20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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送り火

2020年07月16日 | Weblog

              

 今日は夕暮れには、送り火を焚きます。

 お仏壇の前のお供えや、お盆提灯も片付けます。

 

 お墓参りに行くと、いつも気持ちが落ち着きますが、迎え火や、送り火を焚く夕暮れも、心がしんとします。

  

 春にはコロナ感染爆発で、有名人の誰それが亡くなったとか、誰それが集中治療室に入っている、とそんなニュースばかりで、怖くて初めてお墓参りを、霊園の業者さんにお願いしてしまいました。お花をきれいに飾っていただいてと・・・。

 

 先日、お盆で、お掃除とお墓参りに行ったら、なんと、3月の春のお彼岸に、業者さんに飾っていただいたお花が、もう枯れてしまったらしく、きれいに片付けてあり、お掃除もしてくださってありました。

 いつもは、その前に行った時のお花が、すっかり枯れ尾花になり、うらぶれた感じで、花入れに入っていて、それのお掃除から始めなくては行けませんでしたが。

 これから秋のコロナの状態などをみて、また業者さんにお願いすることになるかもしれません。

 年老いて、もう私たちがいけなくなったら、業者さんと契約し、お掃除とお花を飾っていただくのをやっていただき、行けるときに、夫といくという形になるかもしれません。

 

 お墓で思い出すのが、ある母娘のことです。

 結婚したばかりの娘夫婦を、自宅に住まわせたいがために、邪魔になる人が出てきて、その人を追い出そうと、母娘の謀略が始まったのです。

 その邪魔になる人を「そちらに、お返しします」と、突然、電話で言ってきたので、「え?お返しするって、どう言う意味ですか?」と聞き返すと、今度は大嘘の策略が始まりました。

 表面的には取り繕うのがうまいので、すっかり騙されました。そして私たちは、あれこれの準備を始め・・・。

 ある日、はっと気づきました。これは大嘘かもと。ずっと以前から、その母娘のひどさを詳細に聞いていました。その10年ほど前に、母娘には内緒にと、「預けておく」と言われ、預かっていた重要書類などを出してきて、あわてて、弁護士に相談しました。

 疑念を抱きつつも、騙される寸前でした。私の人生の、一番のトラウマです。

 騙されやすい夫婦の貴重な体験でした(笑)。でも重要書類を「こう言うことが、あるかもと」と先を読んで、うちに預けておいた方の、先見性の凄さに驚きました。私たちも、そういう人間になりたいです。夫はその方のようになれるでしょうか?(笑)。

 

 さて、お墓のお話。

 このずっと先、私たちがうんと年取って、この世からいなくなったら、息子夫婦がお墓をつぐわけですが、それも、もう少し気楽にできる方法を、私たちが生きている間に考えておかなければいけないのかなと思ったりします。

 お墓問題というのも、これから少子化で、大変になりそうです。

コメント
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