先住民族関連ニュース

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アットゥシを日用品に 平取・柴田さんネット販売 アイヌ民族の樹皮の布、ネクタイや財布など9種

2023-04-12 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年4月11日 18:45

インターネットで販売しているアットゥシを使った商品と柴田さん
 【平取】アイヌ民族の衣装などに使われる伝統工芸品「アットゥシ」(樹皮の布)作りに取り組む工芸作家の柴田幸宏さん(34)が、アットゥシを使ったネクタイや財布など9種類の日用品をインターネットで販売している。糸作りから反物を織る作業に加え、商品のデザインも手掛けた。「商品を手にとってもらい、木の素材の魅力を知ってほしい」と期待している。
 柴田さんは2018年から3年間、町の地域おこし協力隊員として伝統工芸を学び、21年7月からは二風谷を拠点に腕を磨いている。広葉樹のオヒョウの皮を剥ぎ、糸を作り、アットゥシを織り上げても「実際に使ってもらわないと意味が無い」と柴田さん。同年4月にはジャケットに仕立てるなど日常で使える商品を考案し、知人などを介して個人間で商品を販売してきた。その後、品数も増えてきたことから、ネット販売を昨年9月から始めた。
 商品は9種類で、いずれもアットゥシを使用。アイヌ文様が印刷された「コースター」(1650円)「ネクタイ」(3万3千円)のほか、エゾシカの革も使った最長1・5メートルの「ギターストラップ」(11万円)も考案した。ストラップは、アイヌ民族の太刀を掛ける帯(エムシアッ)の形などをイメージしたという。
・・・・・・
(杉崎萌)
※「アットゥシ」「エムシアッ」の「シ」は小さい字
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/830465/

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アイヌ文様版画パリで展示 幕別の千葉さん 十勝から初出品

2023-04-12 | アイヌ民族関連
十勝毎日新聞2023/04/11 11:46

 幕別町在住の版画家千葉定是さん(88)のアイヌ文様の版画がフランス・パリで開かれる日本人芸術家の展覧会「第7回サロン・ド・アール・ジャポネ」(同実行委員会主催)への出展に推薦された。千葉さんは通...
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https://kachimai.jp/article/index.php?no=583674

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ふるさと情報 /東京

2023-04-12 | アイヌ民族関連
毎日新聞 2023/4/12 地方版 有料記事 819文字
 <福島県喜多方市>日中線しだれ桜並木
 4月中旬~下旬、日中線しだれ桜並木(JR喜多方駅から徒歩5分)。喜多方駅と旧熱塩駅を結んでいた日中線(廃線)跡地の一部を遊歩道とし、約3キロにわたって約1000本のしだれ桜が植えられている。中間地点付近に展示されているSLを取り込んだ構図や、桜がつくるトンネルは絶好の撮影スポットとなっている。14~23日にはライトアップも行われる。入場無料。0241・24・5200
 <岩手県奥州市>日高火防(ひぶせ)祭
 29日12時~20時半、旧水沢市街地(JR水沢駅から徒歩5分)。春の奥州市で繰り広げられる華やかな一大絵巻。町内会などが作る「町組」ごとに飾り立てられたはやし屋台が音曲に合わせて街を練り歩く。祭りの興奮が最高潮に達するのは19時ごろからの「そろい打ち」。ぼんぼりの明かりの中、各町組の屋台が競って華やかなおはやしを披露する祭りのクライマックスとなっており、多くの観光客でにぎわう。入場無料。市商業観光課0197・24・2111
 <秋田県仙北市>あきた芸術村 手創る市 2023
 29、30日10~16時、あきた芸術村中央広場(JR角館駅から車10分)。県内外の「手づくり」が集結する「手創る市」。毎年、地域の人たちが楽しみ、2日間で約2000人が来場するイベント。今年は飲食・キッチンカー・クラフトなど多種多様な約50店舗が並ぶ。アイヌ民族の文化と踊りのワークショップ「ポロニタイアヌカラ~大きな森をみる~」や、自然体験ができる「風のがっこう」も開催される。0187・44・3915
 <青森県三戸町>さんのへ春まつり
 29日~5月5日10~22時、国史跡三戸城跡城山公園(青い森鉄道三戸駅から車10分)。桜が咲く中で開催される。期間中はイベント広場でステージショーなどを楽しめる。露店も出店予定で22時までのライトアップも魅力の一つとなっている。入場無料。町観光協会0179・22・0777
https://mainichi.jp/articles/20230412/ddl/k13/040/005000c

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阿寒の森 鶴雅リゾート 花ゆう香、客室の一部を一人旅や長期滞在を見据えた2タイプに改修

2023-04-12 | アイヌ民族関連
観光経済新聞2023年4月11日
 鶴雅ホールディングス(北海道釧路市、大西雅之社長)は2023年4月5日、「阿寒の森 鶴雅リゾート 花ゆう香」(北海道釧路市)の既存客室の一部を一人旅や長期滞在を見据えた宿泊形態に対応する新たな客室としてキングサイズベッドを配した「スタンダードダブル」「スーペリアダブル」の2タイプに改修したと発表した。また、自由気ままな旅のカタチの充実を目的に、朝食の提供方法を変更した。
【公式サイト】https://www.hanayuuka.com/
■自由でカジュアルの旅を愉しむ「花ゆう香」のコンセプト
 「阿寒の森 鶴雅リゾート 花ゆう香」は、四季折々の美しい表情を見せる北海道阿寒湖の湖畔に位置する最高のロケーションを兼ね備えたホテルです。鶴雅グループの細やかなおもてなしはそのままに、カジュアルで自由な旅を愉しめることをコンセプトとし、アクティビティで自然を愉しんだり、素泊りで周辺のグルメ・観光を愉しんだり、カップルや友人同士、お一人様でも自由気ままなカジュアルステイで過ごすことができます。
■自由なスタイルの滞在が叶う客
 ご夫婦やカップル、一人旅となる個人旅行需要がより一層高まることを想定し、長期滞在に向けた設備の充実と、旅行中の急な仕事にも対応できる環境を整備した2タイプの客室に改修されました。
■客室の特徴室
・全室湖側で阿寒湖の雄大な自然を愉しめる空間
・ご夫婦やカップル、一人旅に適したキングサイズ
ベッド
・ワーケーションに対応したカウンターデスクやデ
スクライトの配置、Wi-fiを完備
・軽食の対応を可能にする電子レンジや電気ケトル
の完備
・長期滞在や外国人旅行者を想定したクローゼット
の配置
・衛生面の強化を想定し、トイレとシャワーブース
をセパレート化
■客室概要
客室名:スタンダードダブル、スーペリアダブル (共に禁煙)
面 積:スタンダードダブル 29~31平米
スーペリアダブル 38.54平米
眺 望:全室湖側
定員数:2名
ベッドタイプ:キングサイズベッド(幅1800mm×奥行2100mm×高さ455mm)
装備品:50インチ型TV、冷蔵庫、電子レンジ、電気ケトル、コーヒーメーカー、マイナスイオンドライヤー、空
気清浄機、デスクライト、温水洗浄式トイレ
浴室・トイレ:セパレートタイプ(シャワーブース)
■カジュアルな中にも食べ応えあるメインプレート付ハーフビュッフェへ
 お肉もしくはお魚が選べるメインプレートを中心にエッグベネディクトやスープのほか、隣接するベーカリーショップ「Pan de Pan」の焼きたてパンやお好きなだけお取りいただけるハーフビュッフェ形式に変更いたしました。
 しっかりと朝食をお召し上がりになりたい方、朝は軽く済ませてお出かけになりたい方など、様々なシーンにあわせることのできる内容に生まれ変わりました。
■施設周辺で様々な滞在の愉しみ方を

阿寒湖にはアクティビティフィールドが満載
 ホテルの周辺ではフィッシングやウォーキング、登山にサイクリングなど周辺を遊びつくす様々なアクティビティが体験できます。また、アイヌ文化に触れる阿寒湖アイヌコタンや北海道にゆかりのある作家の作品が鑑賞できる「阿寒アートギャラリー&ギフトショップ」、旅人や地域の住人とのふれあいの場となる「阿寒湖まりも足湯ウレ・カリプ」など、たくさんの魅力あるスポットを巡ることができる施設が揃っています。
■施設情報
施設名:阿寒の森 鶴雅リゾート 花ゆう香
所在地:北海道釧路市阿寒町阿寒湖温泉1-6-1
連絡先:TEL0154-67-2500 FAX0154-67-2330
法人名:株式会社 ホテル山浦
https://www.kankokeizai.com/阿寒の森-鶴雅リゾート-花ゆう香、客室の一部を一/

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ニュージーランドのアーダーン前首相、退任のスピーチで纏った「金色のマント」とは?

2023-04-12 | 先住民族関連
フィガロ4/11(火) 16:13配信

マオリとマオリ固有の挨拶「ホンギ」をするジャシンダ・アーダーン。(シドニー、2023年) photography: Don Arnold - Getty Images
ニュージーランド議会で前首相が4月5日、退任の挨拶をおこなった。感動的なスピーチの際に着用していた服にも、実は強いメッセージがこめられていた。
【写真】アーダーンが纏った「金のマント」とは?
ジャシンダ・アーダーンは37歳の時、ニュージーランド史上最年少の女性首相に就任した。2023年4月5日、議会で退任の挨拶をした前首相は白いドレスの上からエレガントなゴールドのマントをはおっていた。しかしながらこの装いは単に美的観点から選ばれたのではない。政治家として最後のスピーチに臨んだ前首相のマントは「コロワイ」と呼ばれるもの。ニュージーランドの先住民族マオリの伝統的な衣服で、一般的には羽毛などを装飾にあしらい、織物で作られる。出来上がるまで熟練者でも1年以上かかることがあり、偉大さと尊敬の象徴とされている。
伝統的な衣服
「コロワイ」は、もともとマオリが家族代々受け継ぐ正装のマントだ。いろいろな種類があり、織り方ごとに名前が異なる。どれにも意味がある。マオリ固有の服とみなされていたが、20年ほど前から少し様子が変わってきた。平等の印として国賓級の政治家その他の要人への贈り物になったり、一般のニュージーランドの人々も特別な日に着たりするようになってきたのだ。今回、ジャシンダ・アーダーンは格調高いマントとして着用した。もっとも彼女がマオリの服を着るのはこれが初めてのことではない。
前首相がなぜこの服を選んだかと言えば、マオリの権利や文化を常に擁護してきたからだ。2018年には、失われつつあるマオリ語を娘に学ばせると宣言した。同年、イギリスのバッキンガム宮殿でのエリザベス女王の晩さん会で「コロワイ」を着用し、関係者を喜ばせた。
4月5日、この服を着た前首相は感動的なスピーチをおこなった。「私は、これまでとまったく違うことを証明できたと思っています。心配性で繊細で、優しくて感情がすぐに現れてしまっても大丈夫ということです。母親であろうとなかろうと、元モルモン教徒であろうとなかろうと、オタクでも泣き虫でも甘えん坊でも、それらすべてであってもここにいることができるし、指導者にもなれるのです」と。もちろん、「コロワイ」を着ていても。
https://news.yahoo.co.jp/articles/488ac9b699dc2a7c7a787889a0fd382fbb1f5c0b

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ウルル(エアーズロック)とその周辺 Uluru(Ayers Rock) & Around

2023-04-12 | 先住民族関連
地球の歩き方2023年04月11日

オーストラリア大陸のほぼ中央、赤土の荒野に忽然と姿を現すウルル(エアーズロック)。周囲約9. 4km、海抜863m(地上からの高さは348m)の世界最大級の一枚岩だ。まさに「地球のへそ」と呼ぶにふさわしい姿で、オーストラリアといえば、この岩を思い浮かべる人も多いだろう。 西洋人による発見は1872年。探検家ウイリアム・ゴスが大陸内部探査の途中で見つけ、当時の南オーストラリア長官ヘンリー・エアーにちなんでエアーズロックと名づけられた。現在はウルル- カタジュタ国立公園Uluru - Kata Tjuta NP としてオーストラリア政府がアボリジニ・コミュニティ(ピジャンジャラ評議会)から借り受けている。そしてオーストラリア先住民にとっての重要な聖地であり、このあたりに住むアナング族が代々呼び続けた名前「ウルル」を正式名称に変更しているのだ。 ウルル周辺には、この巨大な一枚岩のほかにも重要な見どころがいくつかある。なかでもウルルとともに世界複合遺産に登録されているカタジュタ(オルガ岩群)、ウルルと大陸中央の町アリススプリングスとの中ほどにあるワタルカ国立公園(キングスキャニオン)は、中央オーストラリアの見逃せない観光ポイントだ。
アクセス
●飛行機で
カンタス航空とジェットスターがシドニー、メルボルンから、ジェットスターがブリスベンから直航便を運行している。コロナ禍前にあったカンタス航空のケアンズ、アデレード線、ヴァージンオーストラリアのシドニー線は2022 年8 月現在運休中。
●長距離バスで
アリススプリングスからAAT キングスAAT Kings とエミューラン・エクスペリエンスEmu Run Experience がバスを運行している。
●ツアーで
アリススプリングス発数泊のツアーを利用するのが一般的。アドベンチャーツアーズ・オーストラリアAdventureTours Australia、ウェイアウトバック・オーストラリアンサファリWayoutback Australian Safari、エミューラン・エクスペリエンスEmu Run Experience などが人気だ。一般的なパターンは早朝アリススプリングスを出発、途中キャメルファームで休憩、その後エアーズロック・リゾート脇のキャンプ場へ。午後はウルルのベースツアー& サンセット観光。翌朝、ウルルのサンライズ観光とカタジュタでのウオーキングを行い、アリススプリングスへ戻るというものだ。2 泊3日のツアーなら帰路キングスキャニオンへも立ち寄る。
●レンタカーで
アリススプリングスからレンタカー利用も考えられるが、走行距離による追加料金がかかり、かなり割高。片道400km 以上あり、途中ガソリンスタンドは3 軒しかない。スペアタイヤ、十分な飲料水を持参すること。レンタカー利用なら、むしろエアーズロック・リゾート到着後に借りるほうがおすすめだ。
https://www.arukikata.co.jp/web/directory/item/110085/

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「私のように」 論説委員・小林由佳

2023-04-12 | 先住民族関連
神戸新聞2023/04/11
 ニュージーランド(NZ)のジャシンダ・アーダン前首相(42)が先週、政治家として最後のスピーチを議会で行った。15年に及ぶ議員活動を振り返り、次世代へのメッセージで締めくくった。
 「心配性でも、繊細でも、温和でも、気持ちをさらけ出すタイプの人でもいい。母親でも、そうでなくても。オタクでも、泣き虫でも、ハグ好きでもいい。この場に立ち、リーダーになれる。私のように」
 「ジャスト ライク ミー(私のように)」のところで感極まり、声が震えた。国民目線を大切にした彼女らしい内容だったと思う。
 2017年に37歳で首相になったアーダンさんは今年1月、辞意を表明した。「任務を続ける十分なエネルギーが残っていない」と疲れた表情で語ったのには驚いた。NZ国民も衝撃を受けたようだ。
 首相就任の翌年に長女を出産し、現職首相として世界で初めて産休を取った。赤ちゃんを連れて国連総会にも出た。コロナ下でいち早く水際対策に乗り出し、国民に「強く、互いに優しく」と呼びかけ続けた。
 高かった支持率は、パンデミックからの経済回復の遅れや住宅の高騰などで次第に低迷するようになった。本人の能力以上に国外の評価が過大だった、との声もあるらしい。
 それでも、多様性を重視する意志を行動で示した点は称賛に値する。あえて産休を取って働く母親の姿を示したし、閣僚に女性、先住民、非白人、性的少数者を起用した。年配の白人男性が主流だったNZ政界の風景を変えたと言える。
 政治家やリーダー像は色々あって当然だ。それが社会の多様性を反映している証拠だから。
https://www.kobe-np.co.jp/column/hibi/202304/0016232438.shtml

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服装、背景、左手のブレスレット...チャールズ英国王、初の肖像画に隠されたメッセージ

2023-04-12 | 先住民族関連
服装、背景、左手のブレスレット...チャールズ英国王、初の肖像画に隠されたメッセージ
ニューズウイーク4/11(火) 19:19
<戴冠式行進を4分の1に短縮するなど生活苦の市民に配慮する一方、数々の問題を抱えるチャールズ国王が肖像画で打ち出した新たな英王室のイメージ>【木村正人(国際ジャーナリスト)】

チャールズ英国王(3月31日) ADRIAN DENNIS/Pool via REUTERS
[ロンドン]5月6日に迫ってきたチャールズ英国王の戴冠式の行進ルートが発表された。慈善活動家ら2000人以上の国内外ゲストが招待され、日本からは秋篠宮ご夫妻が参列する。生活費の危機に市民が苦しむ中、「小さな王室」を目指す国王の意向で行進は故エリザベス女王の戴冠式(1953年)の8キロメートルから4分の1の2キロメートルに短縮された。
【写真】バーフォード氏と、彼が描いた肖像画/戴冠式行進のルートと国王夫妻が乗る御車
国王夫妻を乗せた御車はバッキンガム宮殿を出発、ザ・マルを通ってトラファルガー広場南側を曲がり、ホワイトホール(英国の官庁街)を下って移動、戴冠式が行われるウェストミンスター寺院に到着する。御車はギシギシと音を立てながら進むため「悩ましい揺れ」(ビクトリア女王)、「恐ろしい」(エリザベス女王)と評判が悪かったが、改良された。
英王室は内外に深刻な問題を抱えている。王室を離脱したヘンリー公爵(王位継承順位5位)、メーガン夫人との対立を和らげるため、国王は2人に戴冠式の招待状を送った。奴隷貿易について「個人的な悲しみの深さ」を表明している国王は旧植民地国の批判を受け、17~18世紀における英王室と奴隷貿易の関係を調べる研究に協力すると表明した。
女王の戴冠式が行われた53年、英国は依然として砂糖と肉が配給制で、各都市の至る所に爆撃の跡が残されていた。
いま英国をインフレと生活費の危機が直撃する。国王は戴冠式のパレードを大幅に短縮し、公務を担う現役王族の数を絞り込むなど、すでに王室のスリム化に着手している。君主に属する公有地を管理する法人「クラウン・エステート」の洋上風力発電所のリース契約による増益を公共の利益のために使う方針も打ち出している。
■肖像画の貴金属・宝石類は権力、富、地位の象徴だが
英名門ケンブリッジ大学で学んだ国王は貧困問題や環境問題に取り組み、2021年には、環境に優しい取り組みに投資するよう企業を促す持続可能な市場構想「テラカルタ(地球憲章)」を発表している。国王の権限を制限し、人々の基本的な権利と自由の信念をうたった1215年の「マグナカルタ(大憲章)」がモデルだ。
ニュースをイラスト入りで伝える雑誌イラストレイテド・ロンドン・ニュース戴冠式号で発表された初のチャールズ国王の肖像画について、英紙タイムズは「王族の肖像画に描かれる貴金属・宝石類は通常、権力、富、地位を意味する。しかし、チャールズ国王の治世で初めて描かれた肖像画には全く異なるメッセージを持つブレスレットが描かれている」と報じる。
作者の画家アラステア・バーフォード氏(36)はロンドンの外国人特派員協会(FPA)で取材に応じ、「2月にバッキンガム宮殿で開催された生物多様性のためのレセプションで国王に謁見し、2週間で完成させました。その際、国王はアマゾン先住民のドミンゴ・ピーズ氏から気候変動と持続可能性を象徴するブレスレットを贈られました」と打ち明けた。
イングランド南西部ドーセット州出身のバーフォード氏はエリザベス女王の奨学金を受け、巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ・ブオナローティを生んだフィレンツェに留学した。15年には今回と同じイラストレイテド・ロンドン・ニュースの依頼で国王の母を描いている。
「戴冠式で変わるのは国家ではなく個人」
「国王に実際に謁見できるとは思ってもいませんでした。2月ごろに連絡があり、謁見できると言われました。バッキンガム宮殿で生物多様性を支援するレセプションがあり、私は1時間にわたって、国王の前にいて出席者と交流している様子を観察しました」とバーフォード氏は振り返る。
「カメラを持ち込むことを許されませんでした。スケッチブックと鉛筆を持っていくことは許され、携帯電話で何枚か写真を撮ることはできると言われました。そこにいたフォトグラファーの1人にこれでは国王の肖像画は描けないとこぼすと、彼は王室の許可を取った方が良いとアドバイスしてくれました。国王はバッキンガム宮殿の3つの部屋を案内されました」
「最初の部屋で先住民のリーダーたちと会い、ブレスレットやネックレスを贈呈されました。ネックレスの方はちょっと華美な感じがしました。ブレスレットの方が身近な感じがしました。君主の肖像画の多くは国王や女王という個人が見失われてしまう傾向があると思います。個人は肖像画に描かれたローブや内装、建物の豪華さに埋没してしまいがちです」
「戴冠式によって変わるのは国家ではなく、個人です」とバーフォード氏は言う。「そこで私は国王が王室の伝統や文化の中にいるのではなく、もっとカジュアルな服装で、もっとカジュアルに描くことで国王という役割よりも個人を表現したいと思いました。チャールズ国王は明らかに環境問題の王様です。このブレスレットもある種の幻想なのです」
気候変動と持続可能性への取り組みこそ、国王のライフワークなのだ。
■国王が人々と接する時の繊細さと共感
肖像画にはバーフォード氏自身の国王に対する幻想が描かれている。「レセプションで国王を観察していた時、印象的だったのは、彼が人々と接する時の繊細さと共感でした。私はそれを伝えたいと思いました。バッキンガム宮殿に行き、レセプションを見学することで、自分が国王に共感できるようになるとは思ってもいませんでした」
「私が絵を描く時に求めているのは繊細さと共感です。できる限り繊細で共感的な肖像画を描こうと思っています。それは彼と出席者のやり取りを観察していると伝わってきました。撮影した多くの写真やさまざまな報道写真を調べている時、特に母親の葬儀での彼の写真を見ていると涙が出そうになることがありました。それを絵の中で伝えたいと思ったのです」
バーフォード氏は600枚ぐらい写真を撮って家に帰り、心に残った印象と、写真をひっくり返して2週間で肖像画を描きあげた。難しかったのは時間的な制約より、自分が描いている作品と一定の距離を置くことができなかったことだ。作品から離れることで自分の作品について考える間ができる。その時間がいかに重要であるかに気づかされたという。
「その2週間は絵を描いていないと罪の意識を感じていました。技術的な問題もいくつかありました。油絵には乾かす時間が必要ですが、最終的には何とかなりました。私が感じたのは国王の温かさ、思いやり、共感だったのです。彼は、人々が自分に何を伝えようとしているのか、本当に耳を傾け、気にかけているように見えました」とバーフォード氏は話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/fae25f6538bcdbe0dc964a6d0c9dc40ae464bf5f

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豪野党、「影の司法長官」が辞任

2023-04-12 | 先住民族関連
時事通信4/11(火) 18:06

オーストラリアの最大野党・自由党のリーサー下院議員(写真)は11日、先住民の地位確立のための憲法改正案を巡り、党の反対方針に従えないとして、党の役職「影の司法長官」を辞任した=2022年7月撮影(EPA時事)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d223968009299a5b71a77c36e92633cd226f530a/images/000

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