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「現役ユーチューバーが発信するアイヌ文化と『等身大の自分』 関根摩耶さんと『しとちゃんねる』の挑戦」の開催について

2022-03-16 | アイヌ民族関連
令和4年度第1回人権問題都民講座

東京都2022年03月15日
ユーチューバーの関根摩耶さんは、自らのアイデンティティとしてのアイヌ文化について、自分らしく発信できる場を作りたいと考え、YouTube「しとちゃんねる」の配信を始めました。アイヌの伝統織物の継承者・貝澤雪子さんを祖母に持ち、工芸作家の関根真紀さんと、アイヌ語講師を務める関根健司さんの両親のもとに生まれ育った摩耶さんは、活動を通じて、民族の伝統・文化が持つ価値について「自分らしさ」を心掛けながら、発信しています。アイヌ文化の持つ普遍性について楽しみながら学べる方法や、現代日本に暮らす一人の若者としての立場から感じていることを話してもらい、参加者と共有しながら、文化の多様性とこれからの社会が目指すべき方向について考えます。
1 名称
令和4年度人権問題都民講座
「現役ユーチューバーが発信するアイヌ文化と『等身大の自分』 関根摩耶さんと『しとちゃんねる』の挑戦」
2 日時
令和4年4月16日(土曜日)午後2時00分から午後4時00分まで
(開場:午後1時30分)
3 会場
東京都人権プラザ 1階 セミナールーム(予定)
(港区芝2-5-6 芝256スクエアビル 1階)
4 講師
関根摩耶(せきね・まや)
1999年生まれ。北海道平取町二風谷の出身。幼少期よりアイヌ文化に親しむ。2018年4月に始まった道南バスのアイヌ語アナウンスや、STVラジオ「アイヌ語ラジオ講座」のパーソナリティなどを務める。この春、慶應義塾大学を卒業予定。YouTubeチャンネル「しとちゃんねる」を運営するなど、様々なかたちでアイヌ文化やアイヌ語について発信している。
5 主催
東京都人権プラザ(指定管理者:(公財)東京都人権啓発センター)
6 参加方法
要事前申込み。会場定員40名(予定)、リモート参加定員100名(応募多数の場合は抽選。リモート参加は増員あり)。参加無料。
参加申込先
東京都人権プラザ
電話 03-6722-0123
Eメール fukyu3101(at)tokyo-jinken.or.jp
※Eメールでお申し込みの場合は、件名に都民講座と明記の上、(1)代表者名(2)参加人数(3)電話番号をご記入ください。
※迷惑メール対策のため、メールアドレスの表記を変更しております。お手数ですが、(at)を@に置き換えてご利用ください。
7 申込締切
令和4年4月11日(月曜日)
8 フォローアップ企画
「しとちゃんねる」タイアップ配信
内容
関根講師とゲストによるトーク
時期
令和4年4月または5月(予定)
実施方法
YouTube公益財団法人東京都人権啓発センター公式チャンネルでライブ配信
9 その他
情報保障についてはお問合せください。
ご来館に当たりましては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策にご協力いただきますようお願いします。詳細は東京都人権プラザホームページでご確認ください。
「新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置」等の東京都の状況によっては、オンライン実施のみとする場合があります。会場での実施を中止する場合は東京都人権プラザホームページにて別途お知らせいたします。
本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略6 ダイバーシティ・共生社会戦略「インクルーシブシティ東京プロジェクト」
問い合わせ先
(公財)東京都人権啓発センター普及啓発課
電話 03-6722-0123
総務局人権部人権施策推進課
電話 03-5388-2595
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/03/15/08.html

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台湾先住民族のアーティストが初参加、豪「シドニー・ ビエンナーレ2022」始まる

2022-03-16 | 先住民族関連
台湾トゥデイ2022/03/15

オーストラリア最大のアートイベントである第23回「シドニー・ビエンナーレ」が始まった。今年は「シドニー・ビエンナーレ」の歴史で初めて、パイワン族のアーティストが出展。写真はアーティストのAluaiy Kaumakan(中国語名は武玉玲)さんと、その作品『触摸:記得我們的関係感(Semasipu–Remembering Our Intimacies)』。(文化部サイトより)
オーストラリア最大のアートイベントである第23回「シドニー・ビエンナーレ」が始まった。台北駐シドニー経済文化弁事処文化組(=文化部の出先機関)は今年、初めて「シドニー・ビエンナーレ」と提携し、パイワン族(台湾先住民族の一つ)のアーティストであるAluaiy Kaumakan(中国語名は武玉玲)さんの作品『触摸:記得我們的関係感(Semasipu–Remembering Our Intimacies)』の出展を支援している。台湾先住民族出身のアーティストが「シドニー・ビエンナーレ」に参加するのは初めてのこと。
 また、今年の「シドニー・ビエンナーレ」では初めて、オープニングウィークの一環として、台湾に焦点を当てた「台湾スポットライト・イベント」を開催した。今月11日、シドニー港近くの「Pier 2/3 at Walsh Bay Arts Precinct」で開催されたもので、Aluaiy Kaumakanさんも座談会で自身の創作理念について語った。
 「シドニー・ビエンナーレ」の役員の一人、Anne Flanaganさんは「台湾スポットライト・イベント」に出席した際、Aluaiy Kaumakanさんが台湾先住民族のアーティストとして初めて「シドニー・ビエンナーレ」に出展することを歓迎すると同時に、初めて協力することになった台北駐シドニー経済文化弁事処文化組と、その母体である文化部にも感謝した。また、「台湾スポットライト・イベント」がオープニング・ウィークの有終の美を飾ったことを絶賛し、今後も協力を継続できるよう期待を寄せた。
 台北駐シドニー経済文化弁事処の范惠君処長は、「アーティストのAluaiy Kaumakanさんと、インディペンデント・キュレーターであるBiung Ismahasanさんは、台湾先住民族のアーティストとして初めて『シドニー・ビエンナーレ』に出展するという偉業を成し遂げた。これは、台湾の民主的で多様性のあるソフトパワーを見せつけるものだ」と喜んだ。
 Aluaiy Kaumakanさんの作品『触摸:記得我們的関係感』は、自然災害によって被害を受けた先住民族集落の一つ、屏東県三地門郷(台湾南部)の大社集落に住む女性や長老たちと石摺(いしずり)した布を縫製して作ったもの。
今年の「シドニー・ビエンナーレ」は6月13日まで開催される。世界30カ国・地域から89人のアーティストが参加。出展作品は330点、イベントは400件に達する。台湾からの参加者はAluaiy Kaumakanさんのみ。出展の舞台となっている「Pier 2/3 at Walsh Bay Arts Precinct」は約100年の歴史を持つ古い倉庫で、2年にわたる修復工事を経て、今年2月末にリニューアルオープンしたばかり。独特の雰囲気を持つ空間で、Aluaiy Kaumakanさんはここで作品を出展する最初のアーティストとして、台湾先住民族のモダンアートの実力を見せつける。
https://jp.taiwantoday.tw/news.php?unit=148,149,150,151,152&post=216246

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『日暮里寺院の林泉』:浮世写真家 喜千也の「名所江戸百景」第108回

2022-03-16 | アイヌ民族関連
ニッポンコム3/15(火) 17:03
浮世写真家 喜千也

『日暮里寺院の林泉』:浮世写真家 喜千也の「名所江戸百景」第108回
歌川広重『名所江戸百景』目録では第14景となる「日暮里寺院の林泉(にっぽりじいんのりんせん)」。花見寺と呼ばれた寺院の庭園を描いた春の1枚である。
日暮れを忘れるほど美しかった花見寺の林泉
『弘化改正御江戸大絵図』(1847年刊、国会図書館蔵)より。左は上野寛永寺から田端駅付近までを切り抜いた。赤い破線が高台で、緑の四角は現在のJR山手線の駅。右図の紫の点線は『江戸名所図会』の「日暮里(ひぐらしのさと)惣図」に描かれた場所。
江戸の花見名所といえば、上野寛永寺、品川御殿山、隅田堤、王子飛鳥山などが有名だ。18世紀後半から、それらに匹敵するほど江戸っ子の人気を集めたのが日暮里の桜である。
現在のJR「日暮里」駅と「西日暮里」駅間の西側(荒川区西日暮里3丁目)は、上野山から飛鳥山まで続く高台が狭まり、尾根状の台地になっている。江戸時代には自然が豊かで、春はウグイス、夏はホトトギス、秋にはスズムシの音色が聞こえ、眺望も良く、西に富士山、北に日光連山、北東には筑波山が見えたという。
この台地を中心とした一帯は、古くから「新堀(にっぽり、にいほり)」と呼ばれていたという。徳川8代将軍・吉宗治世の18世紀前半、風光明媚(めいび)な高台の西側斜面を「日暮れまで楽しめる」「日暮れを忘れてしまう」という意味で、「ひぐらしの里」とも呼ぶようになり、「日暮里」の字を当て始めた。俳人や戯作者、絵師が好んで訪れたというから、そうした風流人が名付けたのであろう。
寛延年間(1748-51)、台地の西斜面にある「妙隆寺」が桜やツツジを植えて庭を造営。すると北隣の「修性院」、そのさらに北の「青雲寺」も競うように庭園を築いたという。寺の境には低い竹垣しかなく、一つの大きな林泉(庭園のこと)に見えたため、江戸っ子は3つの寺を総じて「花見寺」と呼んだ。各寺院の境内には茶屋も点在し、四季を通じて風流を楽しむ行楽客が訪れ、特に桜の時季には大いににぎわったという。

『江戸名所図会』4巻「日暮里惣図」(1836年刊、国会図書館蔵)は、7ページにわたる大パノラマ。5~6ページでは修性院を中心に、左に青雲寺、右に妙隆寺の庭の一部を描いた
『日暮里寺院の林泉』では手前に枝垂(しだ)れ桜を配し、広場の周りには美しく剪定(せんてい)されたツツジやツゲが並ぶ。奥の斜面では、木々の間で咲き誇る桜を眺めながら、花見客が坂を上っていく。
画題には特定の寺の名がないため、広重の立ち位置がしばしば話題になる。特徴的なアイコンといえば、「広重画」の落款(らっかん)上にある帆掛け船のような灌木(かんぼく)と、中央付近に描かれた坂道であろう。船形の植木は『江戸名所図会』の5ページ目(図版の右ページ下部)にも登場するので、修性院のものなのは間違いないだろう。
坂道は、今も残る富士見坂と考える人も多いが、位置的には妙隆寺の南側にあったので、船形の植木の左手に描かれるはずがない。広重は『絵本江戸土産』の「日暮里(ひぐらしのさと)諏訪の台」で、今回の絵とほぼ同じ場所の雪景を4ページで描いている。修性院にあった「番神」の堂宇や、船形の灌木の位置で照らし合わせると、坂道も同じ境内にあった名もなき坂だと考えるのが妥当だ。広重は、縦構図に林泉のエッセンスを凝縮するため、修性院境内を斜めに描き、奥行きを出したと筆者は考えている。
花見寺と呼ばれた3寺院のうち、一番南の妙隆寺は明治期に廃寺となり、その墓所は同じ日蓮宗の修性院が引き取った。各寺の境内は大幅に縮小し、青雲寺との間にはマンションや学校が立ち並ぶ。撮影した2017年、修性院の枝垂れ桜は植え替えたばかりで、2本の内1本は花を付けていなかった。やむを得ず青雲寺に向かうと、2本の桜が咲き誇っている。脚立を立て、少し俯瞰(ふかん)気味にファインダーをのぞくと、剪定された植木や本堂裏の斜面にある木々の青さに、かつての林泉の面影が感じられた。
●関連情報
日暮里 花見寺
「新堀」の名には諸説あり、15世紀中頃に江戸城を築いた太田道灌に仕えた、新堀玄蕃(げんば)に由来するというのが有名である。しかし、その時代より前の年貢目録に「にっぽり」の記載があったというので、真偽は定かでない。アイヌ語の「ヌプリ(山の意)」が変化したという説も、地形的にはピッタリなので紹介しておく。
花見寺はいずれも明暦の大火(1657年)以降に、台地の西斜面に堂宇を築いた。修性院は1663(寛文3)年、妙隆寺は1694(元禄7)年に他所から遷座。青雲寺の開山については不明だが、宝暦年間(1751~64年)に当地で再興したと伝わっている。
「ひぐらしの里」と呼ばれ始めた頃、各寺院では和歌や俳諧の集まりが盛んになり、風流人が多く訪れたという。それに合わせて、花見寺でも林泉の美しさを競い合うようになる。富士に沈む夕日は見事だったろうから「日暮れが美しい里」という意味や、30分ほど歩けば下谷広小路(現・上野広小路)まで出られるので、「日暮れを見届けてからでも家路につける」の意味合いもあったかもしれない。1889(明治22)年、正式に「日暮里」の字を当てた町名が誕生した。
林泉にあった船形の植木は七福神が乗る「宝船」に見える。現在も修性院には布袋尊、青雲寺には恵比寿神が祀られている。コロナ下で東京散策する人が増え、七福神めぐりは静かなブーム。東京で最も長い歴史を持つという「谷中七福神めぐり」に出掛けた際には、両寺院にあった林泉にも思いをはせてほしい。
【Profile】
浮世写真家 喜千也
1961年生まれ、東京都港区白金台育ち。慶応義塾大学法学部卒。2013年より、歌川広重「名所江戸百景」を題材にした今昔比較写真の撮影をスタートし、「浮世写真家 喜千也」を名乗る。17年12月に、ニコンプラザ新宿「THE GALLERY 2」にて初の個展を開催。19年には「名所江戸百景」全119景の撮影を完了。現在、和紙にプリントした作品を展示・販売する他、講演やトークライブ、野外講座の開催や、各種メディアへの執筆活動などを行っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d6a53a7b19734c5dfc90094b3666dcc0b631004?page=1

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