20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
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お年玉年賀はがき

2021年01月26日 | Weblog

                 

 結婚してすぐの頃、牛込の夫の母が、「毎年、お年賀状をすごい枚数いただくのに、ある年、切手シートさえ当たらず、何も当たらない年があったの。その年は、最悪だったのよ」と話していたことがあります。義父が役職上、お年賀状の枚数が多かったようです。

 今の我が家では、夫のと私のを合わせると、たぶんもっとすごい枚数だと思いますが・・・。

「だから、お年賀状のお年玉で、今年の運勢を占っちゃうのよ。お年玉年賀はがきの当選が発表されると、毎年、ドキドキするの」と、義母が。

 

 私が、まだ高校生くらいの時、秩父の実家では、折り畳み自転車とかいうのが、お年玉年賀はがきで当たったことがあります。

 でも、その時、「何か、特別に、いいことでもあったかしら?」と思い出しても、思い浮かびません。

 「当たったけど、誰が乗るんだ」と、父が素っ気なく言っただけ。

 もしかしたら、引き換えにも、行っていないかもしれません。その自転車、見た覚えがありませんから。

 

 折り畳み自転車を初めて見たのは、息子のです。

 赤くて、すごくかっこいい、たぶん外国製のだと思いますが、その折り畳み自転車をパリに持っていって、それでパリの街を研究対象がないか、見つけたり、自宅からソルボンヌ大学への通勤などに使っていたようです。 

 簡単には外れない、すごく頑丈な鍵で路上のポールにくくりつけておいて、買い物をしていたら、盗まれていたと。ショックな様子をパリからチャットで語っていました。

 折り畳み自転車の思い出は、それだけです。

 

 でも夫の母親の言葉が、まるで呪文のように、数十年も、夫の脳裏には刻まれていて、毎年、何枚当たった、というのをすごく気にします。

 私も、最初は、やや洗脳されていました。

 

 でも、これまで、切手シート以外、当たったことがありません。

 当たらなかった年というのはありませんでしたが。

 今年も、切手シートが9枚。

 毎年、そんなわずかなものです。

 

 義父は70歳で、退職しました。それからは、時々、お散歩がてら、我が家に遊びに来てくれ、子どもたちは学校に行っていて、夫は会社。

 仲良し親子という感じで、おしゃべりに花が咲きました。私は義父が大好きで、尊敬していました。

 人間ドックも毎年、きちんとしていました。それなのに、急に・・・。

 

 92歳で亡くなった義母も、今年の6月には、没後12年になります。

 その母の言葉に、魔法の呪文のように縛られていて、気にしているのですから、親子って不思議なものです。

 あ、来年、コロナが落ち着いたら、母の13回忌の法要です。

 

 今年は、宛名プリンターが、昨年までのがプリントできなくなり、夫が、仕事の合間に新しいパソコンに、宛名をポツポツ書き換えていてくれ、やっとプリントアウト。

 お元日に投函するには、制限切れのため、ほとんど一言もかけず、投函したことの方を、私は申し訳ないと思っていますが。

 

 ですから、改めて・・・・。

 皆さま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。どうぞ、変わらず、仲良くお付き合いくださいませ。

 もう1月もあと少し。

 大寒も過ぎて、そろそろ立春ですのに、ね。

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