この分かりにくい写真は、ウクライナと冬季オリンピック会場のソチとの
地図上での位置を確認してもらいたかったからです。「ウクライナ」の表示
の右下の風船形がソチです。ウクライナとソチはわずか400キロ、冬季パ
ラリンピック主催国であるロシアによってウクライナへの軍事介入が取りざ
たされています。
その問題を今日の「しんぶん赤旗」のスポーツ欄で取り上げています。そ
れが下の写真です。昨日は文化、今日はスポーツ欄です。
内容は見出しに示されている 「ロシアが五輪精神をないがろにして」 おり、
これに対する抗議の声を上げよう、との訴えでもあります。
ウクライナ・パラリンピック委員会は 「ロシアが軍事介入をやめない限り、わ
れわれは大会をボイコットする」 と宣言し、カナダやアメリカが続く動きを見せ
ています。
ロシアは昨年11月、国連での「ソチ五輪休戦」決議の提案者の一人となり、
五輪直前の2月6日、同国は改めて停戦を世界に呼びかけてもいるのです。
ソチ五輪中もウクライナ国内では反政権デモと治安部隊の衝突で死者が出
ています。この紙面で棒高跳びの世界記録保持者だったウクライナ五輪委員
会のセルゲイ・ブブカ会長のツイッターでの語りかけが紹介されています。
「対話は力であり、暴力は弱さだ」 「暴力の居場所は世界にはない」 「五輪の
伝統を思い出してほしい。武器を置くのだ」
大国はどうして、こんなのことを繰り返すのか。
「対話は力であり、暴力は弱さだ」 「暴力の居場所は世界にはない」 「五輪の伝統を思い出してほしい。武器を置くのだ」
いい言葉ですね。
が、ロシア帝政時代を受け継ぎ、他民族・他国への侵
攻・侵略を重ねてきました、不破さんの「スターリン秘史」
はそれを克明に記しています。
現代になってもなお克服されていないことは、ウクライ
ナ問題をはじめ目前の世界の諸情勢を通じても明らかで
す。同時に「武器を置くのだ!」の声も力強く響く時代で
もあります。この力を強める努力を積み重ねていきたいも
のです。