文字通り、石を投げる紐で、ペルーでは「オンダ」というらしいです。
武器として使わないときは、男の人が、おしゃれに、頭に巻いているそうです。
石(つぶて)というのは、日本の中世などでも、武器のひとつだったようです。
文化人類学者の中沢新一のお父さん、中沢厚が、その「つぶて」の研究者でした。
中沢新一といえば、チベット。
代表作の一つが、『チベットのモーツアルト』(講談社学術文庫)
ちなみに、この本で、中沢新一は「サントリー学芸賞」を思想・歴史部門で受賞しています。
息子は、それから十数年後、『時がつくる建築』(東京大学出版)で、「サントリー学芸賞」の芸術・文学部門を受賞しました。
中沢の母方の叔父は、網野善彦。
網野善彦の本は、40代の頃『異形の王権』(平凡社)など、何冊も読み、胸を掴まれ、日本の中世に興味を持つ、道を拓いてくれた研究者です。
今でも、何かあると、教養としてではなく、資料として、そうした手元に置いてある本の、気になるページを、読み返したりしています。
実際に自分の作品とつながっていかなくても、いろいろで必ずつながっていくものです。
そういう本が、翻訳も含めて、何冊もあります。皆さんもそうだと思いますが・・・。
でも門外不出というか、もったいなくて、人には教えたくないものです。『異形の王権』はもう、古い本なので公表してしまいましたが(笑)。