
砂走りのような道(写真右手の溝状のところ)は一歩踏み出すと三歩ほどザザーッと進むので、かなりはかどります。
驚いたことに、この時間から登ってくる人があって、小さい子供連れはともかく若い女性の赤いビキニ姿には唖然としました。
そういえば昼食時に太鼓腹を突き出した裸の大将を見ましたし、ロシア人は寒さに強いのか、それとも束の間の夏を謳歌しているのか…ともかく元気なものです。

あっというまに、悪魔の指コルに来ました。振り返ると、山頂がもうあんなに高く
なりました。

2000m地点を過ぎた分岐から右に折れて、再び長い砂礫帯の下りになります。
点々と岩間に咲くのはクモマグサの仲間…

チシマクモマグサ(ユキノシタ科)です。

行く手の雲海の上に、一昨日登ったラクダ山の先鋒が顔を出しています。
中国の山水画のような世界です。
ラクダ山の下を捲いて雪渓を渡り(二人の女性は尻セードも楽しみました)、見覚えのある道に出ました。

下りは3時間少し、ちょうど午後9時にベースに帰り、キャンブ場長に笑顔と拍手で迎えられました。
夕食のお祝いパーティにはTLが用意してくれたご馳走が並び、ビールとウォッカで乾杯。
最後は、イクラとタラバガニとサーモンに刻み海苔とワサビ、醤油を添えた豪華な海鮮丼で満腹し、登頂できた喜びがジワジワと沸いてきました。