今日は、朝の10:00からリモート会議。
午前は児文協の「出版企画部会議」で、偕成社の編集者の方たちと、私たち部員5名。7名で行います。
また午後も2:00からリモート会議です。
午後は「フォーラム・子どもたちの未来のために」の実行委員会。
リモートだから、成り立つハシゴ会議です。
さて、出版企画部についてです。
かれこれ、もう30年。
日本児童文学者協会は、偕成社から、5巻、5巻と、2年にかけて、10巻完結のシリーズをお世話になっております。
偕成社とのシリーズ初期の頃は、当時理事長だった、今は亡き木暮正夫さんが最初の企画の責任者をしていらっしゃいました。
まだ若かった私も編集委員としてお手伝いをしていたので、上の本だけではなく、本当にたくさんの、アンソロジーの編集、そして執筆をさせていただいております。また、そこで勉強させていただきました。
公募で応募されてご参加くださった方も多かったです。
その後、たくさんの皆さんの作品が、教科書の問題集などの二次使用に使っていただいたり・・・。
印税は協会財政の大きな担い手として、重版、重版で、がんばってきました。
でも、2016年までは出版企画の責任者をしていましたが、そこから、外れて別の役割をしていました。
ですから、状況があまりわかりませんでした。
それまでは、5巻、5巻、全部で10巻のシリーズというのが、これまでの伝統でした。
しかし、児童書が売れないという状況もあり、とうとう、3巻になってしまったという話を聞き、私はかなりの危機感を覚えました。
たまたま、那須さんから著作権を遺贈していただいた金額が、すごい額で、それに助けていただいたので、児文協はいろいろ前へ進めました。
私は、30代のはじめに作家デビューし、それと同時に児文協の会員になりました。そしてやはり今は亡き、後藤竜二さんに誘われ「季節風」を作りました。
その「季節風」が一段落して、休会した40代はじめ。
今度は、古田足日さんから電話をいただき「理事になってくれないか。カトーさんみたいな人が必要なんだ」と口説かれ、それから現在まで、ずっと理事をやっています。
そんな私が知る限り、これまでの児文協からは、到底、考えられないような、今回は、数百万単位のお金を使って、HPのリニューアルなどをしたり・・・。
那須さんからの援助があればこそです。
でも将来的なことを考えると、初期の木暮正夫さんの、児文協財政へ、アンソロジーを出すことで、大いなる助けになるようにという志に触れていたので、この状況を、なんとかしなくてはと私は思っていました。
そして今回、仲良しで、信頼できる、作家の友人たちに助けていただき、再び、アンソロジーを編むという役割を担うことになりました。出版企画部にカンバックしました。
とうとう、偕成社の皆さんのおかげで、また5巻、5巻のシリーズに戻すことができました。
木暮さんの初めの児文協への熱い思いを、ちゃんとつなげることができました。そのことが、とても嬉しいです。
今朝の会議の参加者は、
偕成社の編集者お2人と、出版企画部部員の、石井睦美さん、いとうみくさん、工藤純子さん、そして同じく部員の田部智子さんが、リモートなどいろいろをセッティングしてくださって、リモート会議です。
細やかなことを、いろいろ最終確認しあいます。
人気シリーズになるといいなと思いながら・・・。
討議のための、添付資料も3点、事前に、皆さんにお送りし、ご覧いただいております。
偕成社の社長をはじめとした、皆さまには本当に感謝しております。
今回は、公募も入っています。
雑誌『日本児童文学』5〜6月号に、詳細が告知されます。
ぜひたくさんの皆様のご応募をお待ちしております。