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アイヌ神謡集刊行100年 「知里幸恵 銀のしずく記念館」(登別)の木原仁美館長が語る思い<シロカニペ 銀の滴>①

2023-04-26 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年4月25日 14:00
 アイヌ民族が初めて、アイヌ語を文字で表し自らの物語を記した「アイヌ神謡集」(1923年)が発刊されて100年を迎えます。1世紀をへた今も多くの人に読み継がれている「神謡集」や、わずか19歳で生涯を終えた登別生まれの知里幸恵(ちり・ゆきえ、1903~22年)について、アイヌ民族や文学者、さまざまな伝承活動に取り組む人たちに、その思いを語ってもらいます。第1弾は幸恵の功績を伝える「知里幸恵 銀のしずく記念館」(登別)の木原仁美館長に話を聞きました。(文化部 中村康利)

東京都内にあるアイヌ文化交流センターで「アイヌ神謡集」や、著者知里幸恵の伝承に取り組んだ母横山むつみさんについて話す木原仁美さん(玉田順一撮影)
 きはら・ひとみ 1974年生まれ。知里幸恵の功績を伝える「知里幸恵 銀のしずく記念館」(登別)の設立に尽力した、幸恵のめい・故横山むつみさん(永世館長)の長女。現在は記念館館長。千葉県佐倉市在住。
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 私はふだん、アイヌ民族の情報を発信するアイヌ民族文化財団の「アイヌ文化交流センター」(東京)で所長代理として働いています。母は知里幸恵のめいの横山むつみで、父は漫画家の孝雄です。私は登別で生まれました。登別は母や幸恵のふるさとでもあります。幼い頃、東京に移り、それから両親は「関東ウタリ会」というアイヌ民族の団体で活動し、自宅は事務局になっていました。家にはしょっちゅう、仲間たちが訪ねてきてにぎやかでした。
 アイヌ文化交流センターが1997年にできるまで、東京にはアイヌ民族が気軽に集まることができる施設がありませんでした。それで関東ウタリ会は私の家や都内の公共施設などで例会を開いていました。私は両親に連れられて参加し、アイヌの歌、踊り、ムックリ(口琴)、トンコリ(弦楽器)、アイヌ語などを習いました。
 小さな頃からこうした活動に関わっているので、誰かに言われるまでもなく自分がアイヌであることを自覚していました。国際先住民年(1993年)の少し前、アイヌ民族への関心が高まり、関東でも関連のイベントが多く開かれました。私は母に誘われ、アイヌの伝統的な踊りなどの公演に出演しました。中学生や高校生になると、社会の偏見を意識してアイヌの活動から離れる人もいます。母は私に(活動を)続けてほしかったのだと思う。それで私が踊りに出演すると、時々、お小遣いをくれました。
 両親は97年に登別に戻りました。私は登別には行かず、98年から東京で今の職場(当時は財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構)で働き始めました。そのころは、「アイヌ神謡集」は多くの人に読まれていたのですが、幸恵自身がどんな人だったかはあまり知られていませんでした。母は多分、東京にいる頃から幸恵の伝承活動をしたいと思ったのでしょう。登別で取り組みだし、会えば幸恵の話ばかりするようになりました。
 アイヌ文化に対する私の考えが深まったきっかけは、勤務する機構などが主催する特別展の企画で、100年以上前にマンローが収集したアイヌ民族の衣服や木彫品などを調べるため、2000年に国立スコットランド博物館に行ったことでした。古い時代の物を触ったときの感動といったらすごく、オーラのようなものを感じたのです。見ることができてよかった。
 ニール・ゴードン・マンロー(1863~1942年) 英国スコットランド生まれの医師で、1890年に来日、横浜などで医療活動を行った。1932年、日高管内平取町二風谷に転居し、診療とアイヌ文化の研究に取り組んだ。国立スコットランド博物館には、マンローが道内で集めたアイヌ民族関連の資料約200点が収蔵されている。
 両親は多くの人に寄付を呼びかけ、仲間たちと2010年、登別に「知里幸恵 銀のしずく記念館」を造りました。その後、母は16年に、父も19年に亡くなりました。それから幸恵のことが私に巡ってくるようになりました。私は、母が幸恵の活動をしている時は、それをしようという気持ちはありませんでした。周りに求められ次第に意識するようになったのです。昨年5月、私は記念館の館長になりました。職場で働いていると、来館したお客さんから「館長(就任)おめでとう」と声をかけられることがあります。「アイヌ民族や文化に関心のある人は知っているんだ」と驚かされました。
 「知里幸恵 銀のしずく記念館」 登別市登別本町2の34の7。入館料は大人500円、高校生200円、小中学生100円など。開館は午前9時半~午後4時半(入館は午後4時まで)。火曜日休館。問い合わせは記念館(電)0143・83・5666。ホームページは、https://www.ginnoshizuku.com/
 関東ウタリ会のアイヌ語教室でアイヌ語を教わった中川裕先生(千葉大名誉教授)が、NHKのテレビ番組「100分de名著」に出演し、「アイヌ神謡集」を紹介しました(2022年9月放送)。私も番組で「神謡集」の序文や神謡の日本語訳を朗読しました。
 序文は読む人をひきつけます。日本語でアイヌ文化の素晴らしさや美しさを伝え、「幸恵さんはすてきな人なんだな」と感じさせ、「神謡集」の世界に誘っていくのです。幸恵は日記で「私はアイヌだ。何処(どこ)までもアイヌだ」と記し、アイヌ民族として生きる「アイヌ宣言」をしています。番組でこの日記も朗読しました。その時は、まるで幸恵が乗り移り、自分がアイヌ宣言をしているような気持ちになったのです。
 「神謡集」のアイヌ語は(アイヌ語を知らない人にとって)難しいかもしれません。日本語の部分でもよいので声に出して読んでほしいと思います。
【「アイヌ神謡集」序】
 その昔この広い北海道は、私たちの先祖の自由の天地でありました。天真爛漫な稚児の様に、美しい大自然に抱擁されてのんびりと楽しく生活していた彼等は、真に自然の寵児、なんという幸福な人だちであったでしょう。
 冬の陸には林野をおおう深雪を蹴って、天地を凍らす寒気を物ともせず山又山をふみ越えて熊を狩り、夏の海には涼風泳ぐみどりの波、白い鴎の歌を友に木の葉の様な小舟を浮べてひねもす魚を漁り、花咲く春は軟らかな陽の光を浴びて、永久に囀(さえ)ずる小鳥と共に歌い暮して蕗(ふき)とり蓬(よもぎ)摘み、紅葉の秋は野分に穂揃うすすきをわけて、宵まで鮭とる篝(かがり)も消え、谷間に友呼ぶ鹿の音を外に、円(まど)かな月に夢を結ぶ。嗚呼なんという楽しい生活でしょう。平和の境、それも今は昔、夢は破れて幾十年、この地は急速な変転をなし、山野は村に、村は町にと次第々々に開けてゆく。
 太古ながらの自然の姿も何時の間にか影薄れて、野辺に山辺に嬉々として暮していた多くの民の行方も亦いずこ。僅かに残る私たち同族は、進みゆく世のさまにただ驚きの眼をみはるばかり。しかもその眼からは一挙一動宗教的感念に支配されていた昔の人の美しい魂の輝きは失われて、不安に充ち不平に燃え、鈍りくらんで行手も見わかず、よその御慈悲にすがらねばならぬ、あさましい姿、おお亡びゆくもの……それは今の私たちの名、なんという悲しい名前を私たちは持っているのでしょう。
 その昔、幸福な私たちの先祖は、自分のこの郷土が末にこうした惨めなありさまに変ろうなどとは、露ほども想像し得なかったのでありましょう。
 時は絶えず流れる、世は限りなく進展してゆく。激しい競争場裡に敗残の醜をさらしている今の私たちの中からも、いつかは、二人三人でも強いものが出て来たら、進みゆく世と歩をならべる日も、やがては来ましょう。それはほんとうに私たちの切なる望み、明暮(あけくれ)祈っている事で御座います。
 けれど……愛する私たちの先祖が起伏す日頃互いに意を通ずる為に用いた多くの言語、言い古し、残し伝えた多くの美しい言葉、それらのものもみんな果敢なく、亡びゆく弱きものと共に消失せてしまうのでしょうか。おおそれはあまりにいたましい名残惜しい事で御座います。
 アイヌに生れアイヌ語の中に生いたった私は、雨の宵、雪の夜、暇ある毎に打集って私たちの先祖が語り興じたいろいろな物語の中極く小さな話の一つ二つを拙ない筆に書連ねました。
 私たちを知って下さる多くの方に読んでいただく事が出来ますならば、私は、私たちの同族祖先と共にほんとうに無限の喜び、無上の幸福に存じます。
  大正十一年三月一日
知里幸惠  
◇    ◇    ◇
■アイヌ神謡集と知里幸恵
・・・・・・・・・

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/836487/?fbclid=IwAR1dMtGHFHa1hJgtu0tezoJN71GilU6WtQcERVd6VgocSd3xCR1FEuPKaP0

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<様似>様似郷土館の新しい学芸員 榎本尊さん(27)

2023-04-26 | アイヌ民族関連
会員限定記事
北海道新聞2023年4月25日 09:54

榎本尊さん
 様似郷土館の学芸員として今月着任した。子供の頃から虫が好きで「アポイ岳周辺にしかいない昆虫などが魅力だった。まだ調査もされていない虫も多く、様似の昆虫目録を整備し、展示を充実させたい」と意気込む。
 東京都出身で、北大水産学部に進み、「ヤドカリの行動学」の研究室に所属し、オサムシとカタツムリを研究。
・・・・・・
(松井伊勢生)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/836903/

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北海道新ひだか町派遣研修に参加する中学生を募集します!

2023-04-26 | アイヌ民族関連
笠松町2023年4月25日

 北海道体験交流事業として、町内在住中学生の「北海道新ひだか町」への派遣研修を実施します。
 研修内容などをご覧いただき「ぜひ参加したい!」という方は、参加申込書を役場企画課に郵送または直接ご提出ください。
 実施概要 派遣場所
北海道新ひだか町(および近隣市町)
派遣期間
令和5年8月2日(水曜日)から8月5日(土曜日)まで 3泊4日
派遣期間
20名
研修内容
・昆布とり体験、馬のお世話体験
・アイヌ文化の学習、アポイ岳ジオパークでの学習
・襟裳岬でのアザラシウォッチングや風体験 など
個人負担金
1人あたり50,000円(予定)
※旅費、食費、宿泊費等1人あたりの必要経費約107,000円のうち
※派遣期間中の病気・事故等で発生した費用、旅行保険料などは各自負担になります。なお、旅行保険(1人あたり1,000円)には、必ず加入していただきます。
応募要領
参加にあたっては、必ず応募要領をご確認ください。
応募要領(PDF形式215KB)
 応募方法
参加申込書 (要写真添付・志望動機記入)【A3サイズ】と誓約書兼承諾書兼同意書【A4サイズ】に必要事項を記入のうえ、郵送または直接役場企画課へ提出して下さい。
※参加申込書 と誓約書兼承諾書兼同意書はご自身でダウンロードいただくか、役場企画課で配布しています。
参加申込書(PDF形式131KB)
参加申込書(Word形式53KB)
 誓約書兼承諾書兼同意書(PDF形式94KB)
誓約書兼承諾書兼同意書(Word形式33KB)
 応募期限:令和5年5月19日(金) 期限厳守
 参加資格
・心身ともに健康で、協調性があり、規律ある行動がとれる者
・本派遣事業の目的を十分理解し、自分なりのテーマを持って参加できる者
・本派遣事業への参加について保護者が承諾している者
・別に実施する事前研修会(令和5年7月中に1回予定)および事後報告会(令和5年9月上旬を予定)に必ず参加する者
以上の要件を満たしたうえで、必ず応募要領をご確認のうえご応募ください。
 選考および被派遣者の決定について
参加者の選考は、申込書に記入した志望動機などの書類審査により実施します。なお、選考結果は応募者に直接通知します。
※選考結果に関するご質問にはお答えできませんので、予めご了承ください。
【選考結果郵送】令和5年6月上旬(予定)
お問い合わせ 企画課
電話:058-388-1113
企画課へのお問い合わせフォームはこちら
https://www.town.kasamatsu.gifu.jp/docs/2023032400011/

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インディジネス・イノベーションとは・意味

2023-04-26 | 先住民族関連
ideasforgood2023年4月25日

インディジネス・イノベーションとは
インディジネス・イノベーション(Indigenous Innovation)とは、先住民族が持つ知恵や文化的背景をいかし、新たな価値を生み出すイノベーションのことを指す。
インディジネス(Indigenous)は日本語で「(地域や国の)原産の、土着の、先住の」と訳される。イノベーション(Innovation)は日本語で「革新、刷新、イノベーション」と訳され、人々が世界に望む変化を生み出すための新しいアイデアや解決策を構築することを指す。
従来のイノベーションと違い、インディジネス・イノベーションは先住民族が長年にわたって継承してきた知識や文化、先住民族が暮らす地域特有の自然環境や生態系との関わりに根ざしたものである。
インディジネス・イノベーションは、文化的多様性を尊重し、地域社会に合わせた持続可能な発展を実現するために重要な役割を果たす。
先人の知恵は、意外と身近にある
1971年に設立されたカナダ先住民組織Congress of Aboriginal Peoplesはウェブサイトにて、「先住民は伝統的な知識を使い、常に問題の解決策を作り出してきた」と紹介する。同ウェブサイトやカナダ政府のウェブサイトで、カナダ先住民族(ファースト・ネイション、First Nations)とイヌイットが発明または最初に発見したものには以下のものが挙げられている。
* カヤック・カヌー
* 壊血病の治療
* ワセリン
* 鎮痛剤
* チューインガム
* ラクロス
* ゴーグル
* スノーシューズ
* ダーツ
たとえば、カナダ先住民族は壊血病(ビタミンCの欠乏によって引き起こされる疾患)を防ぐため、ヘムロック(毒ニンジン)やマツの樹皮を煮て、ビタミンCの強壮剤を作った。イヌイットは狩りの際に雪の眩しさを防ぐため、骨や角、象牙のゴーグルを開発した。
インディジネス・イノベーションでは、このようにしてさまざまな問題解決策を作り出してきた先住民族の伝統的な知識や文化を取り入れて問題解決を図る。そうすることで、従来の技術や知識では解決できなかった問題に対して、より持続可能で有効な解決策を実現できる。
先で紹介した壊血病の治療薬や鎮痛剤といった、先住民族が伝承してきた植物の利用方法を活用した医薬品の開発などもインディジネス・イノベーションの一例といえる。
インディジネス・イノベーションの具体例
ここからは、現在動いているインディジネス・イノベーションの具体例をご紹介しよう。
アメリカ・ハワイの土地管理システム「アフプアア(ahupua‘a)」
ハワイ大学が紹介するインディジネス・イノベーションの事例に「アフプアア(ahupua‘a)」が挙げられる。アフプアアとは「ハワイアンの人々が共同生活を営んでいた1つの地域や土地区画を指すハワイ語(出典:アロハプログラム 文化・自然保護活動|ハワイ州観光局公式ラーニングサイト)」で、古代ハワイで使われていた効率的で持続可能な土地管理システムである。
ハワイ島の地形から生まれたアフプアアは、山から海へと続くくさび形の土地で、流域の自然な境界線に沿った形をしている。それぞれのアフプアアには、魚や塩の池、作物を育てるための肥沃な農地、木材を供給するための斜面の森林など、コミュニティに必要な資源があり、沿岸部の村人たちは魚を他の食料と交換したり、カヌーや家を建てるための木材と交換したりした。また、地域特有の専門的な知識や資源はアフプアアの間で共有されていた。
アフプアアの土地と資源の管理は、漁業や収穫、植林を制限する「カプ(kapu)」制度によって守られており、バランスのとれた持続可能な生態系が形成されてきた。しかし現在のハワイは自給自足から遠ざかっているのが現状だ。島の人口を維持するために必要な食料や物資の約90%は船や飛行機で運ばれてくるもので数日のうちに絶えず補充しなければならない。現在のハワイの農業は小規模に行われており、ほとんどの農園はニッチなレストランを主な顧客としている。
ハワイにおけるより良い未来を創造するため、インディジネス・イノベーションの実践と先住民コミュニティとの議論で浮かび上がってきたその他の問題を解決するため、ハワイ大学は先住民イノベーションオフィス(the Office of Indigenous Innovation、OII)を設立した。OIIはテクノロジー教育の非営利団体Purple Mai’a Foundationとともに、アフプアアの回復力と豊かさを取り戻すため、ハワイ海洋生物学研究所とヘエイア自然河口域研究保護区を支援している。
カナダの鉱山プロジェクト「AMAK」
カナダ・ウォータールー大学のプロジェクト「Anishanaabe maamwaye aki kiigayewin (AMAK)」は、鉱業における先住民族と企業の関係を促進しながら、鉱山の復旧・復興を目指している。
AMAKは、カナダ・オンタリオ州ティミンズで過去1世紀にわたって行われてきた採掘に対応するため、大学の研究者チームと先住民族、大手鉱山会社の3者が協力関係を築いたプロジェクトである。「Anishanaabe maamwaye aki kiigayewin 」とは、先住民族により話されている言語・オジブウェー語で「すべての人々が一緒になって地球の回復を目指す」という意味を表す。
環境・社会・ガバナンス(ESG)コンテンツを配信する3BL Mediaの記事には、鉱山の採掘によって作られた地形にヘラジカが何度も入り込んでしまったことがこのプロジェクトのきっかけとなったと書かれている。
2010年、カナダの貴金属生産会社・ゴールドコープ社のポーキュパイン金鉱山(PGM)のドーム坑に若いヘラジカが迷い込んだ。従業員はヘラジカを安全な場所に誘導したが、数日後、ヘラジカは再びドーム坑に迷い込んでしまった。PGMは先住民族との条約締結地にあり、またヘラジカは先住民族にとって忍耐と生存のシンボルであることから、この出来事をサインと捉えたゴールドコープ社は、オンタリオ州北部のマタチェワン先住民の一員で、森林管理計画に関する調査コーディネーターでもあるマーティン・ミレンに相談し、協力を仰いだ。
AMAKでは、先住民族と企業のコミュニケーションと関係構築の強化、知識移転の促進、共同環境モニタリングの実施という3つの戦略によって、土地の再生利用を促進することに重点を置いている。
3BL Mediaの記事で、PGMの先住民コミュニティ担当マネージャーのメアリー・ボイデンは「ゴールドコープ社は先住民族に、資源開発やビジネスイニシアチブの意思決定の指針となるような商業的、技術的な知識を教え、先住民族の教えはゴールドコープ社の環境保護活動、地域社会の解決策、価値観のマッピングに役立っている。このことは企業と先住民族の双方に持続可能な利益とポジティブな影響をもたらしている」と答えている。
その他の事例 国連大学
国連大学のウェブサイトでは「先住民の知識+科学的手法=イノベーション」と題し、インディジネス・イノベーションの事例を紹介している。たとえばイヌイットがGPSシステムを使ってハンターの情報を取得し、それを科学的な測定値と組み合わせてコミュニティで使用する地図を作成するというものや、気候変動が生物多様性に与える影響を予測する際、パプアニューギニアのヘワ族の鳥類に関する知識を活用するといったものである。
「イノベーションとは、常に新しいものを生み出すことではない」
2015年に行われたインディジネス・イノベーション・サミットで、カナダ・マニトバ州に住む先住民族で初めて判事を務めたマレー・シンクレア氏はこう述べた。
「イノベーションとは、常に新しいものを生み出すことではない。イノベーションは時に、これまでのやり方を振り返り、それをこの新しい状況に持ち込むことでもある」
本記事で紹介した先住民族の実用的な発明はすべて、科学、技術、イノベーションに関する高度な知識を示す。これら先住民族の知恵は古代からの経験によって培われたものだ。そして今もなお、先住民族は地球とのバランスをとりながら持続可能な生活を送るための重要な知識を持ち続けている。
先住民族の知恵、先祖代々の知識は人間によるイノベーション、スキル、レジリエンスを証明する。飢饉や洪水、火災や病気、植民地化や社会的・経済的な排除、文化的虐殺や気候変動など、さまざまな危機に直面しながらも私たちが何千年にもわたって生存し繁栄してきたのは先住民族の知恵、先祖代々の知識があってからこそだ。
インディジネス・イノベーションは、地球上で差し迫った問題のいくつかを解決できると期待されている。
【参照元】Indigenous Innovation – Widjiwagan
【参照元】Did you know?
【参照元】Indigenous Innovation Initiative
【参照元】Indigenous innovation | Waterloo Institute for Social Innovation and Resilience
【参照元】Indigenous Innovation – Noelo
【参照元】アロハプログラム 文化・自然保護活動|ハワイ州観光局公式ラーニングサイト
【参照元】Ahupuaʻa System – Independent & Sovereign Nation State of Hawaii
【参照元】Anishanaabe Maamwaye Aki Kiigayewin (AMAK) | Waterloo Institute for Social Innovation and Resilience
【参照元】Heeding the Call of the Moose
【参照元】12th Annual Social Impact Summit – Martin Millen
【参照元】Indigenous Innovation at Vanguard of Climate Change – Our World.
【参照元】Indigenous Innovation Summit Report | McConnell Foundation
【参照元】The Wisdom of Indigenous Innovation: “The Knowledge is in our DNA”
https://ideasforgood.jp/glossary/indigenous-innovation/

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3カ国の生徒と交流 東邦高生 平和の思い語り継ぐ /愛知

2023-04-26 | 先住民族関連
毎日新聞 2023/4/25 地方版 有料記事 551文字

自国の文化などを紹介するニュージーランドの生徒ら=名古屋市名東区の東邦高で
 東邦高(名古屋市名東区)で、4カ国5校の高校生が互いの文化や考えを理解する交流会が開かれている。今年は学校を運営する東邦学園創立100周年に合わせ「語り継ぐ物語」がテーマ。2週間の交流で絆を深めている。
 交流会は東邦の姉妹校である中国、ニュージーランド、オーストラリアの高校との間で1997年から始まり、これまで伝統芸能や世界遺産などをテーマに交流会を開いてきた。コロナ禍で一時中断し、東邦での開催は4年ぶり。3カ国4校の生徒計24人が来日し、17日から28日まで東邦生と交流している。
 ・・・・・
【川瀬慎一朗】
https://mainichi.jp/articles/20230425/ddl/k23/040/178000c

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ビヨンド グリーン、アースマンスを記念して新プラン「サステナブル・アドベンチャーズ」を発表

2023-04-26 | 先住民族関連
プリファード トラベル グループ2023年4月25日 09時49分
4月のアースマンスを記念して、地球上で最もサステナブルなホテルを集めたグローバルサステナブルホテルブランド、ビヨンド グリーンは、より目的を持って世界を探検したい旅行者のために、サステナブル・アドベンチャーズシリーズを開始しました。
旅をより良いものにすることを使命とするビヨンドグリーンは、公正な賃金、男女平等、先住民や地域の文化の保護といった基本原則を採用し、社会のサステナビリティを追求しています。
ビヨンド グリーンの各加盟ホテルは、グローバルな持続可能な観光基準や国連の持続可能な開発目標に沿った50以上の指標によって審査されます。旅行者にインスピレーションを与え、インパクトのあるホテル体験を、直観的に見つけ、予約する方法を提供しています。
ビヨンド グリーンのポートフォリオのすべての加盟ホテルは、世界18か国で環境を保護し、自然と文化遺産の保護、そして地元の人々の生計を改善するために熱心に取り組んでおり、ラグジュアリーなホテルステイを提供しながら、地球を保護しています。
「ビヨンド グリーンにとっては毎日がアースデイです。気候変動やその他の世界的な課題が私たちの地球をますます脅かす中、私たちは現状を見直し、未来の世代のために地球を守るための解決策を見つける必要があります」とビヨンド グリーンのサステナビリティ副社長であるニーナ・ボイズは述べています。「私たち旅行者は、訪れる場所や地球全体に良い影響を与えるよう、旅の探求が力になるよう責任があると思っています。ビヨンド グリーンは、自然、文化、コミュニティをサポートする審査済みのホテルを意識の高い旅行者が滞在することで支援し、それぞれが旅を善の力に変える小さな行動をとることができるのです。」
ビヨンド グリーンの加盟ホテルでは、文化的体験から自然とのふれあいまで、旅行者が日常から離れ、それぞれの目的地をより深く理解できるようなサステナブル・アドベンチャーズを提供しています:
タライア・プラザ・エコリゾート(Talaia Plaza Ecoresort)スペイン、カタルーニャ「クッキングマスタークラス」
バルセロナの北、スペインのカタルーニャ海岸に位置するタライア・プラザ・エコリゾートは、世界遺産の海草保護区「ポシドニア・メドウズ」があるこの珍しく美しい地域の伝統的な漁業文化やユニークな自然環境を称えているホテルです。地元の農家と一緒に果樹園や庭園の探検や、獲れたての魚介類を提供して家族を支える地元の漁師と一緒に過ごしたり、ガイド付きのグリーンハイキングと原生植物ツアーを楽しんだり、本物の地中海料理をマスターするなど、多彩な体験を提供。このサステナブル・アドベンチャーズには、特別料金と地中海と豪華なメデス諸島を見渡すブラサ・イ・フラマの屋外テラスで毎日の朝食(2名様分)が含まれます。(注:2泊以上のご宿泊が必要です。期間:2023年4月28日~9月5日まで)
ナイル・サファリ・ロッジ(Nile Safari Lodge)ウガンダ、マーチソン・フォールズ 「コミュニティウォーク&サンセットクルーズ」
「アフリカの真珠」に位置する地元の家族経営のナイル・サファリ・ロッジは、周囲のナイル川や世界で最も多様な野生動物の生息地であるマーチソン・フォールズ国立公園と調和し、自然と贅沢が融合している施設です。ガイド付きウォーキングで伝統音楽とダンスを楽しんだ後は、神秘的なナイル川のクルーズに乗り、夕暮れ時のマーチソン滝の絶景を楽しむことができます。サステナブル・アドベンチャーズは、朝食、昼食、夕食が含まれた特別料金でご利用いただけます。(注:2泊以上のご宿泊が必要です。期間:2023年5月31日まで)
ボルゴ・ピニャーノ(Borgo Pignano)イタリア、トスカーナ州ヴォルテッラ「エステート、農場、野菜園のツアー」
ボルゴ・ピニャーノのサステナブル・アドベンチャーズでは、中世の丘の上の町ヴォルテッラとサン・ジミニャーノに近い、細部まで修復された田舎の屋敷を見学し、持続可能な農業と食品生産について紹介します。季節によっては、養蜂や有機ブドウ園の運営など、この地域の主要な農法についての説明も含まれます。オーガニック食材の朝食も無料で提供します。(注:2泊以上のご宿泊が必要です。期間:2023年4月1日~10月31日にヴィラ・ピニャーノの客室とスイートに宿泊のゲストに提供)
アレナス・デル・マール(Arenas Del Mar)コスタリカ、マヌエル・アントニオ「ロス・カンペシーノス・ツアー」
マヌエル・アントニオの唯一の高級ビーチフロントリゾート、アレナス・デル・マールは、緑豊かな熱帯雨林と太平洋に挟まれた11エーカー(約4.4万平方メートル)の自然保護区内にあり、この地域の野生動物の重要な回廊として機能しています。ロス・カンペシーノス保護区を守る人里離れた山間部のコミュニティ、ケブラダ・アロヨの日常生活、地元市場、そして彼ら独自の文化に浸ることができる体験です。サステナブル・アドベンチャーズには、毎日のアラカルト朝食と夕食一回分が含まれます。(注:4泊以上のご宿泊が必要です。期間:2023年4月1日から11月30日まで、除外日が適用されます)
シゲラ・サファリ・ロッジ(Xigera Safari Lodge)ボツワナ、モレミ保護区 「テスラエナジーセンターツアー」
オカバンゴ・デルタに隣接するモレミ・ゲーム・リザーブの中にあるシゲラ・サファリ・ロッジでは、持続可能性とラグジュアリーが完璧な自然調和で存在しています。テスラエナジーセンターツアーでは、シゲラ・サファリ・ロッジの驚くべき再生ストーリーに触れることができます。ここでは、エネルギー生産、環境への配慮、地域コミュニティの活性化など、保全と持続可能な取り組みを行っています。地域への貢献として、滞在されたゲストの名前で地域社会のプロジェクトを支援するための寄付が行われます。(注:2泊以上のご宿泊が必要です。期間:2023年12月31日まで)
カバロ・ポイント(Cavallo Point)カリフォルニア州サンフランシスコ「ガイド付きゴールデンゲートブリッジビューハイキング」
サンフランシスコのダウンタウンから数分のところにあるゴールデンゲート国立保養地の端に位置するカバロ・ポイントは、グリーンラグジュアリーの典型的ホテルです。ホテルのカービー・コーブ・ハイキング・ツアーでは、イトスギ、ユーカリ、マツの香り高い木立を抜けて、ゴールデンゲートブリッジとサンフランシスコ北部の息を呑むような景色を望む、粗い砂浜の手つかずの入り江までトレッキングすることができます。(注:2泊以上のご宿泊が必要です。期間:2023年12月31日まで)
その他のサステナブル・アドベンチャーズのハイライトは以下の通りです:
· ブッシュマンス・クルーフ (Bushmans Kloof)でへリテージセンターのプライベートツアーの後、南アフリカのの保護区でのピクニック
· 40種類以上の鳥が生息するベリーズのタートル・イン (Turtle Inn)でガイド付きバードウォッチング体験
· ザ・ランチ・アット・ラグナ・ビーチ (The Ranch at Laguna Beach)に野菜、果物、ハーブを供給している果樹園と庭を農家が案内するツアー。
· ニューメキシコ州のベルメホ、テッド・ターナー・リザーブ (Vermejo, a Ted Turner Reserve)で、夕日を眺めるのに最適な場所に立ち寄る「ベルメホ・サンダウナー」
· 13世紀の歴史的建造物であり、かつてアイルランドのギネス家が住んでいたアッシュフォード・キャッスル (Ashford Castle)で、地元の歴史家と一緒に行うプライベートキャッスルツアー。
· ケニアのアンドビヨンド・バテリエ・キャンプ(andBeyond Bateleur Camp)で、マサイ族の村を訪れて日常を体験
· ナミビアのアンドビヨンド・ソサスブレイ・デザート・ロッジ(andBeyond Sossusvlei Desert Lodge)で、ドラマチックな砂漠の上空を飛び、世界最古の砂漠を探検
· タンザニアのアンドビヨンド・ムネンバ・アイランド (andBeyond Mnemba Island)でアオウミガメの巣作りの冒険を体験
· ザ・パークサイド・ホテル&スパ (The Parkside Hotel & Spa)に滞在し、ブリティッシュコロンビア州最大のパブリックアートギャラリーで文化に触れる一日 
アースマンスとこれらの新しいオファーを記念して、ビヨンド グリーンのロイヤリティプログラムであるI Prefer(アイ・プリファー)ホテルリワードプログラムは、期間限定のボーナスポイントプロモーションを開始します。I Prefer会員が上記のサステナブル・アドベンチャーズを予約すると10,000ボーナスポイントをプレゼントします(ボルゴ・ピニャーノ、シゲラ・サファリ・ロッジ、 アッシュフォード・キャッスル、 ブッシュマンズ・クルーフ、およびすべてのアンドビヨンドの施設でのオファーを除く)。ポイントはリワードサーティフィケートと交換することができ、有効期限はなく、ビヨンド グリーンI Preferの参加施設での無料宿泊やその他の施設内での支払いに現金と同様に使用することができます。利用するには、I Prefer会員としてログインの上、StayBeyondGreen.comからご予約いただくか、ビヨンド グリーンのグローバル予約チームにI Prefer会員番号をお伝えいただいた上で予約する必要があります。2023年4月3日から2023年6月30日までの間に、2023年12月31日までの宿泊を予約する必要があります。利用規約はホテルによって異なりますので、詳細は各オファーをご覧ください。
ビヨンド グリーンのサステナブル・アドベンチャーズに関する詳細とご予約はStaybeyondgreen.com/sustainable-adventuresをご覧ください。ビヨンド グリーンは、世界中のコミュニティと環境を保護するために、実行可能で数値化できるステップを踏んでいるとして、アメリカの旅行誌の「Travel + Leisure」から2023 Global Vision Awardを受賞しています。
※最もサステナブルなホテルが集まる「グローバルサステナブルホテルブランド」として 2023年4月 自社調べ
ビヨンド グリーンについて
ビヨンド グリーンは、旅を善のための力として変革したいという情熱に導かれ、サステナビリティリーダーシップを発揮するホテル、リゾート、ロッジのグローバルポートフォリオを提供しています。「良いゲスト」と「良いホスト」が出会う世界をより目的意識を持って探索するために、サステナブルツーリズムの3本柱である「環境に配慮した秀でたオペレーション」、「自然と文化遺産の保護」、「地域社会の社会的・経済的な発展に貢献」を提供するというコミットメントを持つホテルのポートフォリオを提供します。加盟ホテルになるためには、グローバルなサステナブルツーリズムの基準と国連の持続可能な開発目標に沿った50以上の指標に基づいて審査が行われます。ビヨンド グリーンはプリファード ホテルズ&リゾーツ、ヒストリック ホテルズ オブ アメリカ、ヒストリック ホテルズ ワールドワイド、及びPTGコンサルティングを傘下に持つグローバルトラベルとホスピタリティブランドを運営する、ファミリー経営のプリファード トラベル グループが所有、運営するブランドで、「人々による地球のため」の真のホスピタリティの新たな体験を提案します。詳細については、StayBeyondGreen.comをご覧ください
プリファード トラベル グループについて
ユベロス・ファミリーが所有し運営するプリファード トラベル グループは、プリファード ホテルズ&リゾーツ、ヒストリック ホテルズ オブ アメリカ、ヒストリック ホテルズ ワールドワイド、PTG コンサルティング、ビヨンド グリーン トラベルの親会社で、80か国において 1,100を超えるホテル、リゾートを代表するホスピタリティブランドです。デスティネーションマネージメントや観光局の業務もグローバルポートフォリオに含みます。250人以上の経験豊富な旅行スペシャリストが在籍する同社は、ブランディング、セールス、統合マーケティング、レベニューマネジメント、包括的なデストリビューションサービスとコンサルティングを通じて、独立系ホテル、ホスピタリティ企業、そしてデスティネーションをグローバルマーケットに繋いでいます。ブランドプロミスである「Believe in Travel」を軸に、同社は「旅」が人々の生活を豊かにし、変革力とより大きな寛容性を生み出すという揺ぎない信念を持っています。詳細についてはwww.PreferredTravelGroup.comをご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000056.000051199.html

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EUの議員、森林破壊に関連する製品を禁止する法律を採択

2023-04-26 | 先住民族関連
ESGジャーナル2023/4/25
4月20日、欧州議会の議員たちは、EUで販売される製品がサプライチェーンを通じて森林破壊や森林劣化に寄与していないことを確認するよう企業に求める新法を採択した。
国会では522対44の賛成多数で可決され、本発表は、森林破壊に関連する製品をEU市場で実質的に禁止する法律の制定に向けた最後の大きな一歩となり、あとはEU理事会での正式採択を残すのみとなった。EU議会と理事会は2022年12月に同規則に合意している。
国連食糧農業機関(FAO)によると、1990年から2020年の間に、EUを上回る面積に相当する推定4億2000万ヘクタールの森林が森林破壊によって失われ、EUの消費は世界の森林破壊の約10%を占め、パーム油と大豆油はその3分の2以上を占めている。
国連が支援する「Race to Zero」が最近発表した報告書によると、土地ベースのバリューチェーンを持つ企業、特に森林、土地、農業セクターに起因する森林破壊は、世界の温室効果ガス(GHG)排出のかなりの割合を占めていることがわかった。同セクターは、世界の排出量の22%を占めており、その半分は森林破壊が原因となっている。
新法では、EU域内で特定の製品や商品を販売する企業は、製品が生産された土地の区画まで遡って追跡する要件に基づき、2020年以降、その製品が森林破壊や森林劣化の対象となった土地から調達されていないことを確認するデューデリジェンス声明書の発行が求められることになる。
森林破壊規制の提案は、当初2021年11月にEU委員会によって導入されたが、議会はより厳しく、より広範なルールを求め、牛、ココア、コーヒー、パーム油、大豆、木材、また、革、チョコレート、家具など、これらの商品を含む、餌となった、または使用した製品を含む対象製品リストに、ゴム、炭、印刷紙製品、一部のパーム油誘導体などを追加し、交渉に成功した。
また、森林劣化の定義を拡大し、人権や先住民の権利など、製品が生産される国の法律に準拠していることを企業が確認することを義務付けるなど、ルールを拡張した。
新法では、国や地域をリスクレベルで分類し、リスクの低い地域の製品については、デューディリジェンスのプロセスを簡略化し、事業者に対するチェックの割合を低くしている。EU当局は、衛星モニタリングとDNA分析に基づくチェックを実施し、製品の産地を特定することになる。
また、本法律には、違反した場合の罰則が盛り込まれており、事業者または取引業者のEUにおける年間売上高の最大4%に達する可能性がある。
【参照ページ】
(原文)Parliament adopts new law to fight global deforestation
(日本語訳)国会で世界の森林破壊に対抗する新法が採択される
https://esgjournaljapan.com/world-news/27718

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