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「しんぶん赤旗」見聞読/志位委員長代表質問 2021.01.21

2021-01-22 13:23:55 | kaeruの「しんぶん赤旗」

 

検査、医療、補償 三つの緊急提案実行迫る 2021.1.21

#志位和夫 委員長の代表質問 今夏の東京五輪開催の三つの問題点あげ、開 催ありきでなく、再検討しコロナ収束に全力を 衆院本会議

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検査、医療、補償―コロナ対策 三つの緊急提案

志位委員長が実行迫る

衆院本会議

 日本共産党の志位和夫委員長は21日、衆院本会議の代表質問で、新型コロナウイルスの爆発的感染を招いた菅義偉首相の責任をただし、感染抑止の緊急提案を示して実行を迫りました。また、政府・与党の罰則と制裁の導入の動きに反対し、国民の納得と合意、十分な補償、社会的連帯によって感染症対策を進めるよう主張しました。菅首相は「政府は専門家の意見も聞きながら、適切な判断を行い、対策を講じてきた」などと無反省な答弁を繰り返しました。(質問全文)(関連記事)


写真

(写真)質問する志位和夫委員長=21日、衆院本会議

 志位氏は、菅首相が緊急事態宣言で国民に努力を求めながら、感染抑止のための積極的方策が見えないとして、「ここに政府の対応の深刻な問題点がある」と指摘。三つの緊急提案を行いました。

 一つは、無症状感染者を把握・保護する積極的検査戦略を持ち、実行することです。

 志位氏は、無症状感染者が感染を広げるコロナの特徴を指摘。感染集中地域での大規模検査や医療機関と高齢者施設等へ全額国費で社会的検査を行い、宿泊療養施設を借り上げ、医療スタッフを確保して陽性者保護に全力をあげるよう求めました。

 二つ目は、医療機関と医療従事者、保健所への支援を抜本的に拡充することです。

 志位氏は、すべての医療機関への減収補填(ほてん)や、保健所の臨時的な人員強化、抜本的な定員増に踏み切るよう提案。公立・公的病院の統廃合計画を撤回し、維持・拡充する政策へ転換を迫りました。

 三つ目は自粛要請と一体に十分な補償、雇用と営業を守る大規模な支援を実行することです。

 志位氏は、感染抑止を実効あるものにするためにも、十分な補償とセットで行うことが大切だと強調。持続化給付金や家賃支援給付金を1回限りで打ち切る一方で、第3次補正予算案で「Go To」事業に1兆円超を付けていると批判し、抜本的組み替えを要求。コロナによる受診控えに追い打ちをかける75歳以上の窓口負担2倍化を撤回し、消費税5%への減税に踏み切るよう求めました。

 

今夏の東京五輪は中止し、コロナ収束に全力を

代表質問で志位委員長

 日本共産党の志位和夫委員長は21日、衆院本会議の代表質問で、今夏の東京五輪を中止し、「日本と世界のあらゆる力をコロナ収束に集中するべきだ」と主張しました。

 志位氏は、今夏開催の重大な問題点を三つ挙げました。

 第一に、ワクチンの問題です。一部の国でワクチン接種が始まったものの、今年中の世界全体での集団免疫の達成は「ありえない」との世界保健機関(WHO)主任科学者の発言を引用し、「ワクチンを頼りに開催を展望することはできないのではないか」とただしました。

 第二に、「フェアな大会」の問題です。各国の感染状況の違いによる練習環境などの格差、ワクチン接種での先進国と途上国の格差を挙げ、「『アスリート・ファースト』の立場からも開催できる条件はないのではないか」と述べました。

 第三に、医療体制の問題です。大会期間中、熱中症対策で5千人の医療従事者が必要だとされるなか、コロナ対策も加わるとして「半年後に多数の医療従事者を五輪に振り向けるのは現実的ではないのではないか」と力を込めました。

 志位氏は「開催国の政府として、『五輪開催ありき』ではなく、ゼロベースから開催の是非を再検討し、東京都、組織委員会、IOC(国際オリンピック委員会)などとの協議を開始すべきだ」と求めました。