日本三名山のラスト、加賀 白山 の思い出です。
雷に追われて…
1990年、お盆を過ぎてから白山に登りました。
町内の会で計画したところ、勤め先の山の会もぜひ一緒にということになり、総勢20名の大パーティのリーダーでした。
別当出合から砂防新道を登り、甚之助ヒュッテを過ぎた頃からポツポツと雨滴がが落ちだし、南竜ヶ馬場への分岐を過ぎて甚之助谷の源流らしい所を横切る頃には本降りになりました。
『雷も鳴り出し、風も出て完全な荒れ模様となる。薄暗くなった中に電光が走り、不気味だ。急坂の道はすぐに滝のようになり、僅かに顔を出している滑り易い岩の上をひたすら登る。十二曲りを登り切った黒ボコ岩の辺りから、雷雨はますます激しくなり、靴の中に水が入ってくる。雷のあまり激しいときは、しばらく屈んで待避する。』
という有り様で、靴の中もびしょびしょで室堂に着きました。

翌朝は嘘のように晴れ上がり、室堂の赤い屋根をみおろしながら快適に山頂へ向かいました。

待望の御前峰山頂・2702M。
剣から穂高に続く北アルプスがくっきりと、富士も、御岳も、乗鞍も見えました。

お池巡りの途中で振り仰ぐ御前峰です。
南竜ヶ馬場を通って下山しましたが、お花畑はもう秋の気配でクロユリやハクサンコザクラの花はすでに終わっていました。
「もう一度クロユリの時期に来たい」という♀ペンの願いを果たせたのは、15年後のことでした。
クマにばったり出会ったら…
2005年7月28日、二人で岐阜側の平瀬道を登りました。
家を出てから4時間半、大白川ダム近くの登山口を出発。
急坂となだらかな道の繰り返しで高度を上げて、お花畑の尾根に出ました。
正午に大倉山の小屋に着きましたが、大勢で混み合っているので少し先まで足を伸ばそうと、ナナカマドやタケカンバの並ぶ笹原の中を緩く下っていきました。
『道が平坦で少し広くなった曲がり角、10m足らずの右手前方に急に黒いものが現れた。
「ク、クマ!」と叫ぶと、立ち止まってあどけない顔でこちらを見てから、トコトコと道を横切って左の笹原に姿を隠した。身長1.5mほどの子グマだと思うが、あっけに取られてカメラを向ける間もなかった。』
「近くに親がいる筈だ」と気付くと急に怖くなって、その場でしばらく様子を見ていました。

室堂平の東端にでました。コバイケイソウの大群落です。

15時、小屋に荷物を置いて、クルマユリやクロユリの群れ咲く中を少し登ってみました。

(ちょっと分かり難い写真ですが、クロユリの群落です)
天気はもちそうなので、頂上は明日の楽しみに残しておいて、ハクサンコザクラの群落を通って万才谷雪渓にいって夕食までの時間を潰しました。

当てが外れて、翌朝は雨の中の登頂となりました。
もちろん楽しみにしていた展望は全くなく、強い風も吹きだしたのでそのまま下山しました。その代わり、たくさんの高嶺の花たちとゆっくり話し合えて、熊さんにも出会えたし、楽しい山行でした。
雷に追われて…
1990年、お盆を過ぎてから白山に登りました。
町内の会で計画したところ、勤め先の山の会もぜひ一緒にということになり、総勢20名の大パーティのリーダーでした。
別当出合から砂防新道を登り、甚之助ヒュッテを過ぎた頃からポツポツと雨滴がが落ちだし、南竜ヶ馬場への分岐を過ぎて甚之助谷の源流らしい所を横切る頃には本降りになりました。
『雷も鳴り出し、風も出て完全な荒れ模様となる。薄暗くなった中に電光が走り、不気味だ。急坂の道はすぐに滝のようになり、僅かに顔を出している滑り易い岩の上をひたすら登る。十二曲りを登り切った黒ボコ岩の辺りから、雷雨はますます激しくなり、靴の中に水が入ってくる。雷のあまり激しいときは、しばらく屈んで待避する。』
という有り様で、靴の中もびしょびしょで室堂に着きました。

翌朝は嘘のように晴れ上がり、室堂の赤い屋根をみおろしながら快適に山頂へ向かいました。

待望の御前峰山頂・2702M。
剣から穂高に続く北アルプスがくっきりと、富士も、御岳も、乗鞍も見えました。

お池巡りの途中で振り仰ぐ御前峰です。
南竜ヶ馬場を通って下山しましたが、お花畑はもう秋の気配でクロユリやハクサンコザクラの花はすでに終わっていました。
「もう一度クロユリの時期に来たい」という♀ペンの願いを果たせたのは、15年後のことでした。
クマにばったり出会ったら…
2005年7月28日、二人で岐阜側の平瀬道を登りました。
家を出てから4時間半、大白川ダム近くの登山口を出発。
急坂となだらかな道の繰り返しで高度を上げて、お花畑の尾根に出ました。
正午に大倉山の小屋に着きましたが、大勢で混み合っているので少し先まで足を伸ばそうと、ナナカマドやタケカンバの並ぶ笹原の中を緩く下っていきました。
『道が平坦で少し広くなった曲がり角、10m足らずの右手前方に急に黒いものが現れた。
「ク、クマ!」と叫ぶと、立ち止まってあどけない顔でこちらを見てから、トコトコと道を横切って左の笹原に姿を隠した。身長1.5mほどの子グマだと思うが、あっけに取られてカメラを向ける間もなかった。』
「近くに親がいる筈だ」と気付くと急に怖くなって、その場でしばらく様子を見ていました。

室堂平の東端にでました。コバイケイソウの大群落です。

15時、小屋に荷物を置いて、クルマユリやクロユリの群れ咲く中を少し登ってみました。

(ちょっと分かり難い写真ですが、クロユリの群落です)
天気はもちそうなので、頂上は明日の楽しみに残しておいて、ハクサンコザクラの群落を通って万才谷雪渓にいって夕食までの時間を潰しました。

当てが外れて、翌朝は雨の中の登頂となりました。
もちろん楽しみにしていた展望は全くなく、強い風も吹きだしたのでそのまま下山しました。その代わり、たくさんの高嶺の花たちとゆっくり話し合えて、熊さんにも出会えたし、楽しい山行でした。