その2. 谷 甲州「ジャンキー・ジャンクション」
誘われて国際登山隊に参加した日本人アルピニストがヒマラヤ
の高峰で遭遇する奇妙な体験を描く小説です。
冒頭、舞台になるヴァジュラカン北壁のルート図が挿入されてい
ますが、この山が実在のものかどうか…私には分かりません。
物語としては、はっきり言ってそれほど面白くありませんでした。
筋書きだけでなく、山岳登攀の描写にもそれほど迫力が感じられ
ません。もちろん、フィクションですから絵空事になるのは避け
られませんが、時間的には後から読んだ「凍」には、事実の持つ
力でしょうか、「巻を置くあたわず…」という息を呑むような描写が
随所にありました。
がっかりしましたが、以前「岳人」連載中に読んだ同じ作者の別の
本を読み返してみました(続く)。

誘われて国際登山隊に参加した日本人アルピニストがヒマラヤ
の高峰で遭遇する奇妙な体験を描く小説です。
冒頭、舞台になるヴァジュラカン北壁のルート図が挿入されてい
ますが、この山が実在のものかどうか…私には分かりません。
物語としては、はっきり言ってそれほど面白くありませんでした。
筋書きだけでなく、山岳登攀の描写にもそれほど迫力が感じられ
ません。もちろん、フィクションですから絵空事になるのは避け
られませんが、時間的には後から読んだ「凍」には、事実の持つ
力でしょうか、「巻を置くあたわず…」という息を呑むような描写が
随所にありました。
がっかりしましたが、以前「岳人」連載中に読んだ同じ作者の別の
本を読み返してみました(続く)。
