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ディカプリオ×スコセッシ監督最新作、上映時間は3時間26分

2023-04-24 | 先住民族関連
映画.com2023年4月23日 18:00

4時間を超えるという噂もあったが…
Photo by Dia Dipasupil/WireImage/Getty Images
レオナルド・ディカプリオと巨匠マーティン・スコセッシ監督が6度目のタッグを組む注目作「キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン(原題)」の上映時間が、3時間26分であることが明らかになった。米Deadlineが報じている。
同作は、デビッド・グランの2017年に刊行された同名犯罪ノンフィクション「花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生」(早川書房・刊)が原作。1920年代の米オクラホマ州を舞台に、裕福な先住民オセージ族とその関係者が次々と不審死する石油利権と人種差別が絡みあうストーリーで展開される。特別捜査官トム・ホワイトの視点で物語が進行する。脚本は、「フォレスト・ガンプ 一期一会」や「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」で知られるエリック・ロスが手がけている。
上映時間については4時間を超えるという噂もあったが、スコセッシ監督は3時間半以内に収めたという。「キラーズ・オブ・ザ・フラワー・ムーン(原題)」は、2023年のカンヌ国際映画祭でのワールドプレミアを経て、10月にパラマウント・ピクチャーズが全米公開を行う。その後、Apple TV+で世界配信される予定だ。
https://eiga.com/news/20230423/8/

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【4月22日はアースデイ】地球の“いま”を考える作品12選 「アバター」「アベンジャーズ エンドゲーム」「天気の子」などをご紹介

2023-04-24 | 先住民族関連
映画.com4/22(土) 10:00配信

レオナルド・ディカプリオ、ウィル・スミスらの環境ドキュメンタリーも!
 本日4月22日は、「アースデイ」。1970年4月22日に、米上院議員のゲイロード・ネルソンが環境問題の討論集会を開催したことをきっかけに誕生したアースデイは、個人や企業が各々の方法で、かけがえのない地球環境を大切にするきっかけを作り、自由にアクションを起こす日とされています。そこでこの記事では、「アバター(2009)」「アベンジャーズ エンドゲーム」「天気の子」といった大ヒット作から、こん身の最新ドキュメンタリーまで、地球の“いま”に触れ、考えることができるディズニープラス配信作品12本をご紹介します。
<目次>
・大ヒット作に込められた環境への危機意識(3作品)
・アニメーションで知る自然の脅威と尊さ(3作品)
・環境破壊の危機を訴えるスターたちの声(3作品)
・ドキュメンタリーが伝える地球の歴史と“いま”(3作品)
<大ヒット作に込められた環境への危機意識>
●1.「アバター(2009)」
【ジャンル】
 サイエンスフィクション、アクション&アドベンチャー
【作品紹介】
 自然豊かで神秘的な惑星パンドラを舞台に、驚きの冒険が圧倒的なビジュアルで表現された超大作では、地下資源の搾取をめぐる争いを通じて、美しい自然が容赦なく破壊される様子が描かれた。また、先住民ナヴィ族に降りかかる悲劇は、先進国によって少数民族や先住民族の生活圏が脅かされるという現実の問題を想起させる。
●2.「デイ・アフター・トゥモロー」
【ジャンル】 パニック、サイエンスフィクション、スリル、アクション&アドベンチャー
【作品紹介】
 地球温暖化で突然訪れた氷河期が、ロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンなど、世界各地に大規模な自然災害を引き起こす。作中の東京には、ハンドボールサイズの巨大な雹(ひょう)が降り注いだ。公開からすでに20年近くが経ち、地球温暖化の影響はますます深刻化している。
●3.「アベンジャーズ エンドゲーム」
【ジャンル】 サイエンスフィクション、ファンタジー、スーパーヒーロー、アクション&アドベンチャー
【作品紹介】
 サノスの“指パッチン”で、全人類の半分が消失。船の航行が減り水がきれいになったおかげで、「ハドソン川でクジラの群れを見た」と語るスティーブ(クリス・エバンス)に対し、ナターシャ(スカーレット・ヨハンソン)は「物事のいい面を見ろとでも?」と思わずイラっ。ユニークな視点で、自然と人間の関係が言及されている。
<アニメーションで知る自然の脅威と尊さ>
●4.「ウォーリー」
【ジャンル】 サイエンスフィクション、ファミリー向け、アニメーション、アクション&アドベンチャー
【作品紹介】
 舞台は、ゴミだらけになった地球を人類が捨て去り、700年が過ぎた29世紀。地球にひとり置き去りにされたゴミ処理ロボットのウォーリーは、毎日ひたすらゴミ集めを続けていた。そんなある日、ピカピカのロボット、イヴが現れる。過剰な消費の果てに、人間が暮らせなくなるほど汚染された地球の姿が、未来に警鐘を鳴らす。
●5.「ライオン・キング(1994)」
【ジャンル】 青春、ファミリー向け、アニメーション、アクション&アドベンチャー、ミュージカル
【作品紹介】
 主人公・シンバの冒険と成長を通して、地球の営みと生命の連環(サークル・オブ・ライフ)をダイナミックに描いたディズニーの代表作。シンバの父親で、サバンナの王だったムファサが命を落とす様子を、ディズニーアニメとしては珍しく、かなり具体的に描いている点からも、本作が自然の摂理に向き合う姿勢がうかがえるはず。
●6.「天気の子」
【ジャンル】 ロマンス、ヒューマン・ドラマ、アニメーション、ファンタジー
【作品紹介】
 生きづらさを抱える若者の“ボーイ・ミーツ・ガール”をみずみずしく描いた大ヒット作。その背景として、気候変動がもたらす豪雨が重要な役割を果たした。自然災害が多い日本で暮らす人間の視点は、新海誠監督が繰り返し用いるモチーフ。雲、空、光、雨といった自然の描写が放つ繊細かつ緻密な美しさは、新海作品の真骨頂だ。
<環境破壊の危機を訴えるスターたちの声>
●7.「地球が壊れる前に」
【ジャンル】 ドキュメンタリー
【作品紹介】
 人気ハリウッドスターのレオナルド・ディカプリオが、地球環境問題の国連平和大使として、北極圏から南太平洋、カナダの原生林、赤道直下のジャングルなどを訪問。深刻化する気候変動がもたらす危機に触れながら、地球上の生物の絶滅を防ぐために個人、そして社会として取りうる行動を唱える。ディカプリオと何度もタッグを組んできたマーティン・スコセッシが、製作総指揮を務めた。
●8.「ウェルカム・トゥ・アース あなたの知らない地球」
【ジャンル】 ファミリー向け、ドキュメンタリーシリーズ、動物&自然
【作品紹介】
 アカデミー賞俳優のウィル・スミスが、地球の驚異とその知られざる神秘を解き明かすべく、オーストラリアの活火山、ナミビアの砂漠、アイスランドの断崖絶壁など、世界の辺境の地をナショナルジオグラフィックのベテラン探検家たちとともに訪ねる。ダーレン・アロノフスキー監督(「ザ・ホエール」)が製作を担当している。
●9.「神秘なるゾウの愛と知性の物語」(4月28日配信)
【ジャンル】 ドキュメンタリー、動物&自然
【作品紹介】
 アフリカのサバンナからアジアの都市景観まで、世界を旅しながら、ゾウの戦略的思考や複雑な感情などユニークでダイナミックな文化の形成に迫り、ゾウが人間にいかに似ているかを明らかにする。「アバター(2009)」のジェームズ・キャメロン監督が製作総指揮、「マイティ・ソー」のナタリー・ポートマンがナレーションを務めている。
<ドキュメンタリーが伝える地球の歴史と“いま”>
●10.「ファイアー・オブ・ラブ 火山に人生を捧げた夫婦」
【ジャンル】 ドキュメンタリー、伝記、動物&自然
【作品紹介】
 1991年6月に長崎・雲仙普賢岳の火砕流に巻き込まれて亡くなったフランスの火山学者であり地球科学者の、カティアとモーリス・クラフト夫妻の軌跡を追う。夫妻が世界各地で集めた貴重な記録や写真、アーカイブ映像を中心に、未知なる火山に魅せられ、人生を捧げたふたりのウィットに富んだ結婚生活のポートレートにも光を当てる。
●11.「ディズニーネイチャー ホッキョクグマの子育てサバイバル」
【ジャンル】 ドキュメンタリー、ファミリー向け、動物&自然
【作品紹介】
 ウォルト・ディズニーの意志を受け継ぎ設立された野生生物のドキュメンタリー制作会社「ディズニーネイチャー」が、温暖化で絶滅の危機に瀕しているホッキョクグマの子育てに密着。過酷な環境に追いやられ、母親として生きる準備をする母グマの奮闘と、母子の絆を通して、気候変動の最前線が克明に映し出される。
●12.「エクスプローラー 世界最後の秘境テプイ」
【ジャンル】 ドキュメンタリー、動物&自然
【作品紹介】
 “天空の島”とも評される南アメリカ大陸の北部・ギアナ高地、テプイと呼ばれる約300メートルもの断崖の頂上に生息する生き物を初めて探索する。神秘的な地形の様子は、「アバター(2009)」の惑星パンドラや、「カールじいさんの空飛ぶ家」のカールと亡き妻エリーが憧れたパラダイスの滝にもインスピレーションを与えたとされている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6affee2ff51aebbe15ee3f1b1e9e73de13c7c65a

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カナダの「古希」迎える旧型客車、先住民鉄道で今も現役 「鉄道なにコレ!?」第42回 

2023-04-24 | 先住民族関連
共同通信2023/04/23 11:00 (JST)
By大塚 圭一郎(おおつか・けいいちろう)

キーワティン鉄道(KRC)で使っているVIA鉄道の旧塗装客車=22年12月31日、カナダ・マニトバ州で筆者撮影
 カナダ中部マニトバ州最北の町、チャーチルから州都ウィニペグまでの1697キロを南下するVIA鉄道カナダの夜行列車が途中停車したザ・ポー駅の構内に、1950年代の製造からまもなく「古希」を迎える鋼鉄製の旧型客車が止まっていた。青色の車体に黄色の線が入ったVIA鉄道の旧塗装をまとい、先住民が経営する鉄道会社で現役だった。(共同通信=大塚圭一郎)
 【カナダの先住民】カナダ政府によると、2016年時点で167万人超の先住民がいる。先住民には3つのグループに分類され、北米インディアンを祖先とする民族の「ファースト・ネーションズ」(First Nations)、カナダ先住民と欧州人の両方を祖先とする民族の「メティス」(Métis)、北極圏に住む民族の「イヌイット」(Inuit)がいる。カナダ統計局によると、先住民の2022年の失業率(15歳以上)は8・0%と非先住民の5・2%を大きく上回っており、経済格差が長年の問題となっている。
▽「冷めたピザ」
 2022年12月にウィニペグとチャーチルを2泊3日で結ぶ夜行列車で往復した際、復路の列車で途中のトンプソン駅からティケット・ポーテージ駅まで先住民の子どもたちと車内で会った。別れた後は客車「スカイラインドームカー」の2階にある展望ドームから車窓を眺めた。
 雑木林の奥へ沈む美しい夕日を見渡した。辺りは暗闇に包まれた後は寝台車の2人用個室に戻り、昼食では食べきれなかったピザに手を伸ばした。
 このピザは列車がトンプソン停車中に、近くのピザ店が車で出前をしてくれた。列車が到着する前に3人いる客室乗務員の1人、ダニエル・パスパポーンさんが「ピザを注文しますが、一緒に頼みますか?」と声をかけてくれたのに“便乗”した。
 筆者が注文したのは肉をふんだんに使ったピザだ。上に細かいサラミをまぶしており、チーズと生地の間にハムが入っている。妻、息子と分けるために最大のサイズにし、価格は36カナダドル(約3500円、税金とチップは別)だった。
 昼食時はチーズが程よく溶けた温かいピザを味わえたが、夕食時には冷えて風味が落ちている。ふと米紙ニューヨーク・タイムズが故小渕恵三元首相のことを揶揄した「冷めたピザ」という表現が脳裏をよぎった。
 ▽4両の旧塗装車両
 一眠りして目が覚めると、チャーチル出発2日後の午前0時過ぎにザ・ポー駅に止まっていた。列車への給水などのため、定刻で走っている場合は出発時刻の午前3時15分まで3時間45分も停車する。
 プラットホームには雪が積もっており、寒風が吹いてくる猛烈な寒さだ。温度計を持参していなかったが、氷点下20度近かったのではないだろうか。
 すると、ホームの先に青い車体に黄色の線が入ったVIA鉄道の旧塗装の客車と貨車の計4両が連結されているのが視界に入った。客車からは窓明かりが漏れており、車内には赤色のクロスシート座席があった。
 人影は見えなかったものの、外は極寒のため「作業員の休憩所として活用しているのだろう」と想像した。だが、この客車が果たしている役割はそれだけではなかった。
▽週2往復の先住民鉄道
 駅舎の窓口にいた男性駅員に「出発は午前3時15分ですか?」と確認すると、「その通りだ。きょうは週末なのでほっつき歩いている酔っぱらいに絡まれないように、あまり遠くまでは出歩くなよ」と忠告された。
 カナダ統計局によるとザ・ポーは21年時点で人口5639人の小さな町だ。夜中だけに注意は必要だが、決して治安が悪い地域ではない。ストレンジャーが迷子になって列車に乗り遅れないよう、ウイットのある言い回しで注意してくれたのだろう。
 駅構内にあった鉄道地図を眺めると、ザ・ポーの北にある都市のプカタワガンへの鉄道路線が記されている。駅員に「プカタワガンへ向かう列車もここから走っているのですか?」と聴くと、「ああ、従業員が週2回来てここで切符を売っているんだ」と教えてくれた。
 先住民が経営するキーワティン鉄道(KRC)の路線で、ザ・ポーとプカタワガンの間(約244キロ)を片道7時間半で結ぶ。途中には14駅があり、ディーゼル機関車が引いて客車と貨車を併結した「混合列車」が週2往復している。
 先住民がザ・ポーなどへ買い物に出かけたり、購入した家電製品などを貨車で運んだりするのに利用しているという。
 ▽次の列車の出発は…
 鉄道愛好家のサイトによると、ザ・ポー駅に止まっていた計4両の客車と貨車はVIA鉄道の前身のカナディアン・ナショナル鉄道(CN)時代の1954~55年に製造され、この混合列車につないでいる。VIA鉄道の旧塗装車両で唯一の現役という。
 カナダ政府やKRCの資料によると、沿線地域の鉱山が閉鎖されたためザ・ポーとプカタワガンの間の路線を所有していたハドソン湾鉄道が2003年に手放す意向を表明した。
 廃止すると沿線の先住民の足が奪われるため、カナダ政府が490万カナダドル(約4億8千万円)、マニトバ州政府が125万カナダドルをそれぞれ助成し、三つの先住民族が計50万カナダドルを拠出して06年3月に買収を完了した。
 先住民の鉄道はカナダで2例目となり、カナダ政府は初期費用などのために最大320万カナダドルの提供も約束して支援した。
 KRCに興味がわいたものの、土曜日の未明だったため次のプカタワガン行きの列車に乗る場合は月曜日の午前11時15分発まで待たなければならない。しかもプカタワガンから戻る列車に乗り込めるのは火曜日になる。「週末の酔っぱらい」のようなノリで、VIA鉄道のウィニペグまでの切符を「下車前途無効」にする気にはならなかった。
▽駅名にトーゴーとミカド
 夜行列車が通るサスカチワン州の途中駅にトーゴー、ミカドというともに日本人として聞き覚えのある駅名があることに気づいた。
 トーゴーは、日露戦争で連合艦隊司令長官としてロシアのバルチック艦隊を破った東郷平八郎に由来し、日本が勝利した翌年の1906年に名付けられた。ミカドも日本語の「帝(みかど)」から命名された。
 関連サイトによると、この地域はウクライナ系カナダ人らが移住して開拓され、宿敵のロシアを破った日本に思いを寄せた地名を選んだ。地元駅もそれらの名前が採用された。
 地名が付けられた1世紀余りも過ぎた2022年2月にロシアがウクライナに侵攻し、今も戦闘が続いていることに義憤を禁じ得ない。
 できればトーゴーとミカドに一瞬でも降り立ちたかったが、これらは利用者が乗り降りを希望した場合だけに停車する駅の「フラッグストップ」だ。残念ながら乗降客がいなかったため、列車はあっけなく通過した…。
 ▽車内放送の締めくくりは
 終点のウィニペグ・ユニオン駅に着いたのは、22年の大みそかの午後10時20分だった。定刻より5時間35分遅れたものの、往路に最大16時間遅れた際には逃す恐れがあった23年元日朝出発の航空便に間に合うのだから判定は「セーフ」だ。
 到着前に接客の責任者、サービスマネージャーのジェニファー・ロイさんが車内放送で「もうすぐ終点のウィニペグに到着します。お忘れ物がないようにお荷物を今一度ご確認ください。列車が遅れまして申し訳ありません」と語りかけた。
 続いて「ただ、この列車は2022年のうちに終点に着けるのではないかと願っています」と締めくくった。
 23年の春先に、ロイさんから電子メールでうれしい便りが届いた。客室乗務員のパスパポーンさんとティエリー・マルシドンラボワさんが「訓練を終えてサービスマネージャーに昇格しました」と紹介し、「次に乗車いただく際は、私たち3人の誰かがサービスマネージャーとしてお迎えできると思います」とも記されていた。
 筆者は「あなたがた3人とも素晴らしいおもてなし精神で接客をしているので、私たちのように満足する乗車体験をこれからも提供できると確信しています」と返した。
 思い出深い道中を一緒に過ごしたサービスマネージャーと、車内で再会できる日が楽しみだ。その時こそ鮮明なオーロラを目の当たりにすることができるだろうか?
 ※「鉄道なにコレ!?」とは:鉄道と旅行が好きで、鉄道コラム「汐留鉄道倶楽部」の執筆者でもある筆者が、鉄道に関して「なにコレ!?」と驚いた体験や、意外に思われそうな話題をご紹介する連載。2019年8月に始まり、ほぼ月に1回お届けしています。ぜひご愛読ください!
https://nordot.app/1020527305468067840?c=516798125649773665

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アイヌ女性と沖縄戦――「未帰還遺骨」が照らし出す大日本帝国の暗部(後編)

2023-04-24 | アイヌ民族関連
フォーサイト2023年4月23日
執筆者:浜田律子:浜田哲二

激戦地だった糸満の琉球家屋前で筆者(右端)と並ぶ多原母子 ©浜田哲二
戦死した義理の叔父の遺骨を探すため、北海道から沖縄へやってきたアイヌの血を引く女性。彼女の口から語られたのは、マイノリティーとして生きる人々が経験した過酷な運命と、弱者を翻弄する大国のエゴへの怒りだった。(前編はこちらからお読みいただけます)
待ち去られたアイヌの遺骨は2000体以上
 初めて遺骨収集に参加した良子さんに、アイヌ遺骨問題のことを改めて尋ねてみた。
「勝手に持ち去られた私たちの先祖の遺骨や副葬品は、その多くが誰のものか判らない状態で研究材料にされていました。野生動物の標本などと一緒に並べられて……」
 良子さんはそう言って怒りをにじませた。
 北海道大学などの研究機関が持ち去ったアイヌの遺骨は2000体分以上とされている。先住民族の権利に関する2007年の国連宣言では、「先住民族は遺骨の返還に関する権利を有する」との規定が採択された。現在、国や当該の研究機関が責任をもって、アイヌ民族の遺骨を返す手続きを進めている。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
https://www.fsight.jp/articles/-/49697

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