kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

「俳句も川柳も、 滑稽ということ」 その1

2023-10-09 22:07:43 | kaeruの五七五

タイトルの話のまえに、今月の句会を経ての五句を、

( )の句はその前の句の句会に出した原形、

第一句の「祈りへと挙げる手の形曼珠沙華」は、「合掌の形連なり彼岸花」と詠んで出したのですが、句会での出た評価意見で推敲しました。

 

タイトルの方はこの俳誌によります、

昨日の「つぶやき」でユーモアについて触れたので、雑多に重ねてあった雑誌の間からこの「滑稽」が目につきました。抜き出してパラパラめっくって少し読もうと思い、ここにアップします。

内容は目次としては、

で、更には

特にこの部分、

俳句の源流としての俳諧、それを源泉にした川柳そして俳句と川柳の違い等々、俳句と川柳の双方に浅いとは言え関わっている者として、「少し読む」では済まないのではないかと思います。

今日はこれだけにして、随時内容を紹介し感想等「つぶやき」たいと思い今夜は「その1」にしておきます。


特選と頻尿

2023-10-08 23:50:02 | kaeruの五七五

先ず「特選」について。

一昨日、〝この写真は、「つばさ」が着いたらその該当ページと合わせてアップしようと思っていた〟と「つぶやき」ました。
ですからこの写真、

そして該当ページ(当ページ下段)、
 

あわせて、選者・堂下モクレンさんのコメント、
 

以上,「特選」は了。
 
 
次は「頻尿」、「つばさ」10月号のp 29、がら天の「近詠自薦六句」
 

実はこのトイレ二句、投稿してから「早まったかな」と思ったのです。
ところが『秀句の条件』でこういう句を見ました、
 

大きな字で出されている尾骶骨の句ではなく、
《頻尿の夫と散歩などしない》
です。これを読んで、辺さんの夫の頻尿は膀胱がんが原因ではないだろうと思いました。私の頻尿は明らかに膀胱がんの切除手術後のことでした、手術が成功しその後の定期検査も順調な状況で来ています。
 
うちのカミさんは二人での外出中はたびたび「トイレ大丈夫?」と聞いてくれます。それはがんの恐れから抜け出せたのではないか、という安堵感を共有しているからです。
 
そして『秀句の条件』の新家さんが辺安子さんを、「日常の暮らしの中からユーモアを拾い出す名手」と評しています。《散歩などしない》は頻尿がユーモアの対象として詠まれているのです。その目で自分のトイレ二句を見ると、ユーモアの味ありと気付くのです。

川柳ことはじめ.

2023-10-07 18:46:50 | kaeruの五七五

昨日は柳誌「つばさ」の未着でかなりLINEでやりとりをしました。

今日昼前に無事到着、

村永さんが巻頭言を書かれたことはLINEで知っていました、

これです,

 


「百歳を目指したっぷりある未来」  村永チトセ

 私が川柳とご縁ができたのは、団地のおばあちゃんで構成したFM銀河 「てんがらもんラジオ」で川柳コーナーを発足させた日です。ゲストの石神紅雀さんに一句詠みなさいと言われ、即興で
     「クリスマス誰か私にケーキくれ」
 苦し紛れに詠んだこの句、石神師匠が笑い転げて「これでいいのよ」と言いました。17文字で口語が原則、人間を詠む。初心者の私は次々はったりの効いた、前向きで元気の出るような句を詠んでいました。
     「古木だが回り支える傘となり」
 初心者の域で時に入選、時々特選までいただきました。 「あれ、もしかしたら?」と思ったのが大変な勘違いでした。恥ずかしながら 「川柳入門 田口麦彦著」を4年前から手にしているのに、やっと読み終えました。著者のあとがきにも、3月も続けると句会でも入選句として詠みあげられるでしょう。 「入口が広くて手軽に詠める。」 それが落とし穴だと田口氏。作品には作家の存在感がなければならない。人間を詠むことを突き進めて社会を詠む。確かに自分の存在をいつも誇張して詠んでいる私です。 しかし、「見えないものを見る」「イメージ・比喩」 これが私のぶち当たっている壁でしょうか? 大先輩の句を詠むにつけそれを理解する力すらない、川柳をもっと深く見つめよう、何をどのように詠むかという目的をはっきりさせよう。先人たちの血のにじむような歴史があり、言論の自由のない時代に身体を張って詠み繋いできた人たち。社会を詠むことはなかなかむずかしい。世の中の出来事に目を背けないで生きていかないと詠めないものですね。
 川柳が「たった17文字で世の不正を暴いたり文明を批評したりできる唯一の文芸である」すごいことです。高校生の頃小林多喜二の蟹工船に出会い、衝撃を受けたことを思い出しました。
    「手と足をもいだ丸太にしてかへし  鶴  彬」
多感な青年期に、平和を願ううたごえ運動に出会い、反戦への思いを合唱で歌い続けた私に、出会うべくして出会った川柳だったのですね。
                「人間の心抜かれる兵士たち」
 とはいえ時事川柳はなかなか詠めていません。
               「百歳を目指したっぷりある未来」
 私の川柳人生はまだ序の口です。

ここ言われてる「川柳コーナーを発足させた日」が、

こちら2014年12月26日の「kaeruのつぶやき」です。

 

「てんがらもん147回」 川柳ワタシも詠み手ぇー。 - kaeruのつぶやき

その場でレギラーの皆さんが一句を詠まれたのは皆さんの川柳心ともいえる才能で、川柳が魅力ある文芸だと教えてくれました。そして今回のゲスト、川柳の詠み手・石神紅雀(...

goo blog

 

 


柳誌 「つばさ」 未だ届かず。

2023-10-06 22:19:42 | kaeruの五七五

千葉市の会員さんには今日着いているのですが、神奈川県三浦郡は未着。多分、同じヤマト運輸でも荷の多く配達範囲の狭い市街地が優先され、郡であり町である地域は後回し、そうなっているのでしょう。

それが民間企業の利益優先の営業方針ですから。

というようなことを「つばさ」のLINEでやりとりして来ました。

この写真は、「つばさ」が着いたらその該当ページと合わせてアップしようと思っていたもので、鹿児島の村永チトセさんから送信してもらったものです、一足先に……。

「つばさ」未着問題の遠因は、小泉改革「郵政民営化」にあるのですが、この10月から導入されたインボイス制度へのヤマト運輸の対応と結びついているようで、少し勉強をして「つぶやき」たいと思います。


10月の良き事 「つばさ」 で特選❗️

2023-10-05 10:03:12 | kaeruの五七五

昨日「この10月も、難あれどより良き事のある月」と「つぶやき」ましたが、LINEに「良き事」が届いていました。

柳誌「つばさ」10月号に私の句が特選に、と鹿児島のチトセさんが知らせてくれました。掲載の当誌は未着ですので、一足先にLINEでの写真を、

まず、特選句から、

他にもとってもらえた句が、

今日中には届くでしょう、改めてアップしたいです。

チトセさん、ありがとうございます❗️


十七音という「海」

2023-09-14 17:11:41 | kaeruの五七五


新家完治著『秀句の条件 良い川柳から学ぶ』からの一句です。

「人間嫌いに陥ったが、その絶望の底で出会ったのが川柳だった」

 

「丸山あずさ」で検索してみました。

https://shinyokan.jp/senryu-blogs/akiko/21403/

https://shinyokan.jp/senryu-blogs/akiko/27868/

さらに、

https://www.miyagi-bus-kyokai.jp/wp-content/uploads/2016/05/c4cd4e0af9c4df9c7f905909ee153a0d.pdf

https://wwwtb.mlit.go.jp/tohoku/content/000233122.pdf

良い本の腰巻据える腰構え   がら天


芸術の秋 俳句に続き川柳も……。

2023-09-12 21:19:35 | kaeruの五七五

五七五としての俳句との関わりは、小学校の時の宿題で詠んだ、

“ 無灯火の自転車通る夜早し ”  

が記憶に残っているし、子供の頃はつけていた日記に時々書き残していたようですが、新聞雑誌等に投稿した記憶はないのです。社会人になって日記もつけなくなり、生活のなかで文学的なものといえば読書を通じてしか接しなくなりました。

そんな時期、介護の職場にいた頃高年齢の方々とのバスでの小旅行に出かけた時です。自己紹介で品のいい御婦人が「(趣味として)俳句を少々」

という言葉が印象に残り、自分も「俳句を……」などと言ってみたくなったのです。知人がやっている句会に顔を出すようになり、パソコン講座を通じて月一の句会仲間に入り20年弱になります。

五七五のもう一つの川柳は、「てんがらもんラジオ」が縁ですから10年くらいになるでしょう。と言っても柳誌「つばさ」の購読、それも付き合い読者という程度でした。それでも川柳が持つ魅力と主宰の石神紅雀さんの教えの良さに惹かれ、遂に「入来わくわく番傘川柳会」の会員になってしまいました。

その結果、「つばさ」に名前・がら天が出たのです、

ということでこれも「芸術の秋」の良き幕開けの一つとして、これからへの励ましにここに記しておきます。 


芸術の秋 俳句好スタート

2023-09-11 19:55:04 | kaeruの五七五

定例の句会は月の第一水曜日ですから、6日でしたが「暑いのでズーム句会にしましょう」ということで、投句日も延長され今日もたれました。私はこのズームというのが苦手で、聞こえずらいこともあるのですが、何より画面で対面というのに気が重くなるのです。

何時も選句されるのが少なく気の重さが重なるのですが、今日は3人からそれも「主宰」をはじめ特選として点を入れてもらいました、

六句投句し、3点句一句、2点二句、一点二句の五句が選句され、多分この句会に出るようになって20年くらいですが、始めてのことではないかと思います。

ということで、五句とも己の励みに記しておきます。

 

   

 


立前じゃ無い縦書の読み心地  がら天

2023-09-08 09:57:44 | kaeruの五七五

昨日の新家さんの句の中から、

この二句は横書きでも「意味」は分かります、が……。

立ち姿一升瓶になってきた

飲みましょう電信柱揺れるまで

飲み干されて一升瓶が畳の上に転がされている景では、詠み手の立ち姿ではありませんし、脳内の電信柱は揺れていても寄り掛かるべき物は確りと立っているのです。

だとすればこうなっていなければ、詠み手の姿になりません。

    

これは一升瓶と電柱だけではないでしょう、こうしてみます、

新家さん、己の人生の役どころは飲兵衛だと、だとすれば一升瓶も電信柱も横倒しにする訳にはいきません、詠み手はもちろん読み手も。

 

 


酒旨しヤキモキ抜けてひと時の  がら天

2023-09-07 07:01:42 | kaeruの五七五

タイトルの川柳、こちらの句とその鑑賞文に依ります。

石神紅雀さん、柳誌「つばさ」発行責任者で「入来わくわく番傘川柳会」会長で、……あとは直接こちらで

 

紅雀川柳ブログ

★ここせん9月「栗」「てがみ」「きつて」福村まこと 選 締め切りは9/15厳守でお願いします。9/21録音の予定。到着済み:たかこ・十音・清展・さだお

紅雀川柳ブログ

 

(こちらでは開かないようです、

  ブログのURL      https://synjyoko.exblog.jp/  )

鑑賞文を文字写ししておきます。

   一読して、 中学生二人が殺された事件を思い出した。 親には「友達の家に行く」と言って出た二人。明け方まで駅前周辺でうろついているのを防犯カメラがキャッチしていた。
 思春期の子供たちは、オトナには掴み切れない行動をとることがある。最近はケータイやスマホを介して見ず知らずの人と接触し、事件に巻き込まれる例も多々あり、親としても心配の種は尽きない。しかし、ずっ監視するわけにもならず、口やかましく注意するのも逆効果。
 掲出の旬、 利己的な感無きにしもあらずだが、誰しも、我が身の安泰があってはじめて他者を思い遣る余裕が生まれる。だが、 酒が旨いのもひととき、傍にいないときはヤキモキである。

この句の掲載誌は、

です。

著者の新家完司さんは、こういう人、

「つばさ」9月号で句集『ようたんぼうのうた』が紹介されています。

飲兵衛の役をせんとや生まれけり
祓いたまえ清めたまえと酒を飲む
さみどりがまなこにしみるふつかよい
生真面目に欠かすことなく飲んでいる
午後七時ナマケカンジに切り換える
立ち姿一升瓶になってきた
好きな酒いのちを賭けて飲んでいる
凹んでも飲めばポポンと元通り
父の忌やぬるいビールとゆでたまご
生きるっていいね二次会三次会
ふるさとへ辿り着けない千鳥足
夕暮れの胸はお酒のことばかり
美しく爪切りそろえ飲みに出る
顔は自宅へ足は酒場へ向いている
つまずいたところがちょうど酒屋さん
拳骨を開いて酒を注ぎ合おう
蓮根のように繋がる飲み仲間
飲みましょう電信柱揺れるまで
熱いオトコ飲めば暑苦しい男
老いぼれたロバだが酒はまだ飲める
寂しいね懇親会のない句会
天界にめでたく着けば菊の酒

お酒の旨さは春夏秋冬ですが、

静かさも賑わいも良し秋の酒   がら天