20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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ベトナム人の敬愛している人・すきな色

2013年11月14日 | Weblog

               

               

               

 ベトナムは長い歴史を、さまざまな戦禍に飲み込まれた国です。

 フランス占領下・日本軍占領下・そしてアメリカとの独立戦争。ベトナム戦争・・。

 

 ホーチミンがいかにベトナム人の心の支えか、今回ベトナムに行ってあらためて認識しました。

 ベトナムを知るためには、まずここを訪れるのがいちばんと思い、旅行社の日本語のしゃべれる現地スタッフの方に、個人的に数日間の観光のガイドをお願いしました。

 ホーチミン廟をおとずれるのは、ほとんどがベトナム人だそうです。

 国父としていまも敬愛されているホーチミンが、彼の意思ではない、立派な廟のなかで、永久保存処置をされ、しずかに眠っています。

 また、そのそばには、彼の家もありました。

 そまつな小さな高床式の家です。

 そばには、ザボンの実が・・。ベトナム人に一番、親しみのあるフルーツは、このザボンとバナナだそうです。

 ホーチミンが唱えた「独立と自由」の国はいま貧富の差に喘いでいます。

 高級住宅地に住み、富を得ているのは政府高官と公務員だとか。

 大学卒のベトナム人のお給料は月1万5千円だそうです。ベトナム人のほとんどは勤勉に実直に共働きしながら生きています。

 ホーチミンが生きていたら、いまの状況をどう思うでしょうか。

                

 そばには、迎賓館もあります。

 ベトナム人がすきないろは、情熱をあらわす赤と、豊かさをあらわす黄色だそうです。

 豊かさを夢み、ベトナム人はこの色を愛し生活しています。

 

 そういえば、着陸態勢に入った飛行機からみえた家々は、赤い屋根と黄色い外壁ばかり。

 迎賓館もまさしく、その色です。 

 

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