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アイヌ舞踊、地元で継承を 八雲協会の女性ら習得目指す 稽古6月再開、今夏に披露

2022-03-09 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/08 19:49

イオマンテリムセを踊る八雲と白老のメンバーら=昨年10月
 【八雲】儀式でアイヌ民族舞踊を踊りたい―。八雲アイヌ協会(椎久(しいく)健夫会長、131人)の女性会員を中心に、有志が踊りの習得を目指している。新型コロナウイルス下で練習ができない時期を乗り越え、講師が評価するほどに上達。遠方からの参加者に配慮して冬期は稽古を休止しているが6月に再開を予定しており、メンバーは「新たな演目に挑戦したい」と楽しみにしている。
 踊りに取り組むのは、同協会やアイヌ民族に関心のある30~70代の8人。同協会は2017年からイチャルパ(先祖供養)やカムイノミ(神へ祈る儀式)を行っているが、地元に踊り手がおらず、他の協会に協力してもらってきた。自分たちも踊りたいと、有志で「八雲アイヌ協会ユーラップハンチカプの会」を結成。アイヌ語で遊楽部(ユーラップ)川の水鳥の意味で、胆振管内白老町から講師を招き、昨年6月から練習を始めた。
 挑戦したのはイオマンテリムセ(クマの霊送りの踊り)。一部のメンバーが数年前に教わったため選んだが、「(一曲の中で)踊りのパターンが細かく変化し、難しい」と、講師で白老民族芸能保存会事務局の山田弘美さん(61)は話す。
 3分足らずの演目だが始終膝を動かし体力を使う。歌と踊りを同時に覚えたため、ハンチカプの会代表の椎久幸子さん(74)は「声は出ないし、次の練習時には振りもケロッと忘れていた」と苦戦。他のメンバーも「輪唱なのに、後の人に追い越された」と笑う。
 若く声の通るメンバーについて歌うなど稽古を重ね、少しずつ習得。昨年10月には白老から11人を招いて合同で踊った。数年前に八雲で指導した白老の山崎シマ子さん(81)は「上手になって本当にうれしい」と成長に目を細め、講師で白老民族芸能保存会理事の小﨑明日香さん(38)も「本当にすごい。是非続けて」と今後に期待する。
 一曲を習得して手応えを感じる一方、「若い人が興味を持ってくれないと伝統が途絶えてしまう」と椎久幸子さん。「和気あいあいとした会。興味のある人はぜひ参加して」と呼びかける。稽古は6月に再開予定。夏のイチャルパ、カムイノミでの披露を目指すほか、踊れる曲をさらに増やすのが目標だ。
 問い合わせは同協会事務局の町住民生活課(電)0137・62・2112へ。(水島久美)
※「イチャルパ」の「ル」、「イオマンテリムセ」の「ム」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/654431

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<平取>スノボジュニア選手権出場へ JSBA公認プロ資格持つ藤谷さん

2022-03-09 | アイヌ民族関連
北海道新聞03/08 05:00

生まれ育った地元の人たちに向け「頑張ってくるので応援してください」と話す藤谷瞭至さん
 【平取】日本スノーボード協会(JSBA)公認のプロ資格を日高管内で初めて取得した町出身の藤谷瞭至さん(17)が、7日にスイスで開幕した国際スキー連盟(FIS)主催の世界ジュニア選手権(U18)に出場する。藤谷さんは初めての世界大会に「自分の技を全力で出して金メダルを取りたい」と意気込んでいる。
 藤谷さんは札幌新陽高の2年生。父直樹さん(48)の指導で小学校入学前から競技を始めた。斜面に設置されたレールなど障害物上を滑る技術や、ジャンプの技を競うスロープスタイルのプロ資格を2018年に14歳で取得した。
 世界ジュニア選手権では同種目と、ジャンプ台を使って空中で技を披露するビッグエアの2種目に出場する。藤谷さんは日本代表ではないが、1月下旬の二つの全国大会で3位と2位の好成績を残し、出場基準を満たして一般枠で選ばれた。
 藤谷さんは2月末に町に帰省し、世界大会出場を遠藤桂一町長に報告するため2日、町役場を訪問。北京五輪で、同校出の先輩の浜田海人選手が男子スロープスタイルで8位に入賞し「近しい人が五輪で活躍して刺激を受けた」などと話した。
 スノーボードは個人競技だが、普段はライバルとも一緒に練習するため「試合の時以外はみんなチームのよう」と魅力を強調。大会に向けては「気持ちの持ちようで出せる実力も変わるので、気持ちの切り替えを大事にします」と話した。
 試合で着る上着には町内の義経神社のお守りを入れ、試合や練習で使うボードには町内のアイヌ工芸家からもらったアイヌ文様のシールを貼っているという。
 藤谷さんは4日、現地に向け出発した。ビッグエアとスロープスタイルは9日以降に行われる。(杉崎萌)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/653956

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東京彩人記 アイヌの個々の姿見て 写真家 池田宏さん(41) /東京

2022-03-09 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2022/3/9 地方版 有料記事 1474文字
 近ごろ、アイヌを題材にした漫画が出版されたり、その文化に着目した展覧会が開かれたりしてアイヌ民族への関心が高まっている。そんな中、今を生きるアイヌの人々を取材、撮影してきた写真家の池田宏さん(41)=目黒区在住=が、都人権プラザ(港区)での写真企画展「現代アイヌの肖像」(コロナ禍のため期間未定)を計画している。池田さんに企画展で伝えたいことを聞いた。【加藤昌平】
 ――なぜアイヌをテーマにしようと考えたのですか。
この記事は有料記事です。 残り1266文字(全文1474文字)
https://mainichi.jp/articles/20220309/ddl/k13/040/017000c

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第12回ウレㇱパ・フェスタおよび札幌大学アイヌ文化教育研究センター第1回シンポジウムが開催されました

2022-03-09 | アイヌ民族関連
札幌大学2022年3月 7日
2月27日(日)、本学のプレアホールにて、第12回ウレㇱパ・フェスタおよび札幌大学アイヌ文化教育研究センターの2021年度シンポジウムが開催されました。
「ウレシパ」とは、アイヌ語で「育て合い」を意味します。本イベントは、本学学生がアイヌ文化を共に学ぶ「ウレシパクラブ」の1年間の活動を報告し、アイヌ文化を発信するイベントとして、ウレシパクラブが発足した2010年から毎年実施されてきました。今回は、昨年度創設された札幌大学アイヌ文化教育研究センターの第1回シンポジウムとの合同企画として「イオマンテ(クマの霊送り儀礼)」をテーマに開催されました。
第1部は、アイヌ語およびアイヌ文化研究の第一人者である中川裕先生(千葉大学名誉教授)による基調講演と、アイヌ文化の専門家を交えたパネルトーク。一般社団法人白老アイヌ協会理事長である山丸和幸氏には、かつての一般社団法人アイヌ民族博物館によるイオマンテについて、阿寒アイヌ工芸協同組合専務理事の秋辺日出男氏には、イオマンテをテーマとして大きな話題を呼んだ映画「アイヌモシリ」について、それぞれの知見から語っていただきました。
その後行われたウレシパクラブの発表では、活動報告動画とアイヌ舞踊の披露が行われました。

第2部は映画「アイヌモシリ」が上映され、アイヌ文化についてさまざまな角度から深く学ぶことのできた一日となりました。
今回のイベントでは、検温や消毒、換気、座席指定など、新型コロナウイルス感染防止を徹底し、登壇した関係者につきましては、事前および事後のコロナウイルスの抗原検査で陰性を確認しております。プレアホールでの座席数は収容人数の50%以下と入場制限を行いましたが、同時にオンラインでの配信も実施しました。対面およびオンラインでご参加いただきました皆様には、感染症対策へのご理解とご協力についてお礼申し上げます。
◆一般社団法人札幌大学ウレシパクラブについて
北海道の先住民族であるアイヌの歴史・文化を理解し、アイヌ文化を学ぶことによって、自らを鍛え、多様性に富む多文化共生コミュニティのモデル構築を創造しうる人材を育成します。
http://urespa-club.com/
◆アイヌ文化教育研究センターについて
本学は、アイヌ民族に関する教育研究成果をもとに、アイヌ文化の担い手育成などを通じて次世代に貢献するとともに、国内外におけるアイヌ民族に関する理解の促進に資することを目的としたアイヌ文化教育センターを2020年12月1日に設立しました。
https://www.sapporo-u.ac.jp/news/student/2022/03070000.html

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