Dutch Life 備忘録

オランダのミュージアム、コンサート、レストランなどについて記録するノート。日常的な雑記も…。

シルク・ドゥ・ソレイユ「Corteo」@アムステルダム

2012-04-18 07:39:31 | 演劇/ミュージカル
10年以上も前、東京でシルク・ドゥ・ソレイユのサルティンバンコがとても話題になっていて、見てみたいなあと思いながら行けずじまいでした。
今年になって、アムステルダムでシルク・ドゥ・ソレイユの公演があると聞き、早速チケットを入手しました。
Corteo(コルテオ)はイタリア語で「行列」という意味で、主人公が亡くなって天国へ上って行くまでの葬列の空間を、道化師や天使など幻想的な登場人物がたくさん出てきて、祝祭的に楽しくおかしく表現しています。
日本ではもうすでにこの公演が2009年に行われているようですね。知りませんでした。
場所は、アムステルダムのアレーナ近くの特設テントです。サルティンバンコを見た人によると、今回のテントはかなり小さめだそうです。だからか、どの席からもステージがとてもよく見える距離だと思います。
テント内に入ると、ステージには幕(写真)が垂れているのですが、そこに映し出される光景が光の加減で時間とともに変化して美しく、独特の雰囲気があります。
古いヨーロッパを感じさせる衣装や道具類で、内容は、鉄棒やトランポリンを使った技や、綱渡りなどオーソドックスなものですが、音楽や照明などの舞台効果でとても素晴らしい芸術になっています。色遣いもファンタジックで、物語世界に吸い込まれる感じです。
コミカルな部分も多く、大声で笑っている人もいましたが、私はにやっとするぐらいでした。
夜7時半に開演して、途中30分の休憩があって、終了したのは10時すぎくらいでした。息をのむ演技で、とても集中して見ていて、時間を忘れて楽しむことができました。
客席はほぼ満員でしたが、2列くらい空いているところもありました。客層は老若男女さまざまで、英語やロシア語?なども聞こえ、アムステルダムの観光客も来ているのかなと思いました。
演者の言葉は、英語やイタリア語やオランダ語などを交えていました。言葉がわからなくても問題なく楽しめるという点で、誰でもが楽しめるエンターテインメントです。またこの種の芸術は生で見るしか良さがわからない類のものでしょう。
体調は良好です。