北海道新聞03/28 05:00

「永遠ノ矢 トワノアイ」への思いを語る宇梶剛士さん
アイヌ民族がルーツの青年の葛藤を描く舞台演劇「永遠ノ矢 トワノアイ」の記録映画が、札幌市中央区のシアターキノで31日まで公開中だ。作・演出・出演を兼ねる俳優宇梶剛士さん(59)は「暴力で問題を解決しても残るのはむなしさだけ。互いの理解が大切」と作品について語った。
演劇は宇梶さん主宰の劇団「パトスパック」(東京)が東京と道内3カ所で上演。コロナ禍で上演地域が限られ、上林昌嗣監督が釧路での公演を映像化した。東京出身の主人公がアイヌ民族の亡き父の故郷・北海道で暮らす不仲の兄を訪ね、自身と向き合う内容。宇梶さんは兄弟の葛藤を見守る主人公のおじ役を務める。
劇中では主人公がアイヌ民族と和人の役場職員と会食しながらアイヌ文化を学ぶ。宇梶さんの実体験といい、「道内各地でウタリ(同胞)と集まると、誰のおじいちゃんがこう言っていたといった会話から歴史や慣習を知った」と話す。
アイヌ民族の英雄シャクシャインが松前藩と戦った史実を基に、戦いをやめる弓の名手・イソンクルが登場するのは宇梶さんの創作だ。「理想論と言われるかもしれないが、互いを認め理解することが共生につながるとの思いを込めた」と振り返った。(田鍋里奈)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/661881


「永遠ノ矢 トワノアイ」への思いを語る宇梶剛士さん
アイヌ民族がルーツの青年の葛藤を描く舞台演劇「永遠ノ矢 トワノアイ」の記録映画が、札幌市中央区のシアターキノで31日まで公開中だ。作・演出・出演を兼ねる俳優宇梶剛士さん(59)は「暴力で問題を解決しても残るのはむなしさだけ。互いの理解が大切」と作品について語った。
演劇は宇梶さん主宰の劇団「パトスパック」(東京)が東京と道内3カ所で上演。コロナ禍で上演地域が限られ、上林昌嗣監督が釧路での公演を映像化した。東京出身の主人公がアイヌ民族の亡き父の故郷・北海道で暮らす不仲の兄を訪ね、自身と向き合う内容。宇梶さんは兄弟の葛藤を見守る主人公のおじ役を務める。
劇中では主人公がアイヌ民族と和人の役場職員と会食しながらアイヌ文化を学ぶ。宇梶さんの実体験といい、「道内各地でウタリ(同胞)と集まると、誰のおじいちゃんがこう言っていたといった会話から歴史や慣習を知った」と話す。
アイヌ民族の英雄シャクシャインが松前藩と戦った史実を基に、戦いをやめる弓の名手・イソンクルが登場するのは宇梶さんの創作だ。「理想論と言われるかもしれないが、互いを認め理解することが共生につながるとの思いを込めた」と振り返った。(田鍋里奈)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/661881