結婚してすぐの頃、牛込の夫の母が、「毎年、お年賀状をすごい枚数いただくのに、ある年、切手シートさえ当たらず、何も当たらない年があったの。その年は、最悪だったのよ」と話していたことがあります。義父が役職上、お年賀状の枚数が多かったようです。
今の我が家では、夫のと私のを合わせると、たぶんもっとすごい枚数だと思いますが・・・。
「だから、お年賀状のお年玉で、今年の運勢を占っちゃうのよ。お年玉年賀はがきの当選が発表されると、毎年、ドキドキするの」と、義母が。
私が、まだ高校生くらいの時、秩父の実家では、折り畳み自転車とかいうのが、お年玉年賀はがきで当たったことがあります。
でも、その時、「何か、特別に、いいことでもあったかしら?」と思い出しても、思い浮かびません。
「当たったけど、誰が乗るんだ」と、父が素っ気なく言っただけ。
もしかしたら、引き換えにも、行っていないかもしれません。その自転車、見た覚えがありませんから。
折り畳み自転車を初めて見たのは、息子のです。
赤くて、すごくかっこいい、たぶん外国製のだと思いますが、その折り畳み自転車をパリに持っていって、それでパリの街を研究対象がないか、見つけたり、自宅からソルボンヌ大学への通勤などに使っていたようです。
簡単には外れない、すごく頑丈な鍵で路上のポールにくくりつけておいて、買い物をしていたら、盗まれていたと。ショックな様子をパリからチャットで語っていました。
折り畳み自転車の思い出は、それだけです。
でも夫の母親の言葉が、まるで呪文のように、数十年も、夫の脳裏には刻まれていて、毎年、何枚当たった、というのをすごく気にします。
私も、最初は、やや洗脳されていました。
でも、これまで、切手シート以外、当たったことがありません。
当たらなかった年というのはありませんでしたが。
今年も、切手シートが9枚。
毎年、そんなわずかなものです。
義父は70歳で、退職しました。それからは、時々、お散歩がてら、我が家に遊びに来てくれ、子どもたちは学校に行っていて、夫は会社。
仲良し親子という感じで、おしゃべりに花が咲きました。私は義父が大好きで、尊敬していました。
人間ドックも毎年、きちんとしていました。それなのに、急に・・・。
92歳で亡くなった義母も、今年の6月には、没後12年になります。
その母の言葉に、魔法の呪文のように縛られていて、気にしているのですから、親子って不思議なものです。
あ、来年、コロナが落ち着いたら、母の13回忌の法要です。
今年は、宛名プリンターが、昨年までのがプリントできなくなり、夫が、仕事の合間に新しいパソコンに、宛名をポツポツ書き換えていてくれ、やっとプリントアウト。
お元日に投函するには、制限切れのため、ほとんど一言もかけず、投函したことの方を、私は申し訳ないと思っていますが。
ですから、改めて・・・・。
皆さま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。どうぞ、変わらず、仲良くお付き合いくださいませ。
もう1月もあと少し。
大寒も過ぎて、そろそろ立春ですのに、ね。