陽が暮れ落ちる少し前の時間。
12月になると、私は、バッハを聴いています。
今年はグレングールドのピアノ。
「パルティータ #2 ハ短調 アルマンド」
長田弘が詩集の中で、「12月になると、ベートーベンではなく、バッハを聴きます」というフレーズを書き残しています。
そこが好きで、もうかれこれ20年近く、私は、暮れになると、バッハを聞いています。
窓の外は、鮮やかな夕日。
もうそれが、暮れ落ちていく寸前です。
そのほんの、10分。
私はパソコンの前に座り、お気にいりのCDから、Macの「ミュージーク」にインストールしてある曲から選び出します。
このわずかな時間が、一年の締め括りの瞬間のようで、私にとっては、とても大切な時です。
まだ仕事は残っているし・・・。
家を見渡せば、冷蔵庫のお掃除もしなくちゃだし、もう少し、あれこれを磨きたい。
カーブスも年内に、あと、2回か3回は行きたい。
でも、長田弘を真似て、私は、一人、静かに、2023年12月。
バッハを聴きます。