20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

ゆず・ゆず・ゆずのゆず三昧

2008年01月09日 | Weblog
 昨年暮れに、中学時代の友人おふたりから、無農薬のゆずをたくさんお送りいただきました。
 ゆずのお話をする前に、その中学時代の友人についてちょっと書いてみたいと思います。
 
 あれは昨年の、秋も深まった頃のことでした。
 母の病院にいった帰り道、その日、一緒にお見舞いに行ってくれた従姉妹の案内で「なかを」というカフェに連れていってもらいました。
 住宅街のなかにある、そのカフェは、ママさんのお人柄をあらわすような、ひかり溢れるやさしい雰囲気のお店でした。
 
 そこでなんと、中学時代「合唱部」の部活で、毎年NHKの合唱コンクールを目指していた一年先輩の方と一年後輩の方、おふたりにばったりお会いしたのです。
 中学を卒業して以来、四十数年ぶりのなつかしい再会でした。
「もしや、ジュンコちゃんですか?」
 そうお声をかけてくださったおふたりは、中学生のころの面影を残した、とってもすてきなご婦人になられていました。
 おふたりは、にこにこしながら、カフェのママさん手作りのふわふわでおいしいシフォンケーキを召し上がっていました。
 
 別々の高校へ進学したりと、卒業以来お会いする機会もなく四十数年が過ぎていましたが、そんな年月のブランクなど瞬時に消えてしまいました。気がついたら私たちは「○○ちゃん」と呼び合いながら、昔話に花を咲かせていました。
 幼なじみというのは不思議なものです。
 夢中でおしゃべりをしていた私たちの頬は、きっとあの少女の頃のようにバラ色に輝いていたことでしょう。
 ゆずは、そのおふたりからのプレゼントでした。
 
 暮れからお正月にかけて、ゆず好きな私は、さまざまなお料理に、そのゆずを使わせていただきました。
 お正月も終わり、残ったゆずの1個をまるまる皮をむき、細切りにして一回分づつの小分けにしてラップで包み、それをジップロップに入れ冷凍保存しました。
 あとの残りは、数年前、韓国のインサドンで韓国茶のお店で飲んだ「柚子茶」(コジュチャ)を思いだし、そのゆず茶を作りました。
 ゆず茶の作り方は、100円ショップで密閉容器を買ってきて、そこに細切りにしたゆずの皮と氷砂糖を交互に敷き詰め、ジャム状態になるまで冷蔵庫で寝かせておくだけです。
 出来上がったら、ジャム状態のゆずをスプーンですくい出し、そこに熱湯を注ぎます。
 ゆず茶は、お茶といっても、いわばレモネードのようなものです。ほんのり甘くて香りもよくて、体も温まり、とってもおいしいです。
  
 極めつけが、種の使い方です。
 これは、その中学時代の友人から教えていただいたレシピです。
 種を小さめの密閉容器に入れ(100円ショップで形の違うものをふたつ買いました)種にひたひたの日本酒(料理酒)を入れ、そこにつけておくのです。すると種のペクチンが溶けてゲル化するらしいです。
 冷蔵庫で2~3週間置いて、種を取り出すと、なんとハンドクリームが出来上がるそうです。
 まだ完成形にはなっていませんが、種のまわりがとろとろになっています。
 いつもは、L'OCCITANEのハンドクリームを愛用していますが、友人のお手紙の裏側に書かれてあった「ゆずの種のハンドクリームの作り方」のレシピに、私の胸は高鳴りました。
 正真正銘、無添加ハンドクリームの出来上がりです。なんてステキでしょう。
 そしてなにより、なにからなにまで使い切る「もったいない」精神が気に入りました。
 ゆずがたくさん手に入った折りには、ぜひお試しになってみて下さい。火も使いませんし、お夕食の支度の合間に簡単に作れます。
 作っているそばから、心地いい香りとともに、手がつるつるしてくるのがわかります。
 
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歯間ブラシ

2008年01月08日 | Weblog
 今日は、歯医者さんの3ヶ月検診の日でした。
 検診にいくたび、私は歯間ブラシの偉大さを思います。
 
 朝晩の歯磨きのあと、サイズのあった歯間ブラシで歯の一本一本の隙間を、ゴシゴシゴシゴシお掃除します。
 歯間ブラシにちょっと血がついたりしたら、何度も何度も血がでなくなるまでやります。
 悪い血を歯間ブラシが掻きだしてくれるのだそうです。
 
 このひと手間が、歯を歯周病などから守ってくれるそうです。
 検診で「いいですね。この調子でいきましょう」と先生に言われるたび、私はいつも、歯間ブラシに感謝したくなります。
 
 

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七草粥

2008年01月07日 | Weblog
 7日の朝は毎年、土鍋でことこと七草粥を焚きます。
 昔の人たちは、ほんとうにすばらしい習慣を考えだしたものです。
 これはまさしく、理にかなった食習慣です。
 お正月で食べ過ぎた胃が、七草粥でちょっとひと休み。
 毎年七草粥の朝は、疲れた胃がほっとしているのがわかります。

 
 

 今日は9時過ぎに家をでて、病院の母のところへ行ってきました。
 レッドアロー号の車窓から見えるふるさとの山々は、すっかり枯れ木立になっていました。
 私は日だまりにつつまれた、この冬枯れの山がだいすきです。
 
 母も元気でした。
「早く春になって、退院できますように」と、祈りをこめ、萌えるような若草色の膝掛けを持っていって、膝にかけてあげました。
「あったかい。でもちょっと派手じゃない?」
 そういって、くしゃくしゃの顔をして笑った母の顔が、帰宅してもまだ、瞼に残っています。


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ジェフリー・ディーヴァー

2008年01月06日 | Weblog
 昨日に続いてDVDのご紹介。
 
 昨年、2007年の『このミステリーがすごい!』(宝島社)の海外部門、第一位に輝いたのは、ジェフリー・ディーヴァーの『ウオッチメイカー』(文藝春秋)でした。 
 この作品は、「リンカーン・ライム」シリーズの何作目かです。
 
 その第一作目、1997年に発表された『ボーン・コレクター』(文藝春秋)はすでに映画化されています。そのDVDのご紹介です。
「ボーン・コレクター」
 とにかく半端じゃないミステリーです。ライムとアメリアのキャラクターも最高です。
 1950年シカゴ生まれのディ-ヴァーは、憎いほどのセンスの持ち主です。ただ者ではありません。
 NYが舞台ですが、そのNYも美しい!
 アメリカ大陸を縦横無尽に走る、100番線までが揃った、私の好きな「グランド・セントラル」駅も登場します。
 
 もちろんジェフリー・ディーヴァーの原作もお薦めですが、ぜひ、ミステリーファンには、この映画もお薦めしたいと思います。
 
 
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「フロム・ヘル」と「SP」

2008年01月05日 | Weblog
 お正月休みには、のんびりとTSUTAYAで借りた映画のDVDを何本か観て過ごしました。
 そのなかの1本、「フロム・ヘル」のジョニー・デップ演じる刑事役のキャラクターを観ていて、私は、去年からこだわって観ている、あるテレビドラマを思いうかべていました。
 
 芥川賞を受賞した『GO』の作者である金城一紀、原作・脚本の「SP」です。(土曜夜11時過ぎからフジTV。11時にはベッドに入ってしまう私はDVDに撮っておいて後日、観ています)
 ちなみに『GO』は在日韓国人である彼自身の高校時代の体験を、ウィットに富んだ語りで描いた作品です。
 クドカンの脚本で映画にもなりました。(クドカンの脚本がまた、お洒落でウィットに富んでいて、見事に高校生たちを描ききっていました。あまりにも秀逸で、原作を越えてしまったのでは、と思ったほどです)

 その「SP」。「SP、見てる?」といろんな方に伺うと、そのつど「一回目は、ね」という返事が返ってきます。「二回目以降は?」とさらにたずねると「ぱっとしないからやめちゃった」と、これも大方の皆さんのご意見です。
 たしかにストーリー的には、ぱっとしないかもしれません。
 一回完結のように見えて、その一回が実に軽いし説得力に欠ける。
 いってみればちゃちなのです。荒唐無稽なのです。
「え、うそ。これでおわり?」みたいな感じに。
 
 でも私は、ここにいたってもなお、金城一紀を信じているのです。
 このままでぜったい終わるはずがない、と。
 ドラマを流れている、彼特有の会話のお洒落さやユーモアやウィットさは健在です。
 けれどいまや、マイナードラマの隠れファンのような心境で、私はこう思っています。このドラマは実は、大局的なところで、ものすごい壮大なテーマに繋がっていくのではないか・・・。
 そのことを、後ろ盾のように証明してくれたのが、この「フロム・ヘル」でした。(『GO』のイメージで、この映画をとらえないで下さい。かなりエグい映画ですから)
 その金城一紀は『GO』を発表以来、書くことに喘いでいたようです。そして彼は、作品を作り上げるという点においては、デビュー作である『GO』の出版社である講談社の期待には応えられなかったようです。
 彼は穴蔵にもぐり映画三昧の日々を送ります。来る日も来る日も映画漬けで・・・。(これは私の想像の範疇)
 その後、彼は映画やマンガの原作などへのメディアミックスを試みます。
 そして数年後、集英社から発表したのが『映画篇』という本です。
 ですから彼がこの「フロム・ヘル」を見なかったはずがありません。これも私の妄想ですが、彼はその主人公であるジョニー・デップ演じる刑事に、美意識をくすぐられたのではないでしょうか?
 そして出来上がったのが『SP』の主人公である警視庁SP役のV5の岡田くん。
これは「フロム・ヘル」のキャラクターのパクリじゃないかしらと思うような、ある共通点があります。そして「フロム・ヘル」は意外な方向性へ事件の裏側がつまびらかにされていきます。
『SP』も、もしかしたら、あるいは国家機密的なところまでたどり着くのかもしれない・・・。
 もし尻切れトンボの幕切れでしたら、私はもう金城一紀を信じないことにします。皆さんのように。
 さて物語は今後どう展開するのでしょう。楽しみのようであり不安のようであり・・・。いまは、金城一紀の母でもなってしまったような心持ちです。
 それにしても、ジョニー・デップは、なぜ役柄、役柄であんなに表情が変わるのでしょう。実にセクシーです。『SP』の岡田くん、もっと、がんばれ!

 
 
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仕事始め

2008年01月04日 | Weblog
今日から仕事始め。
いつもの日常がもどってきました。
私も今日からあれこれの仕事を再開させます。
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三が日

2008年01月03日 | Weblog
お正月三が日までは、朝はおせちとお雑煮でと、子どものころから母に言われてきました。
けれど、三が日である今朝。私はその掟を破ってしまいました。
そうでなくても大晦日に作ったおせち料理はすっかり残っています。
三段のお重の中身は、ほとんど作ったままの形になっています。
お雑煮は、里芋、人参、小松菜、鶏肉、大根、なると。そのなかに焼いたお餅をいれていただく田舎風です。
東京生まれ、東京育ちの夫の母は、鶏肉と、なると、ほうれん草と溶き卵をくぐらせたおすまし風のお雑煮を作っていました。私もおすまし風を作っていた時期もありましたが、お野菜が食べられるという利点からこのお雑煮にして数年がたちます。
お野菜のたくさん入ったお雑煮は、下ごしらえが大変です。ですから朝から大忙しです。
今朝も里芋を洗い始め、突然、掟に捕らわれているバカ真面目な自分に嫌気がさし、「もうやめた」と放りだし、キノコのスープと果物とパンとチーズの簡単な朝食にしてしまいました。

皆さんのお正月の朝はどんな感じなのでしょうか。やはり三が日まで、朝はお雑煮の方が多いのでしょうか?
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ガレット・デ・ロア

2008年01月02日 | Weblog
お正月2日は、子どもたち夫婦が新年の挨拶にやってくるのが恒例になっています。
今年もガレット・デ・ロアで、新年の運勢を占いました。
王子さまに選ばれたのは、娘の夫でした。
大学時代、ジャズ研の部長をしていた彼は「王子」のあだ名で呼ばれていたといいます。王冠をかぶった今夜の彼はまさに王子そのものでした。

年のせいか、年末におコタツを買いました。和室におコタツを置き、食後はみんなで、「スコットランドヤード」というボードゲームに興じました。
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初詣

2008年01月01日 | Weblog
穏やかなお正月日和です。
午前中に、近くにある神社仏閣に初詣のハシゴをしてきました。

まずは深川にある富岡八幡宮。大相撲とも深い関係のある歴史ある神社です。


そのおとなりにあるのが、成田山東京別院深川不動堂です。こちらも奥の院に入ると江戸・東京の歴史を体感できておもしろいです。
下町散策では欠かせないスポットです。


次にいったのが、亀戸天満宮。学問・学芸の神さま菅原道真公が祀られてある天神さまです。こちらと並んで東京で有名なのが湯島天神です。
湯島は梅で有名ですが、亀戸は藤の花で有名です。
藤のころ訪れると、藤棚には溢れんばかりの藤の花が咲いています。


暮れに、親しい仕事仲間たち(水質調査隊)と忘年会をやったのが湯島天神の近くのお店でした。
その折り、友人の作家Kさんから天神さまの「うそ」の話を教えていただきました。
「カトウさん、うそを買ったらいいよ」
早速私は今朝、亀戸の天神さまで「うそ」を買い、パソコンの横に置きました。
どうぞご利益がありますよう・・・。
おみくじは大吉でした。
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2008年があけました。

2008年01月01日 | Weblog
2008年があけました。
皆さま明けましておめでとうございます。
今年からはこのblogでいろいろを発信していきたいと思っております。

2008年の年明けは数十年ぶりに東京で迎えました。
病室の母もきっと今頃、音楽寺の除夜の鐘に耳をすませていることでしょう。
取り急ぎ、初blogを書き込み、今夜はもう寝ようと思います。
皆さまにとりまして、2008年がすばらしい一年になりますよう・・・。
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