民族が歩んだ実際の歴史と、創作を織り交ぜて描いています。松前藩と戦った「イソンクル」という弓の名手が印象的です。
 「イソンクルは今回の物語で僕が創作した架空の人物です。アイデアを出し合う中で生まれました。実際の歴史では、松前藩とシャクシャインの戦いで初めて江戸幕府が出てきます。ここでアイヌは圧倒的に鎮圧され、シャクシャインも殺されます。これ以降、アイヌは実効支配され、日本に強制的に取り込まれていきます。創作したイソンクルは戦いに身を投じますが、最終的にはこれ以上は戦わないという選択をします」
 ――どうしてイソンクルは戦うことをやめたのでしょうか。
 「僕は8月15日生まれなので、誕生日はいつも戦没者に黙祷(もくとう)して武力によって問題を解決することのむなしさを感じていました。一時は粗暴な時期もあったのですが(笑)。戦いが終わった後には悲しみしか残りません。いまウクライナではロシアの軍事侵攻でたくさんの人が犠牲になっています。自分だったらどうするだろうと想像すると、自分も戦わざるを得ないだろうと思います。でもその暴力の応酬の果てには何もなくなる。物語ではアイヌと和人の戦いを描いていますが、これは人類の話です。イソンクルのような人が、ロシアで勇気を持ってデモをしているんだと思います。そういう人が1人でも増えればより良い社会になる。そんな考えは理想論だと言われたこともありますが、理想を手放したら人間は獣になるしかないと思うんです」
 ――物語の中で「アイヌとして生きるのをやめたアイヌ」というせりふが登場します。
 「弾圧と差別の歴史の中、アイヌは文化や慣習などさまざまなものを否定された時代がありました。そうした社会でアイヌとして生きることがマイナスになることがありました。自分の子どもにアイヌであることを隠せと言ったり、アイヌであると教えなかったりした人もいたんです。物語で先ほどのせりふと対になっているのは、クリムセ(弓の舞)を踊った後に『俺はアイヌとして生きる』と言うせりふです」
 ――アイヌ民族に会いたいと言って、北海道を訪れた和人の旅行者も登場します。
 「アイヌしか登場人物がいないと、話が閉鎖的になります。実際の社会は和人が圧倒的に多くて、アイヌは圧倒的に少ない。物語が閉塞(へいそく)しないように社会とつながる窓の役割の人物として、旅行者を登場させました。彼は『アイヌはどこにいるんですか』などと地域の人に聞くシーンがあります。彼は悪意があるわけではなく、知的好奇心から疑問を口にしますが、周囲と衝突しかける。歴史を知らないから用心深さや配慮に欠けてしまうこともあります。アイヌ民族について、それだけ知られていないということでもあります」
 ――アイヌ民族はもういない、と存在を否定する誤った発言をする人も一部にいますがどう見ますか。
 「民族とは文化を共有してきた人たちのことだと思います。アイヌ文化に沿って生きることを選択し、決めた人はアイヌなんです。映画『北の零年』で北海道に入植してきた和人が、過酷な環境を生き抜けなくて子どもをアイヌのもとに置いていくシーンがあります。そうしたことが実際にあったという話を僕は子どものころから何度も聞いてきました。あそこのおばあちゃんは和人が置いていった子なんだよ、と。でもその人はアイヌとして生きて、みんなに頼りにされるフチ(おばあさん)でした」
 ――日本テレビの情報番組で昨年3月、昔からある差別表現が放送されました。担当者たちは差別表現と認識していなかったと報告されています。
 「もし差別表現だと知っていたら、言わないですよね。知らないから起きてしまう。互いをよく知らないのに共生なんてできません。よく転校生と仲良くしろと言うけれど、よくわからない相手同士で仲良くすることは難しいでしょう。アイヌの伝統儀式はとてもゆっくり進むのですが、急ぐより、丁寧に心を込めてやった方が良いからです。互いの文化や価値観を知って理解し、認め合うことができれば、それこそが共生につながっていくのではないでしょうか。今後もまたアイヌをテーマにした作品を作りたいと思っています」
◆クリムセのムは小さい字
記録映画「永遠ノ矢 トワノアイ」の一場面(オフィス33提供)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/660227

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<札幌アーカイブス1922-2022>⑩道庁爆破事件 2人死亡(1976年3月2日)

2022-03-25 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/24 05:00

▽1976年3月2日朝刊1面=「出勤時の道庁爆破さる*死者2 重軽傷78人*本庁舎の一階ロビー 強力な時限爆弾」
 二日朝、出勤時間の札幌・道庁本庁舎一階ロビーで大音響とともに爆発が起きた。このため付近にいた道庁職員ら八十人が重軽傷を負い、うち男女二人の職員が収容先の病院で死亡した。道庁一階ロビーは天井板がめちゃめちゃに吹っ飛び、鉄筋のハリが落下するほど破壊されたうえ、ドアガラス、窓ガラスのほとんどが砕け散った。道警本部は爆発が午前九時の職員出勤時間に符合すること、爆発直後に白煙が上がっていること、付近にはガスその他爆発原因となるものがないことなどから時限爆弾による爆破事件と断定。「北海道庁内爆破事件特別捜査本部」(本部長、森永正比古道警本部長)を設置、捜査を始めた。また同日午後零時四十分、北海道新聞社に若い男の声で「大通コインロッカーに声明文が入っている」との電話があり、中央署で調べたところ、東アジア反日武装戦線を名乗った、決行声明文が発見された。道内では昨年七月十九日に道庁隣の道警本部三階廊下で時限爆弾が爆発するなど、これまで各所で爆破事件が起きているが、巻き添えで死亡者が出たのははじめて。三月二日は明治三十二年(一八九九年)北海道旧土人保護法が公布された日に当たる。同法については最近アイヌ系住民に対する”差別法”として批判する動きも一部にあり、捜査本部は「思想的背景のある犯行」との見方を強めている。
 札幌市中央区の道庁1階でバッグに仕掛けられた時限爆弾が爆発し、道職員2人が死亡、95人が重軽傷を負った「道庁爆破事件」。この日の夕刊1面は、道内犯罪史上まれにみる「無差別テロ」を「出勤時の道庁爆破さる」と速報した。
 爆発は午前9時ごろ発生。道庁1階ロビーは「天井板がめちゃめちゃに吹っ飛び、鉄筋のハリが落下するほど破壊された」。近くの病院には頭や額に血を流し、苦痛に顔をゆがめた負傷者が次々運び込まれ、「爆発音と爆風のためか『耳がよく聞こえない』と訴える人が続出」した。
 事件後、地下鉄大通駅のロッカーから「東アジア反日武装戦線」を名乗る犯行声明文が見つかり、道警は大森勝久死刑囚=札幌拘置支所在監=を逮捕。大森死刑囚が行った第3次再審(裁判のやり直し)請求について、札幌地裁は昨年12月、棄却を決定した。
※紙面の一部を加工しています。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/660321

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先住民族のアートをデジタル化。ニューヨークの社会起業家に聞く、実現のための3つの柱

2022-03-25 | 先住民族関連
MASHING UP 2022/03/24 10:30
社会課題をビジネスで解決するソーシャルビジネスは、SDGsへの関心の高まりに伴い注目を集めている。しかし日本は海外諸国に比べ、ソーシャルビジネスが育ちにくいと言われることも少なくない。今、ソーシャルビジネス大国と呼ばれる欧米では、どのような動きがあるのだろう。
先住民族のアートを知的財産として守る

© 提供:MASHING UP Roots StudioのCEO、レベッカ・ホイさん。先住民族とグローバルの大企業や高級ブランドが、対等な立場で協力しながらアートを世界に発信する場を作り続けている。
2021年11月19日に開催されたMASHING UPカンファレンスvol.5では、「クリエイティビティとビジネスが創る、サステナブルな社会」をテーマに、ニューヨークの社会起業家レベッカ・ホイさんがキーノートスピーチを行った。
ホイさんは、世界中の先住民族によるアートを知的財産としてデジタル化し、グローバルのブランドや大企業へ橋渡しするマーケットプレイスを提供するRoots StudioのCEO。創業以来、約10年間にわたって世界中の先住民族・少数民族のコミュニティと共に、ビジネスを手がけてきた。
「彼らについて持たれがちな“ただ貧しいだけのイメージ”は誤り。私が見たのは、素晴らしくクリエイティブな人々でした。世界の半分以上の人が実は農村に住んでいるのですが、都会が文化を代表しているとされることが多いため、農村はニッチな場所だと思われがちです」(ホイさん)
気候変動による影響などさまざまな理由で、農業と伝統的生活様式から離れて都市部に出ることを強いられる人が増えている。しかし少数民族や先住民族の多くは、都市部で安定的な職業に就くことが難しいという実状がある。たとえ素晴らしい伝統芸術を持っていても、これまでは都市部でそのスキルを活かす機会がなかったのだ。
皮肉な話だが、少数民族・先住民族の人々がそのような状況に置かれている一方で、先進国の有名ブランドのデザイナーは、インスピレーションを求めて世界中を旅しているのだと、ホイさん。
「しかしそんなデザイナーの多くは現地の言葉を話すことができないため、これらのアートが生まれた歴史や背景を理解していないケースがほとんど。ブランドがデザインやイメージをコレクションに取り入れると、その文化コミュニティは自ら共有し、発信する機会を奪われてしまう。そして、そのコレクションが大きな利益を出すと、米国や欧州で横行している“文化の盗用”と呼ばれる現象が起こります」(ホイさん)
文化の盗用とは、ある文化を、別の文化に属する人が私物化することを指す。その多くのケースでは、デザインや芸術文化の意味が再定義されオーナーシップが失われるため、本来の文化の出所をたどることができなくなる。
ホイさんは、異文化を取り入れること自体を批判しているのではなく、“盗用を称賛に変えるべき”だと強調した。
「本来、他の文化を称賛することは、とても美しく奥深いことです。私たちは一つの物差ししか持たない社会に暮らしたくはありません。世界がどのような方向に向かっているのかを考えるとき、非常に奥深いのは特にファッション小売業において、人々がますますただ洗練されたものや美しいものではなく、目的や価値、真の持続可能性や真実性を持ったものとの結びつきを求めるようになっているということなのです」(ホイさん)
異文化に対する「互恵・尊敬・報酬」がビジネスの柱
中には、数年に渡りブランドとコラボレーションを行うアーティストも。Roots Studioでは、デザインを販売するだけでなく、収益の25%がアーティストに、75%がコミュニティに還元される。プロジェクトの概要や民族のもつストーリーを広く伝えることも、Roots Studioが担う重要な役割だ。
ホイさんによると、文化の盗用や模倣を問題視する動きは2020年以降さらに加速しているという。そして今、ファッションやアートの業界では、先住民族・少数民族の文化に対して敬意とともに十分な報酬を払うことが、新たな常識となりつつある。
「私たちは7年以上にわたり、『互恵・尊敬・報酬』を柱に世界各地の文化の架け橋となることを目指してきました。『互恵』とは、コラボレーションの方法について、双方の関係者が同等の発言権を持つという考え方です。『尊敬』とは、(当事者が)ノーということができるということ。そしてデザインが由来しているところの声を尊重し、理解するということです。そして最後の『報酬』は、正当な報酬を支払うということです。
結局のところ、多くの伝統芸術が消えていく理由の多くは、若い世代が伝統芸術では十分な収入を得られないからです。これは、彼らの経済的な問題にもつながっています」(ホイさん)
ホイさんは報酬をとりわけ重要視しており、コミュニティに確実に利益が還元されるよう、長年に渡って地道な草の根的活動と大がかりな市場構築に取り組んできた。草の根的活動では、少数民族・先住民族の出身者たちがコミュニティ・オーガナイザーとして活躍している。文化の本質を正しく理解し敬意を払うためには、当事者としての視点が欠かせないためだ。このようにRoots Studioは相互扶助と尊敬を大切にして、少数民族・先住民族の人々との信頼関係を、時間をかけて築き上げてきたのだ。
「彼らは、自分たちのコミュニティを対外的に表現することにとても意欲的です。チームにはデザイナーや物語作家、そしてIP(知的財産)の専門家もいて、その橋渡しの仕事をしています」(ホイさん)
さらに、有名雑誌の編集者など今日のカルチャーをリードする多くの人々がアドバイザーとしてRoots Studioに関わっており、その幅広いネットワークも強みだ。そして、ホイさんの挑戦はこれだけでは終わらない。
「世界中にまだ大勢いる“アクセスする手段を持たない人々”のクリエイティビティの可能性を花開かせ、グローバルに羽ばたく機会を作り続けていきたい」と、今後のビジョンを語り、スピーチを締めくくった。
ソーシャルビジネスを活発化させるカギは「インセンティブ」
英国で発行されている経済紙フィナンシャル・タイムズ在日代表の星野さんは、同国におけるソーシャルビジネスの実情にも精通している。
そして後半では、ホイさんのスピーチを受けてフィナンシャル・タイムズ在日代表 星野裕子さんとMASHING UP編集長 遠藤祐子が、英国におけるソーシャルビジネス支援について対談を行った。
星野さんは、「伝統的に、少数民族・先住民族の人々の才能は搾取されてきたと思います。Roots Studioは、収益の25%をアーティストへ還元するというビジネスモデルが素晴らしい」と評した。
「英国や欧州はソーシャルビジネス大国。日本と比べて活況な理由には、どのような社会背景があるのでしょうか?」と、遠藤。星野さんは「金融が基幹産業ということもあり、政府も民間企業もインセンティブ作りが上手。以前よりソーシャルビジネスに対して税制優遇をしたり、さらにそれらをサポートする大企業や投資家が、政府からインセンティブが得られたりする」と解説した。
ホイさんの情熱的なスピーチの余韻に浸りながら、後半は2人による対談が行われた。
日々、さまざまな文化に触れつつ生活している私たちにとっても、異文化との向き合い方は重要な問題だ。相手に対する相互扶助と尊敬はサステナブルな社会を築くビジネス全般において欠かせない要素だと、示唆に富むキーノートスピーチだった。
MASHING UPカンファレンス vol.5
クリエイティビティとビジネスが創る、サステナブルな社会
レベッカ・ホイ(Roots Studio CEO)、星野 裕子(フィナンシャル・タイムズ 在日代表 / コマーシャルディレクター)、遠藤 祐子(メディアジーン MASHING UP編集長 / メディアジーン執行役員)
MASHING UPより転載(2022年1月5日公開)
(文・吉野潤子)
吉野潤子:ライター・英語翻訳者。社内資料やニュースなどの翻訳者を経て、最近はWebライターとしても活動中。歴史、読書が好きです。
https://www.msn.com/ja-jp/news/money/先住民族のアートをデジタル化-ニューヨークの社会起業家に聞く-実現のための3つの柱/ar-AAVqVTG?ocid=BingNewsSearch

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高校生失明と若者の行動 背筋が凍る沖縄ヘイト 不条理に向き合わぬ日本[思潮2022年2月]渡名喜守太

2022-03-25 | ウチナー・沖縄
沖縄タイムス2022年3月25日 06:00
 1月27日未明、沖縄市宮里の路上で警察官と高校生の運転するバイクが「接触」し、高校生の右眼球が破裂して失明するという痛ましい事件が起きた。
この記事は有料会員限定です。
残り2443文字(全文:2510文字)
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/915832

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宇梶剛士、主催の『劇団パトスパック』が極秘解散していた!直撃に「何かがポキッと折れた」

2022-03-25 | アイヌ民族関連
週刊女性3/25(金) 5:01

宇梶剛士
 4月13日から始まる間宮祥太朗が主演のドラマ『ナンバMG5』(フジテレビ系)に宇梶剛士が出演する。
「間宮さんが演じる主人公の父親役です。関東最強ともいわれるヤンキーファミリーで、宇梶さんは息子にケンカのやり方を叩き込んだという役。宇梶さんは実際に暴走族の総長だったこともありますから、ハマり役かもしれませんね(笑)」(スポーツ紙記者)
 テレビドラマや映画でのイメージが強いが、'07年には劇団も立ち上げている。
「『劇団パトスパック』は“劇団”という形でしか表現できない舞台づくりを追求したいという思いから旗揚げされました。宇梶さんのルーツでもある北海道やアイヌをテーマに、'19年に初演が行われた『永遠ノ矢=トワノアイ』は、映画化されて3月12日から北海道で公開されています」(同・スポーツ紙記者)
 活動は順調そうに思えるが……。
宇梶を直撃すると……
「実は、昨年7月の北海道公演を最後に、極秘解散していたそうなんです。もともと台所事情が厳しかったこともあるようですが、劇団員が高齢化してきたことで家族に止められるメンバーもいたんだとか」(舞台関係者)
 しかし、15年続いた劇団の解散ともなれば、ファンやメディア向けに発表をしてもいいはず。何か沈黙している理由があるのだろうか。3月中旬の昼下がり、大きな荷物を持って自宅から出てきた宇梶に話を聞いた。
――昨年7月の公演をもって、劇団を極秘解散したと聞きました。事実ですか?
「極秘って(笑)。名前は残しているんだけど、“俺たちが一緒に芝居を作るのは、この前(昨年7月の公演)で最後だな”と。そういう意味では解散かもしれません」
――“名前は残す”とは?
「今年の12月に、俺が企画する『600歳の会』っていう舞台を予定していて。10年前に『500歳の会』という舞台を、池田成志とか渡辺いっけいとか小川菜摘ちゃんとか、同じ年の10人でやったんだけど、10年たって60歳になるから、またやるという形。そのときに“宇梶剛士企画”というより“劇団パトスパックプロジェクト”という名前があるほうがギャラ交渉とかの対外的な折衝もやりやすいから、そのためにも名前は残すの。
 俺、渡辺えりさんの子分というか後輩というか弟みたいな感じなんだけど、えりさんが『劇団3○○(さんじゅうまる)』を長くやってこられて、解散したあとに『オフィス3○○』という会社で舞台製作をしているのね、それをマネたような感じ」
コロナ禍の煽りをうけて
 解散の理由を聞くと、悲しげな声色で口を開いた。
「コロナもあって大変で、心がパンパンになってしまった奴がいて。俺たちが“やめろ”と言っても、志があるから“絶対やめません、続けます”って言うのが長年の付き合いでわかっているから、そいつに休んでもらうには、俺たちが“解散”って言うしかなかった。そうすれば、しょうがないじゃない。
 病気ってわけではなかったけれど、続けることで本当に病気になってしまった人をこれまでに見てきたし、自分の仲間内からそういう人が出てきてしまうのは何としてでも避けないといけないし、ここが限界かな、潮時かな、と思って」
――その人のためだけに解散を?
「うち(の劇団)は、全員が何かしらの係をやっていました。俺は作・演出だし、衣装担当とか美術担当とか……。普通の劇団では外部のプロにやってもらうことを、僕らは昔型の劇団だから自分たちでやっていました。それによる激務で、みんな疲れていたんです。でも“疲れても頑張る、大変でもやりきる”っていうのを15年続けて、“勤続疲労”みたいなものがあったから、そういうところだったんですよね……」
――なぜ、昨年7月の公演が最後だった?
「北海道公演7か所っていうのは俺たちの大きい夢で、そこに向かってモチベーションも上がっていたし力が入っていたから、急にコロナの影響で4公演が中止になって、何かがポキッと折れたというか。それに、中止が決まった時点では100万円以上の赤字になる計算だったから、どうするんだ、と……。
 それでも俺が“今度で最後になると思うけど、みんな力を貸してくれ”と言ったら、その言葉をなんとかエネルギーに変えてくれたって感じだったかな。それが去年の4月くらいの話なんだけど、あのころ、先が見えなさ過ぎて……」
――資金繰りが厳しかった?
「そもそも俺たちは、儲けるために公演をやっているわけじゃなくって。例えば、かかる予算が500万円だとしたら、それを全公演の売り上げでまかなう予定だった。それが半分になったから、2分の1の売り上げですべてをまかなうのは大変じゃない。お金を作ろうと車を売ったりもしたんだけど、結果的にお客さんがたくさん来てくれて赤字にはならなかった」
 話を続けるほど、悲しい表情になっていく宇梶。
「最初、週刊誌って聞いて何のことかと(笑)。でも、劇団のことだって言うから、また少し悲しくなっちゃった。泣きながら別れるくらい、すごくいい仲間だったからね」
 そう言うと、車で走り去っていったのだった。
 劇団パトスパックは解散しても、その名前と劇団員たちの思いは残り続ける――。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a78ce41f514f83fa6fc4696965cdd72a73e7844e

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ゼレンスキー大統領の国会演説にプーチン氏怒り心頭 日本がロシアの敵対国に

2022-03-25 | アイヌ民族関連
ニューポストセブン3/24(木) 11:15
 欧米諸国の議会で積極的にオンライン演説を行うウクライナのゼレンスキー大統領(44才)が、3月23日、日本の国会でも支援やロシアへの経済制裁強化を訴えた。圧倒的な軍事力を誇るロシア軍に徹底抗戦を誓うゼレンスキー氏の姿は、日本人の胸を打った。
《ウクライナを救うための活動をもっとしよう》
《ロシアへの経済制裁をもっと強めよう》
 そんな声が日本でもあふれている。だがこの演説が、大きなリスクを招きかねないとの見方を示す専門家もいる。
 ゼレンスキー氏はこれまでイギリス議会での演説を皮切りに、カナダ、アメリカ、ドイツとNATO加盟国を中心に演説を行ってきた。加盟国以外で演説の場を設けたのはイスラエルに次いで2国目だ。ロシアのプーチン大統領(69才)研究の第一人者で、筑波大学教授の中村逸郎さんは、この点を危惧する。
「プーチン氏から見れば、日本は戦闘中の敵国の大統領に国会で演説させたわけで、ゼレンスキー氏を讃えていると捉えられかねません。
 現在、経済制裁によってロシアのスーパーからは食料品や日用雑貨が姿を消すなど、日に日に市民生活が厳しくなっています。かつてないほど苛烈な経済制裁を科した西側諸国に、プーチン氏は怒り心頭。日本はその一員と見られ、怒りの矛先は確実に日本にも向いているのに、演説はその火に油を注ぐことになるでしょう」
 ゼレンスキー氏の国会演説前から、ロシアにとって日本は“要注意国”の1つになっていた。3月7日、ロシアは自国への経済制裁を行う「非友好国リスト」を公表。アメリカ、EU全加盟国などとともに日本も含まれた。
 その翌日、日本政府はウクライナの要請に基づき、防弾チョッキのほか、ヘルメットや防寒服など防衛装備品の提供に踏み切った。こうした装備の海外移転は、本来は「防衛装備移転三原則」により規制されるものだが、政府は運用方針を変更してウクライナに無償供与することを決めた。
「日本政府の対応を受けてか、プーチン氏はすぐに日本に向けて動きをみせました。3月10日、北方領土の択捉島でミサイルを使った軍事演習を始めた。11日にはロシア海軍の艦艇10隻が津軽海峡を通過して、15日にも4隻が通過しました。ウクライナに向けて兵士や武器を輸送しているようですが、日本への威嚇も兼ねているとみられています」(中村さん)
 さらには、ゼレンスキー氏による国会演説の2日前の21日、ロシア外務省は、日本との平和条約締結交渉を中断すると発表。北方領土への旧島民の墓参りなどを目的とした日本とのビザなし交流の停止や、北方領土での日本側との共同経済活動に関する協議から撤退する意向を表明した。
「ロシアは非常に強い圧力を日本に加え始めています。プーチン氏から見れば、同じ“隣国”でも日本はウクライナより格段に攻めやすい。もはや日本はロシアの敵対国とみなされている」(中村さん)
 一部では想定外の苦戦を強いられるウクライナを諦め、“代償”として北海道に侵攻する可能性を指摘する専門家もいる。
 日本とウクライナには、ある共通点がある。ロシアは2014年のクリミア併合の際、「ロシア系住民の保護」を理由にロシア軍投入を決断。結果的に併合した歴史がある。だが、ウクライナや西側諸国はクリミア併合を違法とみなしており、承認していない。
 日露間にも未解決の北方領土問題が1945年から横たわる。「隣の軍事大国が自国の領土を実効支配している」という地政学的なリスクは、ウクライナと変わらないのだ。
「2018年12月、モスクワで開かれた人権評議会で、プーチン氏は『アイヌ民族をロシアの先住民族に認定する』という考えを示しました。アイヌ民族の保護を名目にロシア軍が北海道に侵攻する、というリスクは、プーチン氏のこれまでの手口からして、まったくあり得ない話と簡単に切り捨てられないでしょう」(国際ジャーナリスト)
※女性セブン2022年4月7・14日号
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd18debd34eaa981f9079e114ff2ffd5bf934e9e?page=1

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テニス=電撃引退のバーティ、著名人やライバルが惜別コメント

2022-03-25 | 先住民族関連
ロイター3/24(木) 13:04配信

 テニスの女子世界ランキング1位アシュリー・バーティ(写真)は、23日に電撃的な引退発表を行ったが、数多くの著名人や選手たちが惜別のコメントを寄せた。メルボルンで1月撮影(2022年 ロイター)
[23日 ロイター] - 23日に電撃的な引退発表を行ったテニスの女子世界ランキング1位アシュリー・バーティ(オーストラリア)について、モリソン豪首相や四大大会23回優勝のセリーナ・ウィリアムズら、数多くの著名人や選手たちが惜別のコメントを寄せた。
バーティはこれまで15のタイトルを獲得。四大大会では2019年全仏オープン、21年ウィンブルドン選手権を制し、約2カ月前には地元の全豪オープンで優勝したばかりだった。
モリソン首相は「この国の若い世代、特に先住民族の若い世代にインスピレーションを与えてくれたあなたにありがとうと言いたい。ウィンブルドンでの勝利はもちろんのこと、今年の全豪オープンでの信じられないような逆転劇は、私たちの誰もが決して忘れることはないだろう」とした。
セリーナは「あなたの決断の言葉を読み、正直なところ悲しかったが、門出に祝福を送りたい。近くても遠くても、いつでもあなたのファン。全ての愛を送る」とコメントした。
また、四大大会18回優勝のマルチナ・ナブラチロワ氏は「あなたの笑顔と素晴らしいプレーが見られなくなるのは寂しいが、人生の次のステージを楽しんで。殿堂入りがあなたを待っている」との言葉を送った。
https://news.yahoo.co.jp/articles/242e48421b850af6e2910544118c0c263f960199

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