今夜は、Be子どもと本の読書会です。
今月のテキストは、『天と地の方程式1』(富安陽子作・五十嵐大介画・講談社)です。
古事記が謎解きのように使われていたり、数字のからくりが出て来たり、富安ファンタジーは、実にスケールが大きいです。
3巻シリーズの、1巻なので今後の展開が気になるところです。
なぜこのご本が、テキストになったかというと、大人の本に混じって、新聞に掲載された一週間のベスト10に入っていたからです。
実際、図書館でも、リクエスト待ちが10人ほどいました。
大人の人気本と比べれば、10人待ちというのは、それほどの数ではないかもしれません。
でも児童書は、課題図書をのぞいて、ほとんどがリクエストしてすぐに借りられますから。
児童書や絵本は、大人は別として、子ども読者はほとんどが、作家では本を選ばないと言います。
物語のおもしろさで選ぶと言います。
固定ファンというのは、ほとんどが児童文学ファンの、大人読者だそうです。
人気のシリーズものの、エンターテインメント作品は、子ども自身が手に取りますが。
富安ファンタジーというのは、そのどちらのファンが多いのでしょうか?
大人読者でしょうか?
いずれにしても、物語作りの構築の確かさと、人物造詣の鮮やかさは、さすがです。
さて、今夜はどんな意見が飛び交うでしょう。