●「特定秘密保護法案の衆議院特別委員会強行採決に抗議する声明」
本日、政府与党と一部野党は衆議院特別委員会において特定秘密保護法案を強引に採決した。
私たち日本ペンクラブはこれに対し、深い失望を覚えるとともに、大いなる怒りを込めて抗議する。
政府行政の恣意によって広範な「特定秘密」を指定することを可能にするこの法案が、市民の知る権利を侵害し、行政情報の透明化の流れに逆行することを、私たちはくり返し指摘してきた。為政者にとって不都合な情報を隠蔽し、ジャーナリズムや作家、研究者、表現者と市民による秘密への接近を厳罰をもって規制することは、この社会の内部にも、近隣諸国とのあいだにも疑心暗鬼と敵対感情を生じさせ、不穏な未来をもたらすだろう。
私たちはこの間、衆議院の審議を注意深く見守ってきたが、この法案の成立をめざす政府与党と一部野党議員らのつたなく、杜撰な対応に唖然とするしかなかった。かつてこのような秘密保護法制を持ったこの国の悲惨な歴史と、いまも同種の法制を持つ国々の現状に関する無知は目を覆うばかりであった。
今後、衆議院本会議の進行次第では、この特定秘密保護法案は参議院の審議に付されることになるが、私たち日本ペンクラブは、「良識の府」たる参議院の議員諸氏によって本法案の不当性が明らかにされ、廃案とされることを強く求めるものである。
2013年11月26日
一般社団法人日本ペンクラブ 会長 浅田次郎
三の酉まである年は火事が多いと、昔から言い伝えられています。
昨日は、その三の酉でした。
いつもは会議などにいくのにバスにのって、横目で富岡八幡宮の酉の市を見ながら通りすぎるのが関の山。
でも酉の市といったら浅草の「鷺神社」(おおとりじんじゃ)が有名と聞いていたので、昨日は時間を作って、物見遊山で浅草まで出かけてきました。(写真↑)
酉の市は、樋口一葉の『たけくらべ』にも、
『此年三の酉まで有りて中一日は津ぶれしか土前後の上天気に鷲神社の賑わひすさまじく、此処をかこつけに検査場の門より入り乱れ入る若人達の勢ひとては天柱くだけ地維かくるかと思はるる笑ひ声のどよめき・・・・』
と、出てくるくらい,庶民の暮らしには馴染みのある行事です。
まずは神社のおとりさまである「鷺神社」を参拝し、「かっこめ熊手守り」という、江戸時代から伝わっている開運招福の熊手を買うというのが参拝コースらしいです。
私もそれに習って、我が家の分と、息子の家の分、娘の家の分と3つ買ってきました。(写真↑)
小さな竹の熊手にたわわに実る稲穂をつけたお守りで、福をかっ込むという江戸っ子らしい洒落の効いているお守りです。
そのあと、お隣にあるお寺のおとりさまである「酉の市長國寺」を参拝します。(写真↑)
「長國寺」ではおみくじも引きました。
「吉」でしたが、すばらしい内容の「吉」でした。
こうして一度に、神社とお寺をお参りできるのは、深川にある「富岡八幡宮」と「深川不動尊」も同じです。
路地には、酉の市名物の立派な熊手のお店が目白押し。
しゃんしゃんと手締めがあちこちで行われています。
有名政治家や芸能人の名前も貼り付けてあります。
今どきな感じの猫ちゃんとおかめさんの熊手などもありました。(写真↑)
こんな伝統の世界も、変容しつつあるようです。
夜にはきっと、すごい人混みなのでしょう。
そうそう、鷺神社のおむかいにあるお寺の入り口がすごい人だかり。
なにかしらと思いつつ通りすぎ、夕方のニュースで知ったのですが、中村勘三郎さんの一周忌法要が行われていたらしいです。
勘三郎の納骨の儀は、三の酉の賑わいのなか・・。まさに彼らしい一周忌だったのではないでしょうか。