kaeruのつぶやき

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「しんしんと肺碧きまで……」

2019-01-15 14:06:44 | 「てんがらもんラジオ」

「てんがらもんラジオ」を久し振りに聴きました、と言っても10日の再放送でしたが、この放送は今年新しい年号を迎えるに相応しいゲストの話でした、感想はあらためて……と思います。

タイトルにした「しんしんと肺碧きまで……」とは、

篠原鳳作の俳句、実はこの句が頭に浮かんだのは「てんがらもんラジオ」の昨年と言っても2週間余前のゲスト児島淳子さんの話の感想をつぶやこうと思った時でした。

児島さんは話の切り出しに「しんみりした話を……」と言われたのですが、保健師さんの話が「しんみり」するとなると「死」に直接繋がる話だろうと思ったのです、やはりガンという病に関することでした。番組中のガンに関する話と向井明美さんの高次脳機能障害を含む前半部分の録音です。https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=286530412051784&id=100020844812524

放送は12月27日でしたが、その前日私ども夫婦で娘とともにガンの治療の相談で千葉県のある病院に行っていました。

翌日の28日は娘の50歳の誕生日であり、この「つぶやき」が先月12日で〝我が身の「8050問題」〟などとナゾめいた言い方をしましたが、80代の親が50代の娘をガン患者として抱えてしまったという内容でした。当時娘が突然沖縄から一人で私どもの家に身を移して来ることになりました。ガンの治療をすすめたい、と言うのです。いや、ガンとははっきりとは言葉にせず気持ちと身体を癒し休みたい、とのことでした。

自分が信ずる治療法が夫の理解を得られず、その軋轢(あつれき)から逃れたいの思いでとった対処でした。娘が信ずる治療法とはいわゆる標準治療を拒否し、代替治療と言われるものです。

ガンという病が尋常でない病気であるとは思ってはいましたが、娘の命の問題として突きつけられ、標準治療ではない治療法にすでに身を置いている娘とこの治療問題をどう共有したらいいのか、手探りの治療でもどういう方向ではじめるべきなのか、自分のなかで方向を定めたい、いっ時でも早くという戸惑いと焦りのなかでの日々。

妻は私よりもかなり早くから娘やその夫と電話メールでやり取りをしていて状況を深くつかんでいたようで、娘がこちらへ来る前にある病院へ行ってみようと言うのでした。私もその病院の関係者が著した本を読み、ここなら娘と信頼を共有できるだろうと行ってみて、その感を深くできました。

それが先に記した病院で、そこで本を著した高橋医師の診察を受け、薬の処方も受け次の日程も決めました。診察を受けている最中娘のうなずく顔や途中で私に握手を求めて来たりして、これは十分な手応えだと安堵(あんど)したものでした。

ところがその安堵が私の風邪の引き金になり、一気にこじれた風邪に襲われて、咳と鼻水に発汗発熱で寝込み、娘の寝ている一階には咳が出なくなるまでは降りないと決めて閉じこもりの寝正月でした。 

その寝床で一冊の本『海の旅ーー篠原鳳作遠景』を読み、なぜ児島さんの話について感想を書こうとして「しんしんと肺碧きまで海の旅」が浮かんできたのか分かってきました。「しんみりした話」が「しんしん」を想起させたこと、この海が沖縄宮古島と鹿児島を結ぶものであり、娘の肺にカゲがあると聞いていたことが意識の奥にあったからでしょう。

もう一つ、この番組での向井さんの話に関連してですが、向井さんはバスガイドとしての話ではなく高次脳機能障害という病の娘さんを持つ母親としての話でした。この話への感想はバスガイドならぬ人生のガイド、いや同じような境遇のなかで悩む人々との同伴者であろうとする姿、「友よ、手を繋ごう!」と呼び掛けつつ手を差し出す姿として映ったのです。


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2 コメント

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てんがらもんの話題から・・・ (chidori)
2019-01-15 16:25:44
親jはいくつになっても親、ましてや娘の場合は特に父親は冷静を欠き、(うちの場合です)娘から「お父さんしばらくほっといてくれないかしら?と言ってきました。もちろん母親もあまり役に立たないのですが、一番賢く事態を冷静にとらえて、情報を集めて決断するのは本人でした。
 事情が少し違うかもしれませんが、今の情報があふれている時代に一つの選択を強いられる。親も子もしんどいものがありましょう。
 私の娘などは20歳過ぎたころから、親を乗り越えて、あらゆる決断を、自分でやってきました。

 ただ今回の場合は自分の手に入れた情報を時間をかけて私に伝え、こんな風に進行している。電話で話すにしても、メールで報告するにし手もすごーエネルギーをっ使う。連れ合いは仕事で毎晩11時過ぎしか帰れない。自分も仕事をしているので、家事への協力がないことを嘆いて、それがストレスになる。
がんはストレスによる原因がかなり大きいともいわれています。
 娘さんが選択した医療、詳しくわかりませんが、一番の本人がいろいろ情報を得てした選択、それをパートナーに理解されない苦しみ・・という点では少し似てもいますね。
 連れ合いの仕事は日本の政治のひずみ・・最低限の生活を保障するべき役所の窓口・・・容赦なく相談が持ち掛けられ、夜遅くも、休日も対応を持ちかけられていました。・・・
 夫婦の問題は難しいので口をはさめませんが

10日放送の、亀山さんの話もぜひ聞かれるといいですね。インドで犬にかまれて命を落としかけた・・・
しかし彼の脳波誤作動して、これは病気ではないと思い込ませ、克服した話です。
マッピーさんの話を思い出しました。医者にガンと言われてもそうでないと言い切り、見事に乗り切りましたね。
科学的でないと思う話をここに持ち出すのは不謹慎化もせれませんが、事の成り行きを詳しく聞くと納得できる話だと、のびたさんもつぶやいておられます。
これは明後日収録して17日放送です。(コメントのこと)

カエルさんの思いにうまくコメントできてないかとも思いますが、昨夜のメールで、明日アツプすると聞いてとても安心して、コメントくださいと書いていたので、その時点では???でしたが、多少でも自分たちの去年の経験をかきました。まだ、経過について云々できません。自分で選んだ病院とその治療について、それなりに納得しても、予想できなかった職場の無理解と冷たい視線(同僚など)・・それとも戦いながら・・の日々です。
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子を通じて見る自分像 (kaeru )
2019-01-15 20:49:34
子供の命の重要な要素に親としての自分の命がある
のですが、預けっぱなしにしてその命が危なくなっ
てその存在に気づくのでした。

するとその子の成長の過程で親としての自分のあり
方が浮き上がって来て、子の命=成長を考えるとは
自分を振り返ることだと、当たり前のことにと気付
きます。文字通り有り難い機会でした。

このブログにもつぶやけることを記録しておこうと
思います。
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