祈
「この遥かな時空で、翔子に会えたことを深く感謝する」
千人に一人のダウン症児を授かり、神に奇跡で消して欲しいと
執拗に祈った、けれど遂に奇跡は起こらなかった。
無情の中で、せめて翔子が十歳になるまで私を生かして下さい。
十歳になれば、どうぞ二十歳までと祈り、
そして今、翔子は三十歳を迎え見事に一人暮らしをしている。
この雄姿に私は神に畏敬と感謝の祈りを捧げる。
愛情が深く哀しい人を助け、励まさずにはいられない
天使のような娘との出会いを誇りに思う。
もし、一秒でも、一ミリでも出会いがずれていたら翔子との
出会いは無かったろう。私はこの計らいにひれ伏す。
翔子誕生から三十年間、ひたすら祈って来た。
祈ることが私の仕事であった。
この書は写っていませんでしたのでネットから持ってきたものです。
会場には繊細な模写図が展示されていました、これもネットからです。
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