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アイヌアート、現代と融合 阿寒湖温泉で初の「ウィーク」 トンコリに共鳴弦/丸木舟端材を加工

2024-11-28 | アイヌ民族関連

佐竹直子 有料記事

北海道新聞2024年11月27日 21:32

阿寒アートギャラリーに展示された「共鳴弦付きトンコリ」をつまびく辺泥敏弘さん

【阿寒湖温泉】アイヌ文化と異文化、現代アートを融合させた作品を集めたイベント「阿寒アイヌアートウィーク」が釧路市の阿寒湖温泉街で初開催されている。地元作家による伝統弦楽器トンコリが共鳴するようアレンジした楽器やアイヌアートをガラスで表現した作品、道内外の作家による独創的な作品が並び、阿寒湖温泉発の新たなアイヌアートを発信している。

 釧路市と阿寒アイヌ工芸協同組合が連携し開催。23日に始まり、地元作家14人と、道内外の作家4組の作品計18点が5会場に展示されている。

 地元作家のうちトンコリ製作者の辺泥(ぺて)敏弘さん(49)は、1年8カ月を費やし開発した「共鳴弦付きトンコリ」を出品。メロディーを奏でる5本の弦の真下に、5本の共鳴弦を付け、上の弦をつまびくと実際には触れていない下の弦も振動し共鳴する。ノルウェーやインドの伝統弦楽器を参考にし、音をより響かせるため胴体を通常より3割ほど長い145センチとするなど独自の工夫もした。

 6月に1作目が完成し、展示品は2作目。辺泥さんは「世界に2本しかないトンコリ」といい、「伝統の音を大切にしつつ楽器としての機能を高め、先人が作った楽器の素晴らしさを幅広い層に伝えたい」と語った。遊覧船乗り場隣の「阿寒アートギャラリー」に展示されている。

・・・・・・・・

 ・・・・・・・12月15日まで。詳細は専用サイトで案内している。

https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1093676/

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