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「人権確立へ法整備」実現を 水平社100年で記念集会

2022-03-04 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/03 18:36 更新

「全国水平社」の創立から100年を迎え、記念集会で黙とうする人たち=3日午後、京都市左京区
 身分差別のない平等な社会を求めて被差別部落の人々が立ち上がった「全国水平社」の創立から3日で100年。後継団体の「部落解放同盟」が同日、創立大会のあった京都市で記念集会を開き、マイノリティーの人権確立に向け法整備を実現させるとする決意を表明した。約千人が集った。
 在日外国人に対するヘイトスピーチや性的少数者らへの偏見、新型コロナウイルス禍での差別など、あらゆる人権問題が課題となる今日、人間の尊厳を大切にする水平社の精神を再確認する契機となりそうだ。
 解放同盟の組坂繁之執行委員長は、ロシアのウクライナ侵攻に言及。「戦争は最大の差別、人権侵害である」との先人活動家の言葉を引用し、「人類の危機だ。全国で戦争反対の運動を起こさなければならない」と訴えた。決意表明には、インターネット社会での差別と闘うことや、国内外の被差別マイノリティーとの連携促進も盛り込まれた。
 集会では、創立100年を記念して60年ぶりに映画化された作家島崎藤村の小説「破戒」が、7月の全国公開に先立ち上映。監督の前田和男さんは「同和問題を知る人も知らない人もざっくばらんに語り合える空気を醸成できたら」と話した。
 全国水平社は1922年3月3日、京都市左京区の岡崎公会堂(当時)に全国から約3千人が集まり、創立大会を開催。「人の世に熱あれ、人間に光あれ」で有名な宣言を採択した。部落解放の活動は沖縄の人々やアイヌ民族、障害者、ハンセン病元患者ら、他のマイノリティーの運動にも影響を与えた。
 国は69年に「同和対策事業特別措置法」を制定。2002年まで法に基づく関連事業を進め、同和地区での生活環境の改善が図られた。16年には国や自治体に相談体制の充実や実態調査を求める「部落差別解消推進法」が施行された。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/652293

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白老の給食、全道最高賞 アイヌ民族料理を献立に 食育センター考案

2022-03-04 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/03 13:51 更新

最優秀賞に輝いた「ウポポイ開設一周年記念メニュー」の給食
【白老】「しらおい食育防災センター」(町石山)が考案した学校給食が、本年度の北海道学校給食コンクールで最高賞の最優秀賞に選ばれた。「オハウ」(汁物)などのアイヌ民族の伝統料理を取り入れ、栄養価の高い食材をふんだんに使ったことなどが評価された。初参加での快挙に関係者からは喜びの声が上がっている。
 道教委と道学校給食会の主催で2013年度から実施。今回のテーマは「受け継ごう!地域自慢の郷土料理・伝統料理」で、道内から13チームが出場。町内の小中学校に給食を提供している同センターを含む計4チームが書類審査を通過。最終の2次審査は札幌市内の会場とオンラインで結ばれた各チームがメニューを説明し、同センターが最高賞に輝いた。
 同センターの献立は「いなきびご飯」「チェプオハウ(魚の汁物)」「ユク竜田(鹿肉竜田)」「ボツボツ(カボチャの混ぜ煮)」の4品。昨年7月に「ウポポイ開設一周年記念メニュー」と題して町内の小中学校6校に提供し、好評を得たことから応募を決めた。
 鉄分が豊富な鹿肉やカルシウムを多く含むコンブなど栄養バランスを重視。町内産のコンブはオハウのダシを取った後に具材として使用するなど、食材を無駄にしないアイヌ民族の文化を取り入れる工夫もした。
 同センターで調理業務を請け負う「日総」(札幌)の調理責任者、樋渡喜代子さん(56)は「受賞にはびっくり。今後も子どもたちに喜んでもらえる給食を提供したい」。今回の献立を考案した町立萩野小の栄養教諭、谷村真美さん(51)は「(受賞をきっかけに)子どもたちが白老の食文化に関心を持ってくれたらうれしい」と話した。(小林彩乃)
※「チェプオハウ」の「プ」、「ユク竜田」の「ク」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/652239

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社説 水平社宣言から100年 色あせぬ「人間に光あれ」

2022-03-04 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2022/3/4 東京朝刊
 部落差別の解消を目指した全国水平社の創立宣言から100年を迎えた。
 「人間を尊敬する事によつて自ら解放せんとする」
 京都市で開かれた創立大会で読み上げられた。600字余りに込められたのは、同情や哀れみではなく相互の尊敬によってこそ人は差別から解放されるという思いだ。日本初の人権宣言とされる。
 封建時代の身分制度は、明治政府による1871年の解放令で廃止された。しかし、それ以降も被差別部落の人々は根深い偏見と差別に苦しんでいた。
 自由主義的な運動が広がった大正デモクラシーの時代に、当事者が団結して差別に立ち向かおうとした運動団体が水平社である。
 宣言は他のマイノリティーに勇気と希望を与えた。4年後、北海道の先住民族アイヌの人たちは「解平社」を結成し、差別と闘う運動を始めた。
 日本国憲法で「法の下の平等」がうたわれたが、差別は続いた。
 1951年に、被差別部落を舞台にした小説が雑誌「オール・ロマンス」に掲載されたのをきっかけに、劣悪な環境を放置してきた行政の姿勢が問われた。対応を迫られた国は改善に向け、2002年まで同和対策事業を実施したが、問題が解決したわけではない。
 結婚などを巡る差別は残り、インターネットでは偏見に満ちた書き込みが後を絶たない。被差別部落の地名リストがネット上に出回る事態も起きている。
 19年に法務省が実施した国民の意識調査で「部落差別はいまだにある」と答えた人は73・4%に上る。若い世代では8割を超えた。交際相手や結婚相手が被差別部落出身かどうか気になるという回答は15・8%だった。
 こうした傾向について専門家は「差別を助長するネット上の情報が、若者に誤解や偏見を与えている可能性がある」と指摘する。
 部落差別解消推進法は国や自治体に教育や啓発を進めるよう求めている。ネット時代に対応した新たな取り組みも必要だ。
 水平社宣言は「人の世に熱あれ、人間に光あれ」で結ばれる。今も色あせないメッセージだ。言葉の重みをかみしめ、互いを尊敬し合える社会の実現を目指したい。
https://mainichi.jp/articles/20220304/ddm/005/070/075000c

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部落解放運動の歴史を伝える「水平社博物館」がリニューアルオープン 奈良県御所市

2022-03-04 | アイヌ民族関連
MBS3/3(木) 12:15
 部落解放運動の歴史を伝える奈良県御所市の「水平社博物館」がリニューアルオープンしました。
 部落差別撤廃などを目指して若者らが中心となって結成した「全国水平社」は、3月3日に創立100年を迎えました。これにあわせて奈良県御所市にある「水平社博物館」がリニューアルオープンしました。これまでは部落差別の歴史などを中心に展示していましたが、改装後は黒人やアイヌ民族の差別に関する問題や、ヘイトスピーチなどの人権問題も取り上げています。
 また、小中学生にも関心を持ってもらえるよう、人気漫画や歌の歌詞の中から人権に関わる言葉を紹介するなどしています。
 (見学に来た小学6年生)
 「水平社宣言のところを、きのうとおとといに(授業で)やって。そこが一番目にとまりました」
 水平社博物館は「リニューアルを機により多くの人に関心を持ってほしい」としています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/032b3039c6f83dc60ea7ec849a99e683def59e28

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「差別体感できる装置必要」 再出発を目指すリバティおおさか館長

2022-03-04 | アイヌ民族関連
毎日新聞3/3(木) 16:00
 大阪市浪速区にあった大阪人権博物館(愛称・リバティおおさか)が休館に追い込まれてから、間もなく2年になる。建物も取り壊されたが、3万点に及ぶ資料は大切に保存され、再び日の目を見る日を待つ。全国水平社の創立から100年となる年内を目標に、新天地での再出発を目指す館長の決意に耳を傾けた。
 JR芦原橋駅から南へ500メートルほど。かつてリバティがあった場所は今、荒涼とした更地が広がる。「涙は出なかったけど、うーっときた。壊れていくのを見るのは、いろいろ考えるところがありました」。解体現場に何度も足を運んだという朝治(あさじ)武館長(66)は、こみ上げる気持ちを抑えるように語った。
 ここは元々、被差別部落の住民が小学校建設のために資金を集めて購入した土地だ。「教育の力で差別を乗り越えられる人間に」との願いがあった。校舎は1928年に建てられ、土地は大阪市に寄贈される。75年の校舎移転後、跡地に建てられたのがリバティだ。部落解放同盟大阪府連のほか府や市も出資し、人権に関する日本初の総合博物館として85年に開館した。
 朝治館長は、設立準備室の時代からリバティの運営に携わり、資料収集に尽力してきた。高校生の頃から部落解放運動に関わってきたが、展示内容は部落差別だけでなく、在日コリアン・アイヌ・女性・公害・ハンセン病・沖縄・性的少数者とテーマを広げていった。大切にしてきたのはリアリティー。「差別を受ける当事者と対話し、信頼を得て資料を託される。その思いをくみ取り、いかに五感に働きかける展示にするのかを考えた」と明かす。
 風向きが変わり始めたのは2000年代半ばから。保守系の地方議員から展示内容に反対する意見が表明され、08年に橋下徹氏が府知事に就任すると「差別、人権などネガティブな中身」と批判されるようになる。橋下氏が市長に転身後の13年度からは、運営する公益財団法人への府と市の補助金が打ち切られた。追い打ちをかけたのが土地の問題。所有者の市から無償で貸与されていたのに15年度から賃料を徴収すると通告され、さらに明け渡しを求めて裁判を起こされた。
 ◇心の奥底にある澱を見つめて
 5年の法廷闘争を経て和解し、土地から退去する代わりに賃料相当額が免除されることが決まった。朝治館長は「収蔵物を市の施設で保管することなど再出発の基盤となる内容も含まれていた」と現実的判断を優先したと説く。20年5月末で休館し、以降は建物の解体や資料の運搬に追われたが、「リバティは潰れたわけではない」との思いを強く持ち続ける。22年を目標に再出発を目指し、関係者と協議を進めている。
 1世紀前に生まれた水平社運動は、差別を受ける当事者が立ち上がり、「人の世に熱あれ、人間に光あれ」と差別根絶を願った。先人たちが対峙(たいじ)した差別について、朝治館長は「人間は愚かで間違いを犯し、負の歴史を葬り去りたい習性もある」と捉える。リバティはそんな人間の否定的な側面を直視し、差別解消に寄与してきた。開館以来、170万人もの来場者が訪れたのも「人間の心の奥底にある澱(おり)を何らかの形で見つめたいという思いに応えてきたから」と自負する。
 再出発は、場所の確保や資金の調達など簡単なことばかりではない。それでも「差別のリアリティーを感じられる装置として、博物館は大事な入り口」との信念は揺るがない。「必ず再出発させる。私の最後の役割として見届けたい」。言葉に一層力を込めた。【野口由紀】
https://news.yahoo.co.jp/articles/0662ad12cfeea7ebf3995000e0494dfee9dea75a

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「差別ない社会へ」全国水平社創立100年、京都で集会 ウクライナ侵攻批判も

2022-03-04 | アイヌ民族関連
京都新聞3/3(木) 21:01
 人間の尊厳と平等を求めて部落差別と闘った「全国水平社」の創立から100年の節目となる3日、創立の地である京都市左京区岡崎で記念集会が開かれた。約千人が参加し、差別のない社会に向けた「新たなる決意」を表明したほか、戦争は最大の人権侵害であるとしてロシアのウクライナ侵攻を批判した。
 水平社の後継団体である部落解放同盟がロームシアター京都で開いた。式典では「人の世に熱あれ、人間に光あれ」で知られる水平社宣言を朗読。解放同盟中央本部の組坂繁之執行委員長が「水平社宣言が運動の原点であることを、100周年を機にもう一度胸に刻まなければならない」と強調。松本治一郎初代委員長が「戦争が最大の差別である」と述べたことに触れ、ロシアのウクライナ侵攻に対して「反対の声を上げなければならない」と訴えた。
 続いて「新たなる決意」として、障害者やアイヌ民族などを含めたマイノリティー全体の人権を確立するために包括的な法整備を目指すことや、ネット社会がもたらす差別と闘うことなど4点を示し、参加者らがその達成を誓った。
 式典の前後には、部落差別によって神社への奉納を禁じられた歴史を持つ吉祥院六斎念仏踊り(南区)の披露や、記念事業として制作された映画「破戒」の上映もあった。
 全国水平社は1922年3月3日、被差別部落出身の若者らの呼び掛けで、全国から約3千人が京都市の岡崎公会堂(当時)に集い、創立大会が開かれた。そこで採択された宣言は、「日本最初の人権宣言」とも評される。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3858eb4609b6ddcbb1263b40e3e420fd5d88a1ad

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アイヌの見た星(夏、その2)

2022-03-04 | アイヌ民族関連
Note2022年3月2日 00:08
私の住む北海道では、先住民族として「アイヌ」と呼ばれる人たちが住んでいます。
(この辺の正確な表現については、不適切であれば指摘願います。
「アイヌ」は彼らの言葉で「人間」を意味する言葉ですので、「アイヌの人々」という言い方には違和感があると思っています。)
そんなアイヌも夜空を見上げ独自の星座を作り星に名前をつけていました。
彼らの見ていた星・星座の呼び名をいくつかご紹介します。
住んでいる地域により独自の読み方をしているものが多く、文字を持たない文化でもあったため、微妙な発音を表すにはカタカナ表現は不正確なところがあります。
また、"ン"は発音に近づけると小文字が最適ですが、文字として表現できないため、ご容赦願います。
はくちょう座、その1
はくちょう座のα星からγηβを結ぶラインを鳥の胴体に、ζ星からεγδιと結ぶラインを大きく広げた翼に見立て
 カミアㇱチカㇷ゚・ノチゥ(kamiascikap nociw - 魔鳥の星)
と呼んでいました。

はくちょう座、その2
はくちょう座のα星からεγδ星をそれぞれ結んで
 レハゥネㇷ゚・ノチゥ(rehawnep nociw - 牡鹿の星)
と呼び、牡鹿の角と見ていました。
わし座
わし座のβαγ星の3つの星並びはとても目立ち
 ウナㇽペクサ・ノチゥ(unarpekusa nociw - お婆さんの渡し星)
と呼び、亡き母を尋ねる二人の兄弟が案内役の老婆を船に乗せて川を渡る姿を見ていました。
α星アルタイルがウナㇽペ(urarpe - 老婆)、β星アルシャインが弟のアク(ak)、γ星タラゼドが兄のユポ(yuho)となります。
(カストル・ポルックスと同じようにここでも弟の方が明るいんですね)
α星アルタイルは
 チクサクㇽ(cikusakur - 舟人)
とも呼んでいたようです。
やぎ座
やぎ座の星並びを
 カムィルコチ(kamuyrukoci - 熊の足跡)
と呼んでいました。
逆三角形の星並びをそのまま歩き回る足跡に見る説
αβとλζορστυなどを結んで、いくつかの足跡と見る説の二通りがあるようです。
いるか座
いるか座の菱形αβδγでできる四角形をフクロウの本体に、その南にあるηεικを結ぶラインを鮭・鱒に見立て
 イヌンカムィウタㇻ(inunkamuyutar - 漁をする梟たち)
と呼んでいました。
アンタレス
さそり座を竜に見立てていましたが、α星アンタレスを
 ポロフレ・ノチゥ(porohure nociw - 大きい赤い星)
 ポロフレケタ(porohureketa - 大きい赤星)
と呼んでいました。
一部地域では
 ホヤゥサンペ(hoyawsampe - 龍の心臓)
とも呼んでいたようです。
https://note.com/trapezium_orion/n/n5a08f9f9a825

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<福岡県広川町・広報ひろかわ>【人権問題を考える】3月21日は「国際人種差別撤廃デー」

2022-03-04 | アイヌ民族関連
Dmenuニュース2022年03月03日18時00分
広報ひろかわ(福岡県広川町)
令和4年3月1日号
~人種・民族問題を考える~
■国際人種差別撤廃デー
1960年3月21日、南アフリカでアパルトヘイト(人種隔離)に反対する平和的な抗議行動に参加していた69人が殺害されるという恐ろしい事件が起きました。国連はこのことをきっかけに、3月21日を「国際人種差別撤廃デー」としています。
1965年、国連総会で「人種差別撤廃条約」が採択されましたが、世界では今日も人種・民族を理由とした差別が年齢や性別を問わず起きています。自分と「皮膚の色が違う」「文化が違う」などの理由から、安易に偏見や差別を続けている人がたくさんいるようです。
人種差別・民族差別の歴史は、帝国主義による植民地支配が広がる前からありました。紛争などの原因になることもあり、アフリカやアジアだけでなく、アメリカやヨーロッパといった先進国でも人種差別・民族差別は起きています。いまや世界中で取り上げられている問題です。
今回は「人種・民族」について考えてみます。
■「人種」とは
「人種」とは、皮膚の色や髪の形状など、身体の生物学的特徴を共有する集団のことです。一般的には皮膚の色で分かれますが、これらに入らない集団も多くいます。
有色人種に対する差別は、今でも世界各地で起きています。昨年、アメリカで人種差別への抗議活動が広がるきっかけになった警察官による黒人のジョージ・フロイドさん殺人事件がありました。フランスで最近行われた調査では、会社での採用の際、全体の70パーセントが「アフリカ出身の応募者よりフランス出身の応募者を優遇」。このうち3分の2は「履歴書の名前や顔写真から1次試験の合否を判断していた」という「著しい差別」があることがわかりました。新型コロナウイルス感染症が始まった2020年には、世界各地でアジア人襲撃が起き、日本人も被害に遭いました。
■「民族」とは
「民族」とは、言語や宗教、慣習など、文化的特徴を共有する集団のことです。世界各地には、北米の「ファーストネイション」・「ネイティブアメリカン」や中米のマヤ民族、中国のウイグル族、ミャンマーのロヒンギャ族、そして日本のアイヌ民族など、約3億人の先住民族や少数民族が暮らしています。
これらの人々は、さまざまな歴史的背景の中で、社会の中で偏見をもたれたり、法律によって土地を奪われたり、固有の言葉や文化を否定されたりするなど、差別を受けてきました。さまざまな権利を守るため、2007年に「国連先住民族権利宣言」が採択されました。
■「アイヌ民族」の人権問題
アイヌ民族は、北海道を中心に生活している狩猟や漁労、採取などを行っていた固有の民族でした。明治時代に入ると一方的な同化政策が行われ、アイヌの人たちのそれまでの生活様式などはすべて廃止され、奪われていきました。そして生活や労働・就職、恋愛、結婚、学校生活などで、差別が強まっていったのです。アイヌ民族のこういった差別をなくし、生活・文化を守るため、2019年4月に「アイヌ民族支援法」(アイヌ新法)が成立しました。
日本にはさまざまな人種・民族の人が同じ社会で暮らしています。人種差別・民族差別が起きる原因の一つに、相手への不理解から起こる偏見があります。さまざまな正しい情報を得て、自分の言動が相手にいやな思いをさせることにつながらないか考えて、行動しましょう。
北海道の地名の8割はアイヌ語。地形の特徴や土地の産物を語源としているため、川(ベツ)や沢(ナイ)を意味する地名が多い。
○登別(のぼりべつ)
アイヌ語:ヌブルベツ
[意味]色の濃い川
○稚内(わっかない)
アイヌ語:ヤムワッカナイ
[意味]冷たい水の沢
問合せ:教育委員会事務局人権・同和教育係
【電話】0943-32-0093
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/mykoho/region/mykoho-OCJ4054427495576691121

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