昨年の暮れに、目の調子がおかしくなって精密検査をしていただき、なんともなかったのですが、今度はコンタクトレンズのいたずらで目をちょっと傷つけてしまいました。
私はいま、ふたつのコンタクトレンズを、使用目的にあわせて使っています。
日常使いで、度数のうんと弱い(活字がすいすい読めるように)「エア オプティクス」という、ひと月間使用できるレンズ。
外出用は、ちょっと度の強い「ワンデー バイオメディクス」これは一日の使い捨てです。
ところが、このひと月使用のコンタクトレンズが、15回に1回くらい不備があります。
ものがゆがんで見えたり・・。
そして今回は、つけると痛くて夕方には眼鏡にしたくなるという症状に見舞われました。
そこで眼科にいって別の新しいコンタクトとチェンジしていただきました。
ところが今度は、夕方くらいからすごい目やに。
コンタクトが目やにで、曇ってしまうくらいです。
翌朝も、目やにがでています。夫に「見てみて、涙腺のところが赤く腫れているでしょ?これ、たいへんな病気かしら?」
朝から大騒ぎ。ドキドキしながら眼科にいきました。
「あ、コンタクトでちょっと目を傷つけたのですね。たいしたことはありません。目がちょっと赤いので、赤みが消えるまではコンタクトはしないでください」と。
たいしたことはない。そういわれ、やっと胸をなで下ろしました。
そういえば、先日の贈呈式後の、いとうみくさんの新人賞受賞お祝い会のときも、サラダのジャコを食べながら笑っていたら、ジャコが気管に入ってしまったようで、突然うまく声がでなくなってしまいました。
ものすごく不安になって、その会の言い出しっぺのくせに、「わたし、もう帰る」と、みくさんに。
70人近い方をお誘いしお集まりいただいていたのに、不安な気持ちが勝ってしまったのです。
秋田にお住まいの女医さん、A子さんがそばに来て下さり背中をさすってくださりながら
「大丈夫。ゆっくり深呼吸して。気管のそばのくぼみにジャコのかすのようなものが多少残っているかもしれないけれど、ピンセットでつまみ出してもらうような緊急性はありません。じき消えますから。そこがちょっと赤くなっているかもしれませんけど、ぜったいに大丈夫ですから、烏龍茶で潤してください」
と、やさしく、あたたかい眼差しで私を見つめて、ずっと支えてくださいました。
その眼差しを見ているだけで、安心になり、気づいたら普通に声が出ていました。
お医者さんってすごいなと思いました。
優秀なお医者さんというのは、あわせて患者に安心感を与える、有能な心理カウンセラーでもあるんだということを教えてもらいました。
30代はじめの頃、私はかなり痩せていて、鉄欠乏性貧血で年中倒れ、おまけに頭痛持ちでした。
美ヶ原高原に家族で旅行にいけば、頂上で貧血のため高山病のような症状がでて、救急車で山のふもとの病院に運ばれ、夫が小さな子どもたちを乗せて、必死にその救急車のあとを追いかけ、山を下りてきたりと・・・。
家族にずいぶん迷惑をかけてしまいました。
そこから健康オタクになり、いまはすっかり元気になりましたが、やはりその頃のことがトラウマになっているのかもしれません。
ですからお恥ずかしい話ですが、今でも目やにやジャコなど、ちょっとしたことでも、「早め、早めに」と、こんな大騒ぎをしてしまうのです。
みくさん、あのときはごめんなさい。そしてA子先生、あの節は、ほんとうにありがとうございました☆