先住民族関連ニュース

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国土交通省人事(4月1日)=道内関係分(一部)

2023-04-01 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年4月1日 05:09
【開発局】
▽開発監理部アイヌ施策推進課長(北海道局企画調整官)
▽建設部建設行政課長(開発監理部アイヌ施策推進課長)村越慶次
▽室蘭開建次長(公益財団法人アイヌ民族文化財団事務局次長)土田毅
▽開発監理部開発計画課開発企画官(開発監理部アイヌ施策推進課象徴空間施設管理官)城野嘉臣
▽開発監理部アイヌ施策推進課象徴空間施設管理官(開発監理部職員課長補佐)鈴木博宣
▽開発監理部人事課付・3月31日付辞職=公益財団法人アイヌ民族文化財団民族共生象徴空間運営本部本部長補佐(復興庁統括官付参事官付復興調整官=統括官付参事官付企画官併任)須藤慎一
▽開発監理部総務課長補佐(開発監理部アイヌ施策推進課長補佐)元嶋徹
▽開発監理部開発連携推進課長補佐(公益財団法人アイヌ民族文化財団民族共生象徴空間運営本部東京サテライトオフィス参与)大泉勝裕▽開発監理部アイヌ施策推進課長補佐(公益財団法人アイヌ民族文化財団民族共生象徴空間運営本部誘客広報部参与)高野利樹▽開発監理部広報室長補佐(北海道局総務課アイヌ政策室課長補佐=内閣事務官=内閣官房副長官補付併任)佐藤昌通
▽開発監理部人事課開発専門官(公益財団法人アイヌ民族文化財団人事課長)大道嘉徳
▽開発監理部アイヌ施策推進課開発専門官(開発監理部開発連携推進課開発専門官)中寛志
▽出向=公益財団法人アイヌ民族文化財団財務会計課長(開発監理部会計課開発専門官)大窪文彦▽出向=公益財団法人アイヌ民族文化財団民族共生象徴空間運営本部誘客広報部参与(開発監理部開発計画課開発専門官=北海道局参事官付併任)音喜多卓嗣
▽函館開建総務課長(開発監理部アイヌ施策推進課開発専門官)目黒淳
▽小樽開建経理課長(公益財団法人アイヌ民族文化財団財務会計課長)舟津秀人
▽室蘭開建広報官(公益財団法人アイヌ民族文化財団民族共生象徴空間運営本部誘客広報部広報課長)矢原誠
▽留萌開建広報官(開発監理部アイヌ施策推進課象徴空間施設管理官付開発専門官)山道将紀
▼退職(3月31日)
▽公益財団法人アイヌ民族文化財団民族共生象徴空間運営本部長 齊藤基也
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/825255/

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国土交通省人事(1日)=関係分(一部)

2023-04-01 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年4月1日 05:00
▽北海道局付(公益財団法人アイヌ民族文化財団特別参与)小山寛▽
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/825454/

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道議選 胆振、日高管内 3氏が無投票当選(一部)

2023-04-01 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年3月31日 23:11(4月1日 00:38更新)
 道議選は31日告示され、胆振管内(定数1)は自民党新人の戸田安彦氏(54)、日高管内(定数2)は自民党現職の藤沢澄雄氏(66)と無所属新人の小林雄志氏(50)以外に立候補者はおらず、3氏は無投票で当選した。※届け出順。丸数字は当選回数。推薦は道内組織含む。
■道議選胆振管内 定数1
7町の思いつなげたい
戸田安彦氏(54)自民・新人①=公明推薦
・・・・・
■道議選日高管内 定数2
「関係人口」の増加に力
藤沢澄雄氏(66)自民・現職⑥=公明推薦
・・・・・
 馬産業の振興とアイヌ政策にも取り組む。インド人に頼っている厩務(きゅうむ)員の労働時間や給料を改善し、労働環境を整えて、国内での人材確保につなげたい。アイヌ文化の振興では、平取町で行われている小学校でのアイヌ語学習を全国的に進め、教育を通じた理解促進を図るべきだ。
持続可能な日高にする
小林雄志氏(50)無所属・新人①
・・・・
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/825411/

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アイヌ文化体験大地連携ワークショップin 北海道に琉球大学から2人の学生が参加しました

2023-04-01 | アイヌ民族関連
琉球大学2023年03月31日
 2023年2月13日から17日にかけて北海道沙流郡平取町字二風谷でアイヌ文化を体験するワークショップが開かれました。内閣府のアイヌ政策の一環として開催された催しで、全国の大学から参加者を募り、「私とアイヌ文化」というテーマで書かれたエッセーが審査され選ばれた15人の学生が参加しました。
 地元の北海道の他、秋田、宮城、東京、愛知、大分、静岡、大阪、沖縄の日本人学生11人、留学生4人がチャンスを掴みました。名誉なことに琉大からは、人文社会学部2年の澤岻南々帆さんと国際地域創造学部に日本語・日本文化研究留学生として在籍しているアナ・リチャードさん(スイス出身)が参加しました。選考結果の知らせが入った時には、2人とも跳び上がらんばかりに喜んでいました。
 沖縄とは全く異なる環境、最低気温-7度、最高気温は1~2度という極寒の中、アイヌ語、伝統料理、織物、刺繍、木彫りなどアイヌ民族の文化に触れ、学ぶ貴重な経験ができました。ワークショップの最終日には、文化継承のためにできることを話し合い、それぞれの考えを発表して相互交流を図るなど意義深い研修でした。このワークショップについては、地元の北海道新聞でも取り上げられました。
ワークショップの詳細は次のURLでご覧になれます。
https://domingo.ne.jp/event/33658
【澤岻南々帆さん】
 5日間のワークショップはあっという間でした。これまで知らなかった文化を肌身で体験して、異文化を知ることの楽しさや、面白さを実感しました。毎日が新しい発見ばかりで、書籍・写真だけでは分からない街の空気間や人々のアイヌ文化への思い、文化継承の意義について、対話や体験を通じて理解することができました。特に印象に残っているのは、アイヌ古式舞踊の体験の際に演者がとても楽しそうに、和気あいあいと踊ったり歌ったりしている姿を見たことです。アイヌ民族は差別的な扱いをされてきた歴史があり、今回出会ったアイヌの方々も子供の頃に、ひどい言葉を浴びせられるなどのつらい経験があるそうです。それでもアイヌであることを誇りに思えるようになったと口をそろえて言っていました。ワークショップを体験して、文化というのは自身の生きがいとなり、誰かを楽しませるものともなり、自分の生活をより豊かなものにするためにあるのだと実感しました。アイヌの伝統文化には、美、技術、知恵、想い、生き方、人との繋がり、自然との調和など、人間が本来追い求める様々なものが織り込まれています。このワークショップで、アイヌ文化の素晴らしさを感じることができました。また他大学の学生と交流することで、アイヌのみならず多様な民族とそれぞれが持つ文化の継承についても深く考える機会となったことは大きな収穫です。
【アナ・リチャードさん(スイス)】
 以前から興味を持っていたアイヌ文化の体験を中心としたワークショップに参加しました。2月は雪が多い季節でスノーシューズを初めてはいて、雪道をハイキングしました。熊からの攻撃の防衛のために「また木」を持って、一列になって湖を渡りました。想像以上に歩くのは大変で、スノーシューズのような装備がなかった時代の人々に尊敬の念をいだきました。
 イオルの森では植物と動物についてのお話しを聞きました。ダムのせいでシマフクロウのようなアイヌ文化にとって大切な動物が消えていくことを知り心が痛みました。アイヌ文化だけではなく人間にとって大切な環境が変わってしまうことに、複雑な気持ちになりました。
 アイヌ舞踊の体験ではアイヌの人も、そうではない人も一緒にアイヌ文化を楽しみました。舞踊を一緒に体験することを通してお互いの絆が生まれました。アイヌ文化に対する愛、継承に対する情熱、その気持ちを伝える力を感じました。これからもアイヌ文化から目が離せないと思います。
 今回のワークショップは、アイヌ文化に興味を持っている大学生・院生におすすめです。5日という短い期間でしたが、まるで別世界にいるような楽しさが味わえ、多くのことが学べます。アイヌ文化の継承の問題についてアイヌである平取の住民の方々の意見も聞け、解決方法を参加者それぞれの観点から考え、意見を出し合い、勉強になります。今回、自分でも協力できることがあることを知り、最高の気持ちになりました。みなさんも是非参加してみてください!

参加学生記念写真
https://www.u-ryukyu.ac.jp/news/42869/

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幕別でアイヌの住居チセに関するシンポジウム

2023-04-01 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞2023/03/31 16:30
 【幕別】幕別町アイヌ政策推進交付金事業の関連シンポジウム「チセの復元展示の重要性」が3月25日、幕別町百年記念ホールで開かれた。
 3部構成で実施。1部は根室市歴史と自然の資料館の...
●この記事は会員限定です。勝毎電子版に登録すると続きをお読みいただけます。
https://kachimai.jp/article/index.php?no=583080

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平取町が二風谷コタンに工房を新築 8月までに着工

2023-04-01 | アイヌ民族関連
北海道建設新聞2023年03月31日 08時00分
 平取町は2023年度、二風谷地区整備事業として二風谷コタンに工房などを新築する。エリア一帯をコタン工房と担い手の作業所としてリニューアルする計画。建設地にある既存建物を解体し、8月までに着工する予定だ。

一帯の施設を解体してコタン工房などを新設する
 二風谷地区は国道237号に面し、二風谷アイヌ文化博物館、沙流川歴史館、平取町アイヌ文化情報センターなどアイヌ民族文化関連施設が集積する。チセも復元されている。
 主な整備内容を見ると、237号に接続し、民芸店や工芸館などが立ち並んでいる「匠の道」沿いの藤谷民芸店をはじめ店舗4棟を解体し、コタン工房など3棟を新築する。
 伝統工芸品を展示する施設2棟、アイヌ工芸品を制作する担い手が常駐する施設1棟の内訳。いずれも延べ40m²ほどの規模を想定している。
 伝統工芸品展示施設には、19年4月にオープンしたアイヌ工芸伝承館「ウレシパ」と連携した作品を展示。自由に触れ、観覧できる施設とする。施設の外からでも作品を見ることができるよう大きな窓を設置するなど、観光客に工芸品をアピールする。担い手が作業できる設備も設置する予定だ。設計はドーコンが担った。23年度予算で整備費7780万円を計上した。
 最短で今秋のリニューアルオープンを予定している。
https://e-kensin.net/news/156304.html

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“ペンギン池落下”騒動の日テレ「危機管理能力がない」甘さの露呈、番組終了でごまかした“逃げ得”感

2023-04-01 | アイヌ民族関連
週刊女性3/31(金) 16:31配信
 確か、生放送のはずである。
 3月31日の放送で最終回を迎えた日本テレビ系情報番組『スッキリ』。最後の最後に、またしても無知をさらけ出して、番組は17年間の歴史に幕を下ろした。
 テレビでもラジオでも、生放送中に不適切な発言があったり、顔写真を取り違えたりしたら、オンエア中に訂正を入れることができる。ただし、その前提がある。間違いが間違いであった、と気づけるかどうかの危機管理能力。『スッキリ』にはそれがなかったということだ。
問題はチェック体制の甘さ
 お笑いコンビ「オードリー」の春日俊彰が(44)が、栃木県の那須どうぶつ王国の「ペンギン池」に“わざと”複数回、落下した事件。3月24日に放送された。その内容はメディアですでに数多く報道されているので、ここでは触れない。
 問題は、スタジオ出演者、並びに総合演出やプロデューサーらスタジオスタッフからまったく「これはいけない!」という声が上がらなかったことだ。
 春日が落ちたとき、日テレのアナウンサーらの出演者は、テレビ画面右上のワイプで抜かれていたが、そろいもそろって能天気に大笑いしている。森圭介アナウンサーに至っては、資料で笑い顔を隠すほどの大笑い。
「MCの加藤浩次があおったとか、春日がわざと落下したとか、バラエティー目線で批判されていますが、問題は日テレの体勢そのものにあります。動物にストレスをかけるということの意味をわかっていない。その証拠に、番組終了後に那須どうぶつ王国が抗議の声をあげるまで、社内ではまったく問題視されなかったそうです」(スポーツ紙芸能担当記者)
『スッキリ』では約2年前、2021年3月12日の放送で、アイヌ民族への差別発言を放送し、チェック体制の甘さを露呈したことがある。
「その際も、社内で真っ先に気づく人はいなかった。外部の指摘を受けて慌てふためいた。今回の春日の落下事件と同じですよ。ニュース番組などでは、原稿読みをするアナウンサーの隣で、原稿内容をチェックし、すぐさま訂正を差し込む仕組みになっている。そういう危機管理能力がまったくないために、番組内で謝ることができなかったわけです」(前出・スポーツ紙芸能担当記者)
 アイヌ民族を傷つけた発言の際は、後日、同番組内で30分にわたり「検証」を放送した。
 番組が終わってしまった今回は、同番組内で「検証」することはできない。このまま、逃げ切ってしまうのか。後番組の中で「検証」をきちんとするのだろうか。国民の共有財産である電波を預かる放送局として、すっきりけじめをつけることが必要だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/41ae4e0c0346cb93a654bcd679bec5873712619b

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ディズニーが取り組む25カ国の地域社会と野生動物の保全のための支援

2023-04-01 | 先住民族関連
ディズニー2023年3月31日
昨年12月、ウォルト・ディズニー・カンパニーは、昨年25カ国の地域社会と協力し、60以上の生物種を保護するために43の非営利団体にを寄付したと発表し、また人と野生動物にとってより健やかな地球を目指すため、これまで行ってきた1億2千万ドル以上の支援を継続していくことを発表しました。ディズニーがより明るく持続可能な未来を目指した通年の取り組み「Disney Planet Possible(ディズニー・プラネット・ポッシブル)」の精神に基で、これらの非営利団体の継続的な挑戦、順応性、そして社会貢献活動を支援していきます。
ここで「Disney Planet Possible(ディズニー・プラネット・ポッシブル)」の物語の一部をご紹介します。

コンゴ民主共和国では、オカピ保護プロジェクトがオカピ野生生物保護区の熱帯雨林と野生動物を守るための活動を行っていますが、ここ数年、日常的な課題が激化しています。インフラの不備により移動コストや現場物資の輸送コストが増加し、地域の治安悪化により、スタッフはプログラム資金を引き出すために12時間かけて悪路を移動することを避け、近くの銀行まで飛行機で移動しなければならないほか、セキュリティ違反が起きた場合には厳密な通信・避難計画を策定しなければなりません。プロジェクトチームは、生活の向上、森林の保護、人々の健康と自然とのつながり、そして先住民族ムブティ族の文化や伝統を尊重することを目的とした、共同コミュニティプログラムの開発や推進を進めています。
ブラジルのセラード保護地域群では、野生動物保護研究所(Wild Animal Conservation Institute(ICAS))がオオアリクイにとって最大の脅威である路上での車との衝突や、生息地の喪失対策に取り組んでいます。昨年、生息地の喪失が記録的な水準に達したこの地で、チームの研究は保護すべき重要なオオアリクイの生息地の特定に貢献したほか、怪我を負ったり、親を失くしたオオアリクイの救助やリハビリテーション活動にも貢献しました。チームの研究は、人間と野生動物の両方を保護するための、州規模の新道路安全要件の策定と立ち上げにも役立てられています。
インドネシア・ボルネオ島の泥炭湿地林は、世界最大のオランウータンの生息数を誇る、生物多様性の宝庫です。毎年、火災によって人々の健康が損なわれ、二酸化炭素(CO2)が放出され、森林や野生動物に被害が及んでいます。ボルネオ自然財団(Borneo Nature Foundation)はこの2年間、地域の植樹プログラムのメンバーを支援し、焼失し劣化した泥炭地に96,302本の苗木の植樹を行ってきました。今年度の助成金は、泥炭地の回復、地元の若者や地域の教育支援、地元の消防力や防火ネットワークの強化など、この地域における火災原因の解決に向けた取り組みを継続するために活用されます。
オーストラリアでは、ネイチャー・ファンデーション(Nature Foundation)が50万ヘクタール以上におよぶ7つの自然保護区の保全活動に取り組んでいます。このチームは、絶滅の危機に瀕しているマウント・ロフティ山脈のエミュームシクイと、この地を住まいとして共有する先住民ンガリンジェリ族の未来のために、エミュームシクイの生息地を改善・拡大し、文化遺産査定を実施し、地域の文化価値、伝統、遺産が保全プログラムに反映され保護されるよう、支援しています。
メキシコでは、シャーク・チーム・ワン(Shark Team One)がユカタン半島のコミュニティと協力して、絶滅の危機に瀕したジンベエザメの残り少ない生息数を守るため、人間による有害な影響を削減し、海洋性野生動物のための保護された回廊を作り、持続可能なエコツーリズム(生態観光)や伝統的な漁業を行うコミュニティの構築を行っています。チームの調査により、この地域で初めて妊娠中のジンベエザメが目撃され、これまで確認されてこなかった重要な繁殖地の保護にチームが注力するきっかけとなり、ジンベエザメにとって希望の光となる貴重な瞬間となりました。
アメリカではグレーター・ファラロンズ協会(Greater Farallones Association(GFA))の学生向け長期モニタリング・プログラムおよび体験型トレーニング(LiMPETS)が、グレーター・ファラロンズ国立海洋保護区にある絶滅寸前のケルプ(海藻)再生地近隣を含む、カリフォルニア州国立海洋保護区沿岸の60以上の岩場の潮間帯および砂浜で、学生が野外で27種の海洋生物を観察しデータを収集する活動を支援しています。同チームは、州全体で年間5,000人以上の生徒を受け入れ、STEM教育を推進し、未来の海洋スペシャリスト育成に取り組んでいます。
これらはディズニーが支援する、心に響き、社会的影響力のあるプロジェクトのほんの一部にすぎません。ディズニーは、野生動物を保全し、自然の素晴らしい魅力を共に守る決意を持ったグローバルコミュニティを構築することに真摯に取り組んでいます。1995年以来、ディズニーは1億2,000万ドル以上の資金と専門チームのノウハウを、野生動物の保全、行動の喚起、環境保護のために、地域社会と連携して活動している団体に支援しています。
ディズニー・プラネット・ポッシブルとは:
ディズニーは、地球の保護や未来の世代に優れた環境を引き継ぐために、生態系が調和した地球を想像し、より明るく持続的な未来のために行動します。 グローバルで環境フットプリントの削減、野生動物とその生息地の保全、そして行動を喚起するような物語を生み出すことなどを進めており、この取り組みを「Disney Planet Possible(ディズニー・プラネット・ポッシブル)」と呼んでいます。詳細はこちらをご覧ください。
https://www.disney.co.jp/corporate/news/2023/20230315

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「アメリカの歴史は白人が創った」主張に見る過ち ヨーロッパ人入植の背景、国が形成される過程

2023-04-01 | 先住民族関連
東洋経済2023/03/31 15:00
宇山 卓栄 : 著作家
「世界各地の民族紛争はなぜ起こるのか」「各地の民族はなぜその土地土地に存在し、これからどこへ向かおうとしているのか」――。民族にまつわるそうした疑問に対する答えは、多くは「血統と起源」から探ることができます。そうした視点から人類史を読み解く、著述家の宇山卓栄氏の新著『世界「民族」全史』から、今回はアメリカの歴史をひもときます。
17世紀の前半から、イギリス人のみならず、オランダ人やフランス人などの他のヨーロッパ人が入植を進めていったものの、入植者の数としては、イギリス人が他を圧倒していました。
荒野を耕し、新天地を開拓するのは想像を絶する苦難で、多くの入植者たちはそれを乗り越えることができませんでした。当初、入植者の多くが過酷な環境に耐えられず、新大陸を去っていきました。
イギリス人が入植を進めた背景
イギリス人入植者たちが自ら進んで、そのような苦難に立ち向かうことができたのは、ピューリタンとしての宗教的情熱があったからです。また、経済的な理由として、フランスやオランダには、肥沃な土地が充分にあり、フランス人やオランダ人はあえて、そこから離れる必要がなかったということも挙げられます。
イギリス人ピューリタンの子孫はWASP(ワスプ)というアメリカ合衆国を主導していく中核層になります。「WASP」はWhite Angro-Saxon Protestantの頭文字をとった略称で、白人でアングロ・サクソン系、プロテスタント信者である人々を指します。
オランダ、ドイツ、北欧のプロテスタントたちも一定数、北米大陸へ移住しており、彼らもまた、ピューリタン入植者と協力して開拓を進めたため、WASPの中でも一定数、アングロ・サクソン系でない白人も含まれています。
彼らは、自らの生存圏を築くことは神から与えられた「マニフェスト・ディスティニー(Manifest Destiny=明白なる使命)」であると考えました。領土拡張は宗教的な使命であり、神の名のもと、異教徒の先住民族を迫害・虐殺することも正当化しました。
17世紀後半、先住民族側は部族間で同盟を組み、白人入植者らと戦争をはじめます。銃で武装した白人入植者は先住民族を追い詰めていき、各地で民族浄化を行ないます。
先住民族絶滅政策は18世紀にも引き継がれ、ジョージ・ワシントンは植民地軍司令官時代に、先住民族部族の集落に対し、焦土作戦を指揮・実行しました。
スペインの白人入植者たちは、中南米で先住民族や黒人と混血しました。特に、スペイン人は先住民族女性を好み、彼女らを半ば性奴隷にして、メスティーソと呼ばれる混血児を生ませました。
ピューリタンの宗教戒律
これに対し、イギリス人入植者は他人種と混血をしませんでした。これは、ピューリタンの宗教戒律が大きく影響しています。
新天地を築き、神と共に生きていこうとする当時のピューリタンたちにとって、宗教的な戒律は精神の支えでした。ピューリタンたちは戒律を先鋭化させて、極端ともいえる理想主義を生み出し、異端分子や異質なものを排除しようとしました。
アメリカの文学者ナサニエル・ホーソーンの小説『緋文字(The Scarlet Letter)』(1850年出版)は当時のピューリタンの精神的状況をよく表現しています。
この小説は17世紀のアメリカのピューリタン社会を舞台に、不倫の末に出産をする女性を主人公にしています。不義の子を産んだ主人公はピューリタンの戒律により、姦通(adulty)の罪を表わす「A」の緋文字の入った布を胸に付けることを強制されます。
街の人々からの激しい誹謗に晒されながら、生きていく主人公の姿や内面を描いています。「密通した男の名を言え」と執拗に迫る牧師に対し、主人公の女は黙秘を続けます。ホーソーンはピューリタンの戒律の急進性とその矛盾を描写しました。
このような厳格な戒律が現実としてどこまで守られていたかは疑問ですが、建前として理想主義が掲げられ、自分たちを正当化し、他民族を異端として排除するための理論として大いに活用されました。
他民族との混血は受け入れられるものではなく、それは戒律への挑戦と見なされました。この考え方はWASPに属する人々に広く共有されていました。
一方、カトリックを奉ずるスペイン人入植者には、このような排他的な戒律はありませんでした。カトリックは博愛主義の傾向が比較的に強かったのです。また、スペイン人入植者はコンキスタドール(征服者)をはじめ、宗教的情熱よりも経済利益の追求が勝っていました。
独立戦争を経て1776年にアメリカが独立宣言を発布した時、東部13州における白人の人口は約300万人と推定されています。この300万人の白人がアメリカ合衆国の建国に携わった「原合衆国人」であると言うことができます。
この原合衆国人の中には、ドイツ系が1割程度、オランダ系や北欧人が5%程度含まれていたと推定されていますが、そのほとんどはイギリス人でした。原合衆国人はイギリス人であるとする一般理解は間違っていません。
南北戦争(1861年~1865年)時代の合衆国人口は約2300万人に増加します。その内、約2000万人分が建国に携わった白人たち(原合衆国人)が自己増殖した数で、この時代までに、外部からやって来た移民が約300万人であると見られています。つまり、アメリカ合衆国初期のアメリカ人はほぼ、原合衆国人の子孫といえます。
1900年に、合衆国人口は約7600万人に到達します。南北戦争時代から19世紀末までに、外部からやって来た移民は約1600万人であると見られています。この時代、外部からの流入率が高くなります。
南北戦争後、かつて奴隷として人口に含まれなかったアフリカ系黒人も合衆国人口に含まれるようになったため、原合衆国人の子孫だけの自己増殖ではなく、黒人が人口に加わっています。当時の合衆国人口に占める黒人人口の割合は1割から2割程度と見られています。
また、19世紀の合衆国の拡大の中で、旧フランス領のルイジアナ、旧スペイン領のフロリダを併合したことによって増大した人口は移民として数えられず、合衆国内の人口増加として数えられています。この地域の住民はもちろん、原合衆国人ではありません。
移民の子孫も増加している
この時代において、原合衆国人の子孫がアメリカ全体の中で、どのくらいいたのか、移民との混血なども含めると、ほとんど判別がつかない状態になっています。アメリカの人口増加において、原合衆国人の子孫が自己増殖した部分だけでなく、移民の子孫も増加していることも考慮せねばなりません。
2000年に、合衆国人口は2億8142万人に到達します。1900年から1999年までの100年間の移民は約4600万人と見られています。外部からの流入率は19世紀に比べれば、低く推移しています。
アメリカにおいて、建国に携わった原合衆国人やその子孫だけでなく、それ以外の人々も合衆国の歴史の大部分を形成してきた内部者であるといえます。
それは、人種や民族を問わず、移民全体にいえることなのですが、白人と非白人というカテゴライズを内部者と外部者に、そのまま適用しようとする人々がいます。
「アメリカは、白人がつくった国であるのに、黒人やヒスパニック、アジア系が治安悪化、雇用機会の侵蝕などの問題を引き起こし、白人社会を棄損している」と主張され、白人の不満が鬱積しています。
一部の急進派は「合衆国の歴史はWASPによってつくられた」と主張しますが、正しくは「建国の歴史」がWASPによってつくられただけであって、合衆国の歴史全体は様々な人種や民族によってつくられています。
移民も国家の歴史を形成してきた
『世界「民族」全史 ――衝突と融合の人類5000年史』(‎日本実業出版社)書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします
アメリカは移民を積極的に受け入れて人口拡大し、国家の歴史を形成してきたという事実を否定することはできません。
しかし、「アメリカは、白人がつくった国」という感覚が、白人の間で常に共有され、白人ナショナリズムが形成される土壌となっています。われわれ日本人はアメリカを「多民族国家」「人種の坩堝」とイメージしますが、白人にとっては、そうしたイメージは、われわれが考える以上に希薄です。
アメリカは人種の多様性を寛容に認めてきたとする定型的な図式が経済成長の低迷とともに、すでに通用しなくなっているという現実があります。
https://toyokeizai.net/articles/-/662356

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「ラテンアメリカの民衆芸術」展 交じり合う人々の歴史と今 差別や弾圧への抵抗示す

2023-04-01 | 先住民族関連
日本経済新聞2023年4月1日 2:00 [有料会員限定]
ラテンアメリカ諸国の生活用品や版画など約400点を集めた「ラテンアメリカの民衆芸術」展が国立民族学博物館(大阪府吹田市)で開催中だ(5月30日まで)。植民地支配によって先住民族と欧州、アジア、アフリカの人々が交じり合い、形成された多様な民衆芸術。国によって振興される一方、差別や弾圧への抵抗を示す手段としても発展した。歴史と今を知ることができる。
「民衆芸術」はラテンアメリカ諸国の主要言語であるス...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り1469文字
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO69768490R30C23A3BC8000/

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中央大学×大手町アカデミア「気候変動の先の未来を創造する 科学政策インターフェイスが生み出す社会の持続可能性」講演要旨(下)

2023-04-01 | 先住民族関連
読売新聞2023/03/31 16:07
 「気候変動の先の未来を創造する 科学政策インターフェイスが生み出す社会の持続可能性」をテーマに、生態学が専門のホーテス・シュテファン・中央大学理工学部教授と、国際海洋法が専門の小島千枝・中央大学法学部教授が2月2日、オンラインで講演しました。中央大学と読売調査研究機構による共催セミナーで、ホーテス教授と小島教授がそれぞれ講演した後、2人によるトークセッションで、科学と政策の接点をさらに掘り下げました。
トークセッション(抜粋・再構成)
  小島  ホーテス先生がご講演の中で紹介されたIPCCやIPBESといった機関におけるインターフェイスにより生み出された政策には、実行の形態に違いがあると思われますが、この違いはどこから来ているのでしょうか。また、これらの政治中立的な機関と、環境条約上で設置され、科学的知見に関して活動する補助機関とでは、アプローチの仕方にどういう違いがあるとお考えでしょうか。
ホーテス  重要なご質問だと思います。気候変動に関する枠組みができたり報告書が出たりした時期は、生態系や生物多様性に関するものよりも早かったわけですが、それは、科学的な知識、知見と結びついてからだと思われます。どういう情報が科学的手法で手に入れられかという観点で考えると、気候変動に関する現象が主に物理学的、科学的手法で把握される気象データを基にモデルをつくるため、測定技術が先に発達したこともあって、気温や雨量などの測定器が世界中に配置されています。加えて、衛星から把握できる項目もたくさんあり、豊富なデータをもとに理論的な知見が発達し、信頼性の高い予測もできている。
 つまり、どういう情報を科学者が持っているかということが関係していると思います。生物多様性や生態系に関する知見は、物理的、科学的な手法で情報を手に入れることもできますが、生物に関する知見や情報を把握する技術、やり方がちょっと違うという点があります。政策を考えると、確かな情報を基にルールを作ることが求められており、気候変動に関しては今、それなりに成り立っていると思うんですね。生物についても最近は衛星画像から植生分布を把握するなど、走り出している部分もありますが、科学の手法的な観点の違いがあると思います。
 科学政策インターフェイスで政策決定者がどういう情報を求めているのか。気候変動の場合は異常気象など自然災害と結びついているから、我々の生活に大きな影響を与えていることがニュースを見ればわかるという面もあります。それに比べ、生物多様性は我々の生活にどういう意味を持ち、どういう役割を果たしているかを、生態学の解析から示せる場面もあるけど、実感できるところまではなかなかいかない。むしろ自然観や価値観が重要な役割を果たしていますが、それらは人によって違うため、やるべきことを説得力を持って具体的に示すことに苦労している状況だと思います。
 IPBESとIPCCには、科学的な知見をまとめるための制度があり、いろいろな研究機関とのつながりもできていますが、研究者のネットワークから情報を得て一つの報告書をまとめるのに数年かかります。細かいところをチェックしたりモデルを比較したりする必要もあるため、早く答えを出すのが難しいという面もあると思います。
 しかし、その科学的な知見を使ってどういう政策を作るかとなると、様々な利害関係、経済と社会の問題が絡み、都合のいい科学的な情報と、都合がよくない、重視されると困るという情報もあって、摩擦が起きることもあるわけです。そういうことが科学的な知見の提供の仕方に影響を及ぼしてはいけないということもあって、IPCCとIPBESは、政策を作る過程からは、ある程度離れた存在にすべきだと思われています。我々がIPBESやIPCCでやっているのは、科学的知見をもとに正しい情報を提供するというだけで、それを政策にどう活用するかは、国連の生物多様性条約とか気候変動枠組み条約などでの議論が求められているということですね。そこをうまく結びつけるのがIPBESやIPCCの大きな課題です。そこあたりでも気候変動と生物多様性に関する議論ではちょっとした違いがあると思います。
  小島  国際法もそうですが、(法には各領域のテーマごとにルールを定めるという)断片化の現象があります。気候変動分野では気候変動枠組条約、生物多様性の保全については生物多様性条約と、異なる分野ごとに規律されているのが現在の国際法でのアプローチです。科学者の間では、たとえばホーテス先生がおっしゃったIPCCとIPBESの間では、何らかのインタラクションはあるのでしょうか。流動的に議論がなされる場が確保されているのでしょうか。
  ホーテス  それは確かにあります。事務局は別々で、IPCCはスイス、IPBESはドイツにありますが、定期的な大きな会合では両方の代表が参加することもあり、去年は、社会貢献に関する賞がIPCCとIPBESに同時に与えられています。気候変動が生物多様性に影響を与えているし、逆に生態系で起きる物質循環やエネルギー収支に影響を及ぼす過程が気候変動に影響し、別々に動いてはいるけど最終的にはつながるということになるんですね。それが制度上でもある程度反映されているということです。
  小島  ホーテス先生のご報告の中のキーワードに「安全に行動できる領域」があったと思います。この領域について、英語でspaceと表現されていましたが、この意味は、私たち国際法学者が考える領域や空間とは異なると思います。この意味について、もう少し詳しくお伺いしたいのと、企業や個人も含めた社会の異なるアクターがどのように地球規模での安全なスペースを認識していけばよいのかについてもご教示いただけないでしょうか。
  ホーテス  安全に行動できる領域、safe operating spaceと英語の論文に書かれていましたが、概念として必ずしも1つの3次元空間ではないのです。ちょっと抽象的な考え方として、いろんな指標を使って環境、社会、経済のことを把握できるようにしておけば、現在、社会経済環境が一定の条件下で存在し、様々な軸を使って測れる項目が一定の範囲から出てはいけないという考え方ですね。そこが限界という意味であり、スペースの境界線で、そこから出ないようにしましょうという考えですね。
 国際的に有名な学者がかかわり、関連する論文が2009年に2本出ましたが、そこで取り上げられた項目として、データ不足で評価できなかった項目も幾つかありました。安全と定義する方法ですが、産業革命が起こる前の状況について知見があるような項目を拾い、地質学的な手法で把握した過去の気候変動や生物進化の過程と、最近の実測データを比較するわけです。生物に関しても、化石から得られている知見と現在の動植物の個体群の変化の情報を比較し、長い間の平均値から現在はどのくらい離れているのか。そういう方法で3つの分野、生物多様性と窒素循環と気候変動については、明らかに持続可能な範囲を超えている可能性が高いとなった。こうした地球規模で得られた知見を使って、では毎日どうすればいいかという議論が始まるべきですが、なかなか直接的につながらないんですね。スケールがあまりにも違い、そこが今まさに大きな課題で、昔から言われている「Think Globally、 Act Locally」(グローバルに考え、ローカルに行動する)という考えともつながるのですが、国連関連の機関が出している報告書を見て、それを地域や個人の日常生活でどのように活用できるのかということが非常に注目されており、大きな課題になっているんです。
  小島  科学によって地球の限界を超えてしまっている分野が明らかになっているわけですよね。それに対し、いろいろなアクターがアクションを取るべきだということですが、例えば、先住民の知識や知恵であれば、住んでいる地域に注目して生態系とのかかわりについて情報を収集する方法がありますが、そうでない人々の日常生活はグローバル化した活動、海洋法の分野で言えば、海運に多くのサービスに必要なものを運んでもらっている現状があります。そういった日常生活の中で、自分の行動と地球規模の生態系への影響をどのように関連付けて考えられるのか、そのための方法は何なのか、ということをお伺いしたいと思います。
  ホーテス  先住民族に関することはおっしゃる通りで、大抵はある特定の地域の中で先住民族の伝統的な生活様式が成り立っており、国際的な議論で得られている知見をそこで活用するのはなかなか難しい。特定の地域の生物の分布だけでなく、人間社会そのもの、そこに住んでいる人たちの権利を視野に入れることが重要になるため、最近の試みとして、そうした情報をIPBESの活動でどのようにまとめるかを議論するために、ステークホルダーネットワークができています。
 その中で先住民族が自らのネットワークを作っており、科学者とは別に、自分たちの生活様式に関する議論を行って、それを科学者や政策決定者と共有する機会も設けています。そこで科学的な知見と人間社会、特に伝統的な人間社会に関する知見を、どのように包括的にまとめて評価できるのかということが、まだ苦労している面もありますが、今後の課題だと思います。
  小島  ホーテス先生が示された自然関連財務情報開示タスクフォースも、企業が一定の指針に基づき、自らの活動が生態系にどのような影響を及ぼしているかを理解し、開示する試みだと思います。始まったばかりの取り組みということですので、ホーテス先生のような自然科学における研究者がいろいろな情報を分かりやすく社会に発信していくことは非常に重要だと思いました。
  ホーテス  私からは、科学者が提供する情報を法律にする過程についての質問です。海洋である魚類の個体群の変化を把握し、どれぐらいの採取なら持続可能かという科学的根拠が手に入ったとしても、海の境界線は地図上にはあっても現場では把握しにくい面もあるし、その資源を誰が使っていいのか、実際にどれくらい採ったかを把握するのも大事だと思うのですが、法学の観点で、こういう情報があれば、もっとうまくできるということがあったら、IPBESでも参考になると思います。何かありますでしょうか。
  小島  確かにどこでどれだけ採っていいのかという問題は、海洋法の中に存在しています。それは国家が自らいろいろな情報源から科学的情報を収集して決定します。おっしゃる通り、海洋は境界線によって、資源に対する権利が割り当てられています。日本の排他的経済水域までは、日本がその内にある天然資源(の探査・開発・保存・管理)についての主権的権利を持っています。その資源をどのように利用させるかは、主権の範囲で決めていいわけですが、生物資源保存のための措置をとりつつ漁獲可能量を決めることが義務付けられています。
 ただ、自然界では、魚類資源が境界線を越えて移動したり、遠くまで回遊したりすることもあるわけで、その点については国連公海漁業協定の下で、これらの魚類資源を保存・管理するために国家間で協力することが義務付けられています。実際に、数多くの地域的漁業管理機関が設立されており、魚種別・海域別に資源を管理する体制ができています。国際法は、そうした協力体制を敷くものであって、そこで科学がどのように利用されるかは、それぞれの協力体制の中で決まっていくのですが、自国の利益を追求する締約国の間の政治的対立が実効性を妨げることもあります。例えばこれらの機関に、IPBESから資源状況に関する客観的な科学的証拠を提供していくことは重要であると考えます。
  ホーテス  今はいろいろな情報をセンサーで大量に手に入れることもできると思いますが、情報を誰が集めて誰が管理するのかという点について、法律の観点から議論になったり関係していたりすることもありますか。
  小島  国際法のレベルでは、科学的データの公共性は強調されていますが、例えば漁業資源の情報管理については条文上では規定されていないように思います。そもそも科学は国家権力に縛られるタイプの活動ではありませんが、(人権や倫理に関わる事項など)一定の範囲で、各締約国の国内法の中でどのように情報管理してそれを科学的目的のために利用するのかということが、政策や法律によって決められているのではないかと推測します。
  ホーテス  小島先生のスライドにあった実施計画、Implementation Planで、地域住民や地域で持つ知識や経験と国レベルで決められる枠組みが接することもあるかと思うのですが、どういう関係性にあるのでしょうか。国際的観点で決められた枠組みと、これぐらい採っても大丈夫という地域の伝統知の結論が異なる場合、法律上はどうなるのでしょうか。地域でインフォーマルな形で決めてしまうことが許されるのか、国際的ルールだから地域においても尊重すべきなのか、何か知見がありますでしょうか。
  小島  地域の知識の統合については、まだ知識の隔たりがあると言われている分野です。異なる状況にある国家が集まってつくる国際法の中身は割と漠然としていて、国家間で協力する義務や国家に対して生物資源保存の義務などを課すことまでで、どのように国際法上の義務を国内で履行するかは、各国の国内法や政策を通じて実施されていくものです。直接的に地域でどうするかは、国や自治体レベルで、地域コミュニティーの人々とのコミュニケーションを図りながら決めていくことだと理解しています。そういった意味で、海洋空間計画が非常に注目されており、ステークホルダーを政策実現の過程に参加させることで海洋の持続可能な利用についてのルール作りをしていくというプロセスが今、重要視されています。
  ホーテス  そちらは、IPBESにおける議論でも話題になっており、今後の課題でもあるのではないかと思っています。ありがとうございます。
  小島  ありがとうございました。
 中央大学×大手町アカデミア「気候変動の先の未来を創造する 科学政策インターフェイスが生み出す社会の持続可能性」(上)は こちら から
https://www.yomiuri.co.jp/choken/seminar/academia/20230330-OYT8T50095/

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ボッタス、先住民コミュニティに敬意を表した特別デザインのヘルメットを使用。レース後にはオークションへ/F1第3戦

2023-04-01 | 先住民族関連
オートスポーツ3/31(金) 7:00配信

2023年F1第3戦オーストラリアGP バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)
 バルテリ・ボッタスは、アルファロメオのオフィシャルチャリティパートナーである『セーブ・ザ・チルドレン』の資金を集めるため、今週末の2023年F1第3戦オーストラリアGP後に、レースで使用した特別仕様のヘルメットをオークションにかける予定だ。
 特別に1回限り使用するヘルメットは、オーストラリアの先住民コミュニティに敬意を表するものでもあり、デザインにあたってボッタスは現代アボリジニアーティストのリッキー・キルディアと組んだ。アーティストとして、リッキーはユニークなアートワークを作り出すために、自身の文化的アイデンティティとスポーツへの情熱を結びつけている。
 メルボルンでのレースウイーク後、ボッタスのために特別にデザインされたふたつのヘルメットのうちのひとつは、『F1 Authentics』を通してオークションにかけられる予定だ。収益はすべて地元の先住民コミュニティの役に立つふたつのプロジェクトに寄付される。
「僕はデザインに強い関心を持っている。このことは驚くことではないけれど、僕は自分自身を特別なヘルメットによって表現するのが好きだ」とボッタスは、オーストラリアGPに向けた特別仕様ヘルメットの発表の場で語った。
「僕は最近オーストラリアの文化と歴史に強い関心を寄せている。特にここの出身である僕のパートナーのティファニーを通して、僕たちは先住民コミュニティに特別な敬意を払っている」
「こうしてリッキーとのコラボレーションが生まれたんだ。彼はとても才能のあるアーティストで、ヘルメットの制作過程を楽しんだよ。これらは僕がコースに持ち込んだなかでもふたつの最高のデザインだと思う。そのうちのひとつをチャリティのためにオークションに出せることをうれしく思う」
「オーストラリアGPは、ひとつではなくふたつの素晴らしいヘルメットのデザインを実現させ、一方ではチームのオフィシャルチャリティパートナーのセーブ・ザ・チルドレンとともに、恵まれない人々のために資金を集める絶好の機会になった」
 オークションは『F1 Authentics』のウェブサイトで3月28日から4月11日まで行われる。落札者にはボッタスが直接ヘルメットを手渡す。ファンもコレクターも同様に、重要な目的のための資金調達を助けながら、ユニークな記念品を手に入れるチャンスに入札することができる。
https://news.yahoo.co.jp/articles/7cb3ce2493500b24f79fdd71bc5b7ffa18fe40f4

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松商野球部の初代監督・近藤兵太郎の功績とは!? 坊っちゃん劇場の新作ミュージカル『KANO』の主人公に

2023-04-01 | アイヌ民族関連
あいテレビ3/31(金) 19:01配信
愛媛県東温市にある劇場「坊っちゃん劇場」。こちらで4月から始まる新作ミュージカルが『KANO ~1931 甲子園まで2000キロ~』です。
本作の主人公となるのが、愛媛県松山市出身の野球指導者・近藤兵太郎(こんどう ひょうたろう)。“台湾野球の父”とも呼ばれる彼の功績とは一体どんなものなのか!?
■■坊っちゃん劇場新作ミュージカル『KANO』
坊っちゃん劇場の第17作目となる新作ミュージカル『KANO(かのう)』。
30日は報道向けの公開ゲネプロが行われ、俳優たちが本番さながらの演技を見せていました。
作品の舞台は、満州事変が勃発した1931年。
当時日本の統治下にあった台湾南部の町「嘉義(かぎ)」から物語は始まります。
日本人・漢民族・台湾先住民の3民族で結成された、嘉義農林学校野球部(略してKANO)が民族の垣根を越えて団結し、わずか1年で甲子園準優勝まで昇り詰めるまでが描かれています。
そして、このチームを率いたのが、本作の主人公・近藤兵太郎(こんどう ひょうたろう)です。
■■“韓国野球の父”近藤兵太郎とは何者なのか?
愛媛県松山市出身の野球指導者・近藤兵太郎。
そのルーツは、甲子園春夏通じて7回全国を制覇し、「野球王国えひめ」の礎を築いたとされる松山商業高校野球部です。
兵太郎は、1918年(大正7年)に松山商業高校野球部の初代監督に就任すると、翌年1919年には早くも四国大会を制覇し、初の甲子園出場、さらにベスト8にまで導きます。
しかし、その年の9月、兵太郎は知り合いの教諭からの誘いを受け、突如、台湾行きを決めます。
現地で教員免許を取り簿記の教壇に立つ一方、野球への情熱は捨てられず、
夏休みはコーチとして松山で母校を指導。
松山商業は初出場から6年連続で全国に駒を進め、黄金時代を打ち立てました。
ところが1925年に四国7連覇を阻まれコーチから退くと、兵太郎は今度はその情熱を台湾野球に注ぎます。
1931年(昭和6年)、同僚の教師に頼まれ嘉義農林学校(現在の国立嘉義大学)の監督を引き受けるのです。
そして、前述の3民族からなるチームをまとめ上げ、わずか1年で甲子園決勝まで導くと、その後も春夏合わせて5回の甲子園出場を果たします。
こうした功績から兵太郎は“台湾野球の父”と讃えられています。
■■過去には映画化でブームも!『KANO』の魅力とは?
2014年には俳優・永瀬正敏さんが主演を務めた映画『KANO』が日本と台湾で大ヒット。
台湾では、映画の公開にあたって行われたイベントに大勢のファンが押し寄せるなど、“KANOブーム”とも言える現象が巻き起こりました。
今回、兵太郎を演じるのは、坊っちゃん劇場への出演は5度目となる、俳優の神敏将(じん としゆき)さん。
そして、兵太郎の娘・花子役を石井礼美(いしい あやみ)さんが務めます。
上演スタートは4月1日(土)から。
来年夏には台湾での公演に向け準備を進めていて、“KANOブーム”の再燃となるか注目です。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e67b4ed654ee8d1918d66d24f96d61d9e6ecca33

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アイヌ民族の魂伝える 三浦綾子読書講演会【釧路】

2023-04-01 | アイヌ民族関連
釧路新聞2023.03.31
 三浦綾子読書講演会の第27回「三浦綾子と知里幸恵」が25日、鳥取キリスト教会(釧路市鳥取大通6)で開かれた。アイヌ民族として生きた知里幸恵と、同じ女学校の19年後輩である三浦綾子は、共に旭川市で生きたクリスチャン。そんな2人の生涯を、三浦綾子文学館特別研究員の森下辰衛氏がひもといた。
 主催は日本メノナイト鳥取キリスト教会。講師の森下氏は、知里幸恵と三浦綾子の人生を年表にし資料として提供。この中で三浦が書いた「塩狩峠」の主人公・長野正雄の殉職事故についても表記され「長野と幸恵はどこかですれ違っているはず」と想像を膨らませた。
 森下氏はさらに、幸恵が優秀な成績で旭川区立女子職業学校に合格し、金田一京助にその才能を見出され上京。アイヌ民族の魂を伝えた金字塔「アイヌ神謡集」の完成に心血を注ぎ、原稿校正を完成させた1922年9月18日夜、心臓まひで急逝したその人生を、クリスチャンとしての信仰も織り交ぜながら紹介した。
 最後に森下氏は「三浦は先輩である幸恵を敬愛していた。ただ和人がアイヌ民族のことを書くことはいけないことと銘じていた。私は三浦が幸恵のことを書き残していれば、きっと分かりやすく素晴らしい幸恵論が生まれたに違いないと思っています」と締めくくった。
https://hokkaido-nl.jp/article/28812

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第3部・エンチウの苦悩/中 100年前の台帳 樺太の「盗骨」克明に /京都

2023-04-01 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2023/3/31 地方版 有料記事 1877文字
京都大(京都市左京区)から北に約5キロ。上賀茂の自然を望む総合地球環境学研究所(北区)の応接室で向き合った山極寿一所長は、京大が持つアイヌ遺骨を巡り、学長時代の出来事を証言した。
 「総長(学長)の裁量経費で詳細な遺骨の分析をして、こんな厚い資料を作ったんだ。でも、それは公開できていない。文部科学省が許可しないからね」
 なぜ許可しないのか。資料はどんな内容なのか。矢継ぎ早に尋ねたが、山極氏は静かに首を振った。
この記事は有料記事です。 残り1671文字(全文1877文字)
https://mainichi.jp/articles/20230331/ddl/k26/040/208000c

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