20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

ハノイ・アラカルト

2013年11月16日 | Weblog

  深夜便にのり、早朝、成田に到着しました。日本はぶるっとするくらい寒いです。

 今日、明日と拙blogはハノイの総集編です。これで、ハノイ旅行記はひとまずフィニッシュです。

 今日はハノイの名所旧跡などを・・。

 明日はベトナム人の、見た目だけでは知ることのできない裏側をお伝えいたします。

        

       

       

       

 まずは文廟。

 いわゆる学問の神様です。

 ベトナムの大学は秋に卒業だそうです。

 受験前と卒業シーズンのいまごろ、この文廟にはたくさんの学生たちがやってきてお祈りします。

 文廟は孔子を祀った、ベトナム最古の大学跡です。文廟にはアオザイ姿のうつくしい大学生たちでいっぱいでした。

「一緒に写真を撮してください」と、すらりとしたきれいな女子大生たち8人ほどに腕を絡められ記念写真を。

 それを見ていた男子学生からも「ぼくとも撮してください」と請われ、一緒に写真を・・。

 どうやら日本人に、親しみを感じてくれているようです。

 夏にはうつくしい蓮の花がさくお庭。蓮はベトナムの国花です。

 ガイドさんのお話では、ベトナムの蓮茶は農薬も使わず、安眠や自律神経などに効果のある香り高いお茶だそうです。

 旧市街にある、「フォンセン」という蓮茶のお店に連れて行ってもらいました。

 ここの蓮茶は、伝統的な製法で蓮の花びらと花粉を茶葉にうつし、ふんわりとした香りをまとったおいしい蓮茶です。試飲してから子どもたちの家の分も買ってきました。

 ゆったりとしたお茶の時間に一緒に食す、蓮の実の砂糖漬けも・・。

 

       

 一柱寺。李王朝時代の皇帝が建立した蓮の花の上に立つ菩薩観音のイメージのお寺です。

 ベトナムのお線香はすごく長くて大きいです。

 それを立て、200万ドン(日本円で100円)、お賽銭箱に入れました。

 

       

       

 タンロン遺跡。

 ちなみにタンロンとは、ベトナム語で「龍がのぼる」を意味する言葉だそうです。

 2002年に国会議事堂を作るために発掘していて見つけたのが、このタンロン遺跡。

 800年にわたる王朝の遺跡です。

 ユネスコ遺産に登録されています。

 

       

       

 鎮武観

 その昔、ベトナムでは漢字を使用していました。

 いまのベトナムっ子はその漢字を読めないクセに、一種の漢字ブームだとか。

 私たちにハノイのあれこれや、すみからすみまでを案内してくれたガイドのタンさんも、自らの名前を漢字名でこう名乗っていました。

「勝 成功」(ベトナム語で、読み方も教えてくれました)でも日本人からみたら、?でしょ・・・(笑)

 

       

 ホアロー収容所。

 ここはフランス占領下、独立運動をした政治犯たちが(これはベトナム戦争でも続いたそうです)収容され、ギロチンなどで処刑されたハノイ一大きな収容所。

 ベトナム人たちの苦悩と悔しさを直視できませんでした。

 

       

       

       

 いちばん印象に残ったのが、少数民族の歴史を展示してある,民族学博物館。

 いまでも、ハノイの北側、中国国境に近いあたりには、こうした民族衣装で暮らしている少数民族がたくさんいます。

 私自身、少数民族の人たちの暮らしにとても興味があったのと、織りのすばらしさにずっと魅入られていたのでぜひとも見たかった博物館でした。

 また今回の旅で、自宅の和室の一角にかけてある、タペストリーを新調したいというのも目的のひとつでした。

 ほんとうは、少数民族の布でできたものを買いたかったのですが,ガイドさんが連れていってくださったお店が、高級シルクのお店。まあまあ納得してすばらしいシルクのタペストリーを買ってきました。

 ところが旧市街をガイドさんにつきそってもらって歩いていて、少数民族のお店を見つけたのです。

「あそこに入りたい!」

 そこで仕事部屋用のタペストリーにと、少数民族の織り上げた布を買ってきました。

 思わぬ収穫に、頬が緩みました。

 

        

        

        

 もうひとつは、歴史博物館。

 フランス占領下に建てられた、アールデコ風の建物です。

 現在はベトナム人好みに外装を黄色く塗ってありますが、窓枠や内装はまさにアールデコです。

 ここには栄華を誇った王朝の貴金属や、仏像などが展示されていました。

 いまベトナムは、中国から移転してきた日本企業の工業団地がたくさん出来ています。それにあわせて高級なマンションも建設されているそうです。

 歴史博物館でも、スーツにネクタイ姿の日本人の軍団がたくさんいました。

「ベトナム工場を視察にきた、日本の本社の人たちだろう」と、夫が。

 

         

 バッチャン焼きの村にも連れていってもらいました。

 写真のフロアスタンドは、ホテルのお部屋のもの。

 こんなバッチャン焼きのフロアスタンドがあったら買いたいと思ったのですが、あいにく気に入ったものがありませんでした。

 タクシーで半日かかったバッチャン村行き。「無駄足でしたね」とガイドさん。

 

        

 でもクラクションを鳴らしながら、乱暴に走るタクシーや車に肝を冷やしたのも、いい経験なのかもしれません。

 夕方のラッシュ時になると、オートバイの洪水。

 信号無視は当たり前。旅行者である私たちは、ガイドさんに導かれなければ、道ひとつ渡れません。

 

 ランダムに、印象に残ったハノイをピックアップしました。

 明日のblogは現在のベトナム人の事情について、ガイドさんから聞き出したお話を思い出しながら書きたいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする