20階の窓辺から

児童文学作家 加藤純子のblog
毎日更新。児童文学情報・日々の暮らし・超高層からの眺望などニュース満載。

オリーブの木

2009年12月11日 | Weblog
 灰緑色のオリーブの木が、冷たい雨にしなっています。
 なんともいえない色合いと形をした葉っぱです。
 
 今日は午後から、新人作家の登竜門である「長編児童文学新人賞」(小峰書店)の最終選考委員会です。
 こんな日はいつも、その時間まで胸がどきどきします。
 新人作家が生まれるか生まれないかの瞬間に立ち会う、大きな責任を背負わされている緊張感が迫ってくるような気がします。
 ここ2年ほどずっと佳作続きだったのですが、昨年はにしがきようこさんの、少女の繊細で瑞々しい感性を描き切った『ピアチェーレ』が入選作に決まり、来年の出版に向け準備が進んでいるところです。
 選考委員には、書き手の名前が消され、伏せられているので、賞が決まるまでどういった方が書いていらっしゃるのか皆目検討もつきません。そこが公平性に繋がっていくのだと思いますが。
 さて、今年は・・・?
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スケジュール管理

2009年12月10日 | Weblog
 写真は、もう5~6年使っている愛用の手帳です。
 携帯などでスケジュール管理をしている人が多い昨今、私はまだしっかりアナログ派です。
 ですから毎年今頃になると、少しずつ来年のリフィルを入れ替えていきます。
 その瞬間がまた、快感なのです。

 この手帳と、机よこにかけてある伊東屋オリジナルの、三ヶ月カレンダー。
 これがないと、毎日が生きていけません。
 それくらい、いまや私は自分の記憶力より、この手帳や三ヶ月カレンダーをすっかり頼りきってスケジュール管理をしています。
 情けない話ですが、きっとこれからもっと、それらへの依存度は高まっていくのでしょう。
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夕暮れのスカイツリー

2009年12月09日 | Weblog
 東京スカイツリーが、日に日に空に向かってのびています。
 つい先日までは、地面から顔をだしたてのタケノコのようでしたスカイツリーが、昨日の夕暮れにみたら、しっかり姿を見せています。
 これから日々、にょきにょきとのびていくのでしょう。

 今夜は、東京のふたつの大学で講義を終えた息子と、東京での明日の会議のためにと夫が帰ってきます。
 息子は水曜日に講義を終え我が家に泊まりに来たとき、夫とパソコンのテレビチャットで話したりしていますが、実際に会うのは夏休み以来でしょうか?
 臨月を迎えた息子の奥さんは、先日吉祥寺のご実家に里帰りしました。
 いまは生まれてくる赤ちゃんをみんなで心待ちしているところです。
 夫と息子が揃い、久しぶりに今夜は賑やかな夜になりそうです。
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ハウスクリーニング

2009年12月08日 | Weblog
 来週あたりから、年末のスケジュールが目白押しです。
 そのため今日は、ちょっとだけ早く、バスルームとキッチンのお掃除を業者さんにお願いしました。

 バスルームは毎日お掃除していますが、それでも一年に一度、こうして業者さんにお掃除をしていただくと、まるでコーティングでもされたように一年間、気持ちよくバスタイムが過ごせます。
 キッチンもそうです。
 レンジ周りはIHにしてから、お掃除が嘘のように楽です。
 問題はレンジフード。
 これだけは自分では出来ません。

 お掃除をしてもらっているのを横目で眺めながら、今日は某賞の読みの詰めです。
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「子どもゆめ基金」について

2009年12月07日 | Weblog
 先日行われた「国際子ども図書館を考える運営委員会」で、「子どもゆめ基金」についての報告がありましたので、ここにちょっと書かせていただきます。
 11月30日に超党派の議員が中心になって参議院会館第一会議室で「子どもゆめ基金」を考える各界連絡会というのが開かれたそうです。
 そこでだされた緊急アピールをこちらに。
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       緊急アピール

 2000年「子ども読書年」を機に、超党派の「子どもの未来を考える議員連盟」が提唱して創設された「子どもゆめ基金」は、この間、車の両輪として学校における一斉読書活動をはじめ、読書の町づくりや読み聞かせ、乳幼児に絵本を贈るブックスタートや家庭読書、自然体験など子どもの人間的な成長に必要な学校内外のさまざまな活動を育ててきました。

 こうした動きを背景に、2008年6月、衆参両院は2010年「国民読書年に関する決議」を全会一致で採択し、その決議文において、読書は読解力や言語力の向上に欠くことのできないものとして明確に位置づけ、読書活動の飛躍的な発展をめざすことを宣言しています。

 今回の行政刷新会議の「子どもの読書推進事業」に関する廃止方針は、およそ20年にわたって、子どもの読書環境に尽力してきた立法府の努力や、全国のボランティアたちが培ってきた草の根運動に冷水を浴びせるものであり、私たちは政府に対し、廃止方針の撤回と「子どもゆめ基金」の存続を強く求めます。
 右、アピールする。

 2009年11月30日
            「子どもゆめ基金」の存続を求める国民の集い

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 NHKニュースなどで放送されたらしいですが、こういった動きがあったことについてだけご報告申し上げます。
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冬日和

2009年12月06日 | Weblog
 いいお天気です。
 今日はこれから、紀伊國屋画廊で陶芸展を拝見し、その足で佐藤美術館へ。
 
 夫は今週は単身赴任先ステイ。
 こんないいお天気ですから、ひとりであちこちふらふらと・・・。

 昨晩の帰宅は12時近く。
 関係者の皆さま、ご苦労さまでした。
 とてもいい会でしたね。

 (写真は長谷総明作・「黒釉四方茶碗」~紀伊國屋画廊にて)
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出版お祝いの会

2009年12月05日 | Weblog
 今夜は親しい友人の作家、河合二湖さんの『バターサンドの夜』(講談社)の出版お祝いの会が、神楽坂のスペイン料理レストランを貸し切って行われます。
『バターサンドの夜』は昨年、講談社児童文学新人賞を受賞した作品です。
 
 河合二湖ちゃんと私は、児文協の通信実作講座で知り合いました。
 私を講師にと、彼女が指名してくださっての出会いでした。
 
 今年の3月に、その二湖ちゃんを仲間うちの研究会「Be-子どもと本」にお誘いしました。
 今回のお祝い会は、そのBeのメンバーである作家の仲間たち5人(AHOKUSAの会+Kさん)が中心になって、招待状の発送から会場予約、当日のプログラム準備から司会進行、お楽しみ会準備、会計などなどすべてを仕切ってくださっています。
 
 発起人は、作家の石崎洋司さんと、翻訳家の金原瑞人さん、講談社の阿部薫部長が名乗りをあげてくださり、「Beー子どもと本」代表の平湯克子さん、そして私。
 今夜はたくさんの方々がご出席くださるようです。
 楽しいお祝いの会になりそうです。
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坂本藍子個展(白い幻燈)

2009年12月04日 | Weblog
 息子の妻・Mさんの二人姉妹の妹さん。日本画家・坂本藍子さんの個展のお知らせです。
 木漏れ日や水のゆらめきなどをテーマに描いていらした藍子さんの作品には、いつも光と影が美しく混在しています。
 多摩美の大学院まで進み日本画を学んだ彼女は、日展にも何度か入選したり、数々の賞に輝いたり、横浜のそごうや、神戸のそごうなどで、これまでたくさんの個展を開いたりしていて、いまや美術界では人気実力ともに若手の日本画家で注目のおひとりです。
 その藍子ちゃんが、佐藤美術館で発行している彼女の作品カタログ集に書いているエッセイから、ちょっと抜粋。

「宮沢賢治へのオマージュ」
< (中略)  賢治の文章は刻々と変化する自然界の光の現象を、色鮮やかな鉱石を使って表現するという独特なスタイルを持っています。例えば、雲の間から白い光の棒が山脈に落ちてきたときの情景を、山が「さびしい群青色の泣き笑いをする」というように表現していますが、この「さびしい群青色の泣き笑い」というのが岩絵具の群青の性格に似ているような気がしてなりません。岩絵具は鉱石の粒子なので、同じ材料を使い自然のゆらぎを表現する行程に強く共感します。
 私にとって、賢治の詩や童話は表現テキストでもあり、現実よりずっと大きな時間の流れにつつまれた自然の営みや、太陽や月のやさしい光を思い起こさせてくれるオルゴールのようでもあります。>

 幻想的な水を泳ぐ魚たちや、林を駈けぬける白馬。木漏れ日に舞い躍る蝶の群れ・・・。まさに白い幻燈の世界です。
 お近くにいらした折りには、ぜひお立ち寄りください。
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     坂本藍子個展(白い幻燈)
日時・11月26日(木)~12月20日(日)入場無料
場所・(財)佐藤美術館(新宿区大京町31-10 03-3358-6021)
(JR信濃町を出て慶応病院左側の道(JR線路沿い)を直進。坂を下りきったところにある四谷第六小学校向かいです。)
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秩父夜祭り

2009年12月03日 | Weblog
 今夜は日本三大曳山祭(京都祇園祭り・高山祭り・秩父夜祭り)のひとつと言われている、秩父の夜祭りです。
 ここ数年見ておりませんが、それはそれはすごいお祭りです。
 
 団子坂という急斜面を、山車を数十人の人たちが引っ張り上げるクライマックスは壮大です。山車の中では屋台囃子が胸の奥底をたたくような音で、打ち鳴らしています。
 そして夜空には、雄大な色とりどりの花火の競演。

 数年前、久しぶりに夜祭りに行ったとき、あまりの寒さに震えたことを思い出します。
 武甲おろしが吹き、凍てつくような寒さのなか、6台の見事な山車が街中を引き回されるのです。

 東京の12月3日は、12月という気分にならないくらい暖かです。
 でも、この夜祭りが終えると、秩父には本格的な冬が訪れます。
 
 いつだったか長瀞生まれの人気絵本画家・IKさんが「長瀞から秩父の町に出て行けるお祭りの日が、年に一度のハレの日だった」となつかしそうに話していらしたことがあります。
 彼の胸のなかにも、そして私の胸のなかにも、12月3日という日は特別な思いで残っているようです。

 室生犀星は、そんな気持ちを見事に言い放ちました。
   「ふるさとは遠きにありて思ふもの
           そしてかなしくうたうもの」
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午後から会議

2009年12月02日 | Weblog
 今日は午後から、神楽坂の出版クラブで、「国際子ども図書館を考える全国連絡会」があります。
 先日来、話題に上がっている事業仕分けの「子どもの読書事業」に関する事柄も、きっと俎上にあがることでしょう。
 
 お出かけするまでの時間、せっせと某賞の最終に残られた原稿を読んでいます。
 純文学のリアリズムの世界ではずっと敬遠されてきた幻想的なもの、冥界下降譚的なものですが、文芸少女漫画の世界では古くから書かれていました。
 そうした異界を主題にしたものを文学の世界で書いたのが、内田百や村上春樹あたりでしょうか。
 そこから川上弘美、小川洋子、笙野頼子などへ広がっていくわけですが。

 まだ読み終えてもいないのに、こんなことを書くのは早計かもしれませんが、それが児童文学の世界にもいよいよやって来たなという感じがしています。
 さて、吉と出るのか、凶とでるか。
 
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