20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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リュージュ

2019年08月27日 | Weblog

               

 格式の高い、オルゴールです。

 

 こんな立派なオルゴールではありませんが、私も、子どもの頃、オルゴールを大切に持っていました。

 曲は定番の「エリーゼのために」。

 昔、ピアノを習っていたので、エリーゼのために、は、ピアノ曲の定番中の定番でした。

 

 20年以上前に『ベートーベン』(ポプラ社)の伝記を書いた時、『音楽家の恋文』(クルト・バーレン著・池井紀訳・西村書店)を読んでいて、ベートーベンの「テレーゼ」へ向ける熱い想い、彼の、女性へのコンプレックスの深さを知りました。

 この「テレーゼ」への想いこそ、「エリーゼのために」です。

 その恋のあれこれも、書いた記憶があります。

 

 また、民衆の味方だと思っていたナポレオンへの尊敬の気持ちから「交響曲第3番 英雄」を作曲しました。

 けれど、皇帝になったナポレオンへの失望。そのベートーベンの正義感が、中盤のクライマックスです。

 そして死んでしまった弟の奥さんとの確執。その子どもを息子として迎えるのですが、その彼との思いの通じなさ。

 耳が聞こえなくなって行く中で生み出した、未曾有の名曲の数々。孤独な死。それがラストに向けてのクライマックスです。

 

 書きながら、あらゆる資料を図書館から取り寄せ、読みましたが、「偏屈で変人」と言われていたベートーベンですが、私は彼のそのまっすぐさ、正義感にとても惹かれました。

 ベートーベンの曲は、PCのiTunesに入れていて、いつも仕事をしながら聴いています。

 

 この『ベートーベン』と同じ時期に書いた、『アンネ・フランク』。

 2冊とも文庫本にもなりましたが、文庫とハード本、共に今でも、毎年、版を重ね続けています。

 20年以上、ずっと売れ続けている、ロングセラーです。

 

          

         

         

       

コメント
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