20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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投石紐

2021年01月17日 | Weblog

                    

                    

                    

                       

 文字通り、石を投げる紐で、ペルーでは「オンダ」というらしいです。

 武器として使わないときは、男の人が、おしゃれに、頭に巻いているそうです。

 

 石(つぶて)というのは、日本の中世などでも、武器のひとつだったようです。

 文化人類学者の中沢新一のお父さん、中沢厚が、その「つぶて」の研究者でした。

 中沢新一といえば、チベット。

 代表作の一つが、『チベットのモーツアルト』(講談社学術文庫)

                  

 ちなみに、この本で、中沢新一は「サントリー学芸賞」を思想・歴史部門で受賞しています。

 息子は、それから十数年後、『時がつくる建築』(東京大学出版)で、「サントリー学芸賞」の芸術・文学部門を受賞しました。

 

 中沢の母方の叔父は、網野善彦。

                 

 網野善彦の本は、40代の頃『異形の王権』(平凡社)など、何冊も読み、胸を掴まれ、日本の中世に興味を持つ、道を拓いてくれた研究者です。

 今でも、何かあると、教養としてではなく、資料として、そうした手元に置いてある本の、気になるページを、読み返したりしています。

 実際に自分の作品とつながっていかなくても、いろいろで必ずつながっていくものです。

 そういう本が、翻訳も含めて、何冊もあります。皆さんもそうだと思いますが・・・。

 でも門外不出というか、もったいなくて、人には教えたくないものです。『異形の王権』はもう、古い本なので公表してしまいましたが(笑)。

コメント
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