浅田次郎著「中原の虹」1~4巻を読了。
「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」「中原の虹」と清朝末期から始まる壮大なロマンを堪能しながら、読み終わりました。
重要な歴史的人物の名前(張作霖、袁世凱など)は、学校で教わったものが続々出てきます。でも、自分の頭の中を探ってみても、その人は名前以外に何をした人なのかさっぱり知りませんでした。この本を読んで、その人たちがどう考え、どういうことをしたのかがわかり、面白かったです(といっても物語なので実際にどう考えたかは事実とは違うと思いますが)。読んでいる間はずっと我慢して、読了後にネットで史実を調べてみるのも楽しみです。この本の中には、実際の人物と架空の人物が混在していますから、あとで整理しておかないとと思います。
また、清朝が出来た経緯についても、うまく話が組み込まれており、そちらも興味深いです。この部分は、少しファンタジーを読んでいるような幻想的な部分があります。
張作霖がとても格好よく描かれています。貧乏な家の出身で、貧乏な民のことを良く理解しており、権力や名誉よりも貧乏な民衆を助けることに第一義を見ている人物として描かれています。
また、袁世凱は天下の俗物として描かれており、でも最後の最後には、彼なりの真心のようなものも描かれており、少し救いがあります。
こういうことはWikiを読んだだけでは、思い浮かばないことです。まあ実際はどうだったのかということは別の問題としてありますが…。この時代を扱った他の本も読んでみたいなと思いました。今だったら、「ラストエンペラー」を見たら、新たな見方ができるかも。
この本のメインとはまったく違う部分なんですが、日本に亡命した清朝高官梁文秀と共に日本渡り彼の妻となった中国人のりん(日本名)の日本人に対する感想の部分で、「日本人の女の会話のほとんどは愚痴なのだった。さほどつらくないことでも、つらいことと脚色してお互いの連帯を深めるのが、日本の女たちの習慣だった」とあり、ああそうだなあと思いました。最近、日本人の女性たちと話す機会があり、えんえんと会社の愚痴を話す女性がおり、でもなんか少し楽しそうで、他の人たちもかなり同意したコメントをし、私は何となく違和感を感じていました。まあそういう人たちばかりじゃないけれど、こういうことや「同調圧力」や、やはり嫌だなと思いました。
話は戻りますが、実は続編「マンチュリアン・リポート」があるそうで、楽しみです。でも読むのは文庫本になってからかなと思います。
体調は良好です。
「蒼穹の昴」「珍妃の井戸」「中原の虹」と清朝末期から始まる壮大なロマンを堪能しながら、読み終わりました。
重要な歴史的人物の名前(張作霖、袁世凱など)は、学校で教わったものが続々出てきます。でも、自分の頭の中を探ってみても、その人は名前以外に何をした人なのかさっぱり知りませんでした。この本を読んで、その人たちがどう考え、どういうことをしたのかがわかり、面白かったです(といっても物語なので実際にどう考えたかは事実とは違うと思いますが)。読んでいる間はずっと我慢して、読了後にネットで史実を調べてみるのも楽しみです。この本の中には、実際の人物と架空の人物が混在していますから、あとで整理しておかないとと思います。
また、清朝が出来た経緯についても、うまく話が組み込まれており、そちらも興味深いです。この部分は、少しファンタジーを読んでいるような幻想的な部分があります。
張作霖がとても格好よく描かれています。貧乏な家の出身で、貧乏な民のことを良く理解しており、権力や名誉よりも貧乏な民衆を助けることに第一義を見ている人物として描かれています。
また、袁世凱は天下の俗物として描かれており、でも最後の最後には、彼なりの真心のようなものも描かれており、少し救いがあります。
こういうことはWikiを読んだだけでは、思い浮かばないことです。まあ実際はどうだったのかということは別の問題としてありますが…。この時代を扱った他の本も読んでみたいなと思いました。今だったら、「ラストエンペラー」を見たら、新たな見方ができるかも。
この本のメインとはまったく違う部分なんですが、日本に亡命した清朝高官梁文秀と共に日本渡り彼の妻となった中国人のりん(日本名)の日本人に対する感想の部分で、「日本人の女の会話のほとんどは愚痴なのだった。さほどつらくないことでも、つらいことと脚色してお互いの連帯を深めるのが、日本の女たちの習慣だった」とあり、ああそうだなあと思いました。最近、日本人の女性たちと話す機会があり、えんえんと会社の愚痴を話す女性がおり、でもなんか少し楽しそうで、他の人たちもかなり同意したコメントをし、私は何となく違和感を感じていました。まあそういう人たちばかりじゃないけれど、こういうことや「同調圧力」や、やはり嫌だなと思いました。
話は戻りますが、実は続編「マンチュリアン・リポート」があるそうで、楽しみです。でも読むのは文庫本になってからかなと思います。
体調は良好です。
